虫歯ができる仕組み
「毎日歯磨きをしているのに、なぜか虫歯ができてしまう」という方は、虫歯の予防方法が間違っているのかもしれません。ここでは、虫歯の正しい予防方法をご紹介します。
虫歯は、虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」が、食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして酸をつくり出し、この酸によって、歯が溶かされてしまうことで起こります。ミュータンス菌は糖分に出会うと増殖し、ネバネバしてくっつきやすい「グルカン」という物質を放出します。このグルカンが歯に付着し、そこに、いろいろな細菌が集まってできたのが、「プラーク(歯垢)」。そして、このプラークの中の細菌が、糖分を取り込んで酸をつくり出すことで、プラークと接触している歯の表面が溶かされていくのです。
虫歯予防の正しい歯磨き法とは?
虫歯を予防するためには、プラークを取り除き、ミュータンス菌を減らすことが大切です。そのためには正しく歯磨きをすること。プラークは、歯と歯茎の間にたまりやすいので、歯ブラシを歯の表面の根元に直角に当て、歯茎にもブラシが当たるようにして歯を磨きましょう。歯ブラシは、5mm程度の幅で小刻みに動かすようにし、1本ずつていねいに磨きます。
また、プラークは歯と歯の間にもたまりやすいのですが、歯ブラシでは届きません。そこで、歯磨きをしたあとにデンタルフロスを使い、歯と歯の間もきれいにしておきましょう。
歯磨きをするタイミング
甘いものに限らず、食べ物には糖分が含まれているので、食事をすればミュータンス菌が酸をつくってしまいます。ですから、食事をしたあとは、出来るだけ早く歯を磨くようにしましょう。
忙しいと、毎食後ていねいに歯を磨くのは、難しいものです。しかし、細菌は唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾きやすい睡眠中にもっとも繁殖してしまいます。食後の歯磨きを短時間で済ませたいという方も、就寝前だけは時間をかけて、しっかりと歯を磨くようにしましょう。
虫歯予防の歯磨き粉は?
歯磨き粉にはいろいろなものがありますが、虫歯予防のためには「フッ素」が配合されたものを使いましょう。フッ素には歯を強くしたり、ミュータンス菌の活動を抑えたりする作用があります。ただし、せっかくフッ素入りの歯磨き粉を使っても、何度も口をすすいでしまうと洗い流されてしまいます。歯磨きをした後に口をすすぐときは、少し歯磨き粉の味が残る程度に、かるくすすぐだけに留めておきましょう。口腔洗浄器
食生活で心がけることは?
唾液には口の中の細菌を洗い流したり、細菌によって溶かされた歯のエナメル質を再生したりする働きがあります。食事をするときは、しっかりとよく噛んで食べ、唾液の分泌を活発にしましょう。
甘いものばかり食べたり飲んだりしたり、ダラダラと長時間にわたって間食を食べ続けていたりすると、口の中で酸がたくさん作られてしまいます。
甘いものはほどほどにする、間食は決まった時間に楽しむ、甘いものを口にしたらせめてうがいだけでもするなど、虫歯の予防策を常日頃から取り入れるようにしましょう。また、甘いものの代わりに「キシリトール」が入ったガムを食べるのもおすすめです。
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