えっ…白ワインも!? 歯科医が警告する「歯に有害な飲み物」5つ

熱中症を防ぐためにも、水分補給をしっかり行うことは大切。とはいえ、飲み物のなかには、なんと飲みすぎると“虫歯の原因”や“歯を溶かしてしまう”ものがあるそうなのです! 今回は、海外の健康情報サイト『Prevention』や『body+soul』の記事を参考に、歯科医師が警告する歯に悪影響を及ぼす飲み物5つをお届けしたいと思います。 ■1:炭酸飲料 砂糖たっぷりの甘~いものだけでなく、ノンシュガーのタイプのものでも炭酸飲料は歯にとってよくありません。 『WooRis』の過去記事「ビールや炭酸飲料が歯を溶かす!? 意外と知らないカンタン対策法とは」でもお伝えしたとおり、炭酸飲料は酸性の飲み物なので、歯の表面のエナメル質を溶かすはたらきがあるといいます。 どうしても炭酸飲料を飲みたい場合には、ストローを使って、なるべく歯に炭酸を触れさせずに飲むようにしましょう。(ウォーターピック) ■2:白ワイン 赤ワインと白ワイン、どちらが歯に悪いかというと……? 歯に色がつきやすいのは赤ワインなのですが、歯を溶かしやすいのは酸性の強い白ワインとのことです。 ワインにはさまざまな健康上のメリットもあるといわれていますが、歯への影響を考えるとほどほどにしたほうがよさそうですね。 ■3:スポーツドリンク 体を動かしたあとの水分補給にぴったりなスポーツドリンク。しかし、これまた歯にとってよくない糖分と酸を多く含むので、飲みすぎは厳禁です! 特に、ランニングしながらスポーツドリンクを口に含むと、成分が口の中にひろがるので、より虫歯のリスクを高めてしまうおそれも。炭酸飲料の項目でも述べたように、なるべく歯に成分をふれさせないように気をつけて飲むほうがいいでしょう。 ■4:紅茶 紅茶の“タンニン”という成分には、歯の強化につながるフッ素が含まれているともいわれています。しかし一方で、タンニンは歯に付着する“黄ばみ”や“汚れ”の原因にもなるそうなんです。 特に、アールグレーやイングリッシュ・ブレックファストのような濃い味わいのものほど、汚れがつきやすいという研究結果もあるといいます。(歯科用エアーコンプレッサー) 紅茶系のものを飲みたい場合は、ハーブティーのような渋みの少ないものを選ぶほうが歯にとってはいいようです。 ■5:フルーツジュース フルーツの果肉部分には食物繊維をはじめさまざまな栄養分が含まれます。しかし、これを絞ってジュースにすると、歯を溶かす糖分や酸しか残らず肝心の栄養分はほとんど失われてしまうそうです! なんとなくヘルシーなイメージのあるフルーツジュースですが、飲み過ぎないように注意しましょう。 以上、歯科医が警告する“歯によくない飲み物5つ”をお届けしましたがいかがでしたか? いずれも絶対に飲んではいけないというわけではありませんが、飲み方には注意が必要です。また、飲んだあとにはしっかり歯を磨くことも忘れないようにしましょう。
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ちょっと痛いけどやっておきたい! 歯科医がオススメする「歯の治療 Best 5」

■第5位:歯ぐきの検査 歯周病の治療には必須ともいえるのが、「ポケット測定」という歯ぐきの検査です。歯の周囲に存在している「ポケット」と呼ばれる溝の深さを測るため、プローブと呼ばれる直径~程度の金属の棒を歯の周囲の歯ぐきの溝に軽く挿入します。 そして約25gの力を加えたときに停止した場所をポケットの底と考えて深さを計測します。この深さが1~2mmだと健康な歯ぐき、4mm以上の深さは、歯周病と診断されることが多くなります。 わずか25gの圧力ですので、健康な歯ぐきであれば、ほとんど痛みも感じませんが、歯肉炎や歯周病などの出血しやすい状態の歯ぐきの場合、触れるだけで出血して痛みを感じてしまうことがあります。 歯周病の診断には欠かすことのできない検査のため、正しい診断のためにもぜひやっておきたい検査です。 ■第4位:型を取る前の歯の修正 歯にかぶせものや、はめ込み金属などを作る時に歯を削りますが、神経を取ってある歯などは、麻酔しないで削ることがあります。このとき歯は痛くありませんが、歯と歯ぐきの境目付近を削っているうちに、歯ぐきの痛みや出血が起こる事があります。(口腔洗浄器) 審美的によいかぶせものにするためには、歯とかぶせものの境目を自然な感じに見せる必要があります。そのため歯ぐきの少し下の部分まで、歯を削ることになります。このときの歯ぐきの出血の多くは、歯ぐきを削るからではなく、歯の削りカスや水が空気の力で吹き飛ばされて、歯ぐき傷をつけることがほとんどです。 歯の周囲にプラークが付着して歯肉炎になっている場合は、さらに簡単に出血しますが、歯ぐきをわざと削ることはありませんし、少し傷がついても歯ぐきの回復は早いので過度な心配はしなくても大丈夫です。 ■第3位:さな虫歯の除去 臨床の現場では虫歯の治療の際、麻酔をするかしないかを決める明確なルールはありません。麻酔も薬である以上、できるだけ使用しないほうがよいという考え方をするのが一般的でしょう。そのため小さな虫歯を治療する際には、麻酔を使用しないケースも考えられます。 そんな小さな虫歯の治療のとき、場所によってはチクチク感じることがあります。実はこの痛みを参考に虫歯を削る量の判断材料にしていることもあります。こんなときは、個人差もありますが、少しの痛みで治療が短時間で終わるものであればそのまま治療を行ないます。ある程度の痛みがあり、治療に時間がかかるようであれば、途中から麻酔の追加をアピールするのがよいと思います。 ■第2位:麻酔 最近では針を刺す部分にあらかじめ表面麻酔を塗り、さらに極細の針を使用するため、麻酔の針を刺す瞬間の痛みは、かなり少なくなっています。それでも歯科で利用する局所麻酔は、見えない部分(口の中)に注射されるイメージがあるためか苦手な人が多いようです。 注射ぎらいの人の中には、麻酔をしないで治療をしてほしいという人もいます。しかし神経がある歯は表面のエナメル質より内部の刺激は全て痛みとして感じます。そのため大きくて深い虫歯には、麻酔が欠かせません。 また歯周病の治療に関しても、中程度から重度の歯周病では、治療で歯石を除去する際に痛みが出やすいので、麻酔をした方が痛みもなく快適に治療ができます。麻酔する際のわずかな痛みは、麻酔なしでの治療の痛みよりはるかに少ないものです。 ■第1位:歯石取り ちょっと痛いけどやっておきたい歯の治療の第1位は歯石取りです。軽い歯石であれば麻酔を利用せずに歯石を取ることが多いためか、チクチクすることもしばしばです。 歯石取りがどうしてチクチクしやすいのか? それは歯石があるために、歯石に接触している歯ぐきに炎症が起こっているからです。もし歯石のない健康な歯の部分を同じように刺激しても出血や痛みはそれほどでもないのですが、炎症があって敏感な部分の歯石を取る際、刺激してしまうので痛みが出やすいのです。 定期的に歯石を除去すると、取るときの痛みが少なくて済みます。さらに一度しっかり除去できれば、あとは自分の管理で歯石がつくのを防ぐことが可能なので、歯石を取ったら歯垢が歯石になる前に取り除くようにブラッシングを頑張りましょう。(超音波スケーラー)
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虫歯は事前に予測、1万8000人のデータから

「虫歯リスク評価(CRA)」と呼ばれる仕組みで、事前に虫歯がどれくらい発生するかを予測できるようだ。 事前評価のその後を調査 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループが、修復歯科学の国際的専門誌ジャーナル・オフ・デンティストリーで2015年2月27日に報告したもの。(マイクロモーター歯科) 2007年〜2012年の期間に、大学病院で口内検査と虫歯リスク評価を受けた成人で歯の残っている1万8000人のデータを収集。2013年6月30日の口内検査までの間に虫歯になった歯の数を調査した。2回目の口内検査を受けたのは約4500人。 虫歯リスク評価は、普段の生活習慣、虫歯予防の実施、歯科の診察の結果から、虫歯のリスクを点数にするものだ。今回の試験では、虫歯リスクを「低」「中」「高」「極高」の4段階に分けて浄化している。 リスク高い人は虫歯多く 結果、調査開始から2回目の口内検査の間に増えた虫歯の数は、カテゴリーが上がるにつれて増えると分かった。 低リスクは本、中本、高本、極高本。 新しく虫歯になった歯のある人の割合は、低リスク、中リスクではほぼ同じだったが、高リスクでは、30%近く多くなり、極高リスクでは約50%増加した。(歯科ハンドピース) 虫歯リスク評価は、将来の虫歯の予測に役に立つ可能性があると研究グループは説明。歯科の学会はリスクを測るための評価表を出している。役立てるよう研究グループは勧める。 いつの間にか虫歯になっていたと無自覚にならないよう利用価値もありそうだ。
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健康な歯には「金塊細菌」など、虫歯の歯との間に細菌の種類の明らかな差

虫歯の背景には、悪い口腔細菌の占拠が関係しているようだ。一方で、健康な歯には金塊を作ると知られているいわば「金塊細菌」などが多いようだ。 このたび歯の根元の虫歯の原因が検証された結果から、そんな事実が浮かび上がっている。 歯の根元にできる虫歯 中国、武漢大学のリウ・チェン氏らの研究グループが、オンライン科学誌であるプロスワン(PLoS One)誌において2015年2月6日に報告したものだ。 歯周病や歯肉炎などで歯肉が下がってくると歯の根元が見えてくる。ここにできる虫歯は、専門的には「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼ばれており、高齢者で特徴的な虫歯となっている。 研究グループは、虫歯のある21人を対象として、虫歯の場所と虫歯ではない場所の細菌の内容を分析。さらに21人の歯の健康な人の虫歯ではない場所の細菌の内容も分析して比べた。細菌の遺伝子を解析して種類を特定していった。 多様性の中身に差 結果として、歯の健康な人の虫歯ではない場所も虫歯の人の虫歯の場所も、細菌の多様性について大きな差はなかったが、存在する細菌の種類に差があった。(歯科用高圧蒸気滅菌器) 虫歯の人の虫歯ではない場所は中間的な状態だった。健康な人の虫歯ではない場所に近かった。 虫歯と最も関連性があった細菌は「プロピオニバクテリウム・アシディファシエンス」「ストレプトコッカス・ミュータンス」「オルセネラ・プロフューザ」「プレボテラ・マルチサッカリボラックス」「ラクトバチルス・クリスパタス」だった。ラクトバチルス・クリスパタスは善玉菌として見なされることもあるようで、必ずしも一般的に悪い細菌ばかりでもないようだ。 一方で、健康な人に関係していたのは、「デルフチア・アシドボランス」「バクテロイデス」「ラクノスピラセアエ」「プレボテラ・インターメディア」だった。 デルフチア・アシドボランスは有毒な金イオンを金塊に変える細菌として注目されている。 なかなか狙ってバランスを整えるのは容易とは言えないだろうが、口の中の細菌も気にすると良いのかもしれない。
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ドライマウス(口腔乾燥症)の原因と対処法

唾液の量が減って口の中が乾いた状態になるドライマウス。現在、日本でドライマウスを発症している人は推定800万人と言われています。口臭や舌の痛み、虫歯などを引き起こすドライマウスを防ぐために、どんなケアが必要なのでしょうか。 ドライマウスの原因 初期の段階では、口臭や口の中のネバつき、歯垢が増えるなどの症状が現れ、重度になると、舌の痛みで物が食べられない、さらに強い口臭に発展するケースがでてきます。ドライマウスには以下のような原因があります。 ストレスによる唾液分泌量の低下 加齢による唾液分泌量の低下 糖尿病、腎不全などの病気 風邪薬や血圧降下薬など、薬の副作用 口呼吸 シェーグレン症候群、自己免疫疾患 睡眠薬、精神安定剤、一部の抗アレルギー薬の長期服用 こういった要因でドライマウスを発症する患者は、中高年層の女性に多いと言われています。唾液腺などの外分泌腺はホルモンの影響を受けやすいため、女性ホルモンが減ってくる更年期の女性が発症しやすいのです。 ドライマウスのセルフケア ドライマウスは、日常生活の中でケアを心掛けることで、症状を和らげたり改善したりすることができます。 (1)唾液分泌体操、ツボ刺激療法 唾液の分泌を司る、唾液腺分泌体操や、唾液分泌を促す傍廉泉(ぼうれんせん)、耳宮(じきゅう)などのツボを刺激する事により、唾液の分泌が促進されます。(口腔内カメラ) (2)口の中を潤す こまめな水分補給を心がけましょう。糖分の入っていない飲み物がオススメです。また、飴をなめたりガムをかむことでも唾液の分泌を促すことができます。 (3)歯磨きはこまめに行う 唾液には歯や口の中の粘膜を守る働きがあり、ドライマウスで口が乾燥気味になると口の中が不潔になりがちです。口の中を清潔に保つためにこまめな歯磨き、うがいを心掛けましょう。 (4)食事中はよく噛んで食べることを心掛ける 噛む回数が減ると、唾液の分泌量が減少します。噛む回数を増やすことで唾液の分泌量は多くなるので、食事をするときは噛む回数を増やすことを意識しましょう。 (5)室内の乾燥を防ぎ、掃除や換気をこまめに行う 室内の乾燥やハウスダストなどのアレルギーが原因で鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸が増えると口腔内が乾燥しやすくなります。部屋の湿度を保ち、掃除や換気も心掛けましょう。 (6)会話を活発にする 会話の中で笑ったり表情を豊かにすることで表情筋が活発になり、唾液腺が活発になる効果があります。歌ったりすることも効果的です。 ドライマウスのクリニック治療 ドライマウスの疑いがある場合は、歯科医院で相談してみましょう。診断の結果ドライマウスだった場合は、唾液とほぼ同じ成分のサラサラした液体「人工唾液」を口の中にスプレーしたり、保湿ジェルや夜間の口の乾燥を防ぐマウスピースなどを使用して治療していきます。(歯科医療機器) ドライマウスが気になる人は重度の症状に陥る前に、一度相談してみてはいかがでしょうか。
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今さら聞けない?! 歯を抜いてそのままにしたら…

口の中の歯が修復不可能なほどダメージを負った時には、残念ながら抜かなければなりません。前歯は見た目の問題もありそのままにすることは、あまりないでしょうが、奥歯となるとまだ他の歯で咬めるためか、1本だけ抜いたままにしているケースを時々見かけます。 一見、そのままでも何の支障もないように思いますが、時間の経過と共に後で苦労することもあるのです。抜いてしまった歯をそのままで放置すると何が起こってくるのか、解説したいと思います。 そのままにしておくとトラブルの元に… よくあるのは、歯医者さんが苦手なため、我慢ができないほどの痛みが出るまで虫歯を放っておいて、すでに手遅れになってしまうケースです。 歯を抜いて痛みがなくなったら、「1本無いけどそれほど不都合なく使える。」と考え、それ以後の歯医者さんでの治療がストップしてしまう…というのがもっとも多いようです。 抜いた歯をそのままにすると… 奥歯の1本がなくなるだけでその周りの歯が動きます。 かみ合わせる相手がいない歯が伸びてくる 上下で咬むことができなくなった歯が、抜いて無くなったスペースを埋めるように伸びてきます。ひどくなると上の歯が下の歯の抜いた部分の歯肉にぶつかるまで伸びてくることもあります。 骨も一緒に伸びてくる 歯だけが伸びるのではなく、歯の周りの骨も一緒になって伸びてくるため大きなコブのように歯肉が見えるようになってきます。(歯科矯正器具) 両隣の歯が傾いてしまう。 抜けてしまった歯の周りが動く 時間が経つとどんどん動いてブリッジなども作れなくなることもあります 両隣の歯が、歯のなくなったスペースに倒れるように傾いてきます。 ブリッジを作りにくくなる 歯を抜いて何年も経過してから、歯の抜いた部分に「ブリッジ」を作ろうとしても、スペースが無くなりきれいに作れなくなります。 他の歯も傷みやすくなる 歯が1本少なくなれば、その分、他の歯に余分な力がかかり、傷みやすくなります。 抜いた部分をそのままにすると、時間の経過と共に治すことが困難になってきます。まれにそのままでも問題ないこともありますが、できれば歯医者さんに行って確認することをお勧めします。 抜いた後の治し方は… 基本的な治療の方法は、大きく分けて次の3つです。 ブリッジ 一般的にもっとも良く使われるのが、このブリッジです。抜いた部分の前と後ろの歯の形を削って修正して、3本の歯を一つの塊で作ることによって歯の形を元に戻します。奥歯では金属色のみ健康保険の適応内となります。 入れ歯 外れると飲み込んでしまう恐れがあるため、あまり作られませんが、1本だけ入れ歯も作る事はできます。健康保険の適応内です。 インプラント 手前の歯と奥の歯を両方とも削ることなく抜いた部分のみ治療可能です。骨に直接チタンの根を埋め込んでその上に歯を作ります。健康保険の適応がありませんので自費治療となります。(口腔外科用マイクロモーター) どの方法を選択するかは、それぞれにメリットやデメリットがあるので、実際に治療する医院で納得するまで説明をしてもらうことをお勧めします。
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入れ歯で美味しく食べるために~総義歯~

総義歯とはなに? 上の歯ぐきに使用する総義歯 上の歯ぐきに使用する総義歯 総義歯とは、自分の歯が1本も無い人が使用する入れ歯のことです。「平成23年広島県県民健康意識調査」では80歳以上の方のが、自分の歯が全く無いとアンケートに答えています。 総義歯は歯科医院で歯ぐきの型をとって、一人一人 のお口にあったものを作り、うまく使いこなすことができるように調整します。ここでは正しい使い方やその限界なども説明します。(口腔模型) 総義歯を使用する利点 歯がそろって、食事がしやすくなり栄養状態が良くなる 食事することが楽しくなり、食生活に対して前向きな気持ちになれる 噛み合わせが安定して、身体の運動能力が向上する 失われた歯や歯ぐきが義歯によって再現され、顔の雰囲気が若返る 総義歯を使用することで、不明瞭だった発音が良くなる 以上のように高齢になり、乳歯・永久歯すべてを失っても、第3の歯として総義歯を使用することでQOLが向上します。 自分の歯がある人とは違う点 自分の歯(天然歯)で噛むときの力は最高で20kg程度といわれています。ところが、総義歯を使用して噛むときの力は最高で6kg程度といわれています。残念ながら、総義歯で噛む力には限界があり、自分の歯で噛む人と比べて噛む力は1/3程度です。 ① 調理方法の工夫 特にまだ総義歯を使用することに慣れていない場合は、噛むときに抵抗がなく小さく切った軟らかい食べ物(豆腐、うどん、卵料理、煮た野菜、おかゆ等)から食べてみましょう。総義歯に慣れてからも、あらかじめ食べ物を包丁で刻んだり(刻み食)、切れ目を入れておいて食べやすくしておくことも大事です。わかめやレタスなど厚みが薄い食べ物も食べにくいので、調理方法を工夫してみましょう。 ② 食べ方の工夫 一口量を少なくして、噛むことが負担にならないようにしましょう。そして食べ物を噛み切るときは、前歯の真ん中より唇の端の方(犬歯・小臼歯)に食べ物を乗せて噛み切るようにしてみましょう。総義歯は、前歯で噛むと外れやすい特徴があります。 ③ 義歯に慣れるために 新しい総義歯を使用して満足に噛めるようになるには、通常少なくとも1~2ヶ月はかかります、その間は練習期間と思ってください。ただ、なかなか慣れなかったり、総義歯を使用して痛みがあるようなときは、がまんしないでかかりつけ歯科医に相談しましょう。義歯の調整と使用上のアドバイスをしてもらい、かかりつけ歯科医と一緒に総義歯に早く慣れるように努力してみましょう。 ④ 総義歯の使用上のアドバイス 古くなったり合わなくなった総義歯を使用していると、歯ぐきを傷つけたり、場合によっては歯ぐきがやせてしまうこともあります。現在総義歯を使用されている方もお口にきちんと合っているか、かかりつけ歯科医院でチェックしてもらいましょう。歯が全て失われた方も、楽しくて美味しいと感じる食事をしていただき、QOLが向上することを私たち歯科医師は願っています。(口腔外科用マイクロモーター)
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白い前歯を手に入れた箕輪はるか。挑戦した「ブリッジ」ってどんな治療?

お笑いコンビ「ハリセンボン」でおなじみの箕輪はるかさんが、黒くなった前歯を白くしたということで注目されています。小学生のときに転んで前歯をコンクリートに打ち付け、歯の神経が死んでしまったという箕輪さん。母親に治療を勧められたものの遠慮してしまいできなかったそう。 そんな箕輪さんが今回臨んだのは「ブリッジ」という治療法です。いったいどんな治療なのでしょうか? 「ブリッジ」ってどんな治療? 「ブリッジ」とは、虫歯や歯周病などが原因で抜歯した人が行う治療法のひとつです。歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりしてしまうもの。それを防ぐため、抜いた歯を補うものとして「ブリッジ」という方法が使われます。 ブリッジは抜いてしまった歯の人口歯(ポンティック)を作り、両隣の歯にかぶせて人口歯を支えるというもの。人口歯に前後2本の歯をかぶせるため、3本分の治療費が必要になります。治療期間は早ければだいたい2回ほどで終わります。治療の流れは次の通りです。 1:弱った歯を支える前後2本の歯を「ブリッジ」が入る形に削る 2:削った歯の土台の形をとる 3:上下のかみ合わせをとる 4:1~2週間で完成 5:できあがったブリッジを口の中で調整する 6:セメントでつけて固まるまで待つ ブリッジを作る期間は、金属であれば1週間、セラミックにするなら1~2週間ほどで完成するようです。 「ブリッジ」のメリット ブリッジは歯を土台にしているため、周りの歯と同じ感覚で食事を楽しむことができます。また、歯茎を切ったり骨につなげたりせずに治療を行うため、糖尿病や高血圧の人でも安心して受けることができます。ブリッジはしっかり接着剤で固定するため、取れてしまうという心配もありません。(歯科 口腔内カメラ) 「ブリッジ」のデメリット ブリッジのデメリットは、抜歯した前後に歯がないとできないこと。また、土台となる歯が健康であっても削ってしまうため、歯の量が少なくなってしまう面もあります。前後2本の歯が、人口歯を支える必要があるため、割れてしまったり揺れてきてしまったりする恐れも。人口歯以外の歯への負担が大きいのがブリッジのデメリットです。 ブリッジには保険適応の材料もある! 気になる治療費ですが、ブリッジをする場合、両隣の歯の治療費用や人工歯の費用を含めて20~33万円が相場だと言われています。ただ、ブリッジには保険適応の材料もあります。これは、「臼歯部のメタルのブリッジ」と「前歯のレジン前装冠」と呼ばれる唇側の見えるところは白い材料で裏側が金属のものは保険が適応されます。 この場合、部位にもよりますが上顎前歯部の3本の例で約2万円の自己負担で行うことができます。表面は白色のものになるため、審美的にはそれほど劣りません。 美しい歯で自分に自信を! また、箕輪はるかさんの場合は抜歯をしてブリッジを行っていましたが、歯の神経が死んで変色していただけの場合に抜歯することはほとんどありません。通常は、もとの歯に歯に被せものをすることがほとんどです。自分の歯がどのような状態であるのはか、歯科医院でよく相談してから考えましょう。美しい歯は自然と笑顔になります。美しい歯を手に入れて自信をもって毎日を送りたいですね!(ホワイトニング機器)
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副鼻腔炎によって起こる歯痛の症状/原因と虫歯との違い

風邪をひいたり、花粉症による副鼻腔炎になると歯も痛いように感じてしまう方も多いのではないでしょうか。副鼻腔は上顎と頬、鼻に囲まれた空洞です。実は副鼻腔は上顎の歯に近く、副鼻腔炎になると上顎の奥歯が痛くなることが多いのです。虫歯と思って歯医者に行ったら副鼻腔炎が原因だったなんてことも多いのです。今回は副鼻腔炎によって起こる歯痛の症状と虫歯との違いについてお伝えします。ぜひ参考にしてください。 1.副鼻腔炎によって起こる歯痛の症状 1−1.歯の痛み、噛んだ時の痛み、歯の根元の痛みなどの症状が出る(超音波クリーナー) ・何もしなくても出る強い痛み 副鼻腔炎によって、根の先や神経を圧迫したりして激痛が出ることがあります。副鼻腔炎が改善されれば治ることが多いのですが、痛みが強いために虫歯の痛みと間違われることもあります。 ・噛んだ時に出る痛み 副鼻腔炎によって歯の周りにある歯根膜(しこんまく)という器官に炎症が広がり、噛んだ時に痛い感じがします。歯根膜は何かを噛んだ時に硬い、軟らかいなどを判断する器官です。 ・歯が浮いた感じがする 副鼻腔炎によって根の先に圧力が加わり歯が押し出されるように浮いた感じがします。かみ合わせなどの調整はせずに、副鼻腔炎の治療をすることが必要です。 1−2.上顎の奥歯に歯痛が起こる 副鼻腔炎になると上顎の奥歯全体が痛くなることがあります。上顎の奥歯の根は副鼻腔に入り込んでいることが多く、副鼻腔炎になると炎症が根の先から伝わり、上顎の奥歯が痛くなります。 1−3.1本の歯ではなく2、3本の歯痛がある 副鼻腔炎になると虫歯のように1本の歯ではなく2、3本の歯に歯痛が出ます。虫歯が原因の場合、1本の歯に痛みやしみる症状が出ます。しかし、副鼻腔炎が原因の場合は副鼻腔に根が接している歯に歯痛が出るため、2、3本の歯に歯痛の症状が出ます。 上顎洞 1−4.左右どちらかに歯痛があることが多い 副鼻腔炎は左右両方に起こりますが、歯痛は急性化した左右どちらかに出ることが多いです。稀に両方同時に痛みが出ることもあります。 1−5.神経がある歯に歯痛が出ることが多い 副鼻腔炎によって起こる歯痛は神経がない歯よりも、神経がある歯に多くおきます。副鼻腔炎の炎症が根の先から歯の中に刺激を与え、歯痛が出ます。普通にしていても痛い症状は神経のある歯に起きやすく、噛んだ時の痛みは神経の有る無しに関わらず起こります。(歯科レントゲン) 1−6.花粉症による副鼻腔炎でも歯痛が起こる 副鼻腔炎は慢性のものや急性のもの、花粉症などが原因のものなどがあります。春の時期になると花粉症による副鼻腔炎が増え、それに伴い歯痛が出る人も増えます。 2.歯痛以外の副鼻腔炎の症状 2-1.頭痛 副鼻腔は上顎から目の下まで広がっている空洞です。そこに炎症が起こると周りの神経や血管を圧迫し、頭痛を引き起こすことがあります。 2-2.目の奥の違和感 副鼻腔は目の下まで広がっているため、副鼻腔炎になり膿などが目の下までたまってしまうと、目の下の骨を押し上げるため、痛みや違和感を感じることがあります。 2-3.動いた時ひびく 副鼻腔に膿などが溜まると走ったりした時に膿が揺れ動き、上顎の上のあたりが響く感じがします。 2-4.鼻づまり 副鼻腔炎になり膿などが溜まると、鼻で呼吸する通り道をふさいでしまうため、鼻で呼吸ができなくなります。 2-5.口臭…
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歯の神経が「突然死!」に見舞われるとき

最近ちょっと歯の色が気になるな~。神経は取ったことも無いのに、どうしてこの1本だけ色が違うんだろう? そんな風に思って病院に行くと、歯の神経が死んでいるとのこと。今回は歯の神経の自然死について、ガイドが解説します。 そもそも神経が死んだ状態とは? 歯に神経が死んだ状態 神経を取った歯のように、色が明らかに暗く見える。(正面右) 一般的には、歯の内部にある「歯髄」と呼ばれる組織全体が、機能しなくなった状態をいいます。痛みがほとんど起こらないで、歯の内部の歯髄が死んでしまう自然死は、主に次のようなことが原因です。 以前の治療の影響 比較的多く見られるのが、以前虫歯の治療の際、神経にごく近いところまで、虫歯が進行していたが、その時は歯の神経を取らずに保存して、詰め物などで穴を埋めてある場合。 治療後に神経近くに潜伏していたごく少量の虫歯菌によってゆっくりと歯の神経を蝕むため、それほど痛みを感じずに数年後に神経が死んでいることがあります。(歯科 根管治療) 打撲など機械的刺激の影響 口元を強く打ち付けたり、物がぶつかったりして、歯に強い衝撃が加わったりすると、その時は痛みが落ち着いたとしても、しばらくしてから、神経が死んでいることがあります。 歯の神経が機能しなくなると、歯自体の痛みは感じなくなるので、自覚症状が無くなります。しかし、ほかの歯に比べて、色が変色したように暗く、表面がくすんだようになるなど、歯の神経を取った時と同じような色の変化が起こってきます。 治療しないで放置すると…… 骨を溶かし、内部に膿を溜め込んでいることもある 自覚症状がほとんど無いため、自分で気がつくことは 少なく、歯の表面の色が気になって、病院を訪れた際に レントゲン撮影で、初めて発見されることがほとんどです。 普通、歯の内部の神経などが入っている空間は、歯髄でしっかり満たされていますが、歯の神経が死んでいると空間はそのままで、神経が溶けて液状化したり、逆に乾いて凝固したり容積が減少します。 その際歯の内部にできた空間が感染を起こすと急に痛みが生じたり、歯の根の先に、袋状の膿みだまりができたりします。 実際の臨床では、神経が死んでいるのが確認できた時は、すでに膿などが内部に溜まっていることが多いので、痛みが無かったとしても歯の内部に穴を空けて腐っている神経の残骸を綺麗に取り除き内部を無菌化して埋める必要があります。 痛みが無いからといって放置をしておくと、ゆっくりと慢性状態で炎症が進行し、根の先に大量の膿を溜め込みます。そしてある日、体調不良や機械的刺激などの少しのきっかけで、それまでの痛みの無い慢性状態から、強い痛みや腫れを伴う急性状態へと変化することがあるので注意が必要です。(コントラアングル)
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