「唾石症(だせきしょう)」の治療はきずを小さく、専用カメラで除く
腎臓や尿道に石が詰まる尿路結石のように、唾液の出る管に石が詰まることがある。 「唾石症(だせきしょう)」と呼ぶもので、その治療に「唾液管内視鏡」という専用のカメラを使った新しい治療法が広がりつつあるようだ。 数cmの大きさの石も 米国エール大学医学大学院の研究グループが、大学のウェブサイトで2015年3月13日に報告している。 唾石症は細い唾液管の中に石ができる病気。石の大きさはペン先程度のから数cmに及ぶものまである。唾液管を完全に詰まらせると、腫れて痛み、ものを食べるときに障害となる。 研究グループの再建外科医によると、従来は頭部や首にメスを入れて、石を取っていた。それに対して、新たに普及している治療は、細い内視鏡を使うものだ。 からまでの細いカメラを唾液管の中に挿入する。その上で、石をつまみ出したり破砕したりして治す。メスで切る範囲を小さくして、痛みも少なくできるという。 かかる時間は1~3時間かかる。全身麻酔をかける。 同大学院では、週に1~2件の唾液腺内鏡を使った手術を行っている。口腔内カメラ ほかの病気にも役立つ可能性 今後は、同じように唾液腺が腫れる病気に生かせる可能性があるという。 シェーグレン症候群や再発性の耳下腺炎など、他の病気で起きる唾液腺の腫れや詰まりの研究が必要となる。腫れを繰り返す人がおり、この理由についてもさらに研究を重ねる予定となっている。 日本でも同様な内視鏡を使った治療が広がっているようで、悩まされている人であれば治療の選択肢として考えてみたい。
周囲から嫌われないための口臭を予防する方法
口臭を防ぐためのオーラルケア マルセル・プルーストという作家の代表作である『失われた時を求めて』は、紅茶にマドレーヌを浸した時の香りが幼少時の記憶を呼び覚ます、という書き出しで始まります。 それと同じように、匂いというものは人の心を理屈ではなく感情で揺さぶるものです。 良い匂いがする異性は凄く魅力的に思えますし、どんなに顔の造形が整っていてもドブ川のヘドロが煮詰められたような臭いがしている異性には近づきたくないものです。高圧蒸気滅菌器 このように、匂いは人への好感度や印象を大きく左右します。特に口臭は親しい関係になる上での最大のネックになるのです。 口臭の原因とは何か? 口から臭う口臭の原因には、いくつかありますがその多くが身体の中に原因があるものです。 生理的口臭 生理的口臭とは、生理的な現象の結果に発生する口臭で病気を原因にしているものではありません。 例えば、寝起きで口内が乾燥しているとか、ニンニクやキムチなどの臭いが強い物を食べたとか、たばこを吸った後だとか、臭い玉が喉の奥に出来ているといったことが理由になって発生しているものです。 そのため、食事の後や起き抜けの時は生理的口臭が強く感じられることがあります。 病的口臭 病的口臭は、虫歯や歯周病、消化器系の病気、蓄膿症、糖尿病などの病気が原因となって起こる口臭です。病的口臭には病気の代表的な症状として起こる場合があり、糖尿病ではアセトン臭と呼ばれる独特の饐えた臭いが患者から感じられます。 病的口臭では、幾ら口内を綺麗にしていても、病気そのものが原因になっているから病気を治療しない限りは口臭の改善はありません。 思い込みが生み出す口臭 口臭が酷い、ということはそれだけで人間性まで否定されるマイナス要素になりうるため、「自分の口臭で周りの人が迷惑しているのではないか」と思い込んでしまう人も少なくありません。 このように、心配性であったり、思い込みが強かったりする人は実際には臭っていないにも関わらず「自分の口臭は酷い」と思い込んでしまうのです。このような状態を「口臭恐怖症」と言います。 口臭恐怖症は実際に口臭が伴わないので、医師の検査を受けても「不快さを感じるような口臭はない」という診断結果が出るものの、患者本人は「自分が傷つかないように嘘をついているんだ」と思い込んでしまうことが往々にしてあります。 また、自分には口臭が感じられるものの他人には口臭が感じられない「仮性口臭症」というケースもあります。口臭恐怖症は臭いを自分で感じられず、仮性口臭症は自分だけが臭いを感じるという違いがありますが、線引きが難しいのがネックです。 口臭を防ぐにはどんなオーラルケアが有効? 病的口臭の場合は、原因となる病気を治せば根治治療に繋がりますが糖尿病のように一生付き合っていかなければならない病気もあります。 一方、生理的口臭の場合は毎日のオーラルケアをしっかり行うことで予防・改善が期待できます。 毎日の歯磨きで歯垢除去する 生理的口臭の原因の一つであり、歯周病の元となる歯垢は歯の隙間などに残った食べカスに細菌がついて増殖し発生するものです。 食べカスや歯垢を除去するためには、毎日の歯磨き習慣が大事になります。通常の歯ブラシは歯の表面や裏側はともかく、歯の隙間までは届かないのでデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯の隙間を掃除するようにすることが大事です。 マウスウォッシュで臭いをカット 歯磨きをしっかり行って歯垢や口臭を除去することは大事ですが、頻繁に歯磨きを行うと歯の表面が歯磨き粉に含まれる研磨剤やブラシで傷ついてしまい、逆に虫歯を引き起こす恐れがあります。 食事の後や人と会う前には、短時間で歯磨きと同等の消臭効果が得られるマウスウォッシュで口を濯いでおくのが大事です。 寝る前に水分補給する 生理的口臭の原因の一つには口内の乾燥があります。つばを手などに付けて乾かすと臭い、という遊びを子供の頃にやったことのある人ならわかると思いますが、唾液は乾燥するととても臭います。…
要注意!誰もが陥る何気ない食生活で歯がボロボロに【歯周病対策】
歯周病は歯をボロボロにする恐ろしい病気 歯周病は世界で一番感染者が多いと言われている病気です。この歯周病とは一体どんな病気なのでしょうか? 歯周病とは、歯周組織と呼ばれる歯茎・歯槽骨・歯根膜・セメント質に起こる疾患の事を言います。これにより、歯茎が変色し腫れ上がったり、歯槽骨や歯根膜が溶ける事により歯が抜け落ちたりします。 これは、加齢に伴うものもありますが、若くても歯が抜け落ちるという事もあります。 しかし、プラークと呼ばれる歯垢をしっかり除去するなら、歯周病にかかる可能性は低くなります。 歯をボロボロにする歯周病にかからない為には、プラークコントロールが必須になります。SKL®K7超音波スケーラー なぜこれ程までに感染数が増えているのか? 先程も触れましたが、歯周病の原因となるのは『プラーク(歯垢)』です。これが口の中に多く残ると歯周病になりやすいです。 現代、歯周病にかかっている人が増加傾向にありますが、なぜ口の中にプラークが残りやすい状況になっているのでしょうか? その理由に食生活の変化があげられます。 近年の日本の食文化を例に考えてみますと、外国の食文化が入り込んできています。いわゆる『美食』や『ファーストフード』と呼ばれるものが手軽に食べられるようになりました。外国の食事に触れる良い機会ですが、歯周病の観点から考えますとプラークを残しやすい食事と言えます。 肉を中心とした柔らかい食べ物により咀嚼回数が減ってしまいます。咀嚼回数が減ると唾液の分泌が少なくなり、『唾液の働きである歯周病菌を洗い流す』という効果が薄れてしまいます。また、糖分の多い食べ物や飲み物は歯周病菌にとってエサになってしまいます。 食生活の変化が歯周病の増加に加担してしまっているのです。 食生活の改善が歯周病対策を助ける では、実際に歯周病対策をするならどのような食事を避ければ良いのでしょうか? ※ここであげる食生活は、決していけないとは言っていません。 摂取しすぎると歯周病になりやすくなるというものです。 柔らかい食物・ファーストフード パン食で肉中心のいわゆる欧米スタイルの食事やファーストフードは、残念ながら歯周病になりやすい食事です。咀嚼回数が減りますし、栄養バランスもあまり良くありません。脂質や糖分が多いので歯周病菌は繁殖しやすくなってしまいます。歯槽骨の溶解がしやすい食事です。 歯にくっつきやすい食べ物 お菓子などに多く見られますが、粘着性のある歯にくっつきやすい食べ物は大量の糖分を含んでいます。こういう食べ物も咀嚼回数は少なくなりますので、歯周病対策をするなら避けたい食べ物です。 缶ジュース・お菓子 やはり原因となるは糖分の多さです。歯周病菌の繁殖を抑えたいのであれば、多飲多食を避けるとよいでしょう。 偏食 特に野菜を嫌う傾向にあると、必要な栄養素が摂取できなくなります。また食事そのものを少食で済まし、空腹分はお菓子やジュースで補うというタイプの偏食も良くないです。 栄養バランスの整った食事をしっかりとる事が大切です。 これらの、食物を摂取し過ぎると歯周病になりやすくなります。むしろ、米、野菜や魚、豆類、海藻類など中心とした『日本食』を取り入れる方が望ましいです。加えて、咀嚼回数が増えるような固い食材も良いでしょう。食事の際に噛む回数を増やす事を意識するのも良い事です。 食生活の改善と咀嚼を増やす事でしっかりと対策できる 歯周病は、放置しておく事で歯をボロボロにし失う事になりかねない病気です。しかし、決して防げないものではありません。 私達が普段から何気なく行なっている食生活が、歯周病になりやすい状況にしていた事は驚きですが、食生活を見直し改善を行なえば十分対策する事が可能です。…
歯を「きれい」にしたい
【歯を「きれい」にしたい】という方へ 「笑うと銀歯が見えて気になる」「歯や歯肉の色が気になる」「笑顔に自信を持ちたい」という悩みを抱えている方はいませんか?そんな方にオススメなのが「審美歯科治療」です。 審美歯科とは、歯の白さや、歯並びといった美しさに焦点を当てた歯科医療のこと。最近では、気軽に白く健康的な歯を手に入れられることから、「歯の美容整形」とも言われています。 審美歯科には大きく分けて、人口歯を歯に入れるセラミック治療、歯を薬剤で漂白するホワイトニングの2種類があります。口元の悩みを抱えている方、ぜひ一度ご相談ください。 このページでは当院の審美歯科メニューについてご紹介します。 【PMTC】息もスッキリ。ひとつ上のクリーニング 【ラミネートベニア】"歯のつけ爪"で歯を美しく見せる 【ホワイトニング】歯を削ることなく美しい輝きに 【PMTC】息もスッキリ。ひとつ上のクリーニング PMTC歯科医師、歯科衛生士などの専門家が歯のクリーニング 専用の器機を用いて、専門的にお口の中の清掃を行います。歯 垢(プラーク)が増殖すると、バイオフィルムと呼ばれる歯磨 きでは取れない汚れになります。PMTCはこれらの汚れを除去 して口腔環境を整えます。虫歯、歯周病の予防だけでなく、口 臭の改善などにも効果があります。 【ラミネートベニア】"歯のつけ爪"で歯を美しく見せる ラミネートベニアいわゆる"つけ爪"のようなものです。虫歯や神経をとって 変色した歯、加齢と共に変色した歯、先天的(生まれつき)な着色などがあ る歯を、白く美しくするのに有効的です。超音波洗浄器 また、多少の歯並びの整形や歯の形を整えることも可能です。 (1)初診時に撮影。前歯に変色と凹凸が見られます。 (2)セット後。他の歯と微妙な色調を合わせると、自然な状態が再現でき、自分の歯と区別がつきません。 <ラミネートベニアのメリット> ・歯を360度削らず、最小限削るだけで済む ※歯の表面だけを削るので、その内側は自分の歯質が残ります ・事前にホワイトニング(漂白)を併用することで、より白く自然に仕上げることができます ・ラミネートベニアをしっかりと接着することで、歯自体の強度が増す <ラミネートベニアのデメリット> ・矯正やバイオミメティックビルドアップ、被せもののように大きく歯や歯並びを変えることができないことがあります ・保険適用はありません…
歯茎が痛いときの対処法と原因
急に歯茎がいたくなることってありますよね。歯茎の痛みは疲れているときや体調が悪いときに出やすく、体の変化を敏感に感じ取る場所でもあるのです。特に歯茎の中に原因があると痛みは出たり引いたりを繰り返します。一番多い原因の歯周病は成人の80%がかかっていて、次に多い原因の根の先の膿は治療の成功率が60~80%です。それだけ歯茎は痛くなる可能性が高いのです。今回は歯茎が痛いときの応急処置と痛みの原因および治療法についてお伝えします。参考にしてください。 1.歯茎が痛いときの応急処置 注意:この方法は根本的な解決方法ではなくとりあえず改善する方法です。 1-1.「ロキソニンS」市販の痛み止めをのむ 歯医者にすぐにいけない時は、とりあえず市販の痛み止めを飲んでください。歯茎の痛みは繰り返すことが多く、痛みが出たり、引いたりします。痛みが強い時は我慢をせずに痛み止めを飲んだ方が体が楽になります。現在市販されている痛み止めは医療機関で出されるものと成分が近いものも販売されています。痛くて何も食べられず体力が低下するより、痛み止めを飲んで体を楽にしてあげてください。詳しくは「ロキソニンやロキソニンSで歯痛を効果的に止める方法と注意すべき副作用」参考にしてください。 1-2.冷えピタで痛い部分を冷やす 腫れや痛みを減らすために冷やします。ぬれタオルや、冷えピタなどで冷やして、血液の循環を抑えます。腫れて痛い部分は、血液や膿で内圧が高くなっています。冷やすことによって多少でも内圧を下げ痛みを軽減させます。 1-3.軟らかい歯ブラシで磨く 歯茎が痛いときは軟らかい歯ブラシで磨くようにしてください。お口の中に細菌が多くなるとますます痛みが強くなります。また、痛い部分は歯茎が弱くなっているので無理に磨くと、傷がつき痛みが増してしまいます。 1-4.イソジンでうがいする うがい薬でよくお口の中を消毒してください。イソジンやコンクールなどの殺菌作用が強く、刺激が少ないものが効果的です。 1-5.よく寝て体力を回復する 歯茎の痛みは細菌と体の抵抗力のバランスが崩れた時に痛みとして出てきます。歯茎は体の変化を敏感に感じ取り、風邪を引いたり、疲れている時に体の抵抗力が下がると腫れや、痛みが出やすい場所です。休養をとって体力の回復に努めてください。 2.歯茎の痛みの原因と治療法 2-1.歯茎が腫れて痛む歯周病 swollen-gums-1歯茎の痛みで最も多いのが歯周病です。 歯周病によって歯の周り の骨が溶かされて、歯と歯茎の間に膿がたまり、歯茎が腫れて痛みます。自然に膿 が出こともありますが、何度も繰り返します。歯周病が進行すると口臭や歯が揺れるようなことが起こり 、最終的には抜けてしまいます。 治療法 早期の治療が必要になります。大きく腫れている場合は歯茎から中に溜まった膿を出します。必要であれば麻酔をし、切開をして膿を出すこともあります。腫れが引いてから歯周病の治療(ブラッシング方法、歯石除去、場合によっては外科的な処置)を行い、これい以上歯周病が悪化しないようにメンテナンスをしていきます。詳しくは「30代以上の方必見!歯周病に負けない5つの知識と3つの治療法」を参考にしてください。 2-2.歯の根の先が腫れて痛む根尖病巣 images (12)歯の根の先に膿が溜まる根尖病巣(こんせんびょうそう) が痛みの原因です。腫れと痛みは繰り返すことが多く、最後には歯が 揺れてきます。虫歯が深くなり神経が自然に死んでしまったり、根の 治療が不十分な場合に起こります。根の先の膿は鼻の副鼻腔に入って 上顎洞炎になることもあります。詳しくは「虫歯じゃないのに歯が痛 い上顎洞炎で起こる8つの症状と最適な治療法」を参考にしてください。 治療法 腫れが大きく痛みが強い場合は根の中から膿を出します。必要であれば麻酔をし、切開をして膿を出すこともあります。その後根の中を消毒する治療をしていきます。詳しくは「歯の神経の治療はなぜ何回もかかるのか?実は90%が3回以内に終わる」を参考にしてください。…
【症状別】歯が痛い時の原因と家庭でできる応急処置
急に歯が痛くなると「どうしたら良いんだろう?」「何が原因だろう?」と不安になりますね。 今回は「冷たいものがしみる」「噛むと痛い」「歯ぐきが腫れて痛い」など、症状別に可能性の高い歯の痛みの原因と応急処置をご説明します。 症状別の可能性の高い原因と対処法 すべての症状に共通した応急処置 どんな原因でも痛みが強い場合は鎮痛剤を飲んで、早めに歯科医院を受診するのが一番です。 市販の鎮痛剤の中ではロキソニンSが、病院で処方されるロキソニンと成分が同じなので高い効果が期待できます。ただし喘息・胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、心臓病の症状を持っている人は服用できないので、薬局で他の鎮痛剤を処方してもらいましょう。 「冷たいもの甘いものがしみる」「歯ブラシが当たると痛い」という症状は? 知覚過敏や虫歯の可能性があります。 知覚過敏では歯ぐきが後退して敏感な歯根が露出し、そこに冷水や歯ブラシの刺激が加わるとまるで神経に触れたような痛みを感じます。知覚過敏には知覚過敏用の歯磨剤を使って様子を見ることをおすすめしていますが、一般の人には虫歯と知覚過敏の鑑別はできません。 虫歯は治療が遅くなれば大掛かりな処置が必要になるため、冷たいものがしみる場合には早めに歯科医院を受診することをおすすめします。 「寝ている時に激しく痛む」「冷たいものがしみる」という症状は? 大きな虫歯や歯のひび割れが原因で歯の神経が炎症を起こす、歯髄炎の可能性があります。 歯髄炎は放置するとやがて神経が死んで突然痛みが止まりますが、すぐに歯の根元が化膿(根尖性歯周炎)し、また激しい痛みが始まります。寝ている時に歯が激しく痛む場合には、痛み止めを飲んでできるだけ早く歯科医院を受診してください。超音波クリーナー 「 温かいものがしみる」という症状は? 歯の根元が化膿する、根尖性歯周炎の可能性があります。 根尖性歯周炎は、治療していない大きな虫歯や歯のひび割れが原因で起こることもありますが、実は神経を取った治療済の歯でも起こることがあります。 温めると歯が痛い場合は、口に冷水を含んで冷やすと痛みがやわらぐことがあります。痛み止めを飲んで、できるだけ早く歯科医院を受診してください。 「噛むと痛い」「歯ぐきが腫れる」という症状は? 歯の根元が化膿する根尖性歯周炎、歯周病、歯が割れているなど、いくつかの原因が考えられます。 顔面まで大きく腫れている場合には、冷やしたタオルを当てると痛みと腫れが楽になるかもしれません。痛み止めを飲んでできるだけ早く歯科医院を受診してください。 「上の奥歯が痛い」「鼻汁が出る」という症状は? 膿性の悪臭を伴う鼻汁がある場合は、歯ではなく副鼻腔炎が原因の可能性があります。 風邪を引いているなど歯以外の不調がある場合は、耳鼻科の受診で治癒する可能性があります。 おわりに 今回挙げたのは比較的頻度の高い症状ですが、他にも顎・顔面の神経やこころの問題、その他の原因で歯の痛みが現れることがあります。 歯痛はひどくなると眠れなくなるほどになってしまいますので、そうなる前に早めに歯科医院を受診しましょう!
あなたはどっち?虫歯に「なりやすい人」と「なりにくい人」の特徴
■虫歯になりやすい人となりにくい人がいる 虫歯がない健康な歯は、アンチエイジングの基本です。しかし、毎日の歯磨きを念入りに行うなど、かなり歯の健康に気を使っている方でも、虫歯になってしまう方が案外多いということをご存じでしょうか。 その反面、あまり歯には関心がなく、歯磨きもササッと短時間で終わらせているのに、全く虫歯にならない方も実は多いのです。 つまり、世の中には虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのですが、いったいこの違いはなにが原因なのでしょうか。 ■虫歯のなりやすさには2つの原因が大きく関係している 虫歯のなりやすさ、なりにくさは、歯の強さなどの遺伝の影響も多少はあります。しかし、遺伝よりももっと大きな原因としてあげられるのが、唾液の量と質、そして噛み合わせのバランスです。 唾液は、お口の中を洗い流して虫歯菌や歯周病菌が増えないようにする作用や、菌を殺菌する作用、食後の酸性になったお口の中を中性に戻して、歯が溶けないようにする作用など、様々な働きをしています。 また、食事の時に酸によってわずかに溶かされた歯の最表層のエナメル質を再石灰化という作用によって元に戻す働きなどもしています。 ■唾液が少なくネバついていると虫歯になる ところが、唾液の量が少なくなり、ネバついてくると、まずお口の中が唾液で洗い流されなくなってしまいますので、虫歯菌や歯周病菌が増えてしまいます。そして、食後のお口の中が唾液でなかなか中和されないので、酸性状態が長時間続くことになります。するとエナメル質が酸によって溶かされる時間が長くなり、唾液による再石灰化が追い付かなくなってしまい、虫歯になってしまうわけです。 ■噛み合わせのバランスが悪いと虫歯になる 噛み合わせのバランスも虫歯のなりやすさに大きく関係しています。例えば、上下の前歯であまり噛んでいない方の場合、本来前歯で負担するはずの噛み合わせの力が奥歯に掛かってしまいます。 すると、通常よりも強い力が歯の表面に掛かりますので、エナメル質に細かいヒビ割れが生じ、そこから虫歯になってしまうのです。 つまり、奥歯に限らず、噛み合わせの力が通常よりも強く掛かる歯は虫歯のリスクが増えてしまうわけです。 ■噛み合わせのバランスと唾液の量が関係している場合も 唾液の量と噛み合わせのバランスは、一見、相互には関係していないように思われますが、実は噛み合わせのバランスが唾液の量を少なくする原因になっている場合があるのです。それは、上下の前歯が全く噛んでいない開口と呼ばれる状態です。 開口の方は、意識しないと上下の唇が閉じないため、常にお口が開いている状態になります。すると、必然的に口で呼吸することになりますので、お口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまうドライマウスという状態になってしまうのです。歯科ホワイトニング機器 ■虫歯になりにくい人は噛み合わせが良くて唾液がサラサラ つまり、虫歯になりにくい人というのは、虫歯になりやすい人とは逆に、全ての歯の噛み合わせのバランスが良く、サラサラの唾液が沢山出ている人なのです。 ですので、もし、なんとなく奥歯だけに噛む力が掛かっているような気がしたり、唾液の量が少ないと感じるようなら、虫歯予防のためにも矯正治療などを検討する必要があるかもしれませんね。
歯磨きゲームで正しく歯を磨こう!
歯ブラシにセンサーとBluetoothなどの通信機能をつけて、歯磨きの様子を捉えることで正しい歯磨き習慣をつけさせようという製品は恐らく2013年にBeam Technologies 社(ケンタッキー州Louisville)から出たBeam Toothbrushが最初だろう。本体50ドル、交換ブラシ4ドルで、歯磨き習慣の改善、つまり、きちんと2分なり3分間、歯ブラシを歯に当てて動かしているかを調べるものだった。 2014年にはP&GがブラウンのOral Bシリーズの上位モデルにBluetoothを搭載した。これは電動歯ブラシだから、バッテリーと充電機能は持っているし、強く当て過ぎた場合などに回転を止めるため、センサーも入っているから親和性は高い。上下左右のどこを磨いているか察知して、集中ケアなどにも対応できるスマホ用アプリもある。どちらも真面目な製品だ。 Tooth Tunesは歯を磨くと骨伝導で“We Will Rock You”や“Wake Me Up”など2分間の音楽が聞こえるという製品で、子供が2分間、きちんと「退屈な」歯磨きを楽しめるように工夫されている。マイクロモーター歯科 これらに対してKickstarterで資金を集めているPlaybrush(イギリス)はその名が示すようにプレイ、すなわちゲームの要素を持ち込んでいる。対象は4歳から10歳の子供だからTooth Tunesに近い。スマートフォンと連動するのはOral Bシリーズと同様だが、歯磨きの様子を「見える化」するに当たってゲームを使っている。歯ブラシがゲームのコントローラになっていて、動きに従って画面上のキャラクターが上手に飛び続ける。 Kickstarterでは35,000ポンドの調達目標をクリアしている。お値段は歯ブラシにしては49ポンド(約8,300円)と高いが9月には配送される予定。単純な仕掛けではあるが、日々の退屈だけれど片付けなければならない「仕事」にゲームの要素を入れる事例は今後も増え続けるだろう。
冬は特にクサくなる! 口臭を消すための超簡単な5つのポイント
あなたの口臭は大丈夫ですか? 相手から好印象をもってもらいたいのなら「清潔感が大事!」とはよく言われるもの。服装や身だしなみに気を付けるなかで、もっとも自分で気づきにくいのは口臭です。他人の口臭は気になるのに、自分のニオイに関してはなかなか鈍感になってしまうもの。かといって「私の口って臭う?」なんて親しい間柄でもなかなか聞けないもの。もしかすると知らない間に人に不快な思いをさせているかもしれないと思うと、恐ろしいですよね。そこでここではいや~な口臭を消し去るための5つのポイントをご紹介します。コンプレッサー&グラインダー 冬は「口臭」に気を付けよう 1年のなかでもっとも乾燥する季節、冬。「肌がぱさぱぱさ!」「髪の毛がきしきし!」とクリームやオイルをせっせと塗っている人も多いでしょう。乾燥は、肌や髪の毛だけでなく口のなかも同じこと。乾燥することで口の中に揮発性の硫黄化合物の成分が発生してしまいます。実は、この季節はもっとも口臭がキツい季節でもあるのです。 1:マスクで寝る よく肌の乾燥を防ぐために寝るときにマスクをつけるという女優さんがいらっしゃいますよね。これは、肌だけでなく口臭予防にもぴったりのアイディア。マスクをして眠ることで吐く息に含まれる水分が口の中に残るので乾燥を防いでくれるのです。美容のために「寝るマスク」ははずせないアイテムですね。 2:朝ご飯を食べる 「布団から出たくない……!」と朝寝坊しがちな冬ですが、朝食を抜くのは絶対にNG。朝ご飯を食べることで唾液の分泌が活性化され、口の中を殺菌してくれます。特に食べるといいものは、唾液が分泌されやすい酸っぱいものや、汁もの。梅干しやお味噌汁を飲めるといいでしょう。 3:噛みごたえがあるものを食べる 「よく噛む」ことによって唾液は分泌されやすくなります。ガムもそうですが、おせんべいやスルメなど噛みごたえのあるものをおやつの時間に食べるといいですよ。また、食事のときは一口につき20~30回ほど噛んでから飲み込むのが理想。早食いの人は口臭がキツいという傾向もあるようなので、ゆっくりを心掛けましょう。 4:お茶は飲まない 乾燥するからといってコーヒーや紅茶をがぶがぶ飲む人がいますが、それは保湿にはなりません。お茶は利尿作用があるため、飲んでもすぐに排出されてしまいます。飲み物を飲むならお茶よりもお水のほうが最適。水分は身体によく吸収されるので、脱水ぎみの肌や口をすぐに潤してくれますよ。 5:はちみつを食べる はちみつには口の中を綺麗にしてくれる殺菌作用と、口の粘膜を保護してくれる役割があります。そのため口臭が気になったらいち早く摂取するのがオススメです。コップ1杯の水にはちみつを溶かして、口の中で転がすようにして飲むといいですよ。朝の1杯に飲んでみましょう! ちなみに、起きてからすぐに水を飲むと口のなかに溜まった雑菌をも一緒に体内に取り込むことになるので、一度口をゆすいでから飲みましょう。というわけで、冬も気持ちよく爽やか吐息になりましょう!
その磨き方…危ない!グラグラの「歯茎老け女」になるNG行為3つ
歯茎の状態を意識したことはありますか? 実は、まだ若いのに歯茎が痩せている女性は少なくありません。 歯茎が痩せて下がっていると、見た目年齢もグンと上がり、不健康な印象に。笑顔にも自信が持てなくなってしまいます。 そこで今回は、加齢以外にも気をつけたい“歯茎が痩せる”習慣と対策をご紹介します。ウォーターピック ■間違った歯磨きは歯茎が痩せる原因に! 歯科衛生士として活躍されている高橋裕美さんにお話をうかがったところ、歯茎が痩せる主な原因は、以下のようなことがあげられます。 (1)歯磨きの甘さが招く“歯周病” 日本では30歳以上の80%が歯周病に罹患していると言われています。歯周病が進行すると、歯を支える骨や歯茎が下がる原因に……。どんなに丁寧にブラッシングしても、すべての汚れは取りきれないので、歯科医院での定期的なクリーニングが理想的です。 セルフケアの場合、歯と歯の間の歯垢を取り除くデンタルフロスや、状況に応じて、歯間ブラシを使用するのがおすすめです。 (2)ガシガシ歯磨き 硬めの歯ブラシでガシガシ磨き、歯茎から血が出る……なんて人も少なくありません。実は、力任せに磨くと歯ブラシの毛先がつぶれ、歯の表面にブラシがしっかり当たらなくなり、磨き残しの原因に。それどころか歯茎は痩せ、歯が傷ついて知覚過敏の原因にもなります。 歯ブラシの毛先がすぐ開いてしまう人は、力が入りすぎている可能性が高いので要注意。また、電動歯ブラシを使用する人は、力を入れて押し当てすぎないように意識するとよいです。 (3)食いしばり、歯ぎしり 噛む力が過度にかかることで、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)が少なくなることもあります。特に歯周病で骨が溶け、歯がグラグラ動くようになると、通常の噛む力でも歯茎が下がってしまいます。 まずは、歯周病を防ぐためにも毎日の歯磨きが大切です。今回、高橋さんにうかがったおすすめの歯ブラシ選びと、磨き方のコツをご紹介します。 ■今日から意識したい歯磨きのコツ (1)歯ブラシはフラットで柔らかいものを “山と谷”のようにギザギザになったカットのものは、ガシガシ磨くことで歯と歯茎を傷つけやすくなることも。フラットな面のものを選ぶとよいです。ガシガシと磨いている自覚がある人は、少し柔らかめの歯ブラシがおすすめ。 (2)持ち方、力加減にも注意が必要 持ち方は、グッと握ると力が入りすぎてしまうので、ペンを握るようなペングリップがおすすめ。力加減は、“歯ブラシの形がほとんど変わらない程度”が理想です。毛先を歯の表面に押し当てて磨いている人は、強すぎます。優しく丁寧に磨くとよいです。 また、歯磨き粉は研磨剤が入っていないもの、粒子の細かいものがおすすめです。粒子の粗いスクラブ等でガシガシ磨くと歯は削れ、歯茎も痩せてしまいます。何を選んでよいか迷ってしまった場合は、“知覚過敏用”の記載があるものがおすすめだそうです。 一度痩せてしまった歯茎は、元には戻りません。笑顔に自身が持てるよう、普段から歯や歯茎の健康