普通の歯ブラシと電動歯ブラシ、どっちがいい?
健康な歯を保つため、できれば毎食後に実践したい歯みがき。歯みがきを怠ると、口内に残った食べカスが歯垢となって歯に溜まり、虫歯や歯周病の原因になります。また、歯垢が腐敗することで嫌な口臭も発生します。歯みがきは、隅々の汚れまできちんと落とさなければ効果が半減してしまいます。そういう意味では、歯ブラシは歯みがきの「質」を大きく左右する重要な要素。ベストな歯ブラシを選びたいですよね。最近では普通の歯ブラシのほかに電動歯ブラシが普及しつつあり、各メーカーがさまざまな種類の電動歯ブラシを発売しています。普通の歯ブラシと電動歯ブラシとでは、どのような違いがあるのか、見ていくことにしましょう。
手みがきの5〜6倍の効果がある電動歯ブラシ
歯みがきは習慣化しなければ効果が薄れます。そうだとわかっていても、面倒になってついサボってしまうという人も多いでしょう。上下の歯を隅から隅までみがくには、けっこうな時間がかかるので、忙しい時や疲れて帰ってきたときなど、つい歯みがきをおろそかにしてしまうのは無理もありません。その点、電動歯ブラシは面倒くささを大きく軽減してくれます。電動歯ブラシでの2分間のブラッシングは、手みがきの10~12分間に相当すると言われています。普通の歯ブラシの5分の1〜6分の1の時間で済むわけですから、これは何よりのメリットと言えます。
「みがきグセフリー」な点も電動の魅力
また、手みがきでは力加減などにどうしてもムラができてしまい、きれいに汚れが落とせている所とそうでない所が分かれる「みがき癖」が出てしまいます。これに対し電動歯ブラシは、常に一定の力でブラッシングでき、手ではみがきにくい場所もきちんとみがけるという利点もあります。
電動歯ブラシのデメリットとは
一方、電動歯ブラシのデメリットとしては、場合によっては刺激が強過ぎるということが挙げられます。電動歯ブラシの動きや回転の強さは一定なので、口の大きさや年齢、性別、口内の状態などの条件によっては力が強すぎて歯の表面や歯ぐきを傷めてしまう可能性があるのです。また、力の強さは問題なくても間違った使い方をするとやはり歯や歯ぐきを傷めてしまう場合があります。ほかにも、普通の歯ブラシと比べると大きく重いため携行に向かない、充電や電池交換が面倒、値段が高いといった短所もあります。
専門家の好みも分かれる
上記のようなデメリットはあるものの、総合的に見れば電動歯ブラシは魅力的です。上手に使いこなせば虫歯予防の効果も高いため、後々虫歯や歯周病になって歯科医にかかることを考えれば、物理的・精神的コストは抑えられると言えるでしょう。もちろん、きちんとみがくことができれば、手みがきでも電動歯ブラシと同様に歯をきれいにすることは可能です。編集部で取材したところでは、歯科医の先生方も手みがき派と電動派に分かれるそう。毎食後の歯みがきが面倒と感じる人は、電動歯ブラシの導入を検討してみてはいかがでしょうか。(
口腔洗浄器)
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