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歯科医に聞く。白濁、黄ばむ、黒色……色で分かる「むし歯の状態」

 むし歯と言えば黒いものだと思っていましたが、実は白色のむし歯もあるのだとか。また、むし歯以外にも、さまざまな原因で歯の色は変わると聞きました。そこで、歯学博士で口腔衛生がご専門、江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に、歯の色の変化とその原因について詳しいお話を伺いました。


■歯の色は本来、真っ白ではなくやや黄色がかった白
 
歯は白色でこそきれいで健康的な印象がありますが、江上先生は、
「透明度が低い真っ白な歯が好まれる傾向にありますが、歯の色とは、本来、やや黄色がかった白色なんです」と話します。
 
「歯はエナメル質という硬い組織で覆われていますが、歯の色はエナメル質そのものの色ではなく、その内側にある象牙質の色に影響されています。
 
歯の表面にあるエナメル質はつるつるとした無色な半透明をしていますが、象牙質は黄色がかった白色をしていて不透明な組織です。
 
エナメル質の透明度によって、歯の色の見え方は違ってきますが、歯はチョークのような真っ白色ではなく、淡黄白色です。
 
そのことを踏まえたうえで、自分の歯をチェックしてみてください」(江上先生)
 
ここで、歯の色の違いから考えられる原因の代表的な例を、江上先生にいくつかご紹介いただきましょう。
 
1.白濁している
 
歯の表面の透明感がなくなり、一部に濁った白い色が見られると、むし歯の初期段階の可能性があります。歯磨きと歯ぐきのブラッシングをていねいに続けるだけでむし歯を改善することができます。
 
2.黒ずんでいる
 
むし歯の進行が進むと、どんどん色が濃くなって白濁色から黄色、薄茶色、茶色になり、やがて黒色になります。
 
むし歯は歯の表面に付着するむし歯菌(主としてミュータンス菌)によって発生します。ミュータンス菌は多くの場合、歯の表面に付着すると同時に、酸を作り出して自分の周囲に放出します。この酸によって歯が溶けて、やがて穴が開いたり黒に変色し、むし歯となってしまうのです。
 
歯を自分の目で確かめて、黒い部分はもちろん、黄色、薄茶色、茶色がある、穴が開いているなどの場合は、すぐに歯科医院を受診されることをお勧めします。
 
3.黄色く変色している
 
歯の内側で黄色く見えたときは、上記のようにむし歯の進行中なので要注意です。
 
ただし、歯の表面のみ黄色くなっているのは、コーヒー、紅茶、お茶などのドリンクやタバコのヤニが付着しているケースです。
 
また、年齢とともに歯の表面のエナメル質は透き通り、歯の中の象牙質がよく見えるようになるので、歯が黄色く見えやすくなります。見た目はよくありませんが、医学的には問題ありません。
 
コーヒーや紅茶、お茶、タバコなどを口にした場合は、歯磨きをするか、できないときには水で口をゆすいで色素を洗い流すようにします。外食時には、水で軽く口をゆすぐようにして飲むとよいでしょう。
 
4.灰色になっている
 
歯の神経が挫滅(ざめつ)または腐敗、神経を抜いてから長い間経過した場合、歯の中の象牙質の細い管が変色してくるために、色がだんだん黒ずむことがあります。それが拡がってその歯全体が灰色になることもあります。
 
この場合は、歯の根の中の治療後に、ウォーキングブリーチという方法で、歯の内側から漂白することも可能です。また、生まれつき歯が灰色になっている場合でも、オフィス&ホームホワイトニングを併用することで、かなり白くすることができます。
 
江上先生は
「むし歯はまず、視覚からチェックするといいでしょう。このとき、歯の表面だけでなく、むし歯になりやすい奥歯の溝や歯の生え際などもしっかりと確認しましょう」
と、歯の色チェックを勧めます。超音波スケーラー 家庭用
 
最後に、これらの原因を防ぎ、健康的な歯を保つポイントを江上先生にお聞きしました。
「歯の汚れやむし歯を防ぐ最大の要素は、だ液の力です。食べ物が口に入ってくると、だ液は消化を促すだけでなく、歯や口の中全体を洗浄してくれます。日頃からだ液の分泌を意識しつつ、口を少し開けて、舌でほおの両内側を繰り返し突き、だ液量を増やしましょう」
 
大きく口を開けて、歯チェック用の鏡を使って奥歯から前歯の裏まで隅々を見てみると、確かに、歯と歯ぐきとの境目や歯と歯の間に数カ所、白濁部分、茶色く変色している箇所があります……。まだ痛まないうちに歯科医院に行くようにします。

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