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その使い方じゃ意味なし!歯科医が指摘「マウスウォッシュ」NG使用法3つ

歯周病(歯肉炎や歯周炎)予防の目的で、マウスウォッシュを使っている人も少なくないと思いますが、実はある間違った使い方をするとマウスウォッシュの効果がほとんど意味がなくなってしまうとご存じですか?

 
そこで今回は、富山県小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、“マウスウォッシュの間違った使い方”について教えてもらいました。
 
 
■1:正しい歯磨き後でないと意味がない
 
そもそもマウスウォッシュとは、口の中の菌を殺し、歯周病や虫歯を予防するために作られたデンタルケア商品です。
 
しかし、実はこのマウスウォッシュだけを単体で使っても、歯周病や虫歯は根本的に予防・改善できないとか。
 
そもそも口の中の歯周病菌や虫歯菌の大部分は、歯垢のネバネバとしたバリア(バイオフィルム)に守られています。マウスウォッシュをいくら口に含んだところで、その殺菌成分はバリアの中の細菌まで届かないそうなのです。
 
渡辺先生によれば、
 
「さまざまなマウスウォッシュで患者さんに洗口していただいた後に、歯に付いているプラーク(歯垢)を採取して位相差顕微鏡で見てみても、細菌は元気に運動している様子が分かります」
 
とのこと。また、
 
「マウスウォッシュは歯周病予防と治療に重要な歯周ポケットまで浸透しない」
 
そうなので、歯周病予防の目的でマウスウォッシュだけを単体で利用しても意味がないのですね。
 
 
■2:徹底した歯磨きの後にマウスウォッシュを使用する
 
では、マウスウォッシュの効果を最大限に高めるためには、どうすればいいのでしょうか? 渡辺先生に聞いたところ、
 
「歯石やプラーク(バイオフィルム)を除去した後に補助的に併用すると効果がある」歯科 口腔内カメラ
 
そうです。バイオフィルムに守られた細菌に対してマウスウォッシュは効果がないものの、口の中でバリアを失って単独でさまよっている細菌には効果的だとか。まずは正しい道具による徹底した歯磨きをしてバリアを破壊した後で、マウスウォッシュをするといいのですね。
 
 
■3:マウスウォッシュは朝の歯磨き後に行うと効果的
 
ただ、徹底した歯磨き後のマウスウォッシュにも注意点があります。渡辺先生によれば、
 
「フッ素入り歯磨き剤を使用した後にマウスウォッシュを使用しては、フッ素が流れてしまって虫歯予防にならない」
 
とのこと。歯科医院ではフッ素入りのマウスウォッシュが販売されているそうですが、市販のほとんどのマウスウォッシュにはフッ素が入っていないので、歯磨き後に利用すると歯磨き剤で口に残ったフッ素が流れ出してしまうのですね。
 
そもそもフッ素とは自然界に広く存在する元素で、歯の虫歯に対する抵抗性を高めてくれる成分。特に唾液(殺菌効果あり)の減る夜間はフッ素を口の中に残しておくと虫歯予防に効果的なので、市販のマウスウォッシュは寝る前の歯磨き後に使わない方がいいようです。
 
ただ日中に関しては、誰でも食べたり飲んだりして口の中のフッ素を失ってしまう上に、夜間と違って唾液がたくさん出ているので、それほどフッ素に頼らなくてもいいそう。
 
その意味では、“朝”の徹底した歯磨きの後に、口の中に浮遊している単独の細菌を一気に殺すべく、マウスウォッシュを補助的に使うといいとのことです。
 
 
以上、マウスウォッシュのNGな使い方についてまとめましたが、いかがでしたか? せっかくお金と手間を掛けてやっているのですから、できれば効果のある方法でケアをしたいですね。

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