あぁ二度と生えない…「歯を失う原因」第2位の虫歯を上回る1位は
あってあたり前と思いがちな“歯”。でも、もしその歯がなんらかの理由で、抜かなければいけないor自然と抜ける……といったことになったら、どうでしょうか? 想像するだけで、とてつもない恐怖を覚えますよね。
そこで今回は、女性のための医学事典『ウィメンズ・メディカ』や厚生労働省、財団法人8020推進財団の情報などを参考に、“歯が抜ける原因”ワーストランキングと、原因1位の病気についてご紹介します。
■歯が抜ける原因ワースト4
『財団法人8020推進財団』が2005年に公表している「永久歯の抜歯原因調査報告書」によれば、“歯が抜ける原因”ワースト4は次の通りとなりました。
・第4位:破折(11%)
・第3位:その他(13%)
・第2位:う蝕(32%)
・第1位:歯周病(42%)
2位の“う蝕(うしょく)”とは、いわゆるむし歯のこと。1980年代当時は、むし歯による抜歯が多かったそうですが、時代とともに“歯周病”による抜歯が増えてきているとか。
ここで、「歯周病って、年齢が若いうちは大丈夫でしょ?」と思った方、それは誤った認識です……! 歯周病による抜歯の割合は、30代から50代にかけて右肩上がりで増加。年齢が若くても、決して油断は禁物の病気です。
■歯周病ってどんな病気なの? 症状は?
むし歯を上回る、抜歯原因ワースト1位に歯周病がランクインしたわけですが、この歯周病という病気のこと、詳しく知っていますか?
歯周病とは、歯を支えている歯周組織が壊されていく病気です。進行具合によって、歯肉炎から歯周炎(軽度~重度)と進んでいきます。
症状としては次のものがありますので、これらの症状が出ていないかチェックしてみましょう。
歯模型
(1)歯茎が赤く腫れあがる
(2)歯茎から出血する
(3)歯茎が下がり、歯根があらわれる
(4)歯がグラグラする
(5)歯周ポケットから膿が出る、口臭も起きている
重度まで進行してしまうと、最悪の場合は、自然と歯が抜け落ちる……といったことも。そうならないためにも、初期の段階で気づくことが重要となってきます。
以上、歯が抜ける原因ワーストランキングと、ワースト1位の歯周病の症状についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
なお、過去記事「歯磨き何分する?“歯周病にかかりやすい人”のお口の特徴5つ」でもご紹介しましたが、歯周病予防には、デンタルフロスや歯間ブラシも使った上で正しいブラッシングをすることや、定期的に歯垢や歯石をとってもらうことなどが効果的です。
また、なんと口呼吸が多いことも歯周病の原因になってしまうそうです!
歯科医院で3~6ヶ月に1回程度歯石を除去してもらったり、口の中をチェックしてもらったりすると安心でしょう。
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