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親知らずが口臭の原因となる5つのメカニズムと3つの対策法

口臭は誰もが気になるもの。もしかして周りの人に自分の口が臭いと思われているのではないかと心配ですよね。

 
口臭の8割はお口の中に原因があり、2割は胃や腸など消化器系に原因があるといわれています。そして、お口の中の原因には歯周病やむし歯、舌の汚れなどがあります。
 
いつもお口を清潔にしているのに口臭が気になる。なぜだろうと不安になった時、それは「親知らずの可能性」があります。なぜ親知らずが口臭の原因になってしまうのか。また、親知らずからの口臭に対する予防策まで詳しくお話ししますので、ぜひ、参考にしてみてください。(超音波スケーラー)
 

1.親知らずが口臭の原因になる5つのパターン

 
1-1.親知らずの周りに食べカスがたまっている
 
親知らずの周りはとても食べカスがつまりやすくなっています。歯ブラシでもつまようじでもなかなかとれません。この食べカスがどんどんたまり、血液と混じって臭くなっていきます。
また、食べカスはお口の中で細菌に食べられ、プラークというネバネバ、ベトベトしたものになり、プラークがガスを発生させて、これも口臭の原因になります。
 
1-2.歯ぐきがかぶさり膿がたまっている
 
親知らずの80%は斜めに生えていたり、歯ぐきがかぶっていたりします。かぶっている歯ぐきの中にプラークがたまると歯ぐきが腫れて臭い膿を出します。
 
特に親知らずが生えている途中は、親知らずが歯ぐきを押し上げて出てくるので、歯ぐきが腫れてしまいます。そこに噛み合う歯が当たると、より一層腫れ、臭い膿が出てきます。詳しくは「歯茎からの膿を止めたい方必見!膿が出る原因と治療法」を参考にしてください。
 
1-3.虫歯になっている
 
一番奥にある親知らずを磨くのはとても大変です。だから親知らずは虫歯になりやすいんです。そして親知らずが虫歯になると、虫歯菌が発生させるガスが臭いのもととなります。
 
また、虫歯菌が根の中まで入ると、神経が死んでしまい、根の先に膿がたまり臭いガスを出し続けます。(虫歯診断機器)
 
1-4.親知らずの手前の歯が虫歯になっている
 
親知らずは斜めに生えていたり、横向きに生えていると親知らずの前の歯の根元に食い込んで行きます。この食い込まれた歯は根元から虫歯になり、気づかないうちに神経まで虫歯が進んでしまいます。虫歯で穴のあいた歯にはプラークや虫歯菌や膿がたまり、臭くなってきます。
 
1-5.歯茎が歯周病になっている親知らず
 
歯周病は周りの骨が溶けて行く病気です。溶けた骨と歯ぐきの間に膿がたまり臭くなります。親知らずのせいで、手前の歯が歯周病で悪くなることが多いです。
 
 

2.歯茎が腫れる原因と治療

 
2-1.歯の根元辺りの歯茎が腫れて膿が出る
 
歯の神経が死んでしまったり、根の治療が不十分な場合、根の中の細菌が顎の骨の中に入って膿の袋を作ります。この膿の袋が大きくなると歯茎が腫れてきます。中に溜まった膿は歯茎に小さな穴を開けて少しずつ出てくる場合もあれば、痛みを伴って大きく腫れてしまうこともあります。
 
治療法
 
根の中の細菌は自然になくなることがないので、根の治療をして中の細菌を全て取り去る必要があります。
 
 
2-2.歯の周りの歯茎が腫れて膿が出ている
 
歯周病が進行すると歯と歯茎のすき間が深くなってきます(歯周ポケット)。歯周ポケットの中に細菌や歯石が溜まり、歯茎が腫れてきます。そのままにしておくと急に歯茎が大きく腫れて、痛みが強くなることがあります。
 
治療法
 
歯周病の治療をする必要があります。歯ブラシやデンタルフロスを丁寧に行い、歯茎の周りに細菌を残さないようにします。また、歯茎の中の歯石を取り、細菌の住みかをなくすようにします。
 
 
2-3.歯茎がコブのように腫れている
 
心臓病や高血圧の薬を飲み続けると歯茎がコブのように盛り上がることがあります。細菌が溜まりやすく、歯周病が悪化してしまいます。
 
治療法
 
主治医の先生に薬の変更が可能か確認します。薬の変更が可能であれば歯茎を切除します。しかし、薬を飲んでいる方の場合、外科的なことができないことも多く、月一回程度のクリーニングで細菌が溜まらないようにしていきます。
 
 
歯茎が腫れて歯ブラシが当たると痛い
 
疲れや寝不足で体の抵抗力が急に落ちると歯茎が腫れて、歯磨きができないほど痛くなってしまうことがあります。また、アレルギーや細菌の感染によってもそのようなことが起こることがあります。
 
治療法
 
内科を受診し、体に大きな病気がないか確認します。歯は柔らかい歯ブラシで磨いて、歯茎に傷をつけないようにします。また、消毒剤を歯茎に浸透させるためにマウスピースを作り、その中に消毒剤を入れ、歯磨き後に10分程度、歯茎に浸透させます。
 
 
2-5.親知らずが原因で歯茎が腫れる
 
親知らず親知らずは横や斜めに生えていることが多く、親知らずの周りに被っている歯茎の中に細菌が溜り、歯茎が腫れ痛みが出ます。また、腫れて歯茎が盛り上がると、噛み合う親知らずに噛みこまれ、より腫れてしまいます。
 
治療法
 
かみ合わせに関係していないようであれば早期に抜歯をしたほうがいいです。抜歯をすることによって親知らずの前の歯に悪い影響が及ぶのが抑えられます。
 
 
2-6.根の破片が残っていると歯茎が腫れる
 
乳歯や抜歯した歯の破片が残っている場合があります。普通は自然に吸収されることが多いのですが、吸収されずに残ってしまうと歯茎が腫れることがあります。
 
治療法
 
残っている根を取り除けばすぐに回復します。
 
2-7.炎症や腫瘍があると歯茎が腫れる
 
顎の骨や歯茎に癌や骨髄炎などの病気があると歯茎が腫れます。症状が出ないことも多く、注意が必要です。
 
治療法
 
口腔外科等で確認をする必要があります。抗生物質を使ったり、切除することもあります。
 
 2-8.口呼吸による歯肉炎で歯茎が腫れる
 
歯茎は常に唾液によって守られています。口呼吸がある方は上の前歯の歯ぐきがいつも乾燥してしまい、歯茎が赤く腫れてしまうことが多いです。
 
治療法
 
鼻呼吸に変えるトレーニングをして、口呼吸を改善します。また、歯茎が乾燥しないように口を閉じるように意識して、汚れも付かないようにします。

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