歯科健康

下の親知らずを抜歯!麻酔が切れたあとの痛みを抑える

抜歯直後、きちんと30分にわたってガーゼを噛む 親知らずを抜歯すると、抜歯箇所にガーゼを入れられて「30分くらい噛んでいてください」と言われます。これは止血用のガーゼなので、面倒くさがらずにきちんと30分噛み続けてください。早く血が止まるほど、痛みは少なくなります。 麻酔が切れる前に鎮痛剤を服用する 鎮痛剤を処方されているはずなので、麻酔が切れる前に1回目を服用してください。すでに痛みがあると、鎮痛剤の作用は鈍くなる傾向があります。痛み出す前に服用することで、鎮痛剤の作用を享受しやすくなるのです。 抜歯から24時間は患部を冷やす 「市販の冷却シート」「氷」などを使って、患部を冷やしましょう。口の中に氷を含んだりはせず、外側から頬を冷やしてください。ただし、冷やして良いのは抜歯から24時間だけです。24時間以上にわたって冷やし続けると、血液のめぐりが悪くなり、治癒が遅れてしまいます。    
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歯科健康

軽度の歯髄炎

知覚過敏の薬を使う 温かいものや冷たいものが、歯にしみる場合は、軽度の歯髄炎になっている可能性があると考えられます。知覚過敏のための薬もありますが、歯科医に相談して、根本的な問題がないかどうかも、診断してもらうべきです。(エアースケーラー)   軽度の虫歯を除去する 虫歯が進行して、穴が歯髄に近づいている場合にも、知覚過敏のような症状があります。虫歯を除去し、細菌が歯髄に入り込まないような処置をしてもらうことが肝心です。
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歯科健康

口腔癌のリスクファクター

喫煙の習慣がある タバコは口腔癌のリスクを高める代表的な習慣です。特にパイプ・葉巻など口腔喫煙する種類のタバコを好む場合、口腔癌リスクが増大しやすくなります。時折、「パイプ・葉巻は肺癌リスクがあまり上がらない」と吹聴している人がいますが、そのぶん、口腔癌リスクが跳ね上がるので注意しましょう。 飲酒の習慣がある アルコールもまた、口腔癌リスクを高めるリスクファクターです。特にウイスキー・焼酎などアルコール度数の高いものを好む人は要注意です。度数の高いお酒ほど、口腔粘膜への刺激は強くなります。また、「お酒が入ると顔が赤くなりやすい人」「あまりお酒に強くない人」はアルコールの影響を受けやすいので、よりリスクが上がります。(ハンドピース)   歯磨き・入れ歯洗浄を怠りがち 1日2回以上の歯磨きをしていない人、入れ歯をきちんと洗浄していない人も口腔癌リスクが上がりやすくなります。口腔内の衛生状態に問題があると、雑菌が繁殖して、炎症を起こしやすくなるからです。 口の中を頻繁に噛む  口腔内の同じ場所を頻繁に噛む癖があったり、詰め物・尖った部位が同じ場所に引っかかったりする場合、口腔癌のリスクが増大します。同じ場所に慢性的な物理的刺激が加わっているからです。
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歯科健康

歯そのものを再生できる可能性について

人間の歯の完全再生はまだできていない 残念ながら「ヒトの歯そのもの」の再生はまだ実現していません。「歯の再生」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「歯そのものの再生」かと思います。そんな夢のようなことが出来れば虫歯になっても歯が抜けても平気ですし怖いものなしのような気がしますね。しかし歯槽骨などの歯周組織の再生に留まっています。(歯科 根管長測定器)   マウスの歯の完全再生はできている マウスの歯の完全再生は、2009年に成功しています。胎児マウスから歯胚(歯の元になる細胞)を取り出して培養し、成体マウスに埋め込み、歯周組織も含めて全て再生させることが出来ました。  
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歯周病

歯石除去について

超音波スケーラーによる歯石除去 毎秒25,000~40,000回の振動で歯石を分解しながら除去するので、歯にこびりついた黒い歯石にも有効です。しかし振動回数が多いため、歯周ポケット内や、より細かい作業が必要な箇所では手用スケーラーを併用して除去をおこないます。 黒い歯石は歯への付着力が強く、除去には時間がかかるので、何回かに分けて歯石除去を行います。(超音波スケーラー) フラップ手術による外科治療 フラップ手術とは、歯茎を切開し歯の根元にこびりついた歯石を除去する外科的治療法です。歯周ポケットが深くなりすぎて、スケーラーでは届かないところにまで歯石が付着ししまっている場合に行う手術です。歯周病の症状がひどい場合に行います。 自分で除去する 歯茎の根元に付着している歯石は、根気強く頑張れば自分で取ることも可能です。 しかし、歯周ポケットの奥深くにできている歯石は自分では取れませんし、無理に取ろうとすると歯のエナメル質を傷つけてしまい、大変危険です。  
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歯科健康

抜髄が必要?

エナメル質齲蝕 虫歯が歯の表層―エナメル質にとどまっている状態です。この段階では、痛みをまったく感じません。非常に浅い虫歯なので、抜髄の必要はありません。虫歯になった場所を削り、コンポジットレジン(歯科用プラスチック樹脂)を詰めれば、完了です。 象牙質齲蝕 象牙質に達した虫歯は、「冷たいもの」「甘いもの」を食べたときにしみることがあります。ただ、何もしなくてもズキズキ痛む…ということはありません。虫歯と歯髄の距離が2mm以上なら、削って詰め物を入れるだけで治癒します。虫歯と歯髄の距離が2mmより短い場合、歯髄を保護する薬剤を入れてから詰め物をすることになります。やはり、抜髄の必要はありません。(ハンドピース) 歯髄の仮性露出 歯髄炎を起こした虫歯は、何もしなくてもズキズキと痛みます。この痛み方を「自発痛」と呼んでいます。この状態になると、神経を保存するのは困難です。局所麻酔下で抜髄をおこない、「神経を抜く治療」をします。 抜髄が終わったら、「根管治療(歯内療法)」をおこないます。「ファイル」「リーマー」と呼ばれる針状の器具で、歯髄腔と根管をきれいに掃除します。虫歯菌に感染した箇所を除去して、歯の内部を無菌化するのです。再感染を防ぐために「ガッタパーチャポイント」「MTA」などの薬剤を充填して、最後にかぶせ物(または詰め物)で歯を覆います。 残根 あまりに悪化すると、歯医者さんを受診した時点で、歯髄が死んでいることがあります。神経がないので、すでに痛みを感じることもありません。歯髄が死んだばかりなら「感染根管治療」で歯を救えることもありますが、多くの場合は抜歯となります。
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歯科健康

奥歯の歯茎が痛い原因

歯周病が原因による痛み 歯石は、歯周病菌の住処となり、歯周病の原因となり得るものです。しかし、歯石は自分では取る事ができず、そのままにしてしまうと歯茎の中まで溜まってしまい、進行した結果、周りの骨を溶かしてしまいます。   歯周病以外の原因 奥歯の歯茎が痛くなってしまうのは、歯茎が腫れて炎症を起こしているからです。歯茎が腫れてしまうのは、虫歯や歯周病などが原因であると考えられます。(ハンドピース) 歯医者さんで行う治療法 歯周病は、重症になると、外科的な処置をとったり、歯を抜いたりしなければならなくなります。歯石が蓄積しないようにするためにも、できれば一年のうちに3回は、歯医者さんで歯石を取ってもらうようにしましょう。  
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虫歯予防

虫歯の進行度ごとの治療

要観察歯の治療 まだ歯に穴は開いていない、虫歯になりかけの状態です。痛みはないものの、放っておけば確実に進行してしまいますが、まだ自然修復できる段階です。 初期の虫歯の治療 歯のエナメル質に小さな穴が空いてしまった状態です。虫歯になってしまった部分を取り除き、型取りをして金属の詰め物をします。麻酔はしますが、治療中、治療後の痛みはほとんどありません。 象牙質まで進行した虫歯の治療 虫歯がエナメル質の奥の象牙質にまで進行した状態です。熱いもの、冷たいものがしみる症状が出ています。虫歯に侵食された部分が少ない場合には、C1と同じ治療で済みますが、奥まで侵されていた時は歯全体を覆う被せ物を作らなくてはなりません。   歯髄(歯の神経)まで進行した虫歯の治療 虫歯が象牙質の奥の歯髄にまで達すると、何も食べていなくても常に激しい痛みが続きます。麻酔も効きにくい状態で、神経を取る処置をしなければいけません。 歯髄の中が細菌に感染すると膿がたまってしまうので、完全に消毒して防腐剤をつめてから被せ物を作ります。最短でも5週間という長い治療期間が必要です。(虫歯診断装置) 歯質が失われた歯の治療 歯冠部がほとんど溶かされてしまい歯質がほんの少ししか残っていない状態です。ここまで来ると歯髄が死んでいるので痛みは感じませんが、歯の状態は悪化を続けています。 残存している歯の一部に被せ物をしたり、入れ歯の土台にしたりすることもできますが、ほとんどの場合、抜歯をしてその部分を入れ歯やブリッジで補う治療になります。
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根管治療

根管治療が必要な症状

虫歯が進行して痛みが強く出ているとき 虫歯の進行には5段階(C0~C4)あり、C3やC4の歯の神経まで虫歯が進行してしまったときに痛みが強く出てきます。痛みを取るためには麻酔をして神経を取る(抜髄)処置をする必要があります。虫歯菌などの細菌が侵入し変質してしまった神経を除去して、 神経の通っている穴(歯髄腔)とそれにつながる根の中の管すなわち根管の壁を少し削りながら、 全体をきれいに清掃します。(歯科ユニット) 神経が死んでしまい咬んだときに痛みや違和感があるとき 虫歯や外傷など様々な原因より神経が死んでしまった場合、根管の中の死んだ神経が腐ってしまい、その細菌が根の先まで達してしまうと咬んだときに痛みや違和感が出てきます。この場合根管治療を行い痛みを取る必要があります。 根の先に膿がたまっているとき 神経が死んで細菌に感染したまま時間が経つと根の先に膿がたまっていきます。レントゲンで根の先に黒く像が映って発見されることが多いです。また膿がどんどん出続けていくと、膿の出口として歯茎に白いできもの(サイナストラクト)ができることがあります。疲労などで身体の抵抗力が低下した時にも、細菌の力が体の免疫力に勝り、歯肉が腫れたり痛みが出ることがあります。この場合も根管治療を行い、細菌に感染した根の中を消毒しきれいにする必要があります。
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歯科健康

歯茎に膿が溜まる原因

歯の根っこ部分に炎症が起きて、膿が溜まっている 「神経を抜いた歯」は、根っこ部分に炎症が起きることがあります。神経の入っていた空間(歯髄腔)に虫歯菌が感染すると、そのまま根っこ部分(根管)に拡大して炎症を起こすからです。炎症が悪化・長期化すれば、根元が化膿する恐れがあります。 歯の根元に炎症が起きた状態を「根尖病巣(こんせんびょうそう)」と呼び、袋状の組織内に膿が溜まることを「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と呼んでいます。いずれにしても、第一選択は「感染根管治療」です。歯の内部にある虫歯を削り、根管をすみずみまで無菌化する治療法になります。内部を無菌化して、薬剤を詰めることができれば、根元部分の炎症も治まります。(エアースケーラー) 口の中の外傷が炎症を起こし、化膿している 固い歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、魚の小骨が刺さったりすると、口腔内に傷ができます。こうした傷口が細菌に感染すると、炎症を起こしてしまいます。口腔内の外傷が化膿することを「歯肉膿瘍」と呼んでいます。 歯の根っこが折れて、内部に細菌が入っている 何らかの理由で歯の根っこが割れたり、折れたりすることがあります。この状態を「歯根破折」と呼びます。歯茎内部まで割れてしまうと、割れ目から細菌が入りこみ、歯茎の内側まで感染することがあります。 歯根破折の場合、まずは歯医者さんで割れ方・折れ方を確認します。折れ方によっては歯を保存できることもあるものの、大半は抜歯になります。  
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