口臭を抑える食べ物、悪化させる食べ物
これからデートや合コンに出かけるとき、あるいは仕事で外回りや接客をしなければならないとき、自分の口臭が気になるという人もいるでしょう。歯みがきや生活習慣といった日々のケアも大事ですが、人と会う用事があるときは、口臭を防ぐためにも食べ物や飲み物にも気をつけたいものです。(歯科診療ユニット)
においの強いものはもちろんNG
まずは口臭のために避けたい食品から見てみましょう。「においのする食べ物」の代表と言えばニンニクですね。ニンニクにはアリシンやアリルメチルサルファイド、メルカプタンといった特有のにおい成分(またはその元になるもの)が含まれています。これらは調理され体内に入った後に不快なにおいに変化し、しかも体内における分解速度が遅いために翌日まで残ってしまうという特徴があります。ニラやネギ、ラッキョウなどニンニクと同じ成分を持つため、食後に強いにおいを発するようになります。もう1つ、においが強い食品として有名なのはアルコールです。アルコールが肝臓で分解されると、アセトアルデヒドという二日酔いの原因にもなる物質に変化します。アセトアルデヒドには特有のにおいがあり、それが血液に混ざって体内をめぐって、肺から呼気として、また体臭としても放出されます。
意外なものが口臭の原因に
一方、あまり知られていないものの実は口臭の原因となる食べ物もいくつかあります。1つはコーヒー。コーヒーの粒子は舌に残りやすいためコーヒーを飲んだあとは「コーヒー臭」がします。加えてコーヒーは酸性の食品なので、口内が酸性に傾いて最近が増殖しやすくなり、余計に口臭を悪化させてしまいます。このほか、ゼリーなど甘くて柔らかい食べ物はあまり噛まずに飲み込めるため、唾液の分泌量が抑えられて糖分をエサとする細菌が増殖しやすくなる可能性があります。人と会う前にこれらの食べ物や飲み物を摂取するのは控えたほうがいいかもしれません。
コーヒーよりも緑茶や紅茶を
一方、口臭予防のために積極的に取りたい食品もあります。例えば消臭効果や殺菌作用があるとされるカテキンを含む食品。カテキンと言えば緑茶が有名ですが、紅茶にも多く含まれています。人に会う日は、食後のコーヒーの代わりに緑茶や紅茶にするといいでしょう。ただし、緑茶や紅茶にはカフェインも多く含まれており、カフェインは過剰に摂取すると唾液の分泌を抑制してしまうため、ガブガブ飲むのは逆効果です。
「肉食系」の食事は要注意
食品には酸性とアルカリ性がありますが、酸性食品は口臭を促進させ虫歯にもなりやすくします。酸性食品としては、肉や魚、卵、砂糖、穀類などが挙げられます。これに対し、アルカリ性食品は酸性に傾いた口内を中和できるだけでなく、抵抗力や内臓機能を高めて口臭が起こりにくい体づくりに役立ちます。アルカリ性食品の代表としては、緑黄色野菜、海藻類、大豆などが挙げられます。アルカリ性食品だけ食べるのは難しいですが、少なくとも「肉食系」や「スイーツ系」の食事は口臭になりやすいことは覚えておくといいでしょう。
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