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根管治療がなくなる? 歯にレーザー当てて再生する新技術

「削った歯は元に戻らない」…の常識が過去のものになりそうです。
 
歯の根っこまでキーンって掘っていくと、音を聞きながら悲しくなってしまいますけど、レーザー一発当てるだけで歯を再生できる新手法が見つかりました。低出力レーザーで歯の幹細胞を刺激してやると、なんと象牙質(歯の真ん中にある硬いとこ)がある程度育ってきちゃうんですってよ?
 
 
ハーバード大率いる研究チームが5月末、「Science Translational Medicine」で発表したもの。
 
今の歯科治療では象牙質はダメになったら腐ったとこ削って、詰めものや根管充填材に置き換えなきゃいけませんよね。でも研究班が目をつけたのは、「低出力のレーザーを当ててやると皮膚や毛髪の発達が促される」ことを示す事例報告です(もちろん高出力レーザーは正反対の結果をもたらす)。(根管長測定器)
 
レーザー光の何かが、細胞のある特定の生物学的経路を刺激しているわけですが、これは象牙質の場合、なんなのか?
 
調べてみたら、レーザー照射で活性酸素種(ROS)ができ、それが特定のアミノ酸を刺激し、ベータ型変異増殖因子TGF-βという成長因子が生まれ、それが引いては象牙質の成長を促進していることがわかりました。
 
レーザーによる歯の再生研究は前からありますが、幹細胞を取り出してペトリ皿の中で歯のパーツを再生する手法が主流なため、幹細胞を取り出すところが実用化を阻む最大のハードル。今回発表した新手法は、口内でレーザーを照射する手法なので、そのハードルはありません。
 
既にラットやマウスの口の中で行ってみたら、成果も確認できたようですよ?
 
臼歯にドリルで2つ穴を開け、ひとつの穴だけ象牙質にレーザーを当て、12週間後に確かめてみたら、レーザーを当てた方の穴には象牙質が育って、当てなかった方は元のままだったのです。
 
人の永久歯から幹細胞を取り出して培養液中で行った実験にも成功し、次はいよいよ人体で臨床実験というところまできています。
 
レーザーは一番効果のあるところに焦点を絞るところが難しく、課題も山積みです。象牙質は戻ってもエナメル質は戻らないので、結局はなんか被せてやらなきゃダメ、という問題点もあります。が、エナメルの下は元に戻るので、うまくいけば根管治療は不要になると研究班では見ているんですよ。(根管治療機器)
 
ドリルとレーザー、どっちも怖いけど、根管治療がなくなるのはうれしいですね。

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