男性と女性の口臭の原因となる傾向は違うってホント?
結論から言うと、口臭の原因となる物質については男女差はありません。しかし、どのようなタイプの口臭が起こりやすいかという点では、男性と女性で傾向が異なります。では、どんな違いがあるのでしょうか?
◆男性に多い口臭とは
まず、一般的な傾向として、女性のほうが男性よりも身だしなみに敏感です。服装やメイクについてと同様、自分に口臭がないかどうかという点も普段から意識しているため、自然と歯みがきなどのケアも念入りになります。逆に言えば、男性のほうが口臭に無頓着であることが多いのです。また、喫煙や飲酒といった男性に多い生活習慣も口臭の原因となります。従って、こうした生活習慣が原因の口臭は、比較的男性に多い口臭と言えるでしょう。(
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◆女性に多い口臭とは
一方女性には、口臭が起こりやすい女性特有の状況というものがあります。その1つがホルモンバランス。生理周期によって女性ホルモンのバランスには変化があり、これが口臭を引き起こす場合があります。例えば、生理前はホルモンバランスの影響で唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥して細菌が増殖しやすくなります。また、排卵日前後や生理中は、においのきつい揮発性硫黄化合物が口内で増加することも確認されています。さらに、妊娠中は生理中の約10~30倍のエストロゲンが分泌され、このエストロゲンが歯周病菌も増殖させてしまうため、妊婦は歯肉炎からくる口臭が発生する可能性があります。
◆便秘も口臭の原因になる?
さらに、女性がなりやすい便秘も口臭の原因になります。便秘によって腸内に老廃物が溜まると、そこから腐敗物質が発生し、その物質が発する悪臭のガスが血液に溶け込んで全身を回ります。そうして肺に達したガスはそのまま呼気となって口から排出されるのです。また、食事制限によるダイエットをしている人も口臭がにおうことがあります。食事制限で栄養不足となった身体は、それを補おうとして中性脂肪を燃焼させます。その際に発生する「ケトン体」という物質が口臭の原因となるのです。このケトン体は糖尿病の人にしばしば大量に発生する物質で、無理なダイエットが身体に負担をかけているという証拠です。ただちにダイエット方法や食生活を見直しましょう。
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