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歯周病の知識と予防するポイント

はじめに

 
 
歯周病は気づかないうちに進行し、放置すれば歯を失ったり、合併症を起こしたりします。
 
歯周病の知識と予防するポイントをご紹介します。
 
STEP1 【歯周病の知識と予防するポイント1】
 
 
歯の磨き残しがあると、プラークという白または黄白色の粘着性の沈着物が歯に付着します。このプラークが原因となって引き起こされるのが歯周病です。
 
プラークは多くの細菌とその産生物で構成され、歯周病は細菌によって引き起こされる感染症であると言えます。
人の免疫力に比べ、細菌の活動が強い場合、歯周組織が破壊されていきます。
※歯周組織とは、歯肉や歯槽骨などを指します。
 
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に大別されます。
 
初期の症状が歯肉炎で、歯茎に炎症がある状態を指します。歯槽骨や歯根膜までは進行していない段階で、ブラッシングで治すことができます。
 
歯周炎は、歯肉炎が進行し、歯槽骨や歯根膜まで進行したものを言います。何十年もかけてゆっくり進み、40歳前後で発症するケースが多いようです。
 
放置すると歯槽骨が徐々に溶け、歯が揺れたり喪失したりします。
 
STEP2 【歯周病の知識と予防するポイント2】
 
 
症状には、口の中がネバネバする、歯茎が腫れる、うずく、歯を磨くと歯ブラシに血が付く、などが見られます。
ものが噛みづらくなったり、口臭がきつくなることもあります。
 
治療の基本は、プラークを取り除くことです。
プラークは放置すれば2日間ほどで石灰化が始まり、歯石になります。歯石は歯磨きでは取れないため、プラークのうちに取り除くことが大切です。
 
治療に当たって1番大事なことは、自分自身が歯磨きによってプラークを取り、口内の状態を清潔に保つという強い意志を持つことです。
プラークができる人は、ブラッシングがきちんとできていないことが圧倒的に多いのです。
 
歯磨きの重要性を理解し、その習慣化と正しい磨き方の習得など日常の行動を変える必要があるので、これが1番難しいことでもあります。
でも、将来老いても自分の歯でしっかり美味しいものを食べるためにも、歯磨きや正しいブラッシングは習得しておきましょう。
 
STEP3 【歯周病の知識と予防するポイント3】
 
 
現在、歯周病は生活習慣病に位置づけられ、様々な全身疾患との相互の関係性が報告されています。
 
口の中の細菌が歯周組織から血液に入り、血流を通して全身に菌を運んだり、血管を詰まらせたりする危険性があるのです。
 
歯周病との関連があるものに、糖尿病・心臓疾患・呼吸器系疾患・メタボリック症候群・低体重早産などがあります。
中でも糖尿病との関連は深く、糖尿病と歯周病の相互関係の研究が進んでいます。 歯髄診断器
 
また喫煙者は、非喫煙者に比べ3倍も歯周病にかかりやすく、より重症化が進むと言われています。
 
日々の正しい歯磨きで、できれば3ヶ月から半年に1回は歯科検診を受けましょう。
自分の歯でしっかり食べ物を食べて、元気で過ごしていきましょう。

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