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還暦過ぎの歯周病0は8% 郷ひろみは歯磨き1セット10分程度
最初は歯肉(歯茎)の部分が赤くなり、少し腫れる。痛みはないが、そのまま何もしないでいると、歯茎はさらに腫れ、歯をさわるとぐらつくようになって、ときどき口臭や膿のにおいさえ感じられたりしているうちに歯が抜けてしまう…これが歯周病だ。 加齢とともに罹患者は増え、「国民の8割が歯周病」といわれている。 そんななか、10月18日に60才の誕生日を迎えた郷ひろみが、全国ツアー最終公演を迎えた日に、「歯周病0」を明かして話題になった。歯科医師で国立保健医療科学院統括研究官の安藤雄一さんに話を聞いた。 「本質的には年を取ったから歯周病になるとはいえないんです。ただ現象としては、年を取った人のほうが歯周病は進んでいるのも事実です。国の調査では、全国の60才前後の年齢で、全く歯周病の疑いのない人は8%しかいません」マイクロモーター 2011年歯科疾患実態調査で、60~64才の男性のうち、歯肉に歯石や歯周病などの所見がない人の割合はわずか%という結果がある。 「歯周病にならないようにするためには、たばこを吸わない、虫歯にならないのも予防法の1つ。というのも小さな虫歯だとあまり問題ありませんが、大きな虫歯の場合、治療で詰め物をすることになります。詰めるとどうしても詰める部分に段差ができてしまい、そこに汚れがたまりやすいんです。歯周病の原因となる菌は空気がないところを好む。そうなるとにおいも伴ってくるんです。 歯周病を防ぐには、毎日の歯みがきが重要ですが、においや出血、あるいはむずむずするなど何か違和感があるところは、重点的にしっかりと磨きましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果があります。また、自分で汚れをすべて取り除くのは難しい場合が多いので、歯科医で歯石を取ったり、クリーニングをしてもらうことが必要です。状態がいいかたは1年に1回でいいですが、そうでなければ3か月に1回など、定期的に通院しましょう」(安藤さん) ちなみに郷は、朝食後、ランチ後、ディナー後、就寝前の1日4回、歯ブラシ、デンタルフロスを用いた歯みがきと、舌磨きを欠かさない。1回にかける時間は1セット10分程度だという。