歯のぐらぐらに再生医療の可能性、歯周炎の損傷回復か

歯がぐらぐらになるのはいやなものだ。 歯周炎が起きて、歯を悪くする人は少なくないはず。 再生医療が注目されているが、歯のぐらぐらに使える可能性が浮上している。 中国・西安の第4軍医大学歯科保存・歯内治療学部を中心とした研究グループが、歯科分野の国際誌であるバイオマテリアルズ誌2014年11月号で報告しているもの。歯科用高圧蒸気滅菌器 歯の組織を形成する力もある 歯の周りの炎症の部分から、細胞を取ってきて、それを増やして歯の周りの再生に使おうという発想だ。 取ってくる場所は、歯ぐきの炎症(歯肉炎)の部分のほか、骨まで溶けた歯周炎の歯の神経(歯髄)の辺りになる。骨や血管の細胞になれるような幹細胞で、「間葉系幹細胞」と呼ばれるものを取ってくる。 研究グループは、若い人で起きる歯周炎で、炎症が起きている部分の歯から取ってきた幹細胞がうまく再生医療につかえるかを検証した。正常な奥歯の周囲の細胞と比べるという研究となる。 結果として、悪化した歯周炎であっても、炎症があるところから細胞を取ってきて、活用可能であると分かった。 間葉系幹細胞が存在しており、細胞を増やしていくことが可能だった。 歯の根元に細胞を移植すると、歯を形作る象牙質、歯髄の特徴を持つ組織が作られて、正常な歯から取った細胞とやや劣るものの、再生医療に使える可能性を確認できた。 自分の細胞を使った歯の再生医療には前向きな結果といえる。
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親知らずの炎症によって口が開かない!自宅でできる応急処置と治療法

親知らずに炎症が起きて辛い思いをされた方も多いのではないでしょうか。親知らずは横や斜めに生えて炎症が起こりやすい歯です。実は親知らずに炎症が起こると口臭が強くなったり、口が開かなくなってしまうこともあるのです。怖いですよね。今回は親知らずに炎症が起きた時に自宅でできる応急処置と炎症によって起こること、歯医者での治療法をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。 1.親知らずの炎症が起きた時、自宅でできる応急処置 1-1.炎症で腫れが強いときは冷やす 親知らずが炎症によって強く腫れてしまっているときはぬれタオルや、冷えピタなどで冷やします。冷やすことによって炎症を抑え、痛みを軽減させることができます。 1-2.炎症で痛みが強い場合は市販の痛み止めをのむ 親知らずが炎症によって痛みが強い場合は市販の痛み止めを飲んでください。現在市販されている痛み止めは医療機関で出されるものと成分が近いものが販売されています。痛くて何も食べられず体力が低下するより、痛み止めを飲んで体調を整えるようにしてください。詳しくは「ロキソニンやロキソニンSで歯痛を効果的に止める方法と注意すべき副作用」を参考にしてください。 1-3.柔らかい歯ブラシで磨く 親知らずが炎症で腫れているときに強く歯ブラシを当ててしまうと、逆に悪化してしまいます。炎症が強いときは柔らかい歯ブラシで優しく磨き、炎症が引いてきたら普通の固さの歯ブラシで磨くようにしてください。また、多少の出血は気にせず磨いていけば、徐々に落ち着いてきます。 1-4.うがい薬で口の中を消毒する イソジンやコンクールなどの殺菌作用が強く、刺激が少ないうがい薬で消毒してください。リステリンなどアルコール成分の強いものは逆効果になる為、避けるようにしてください。 1-5.安静にして体力を回復する 炎症は疲れていたり、寝不足であったり体の調子が悪いときに起こります。体の抵抗力が落ちているため、体が細菌を外に出せずに膿を溜めてしまいます。炎症が強く、食事がとれない時は高カロリーのゼリーなどを食べ、安静にし体力を回復してください。 2.親知らずの炎症によって起こること 2-1.親知らずの周りの歯茎が腫れる 親知らずの周りの歯茎が炎症を起こし、歯茎が腫れることを智歯周囲炎(ちししゅういえん)といいます。親知らず周囲の炎症によって、腫れや痛み、口臭などが起こります。詳しくは「歯茎が腫れた時、自宅でできる応急処置と治療法」を参考にしてください。 2-2.痛みが強くなる 親知らず周囲の炎症によって強い痛みが出ます。痛みは親知らずの周囲だけでなく顎の奥まで痛くなることもあります。 2-3.噛めなくなる 親知らず周囲の炎症によって、歯茎が腫れてしまうと歯茎が盛り上がり噛み合う歯に当たってきてしまいます。噛むと歯茎が痛いために噛めなくなってしまいます。 2-4.口が開かなくなる 炎症が強くなると口を動かすだけで痛くなり、口を開けられなくなってしまいます。口が開けられないため歯医者での治療も難しく、早めに炎症を取る必要があります。 2-5.物を飲み込めなくなる 炎症は拡がると喉の奥の方まで痛くなり、物を飲んだり、唾を飲み込むだけで痛くなります。早期に炎症を取らないと、脱水症状や栄養失調になることもあります。 2-6.熱が出る 親知らずの炎症によりリンパ腺が腫れ、親知らず周囲に熱を持つことがあります。全身にも波及し、微熱が続くこともあります。 3.歯医者で行う処置 3-1.親知らず周囲の炎症を抑える 親知らずの炎症が強いと腫れや痛み、口が開かないなどで治療さえ出来ないことがあります。炎症部分を洗浄し、抗生物質の軟膏を塗ります。また、抗生物質と消炎鎮痛剤で痛みや腫れを早期に取ります。 3-2.親知らずの周りの歯茎を切除する 親知らずの炎症が引いてから親知らずの周りの歯茎を切除して、親知らず周囲に細菌が溜まりにくくします。親知らずの上に被っている歯茎などがあると炎症を繰り返すために余分な歯茎を切除します。…
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3人に1人「痛まなければ歯医者に行かない」、割合は日本も世界も似ている?

歯科医検索サイトの「エストドック」が日本の男性100人にウェブ上でアンケートしたところ、3人に1人は「痛まなければ歯医者に行かない」と考えていると分かった。 昨年12月に歯科治療が18歳以下だと無料となるノルウェーでも虫歯がなくなっていないと報告があったところ(歯科治療無料でも虫歯なくならず、ノルウェーでは18歳以下は無料でも問題ありを参照)。 歯医者から足が遠のく傾向は、世界を見渡しても似ているのかもしれない。 必ずしも後ろ向きではないが エストドックの調査によると、「すぐに行く」は35%、「余裕があれば行く」は29%と、歯科への受診に必ずしも後ろ向きというわけでもない。 とはいえ、3分の1近くが放置傾向にあるのは問題にはなり得る。「痛まなければ行かない」は27%、「行かない」は9%。合わせて3割強が消極的という結果。超音波洗浄器 軽い段階で歯科治療をすれば、深い虫歯の治療や抜歯までは回避できると見られる。 放置した虫歯が悪化して、ある日突然幅大きく欠けるといった事態はあり得る。そうなる前に歯については考えたい。
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歯肉炎を自宅で治療する7つの方法と歯医者で行う最新治療

歯磨きを頑張っているが歯肉炎が治らずどうしたらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。歯肉炎とは歯茎が腫れて、出血や口臭などの症状が出ている状態のことです。しかし、実は歯肉炎は歯磨きだけで治らないこともあるのです。歯医者では歯磨きが足りません、もう少し頑張ってくださいといつも言われる方も実は他に原因がある場合もあるのです。今回は歯肉炎を自宅で治す7つの方法と最新治療法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。 1.歯肉炎とは 歯肉炎とは歯茎が腫れている状態のことを言います。歯肉炎は乳歯や子供の時でも起こり、歯茎が赤くなったり、出血したりします。多くの場合はプラークが原因になります。しかし、砂糖が多い食生活をしていると血中の血糖値が上がり、歯磨きを頑張っても歯肉炎が改善しないことも分かってきました。また、風邪をひいたり、疲れている時など体の抵抗力が下がった時により悪化しやすくなります。 2.歯肉炎を自宅で治療する7つの方法 歯肉炎の多くは自宅で治療することが9割です。食生活の改善や歯磨きのやり方を変えるだけで多くの場合は治すことができます。歯科診療ユニット 2−1.甘いものを控え、食生活を改善する 歯磨きをいくら頑張っても歯肉炎が改善しない、いつも歯茎に赤みを帯びている、このような方は糖分の多い食生活になっていることが多いです。血液中の糖分が多いと歯肉炎になりやすいというデータがあります。甘いものを控えるだけで歯肉炎が改善します。3ヶ月甘いものを控えてみてください。見た目にも歯茎の色が変わるはずです。 2−2.体力を改善させ、免疫力を高める 風邪をひいたり、花粉症などのアレルギーがある方は免疫に異常が起き、歯肉炎が悪化することがあります。歯茎は常に口の中の細菌と体の抵抗力が戦っている場所です。歯茎の健康は体の健康を映し出します。運動などをして免疫力を高めておくことは歯肉炎の改善に役立ちます。 2−3.口呼吸から鼻呼吸に変えていく 歯茎の粘膜は唾液の力によって守られています。唾液の中には殺菌作用のある成分が含まれています。口呼吸によって歯茎が乾燥すると唾液のバリアーが無くなり、歯茎が無防備になるため歯肉炎が起こります。特に口呼吸の方は常に口が乾燥するため歯肉炎が起こります。また、口呼吸は風邪やアレルギーの原因にもなります。口呼吸から鼻呼吸に改善することによって歯肉炎だけでなく、体の健康を取り戻します。詳しくは「口呼吸によって起こる9つの危険と6つの改善方法」を参考にしてください。 2−4.飴やハイチューではなくキシリトールのダブレットに変える 口の中に長時間甘いものがあると、細菌が増殖し、歯肉炎が悪化します。口の中は適度な湿度と温度に保たれていて細菌が増殖するには格好の場所です。そこに細菌の餌となる甘いものがあれば、細菌は爆発的に増殖し、歯肉炎が起こります。飴やハイチューなどで長時間、細菌の餌を与え続けるのではなく、キシリトールのタブレットに変えるだけで歯肉炎を改善することができます。詳しくは「噛み方で変る!キシリトールガムで効果的に虫歯予防する方法」を参考にしてください。 2−5.歯磨きは磨いているではなく磨けているが重要 歯磨きをしていない方はほとんどいないのではないでしょうか。しかし、磨いていると磨けているは違うのです。歯磨きをした後、歯垢染め出し液を使ってみてください。どこに歯垢が残っているか一目瞭然です。この歯垢を自分で完璧に取れれば歯肉炎は早期に改善します。詳しくは「虫歯や歯周病を徹底的に防ぐ「歯磨き力」をつける6の秘訣」を参考にしてください。 2−6.歯磨き前のデンタルフロスで歯の将来が決まる 歯肉炎の80%は歯と歯の間で起こっています。歯肉炎を治すにはまず、デンタルフロスを使う、それも歯ブラシで磨く前に使うことが必要なのです。それだけデンタルフロスが重要なのです。デンタルフロスで歯肉炎の症状の出血や口臭もチェックできます。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。 2−7.効果的な歯磨き粉の使い方で歯肉炎を改善する 最近の歯磨き粉は歯肉炎に効果の高い製品が多く出されています。効果的な使い方は歯磨き粉はたっぷり使い、歯磨き後のすすぎは少なめにして、味が残るようにします。歯肉炎用歯磨き粉の中には炎症を抑える成分が含まれています。成分を歯茎に浸透させるには時間が必要です。歯磨きをしている時間だけでなく、歯磨き後もその成分が浸透するようにすすぎを少なくすることによって歯磨き粉の効果が持続します。 3.歯医者で行う最新治療 3−1.3DSで直接、歯茎に薬を浸透させる 3DS(Dental Drug Delivery System)とはマウスピースの中に歯肉炎に効く薬を入れ、直接歯茎に浸透させる方法です。口の中には唾液があり、薬をつけても流されてしまいます。歯磨き後、マウスピースに薬を入れ歯茎に浸透させることによって歯肉炎を改善する方法です。歯肉炎の状態によって薬を選びます。まだ、多くの歯医者で行っているわけではないので、かかりつけの歯医者で相談してください。 3−2.抗生物質で歯肉炎の原因菌を叩く 歯肉炎の症状が強い場合には一時的に抗生物質を使うこともあります。歯肉炎の腫れが強く歯磨きができないなどの強い症状の場合は、抗生物質で改善させます。ただし、抗生物質はあくまでも一時的な改善のために使うものでその後の治療を行わなければすぐに戻ってしまいます。 4.治療が難しい歯肉炎 4−1.薬物性歯肉炎(薬物性歯肉増殖) 高血圧の薬やてんかんの薬で歯茎が大きく膨らむようになることを薬物性歯肉炎といいます。担当医にお薬を変更できるかどうかを確認します。お薬を変更しても治らない場合は膨らんだ歯茎を切除することがあります。…
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虫歯によって口臭が起こる5つの原因と治療法

歯を磨いているのに歯と歯の間や差し歯の下の口臭が気になる方も多いのではないでしょうか。歯と歯の間や差し歯の隙間は最も虫歯になりやすい場所です。実は虫歯は冷たいものがしみたり、痛みが出なくても進行し、自分では気づかずに歯が腐って口臭が出てくることがあるのです。今回は虫歯によって起こる口臭の原因と治療法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。歯科機器通販 1.虫歯によって口臭が起こる5つの原因と治療法 1−1.虫歯で穴が空いて臭い 虫歯が深くなると歯が溶け、発酵して口臭が出ます。虫歯は見た目に小さな虫歯でも中で広がっていることが多いです。本来歯は硬いのですが、虫歯菌によって歯は溶かされ、グジュグジュと軟らかくなり、発酵し口臭を発生させます。 治療法 レントゲン等で虫歯の大きさや深さを確認します。神経が残っていればできるだけ神経を残した状態で治療します。虫歯をすべて取り去り、セラミックやプラスチック、金属で穴の空いた部分を塞ぎ、新たに虫歯が進行しないように治療します。詳しくは「知ってるだけで格段に虫歯が減る!虫歯の全情報と全知識まとめ」を参考にしてください。 1−2.差し歯の中で虫歯が進行して臭い 差し歯になっている歯は神経の治療がされている歯が多く、中で虫歯が進行しても気づかないことがあります。差し歯の中で虫歯によって歯が腐ってしまい、差し歯が取れなければ虫歯やプラークが発酵し、口臭や出血、変な味がしてきます。 治療法 差し歯を外し、中の虫歯を取り除きます。放置する期間が長くなると歯が残せないことがあります。根が残せるようであれば、新たに土台を立て、セラミック等で差し歯を作り直します。詳しくは「前歯の差し歯の寿命が短くなってしまう7つの理由と対応策」を参考にしてください。 1−3.虫歯菌が神経を腐らせて臭い 虫歯が進行すると歯の神経を腐らせてしまいます。痛みが出れば気づくのですが、知らぬ間に神経が死んでしまったり、痛みをこらえたら痛みが引いてしまったのでそのまま放置していると、歯の神経が腐ってしまい口臭が発生します。 治療法 歯の根の治療をします。腐ってしまった神経を取り除き、細菌が感染してしまった根の部分を殺菌して、新たに細菌が入り込まないように薬を詰めます。その上に差し歯を作ります。詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたかった7つのことと最新治療法」を参考にしてください。 1−4.根の先から膿が出て臭い 歯の神経が死んでしまうと、神経の空洞に細菌が増え、根の先に膿の袋ができます。膿の袋が大きくなると歯茎に白いおできのようなものができて、そこから膿が出され口臭がでます。この膿の出口はできたり、潰れて引いたりします。 治療法 歯の根の治療をし、それでも治らなければ根の先を膿の袋ごと取り除く必要があります。根の先の膿の袋が大きくなっていくと、周りの歯の骨を溶かしてしまったり、蓄膿症の原因にもなることがあります。詳しくは「歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開」を参考にしてください。 1−5.虫歯菌が歯茎を腫らせて臭い 虫歯が歯茎の下まで進行すると、歯茎が腫れ、口臭が出ます。虫歯によって歯茎の周りが不潔になり、出血による血なまぐさい臭いや歯茎から出る液で変な味がしたり、膿の臭いがします。 治療法 虫歯が歯茎の下まで進行してしまった場合は虫歯と歯茎の下の骨を3mm以上離す必要があります。そのため深い虫歯の場合、歯を部分矯正で引き上げるか、歯茎の骨を削って下げるかする必要があります。 2.差し歯の口臭は要注意 差し歯の中で起こっている虫歯は、歯が人工の被せ物で覆われているため、気付かず進んでしまうことがほとんどです。口臭や歯茎からの出血、酸っぱい味などの症状が出ますが、虫歯がかなり進行してから出る症状です。気づいた頃にはほとんど歯が虫歯で溶けてなくなっていて、最終的には抜歯をしなくてはいけないこともあります。 このような事は定期的に歯医者でクリーニングをされている方は、被せ物の隙間や劣化を確認してもらえるのであまり起こらないことです。このような事にならないためにも定期的なクリーニングは重要なことです。 3.その他口臭が出る原因 3−1.汚い口の中 口の中にプラークや歯石が多く付いていると口臭が発生します。プラークは細菌の塊で、ヌルヌル、ベトベトしたものです。このプラークが多いと発酵し、口臭が出ます。また、歯石はプラークの住みかや歯茎が腫れる原因となり、血やプラークの臭いの元となります。 3−2.歯周病 歯周病は口臭の最も大きな原因です。歯周病になると歯茎から出血や膿が出て、強い口臭が発生します。歯周病の治療によって歯茎を改善する必要があります。場合によっては抜歯が必要なこともあります。詳しくは「あなたの周りは気づいてる!歯周病の口臭を早く改善する方法」を参考にしてください。…
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舌苔をホームケアで除去する方法

そもそも舌苔(ぜったい)とは何でしょうか。 鏡で舌を見てみると、白っぽい苔状のようなものが付着しているのを見たことがある人もいるでしょう。これが舌苔です。舌苔は、食べ物のカス・細菌の死骸・はがれた上皮細胞などが舌の表面に付着したものです。 舌苔をホームケアで除去する方法とは? この舌苔は、うがいでは取り除くことはできません。舌専用のブラシを使って磨きましょう。タイミングは、1日に1回起床直後に磨くのが良いでしょう。就寝中に唾液の分泌が少なくなった口の中は細菌が繁殖しています。そのため、起床直後は1日の中で一番舌苔が多く付着しているのです。 口の奥の方にブラシを入れると気持ち悪く感じる方は、舌をできる限り前に出して、水で濡らしただけのブラシで磨いてみてください。ゴシゴシと強くこすらず、奥から前へ軽くブラシを動かし、鏡を見て、舌苔が取れたかどうかを確認しながら、丁寧に磨いていきましょう。 舌苔のホームケアにおける注意点 (1)歯ブラシで強く磨くのはNG 歯を磨くついでに、歯ブラシで舌もゴシゴシ磨くという方もいるかと思いますが、歯ブラシで強く磨いた場合、舌苔を取り過ぎてしまったり、味覚を感知する神経を傷つけてしまうことがあります。口腔内カメラ また、舌の表面に存在する舌乳頭という組織は、歯ブラシで強くこすると簡単にはがれ落ちてしまいます。そのはがれた舌乳頭の一部が唾液の中に混ざることで、唾液自体が臭いを発してしまいます。 その上、舌苔には舌表面の粘膜を保護する役割もあるので、必要な舌苔まで取ってしまうと、より早く舌苔を作ろうとして短期間のうちに必要以上の舌苔ができてしまい、これも口臭を悪化させる原因となります。 (2)舌苔除去用ジェル 最近では舌の汚れを落とすための専用ジェルなども販売されています。これらのジェルを使うと舌苔を浮き上がらせてくれるので、舌を磨く際に併用すると効果的です。 ポリリン酸ナトリウム、アクチニジン、プロテアーゼなどは舌の汚れを落とすのに有効な成分ですので、こういった成分配合ジェルを選ぶと良いでしょう。
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歯科用ミリングマシン「DWXシリーズ」の世界累計出荷台数が3,000台を突破

歯科技工向けのデジタルソリューションを提供するローランド ディー.ジー.株式会社(取締役会長兼社長:冨岡 昌弘、本社:静岡県浜松市)は、歯科用ミリングマシン「DWXシリーズ」の世界累計出荷台数が、2015年3月末時点で3,000台を突破しましたのでお知らせします。 DWXシリーズは、歯の詰め物や被せ物などの補綴物(ほてつぶつ)の製作用途に特化した加工機です。歯科技工の現場では、デジタル技術の進歩に伴い、従来の鋳造方式に代わりCAD/CAMソフトウェアやミリングマシンなどから成るデジタルシステムを導入する歯科技工所が増加しています。また、近年では、補綴物の新材料としてジルコニアやハイブリッドレジンなどが登場したことを受け、これらの切削加工を効率的に行うためにデジタルシステムを導入する事例も相次いでいます。一方、このようなシステムを提供するメーカーは、歯型をデジタルデータ化するスキャナや、CAD/CAMソフトウェア、ミリングマシン、補綴物の材料などをセットにした「クローズドシステム」として販売する場合が多く、投資面での負担が大きい点や、歯科医院や患者に最適な歯科技工物を提供するうえでの自由度が低い点などを懸念する歯科技工所にとっては、デジタルシステム導入に際しての障壁となっていました。 このような市場環境の中、当社は、四半世紀に亘って培ってきた3次元切削加工にかかわる技術を歯科技工の分野に適用すべく、2010年にDWXシリーズを立ち上げ、その第一号機として4軸制御のエントリーマシン「DWX-30」を、続く2011年には、5軸制御の高性能モデル「DWX-50」を発売(*)し、市場に参入しました。DWX-30/50は、作業机の上に設置できる「デスクトップサイズ」と、誰もが簡単に操作できる「使いやすさ」、お手持ちのCAD/CAMソフトウェア、スキャナなどと組み合わせてお使いいただける「オープンシステム」、「導入いただきやすい価格」などの製品コンセプトが高く評価され、市場での当社の存在感を一気に向上させました。DWX-30/50で市場の好意的な反応を得た当社は、歯科医療分野のニーズに応え、市場で求められる製品とソリューションを開発・提供すべく、2012年にデンタル事業に特化した部署を設立。2013年には、従来機の高い加工精度はそのままに、さらなるコンパクトサイズと簡単操作を追求した「DWX-4」を発売し、製品ラインナップを拡充しました。現在、当社のDWXシリーズは、アメリカ、ヨーロッパ、中国をはじめ世界中の歯科技工所に幅広く受け入れられ、補綴物製作業務の効率化に貢献しています。歯科用エアーコンプレッサー この度、シリーズ出荷3,000台目にあたるDWX-50を導入いただいたのは、訪問歯科診療サポートを主要事業とするデンタルサポート株式会社(代表取締役社長:内田 武、本社:千葉県千葉市)。業界大手の歯科技工所で、早くからCAD/CAMへの大規模な資本投資を行っているなか、DWX-50の機動性を高く評価していただいての導入となりました。訪問歯科診療とは、歯科医院への通院が困難な患者の自宅や介護施設、病院などを歯科医師・歯科衛生士と、専門の教育を受けた同社のコーディネーターの3名が1チームとなり、車で訪問して歯科診療を行う仕組みです。さらに同社では歯科技工所を持つことで、歯科技工物が必要な場合でも社内で対応できる体制を構築しています。 同社技工部長の首藤 謙介氏は、「患者様の健康で豊かな生活を守ることが私たちの使命です。訪問歯科診療の際に歯科医師は、持ち運びできる義歯調整器具などを使い、その場で簡単な修理・調整を行うことができるようにしています。また、当社は技工所のデジタル化も進めており、CAD/CAMシステムとDWX-50で、精巧な補綴物を迅速に製作することができます」と述べています。首藤氏は、将来的なデジタル技術の活用についても新たな可能性を見出しており、「訪問歯科診療では、例えば、コンパクトで加工精度の高いDWXシリーズのミリングマシンを移動用の車内に設置し、口腔内を直接スキャンできるスキャナと組み合わせることで、訪問した患者様のもとでその日のうちに治療を完了することも将来的には可能ではないかと考えています」と述べ、今後のデジタルソリューションの発展に期待を示しています。 同社は、歯科技工士の労働環境の改善にも積極的に取り組んでいます。首藤氏は、「歯科技工業界では、長時間労働の削減が課題とされています。手で行っている作業をデジタル化すれば、歯科技工士の負担を減らせるだけでなく、仕上げなどのより付加価値が高い仕事を行う時間を確保することができます。労働環境の改善によって若い歯科技工士の志望者を増やし、業界全体を活性化させていきたいと思います」と述べています。首藤氏は、また、オープンシステムで提供されるDWXシリーズの利点に触れ、「クローズドシステムでは、使用できる材料も限定されていますし、歯科技工物の価格も高くなりがちですが、オープンシステムの下ではリーズナブルな価格を実現できますし、採算性の向上を通じて歯科技工士の待遇も改善できる可能性があります」と期待を込めています。 同社は、さらに、歯科技工のグローバル展開を意欲的に進めています。世界中で高い評価を得る日本製の歯科技工物には強いニーズがあり、同社は2011年にドバイに開設した歯科・医科併設のクリニックを海外展開の足掛かりと考えています。「世界トップクラスの技術力を武器に、今後は日本国内だけでなく世界中の市場に日本製の歯科技工物を輸出するべく準備を進めています。歯科技工のデジタル化を推進することで、遠く離れた海外の患者様にも、日本の匠が製作した歯科技工物をより早くお届けできるようになると考えています。現地で口腔内スキャナを使って取り込んだデータを元に、日本国内で製作した歯科技工物を現地にお届けできれば、輸送コストやリードタイムを大幅に削減できると期待しています」と首藤氏は述べています。 当社のデンタル事業開発マネージャーの細目 拓郎は、「当社には、長年の歴史の中で培ってきた切削加工の技術とノウハウが蓄積されており、また、様々な業界にデジタルソリューションを提案する中で磨かれてきた独自のコンセプトとカスタマーサポートシステムがあります。当社が歯科技工業界に参入したのは、5年前ですが、これらの資産に立脚しながら歯科技工所の皆様のニーズに耳を傾けることで、短期間のうちに業界におけるプレゼンスを高めることができました」と述べ、「デンタルサポート様の事業展開は、今後当社が歯科技工業界に新たなデジタルソリューションを提供するうえで、多くの示唆を与えてくれます。今後もますます高度化すると思われる歯科技工業界のニーズに対応できるよう、引き続きデジタル化による新たな価値を創造していきたいと考えております」と述べています。 *日本市場でのDWX-30/50の発売は、2012年11月8日(いい歯の日)。 ■デンタルサポート株式会社について デンタルサポート株式会社は、日本で初めて株式会社として訪問歯科診療をサポートする事業を立ち上げ、パイオニアとして業界をリードしています。歯科を軸足に医科サポート・介護事業にも取り組み、「歯科・医科・介護のワンストップサービス」を提供しています。自社の歯科技工所「デンタルスタジオ」では、日本全国の歯科医院に高品質な歯科技工物を提供しています。 デンタルサポート株式会社の詳細につきましては下記をご参照ください。 ■ローランド ディー.ジー.株式会社について ローランド ディー.ジー.株式会社は、XYZ軸の制御技術を元に、業務用インクジェットプリンターやカッティングマシンを中心とするカラー事業と、3次元切削加工機や彫刻機を中心とする3D事業を展開しています。カラー事業の分野では、1台のプリンターで、印刷と同時にイラストや文字などの輪郭を切り抜くことができる「Print&Cut」技術の先駆者であり、広告看板を製作するサイン業界などでインクジェットプリンター「SOLJET」「VersaCAMM」シリーズや、カッティングマシン「CAMM-1」「STIKA」シリーズを展開し、世界トップブランドとして市場をリードしています。 近年では、幅広い用途での印刷に対応するUV-LEDプリンター「VersaUV」シリーズや、布地への印刷に特化した専用プリンター「Texart」シリーズをラインナップに加え、デジタル印刷の可能性を広げています。 一方3D事業の分野では、「デスクトップ・ファブリケーション(机上工場)」コンセプトの下、人々のイメージをカタチにするデジタルものづくりツールとして、3次元切削加工機「MDX」シリーズや、デジタル彫刻機「EGX」シリーズ、3Dプリンターと切削加工機の組み合わせでプロフェッショナルのものづくりを支援する「monoFab」シリーズなどを展開しています。2010年には、歯科技工用ミリングマシンでヘルスケア業界に参入し、「Easy Shape」ブランドの下、精巧な加工技術とデジタルソリューションで、業界のワークフローを変革しています。 ■会社概要 商号  : ローランド ディー.ジー.株式会社 設立  : 1981年5月1日…
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歯が汚く見える8つの原因ときれいにする方法/歯を白くする方法

自分の歯が汚く見えるのではないかと心配になっている方も多いのではないでしょうか。せっかく毎日歯を磨いているのに、歯が汚く見られてしまうと残念ですよね。汚く見える原因は着色や歯並びまで多くあります。今回は歯が汚く見えてしまう8つの原因ときれいにする方法をお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。 1.歯が汚くみえる8つの原因ときれいにする方法 1−1.ステインが付いている 紅茶やコーヒーなどのステインによって歯が汚く見えてしまうことがあります。ステインは歯磨きだけではなかなかきれいに落とすことができないのです。爪や髪をネイリストやスタイリストのようなプロが手入れをすればきれいになるように、歯医者で歯科衛生士がクリーニングをすると、きれいな歯になります。詳しくは「歯医者で行うクリーニングの6つの疑問とセルフクリーニングの4つの手順」を参考にしてください。 1−2.歯石が付いている 歯石によって覆われている歯は、とても汚く見えてしまいます。歯だけでなく、歯茎も汚く見えたり、口臭もあり、不潔な状態です。歯医者で歯石をきれいに落とせば、清潔感のあるきれいな歯になります。詳しくは「歯石取りって痛い?痛くなく歯石除去をしてもらうための4つの秘訣」を参考にしてください。 1−3.歯が黄色いと汚く見える もともと永久歯は黄色がかった色をしていますので、汚く見えるわけではありません。ただ、ホワイトニングをした白い歯と比べると、汚く見えてしまうかもしれません。より歯をきれいにしてみたい方は、歯のホワイトニングをお勧めします。詳しくは「ホームホワイトニングの6の秘訣」を参考にしてください。 1−4.被せ物が劣化している 保険のプラスチックの被せ物は2、3年ほど経つと黄色く変色してきてしまいます。そして土台に金属を使っているために、根元や歯茎が黒くなり汚く見えてしまいます。機能的には問題はありません。歯をきれいにするには変色や劣化する金属を使わないオールセラミックで治療することをお勧めします。詳しくは「オールセラミック/美と健康のために」を参考にしてください。 1−5.虫歯で汚く見える 前歯が虫歯で穴が開いていたり、黒くなっていると歯が汚く見えます。前歯は歯と歯の間から虫歯になりやすく、気づかずに進行し、急に穴が開いてしまうこともあります。小さい虫歯であればプラスチックの詰め物で1日で治せるため、虫歯が広がる前に歯医者で治療をしてください。詳しくは「一日で白く治せるコンポジットレジン/虫歯も欠けてしまった歯もその日のうちに元通り!」を参考にしてください。 1−6.前歯の神経が死んでいる 前歯の神経が死んでしまうと、歯が黒くなったり、歯が欠けやすくなったりして、歯が汚く見えます。神経が死んでしまった歯は、歯の中に血液が流れなくなり、再生能力を失って徐々に黒ずんできます。歯の裏側からホワイトニング剤を入れて白くする方法や、セラミックを被せてきれいにする方法があります。詳しくは「キレイに治す前歯の虫歯治療/笑顔をとりもどす治療」を参考にしてください。 1−7.銀歯が多いと汚く見える 口に中に銀歯があると汚く見えます。歯の色は本来白に近い色です。銀歯があると口の中が暗くなり、汚く見えてしまいます。小さい銀歯であればプラスチック歯科ホワイトニング機器の詰め物で、大きなものはセラミックの詰め物で治療すると、白くできるので口の中全体がきれいに見えます。詳しくは「セラミックの歯/彼らが銀歯にしない6つの理由」を参考にしてください。   2.歯を白くきれいにする方法 2−1.美白用歯磨き粉で歯を磨く 美白用の歯磨き粉には歯の表面の汚れを落とす研磨剤と、ステインを浮き上がらせる成分が含まれています。歯医者で行うホワイトニングをしてから長く白さを保ちたい方や、もともと白い方には効果的です。詳しくは「ホワイトニング用歯磨き粉の効果的な使い方」を参考にしてください。 2−2.ホームホワイトニングで白くする ホームホワイトニングは歯医者でマウスピースを作って、自宅でホワイトニングをする方法です。手軽にでき、薬剤さえ追加すれば何度でも行えるので経済的です。ホームホワイトニングは1週間から2週間かけてゆっくり色素を抜いていきますので効果は1年~2年くらい続きます。金額は10,000円から50,000円程度です。詳しくは「歯のホワイトニングの値段/歯医者から海外通販まで使用法と効果」を参考にしてください。 2−3.汚れが固まった歯石を除去 歯石は黄色や、黒いものもあり、歯の周りについている歯石を落とすと白くなります。歯石はそれ自体も色がついていますが、ざらざらしているために汚れや着色が付きやすく汚れの溜り場になってしまいます。また、歯石は歯周病の始まりでもありますので、定期的に取っていくことをお勧めします。 2−4.歯の表面の着色や汚れを落とすクリーニング 歯医者で専門の器械を使って落とせば自分では取れない汚れや、着色などをきれいに落とすことができます。歯周病の検査等を行い歯周病の治療として行えば保険診療で行えます。金額は3,000円前後です。 2−5.歯の表面の傷を修復するリナメルトリートメント 歯に着色が付きやすい人は歯の表面に傷が付いていることが多いのです。その原因は歯磨き粉などの研磨剤やもともと歯の表面にざらつきがある方もいます。リナメルトリートメントは今までのような歯の表面を磨くのではなく、傷を埋めて修復する方法で歯を白くします。定期的に行うことによって歯の表面が平らになり、着色が付きにくくなります。 2−6.短期間で白くするオフィスホワイトニング ホワイトニングは歯の中の色素を抜く方法です。オフィスホワイトニングは歯医者で歯の表面に薬剤を塗り、光を当てて活性化させ脱色する方法です。早く白くしたい方に効果的です。効果は半年から1年くらいなので、ホームホワイトニングや美白歯磨き粉を使って持続させると白さが長く続きます。金額は1歯あたり2,000~3,000円、上下20本行うと40,000円~60,000円です。詳しくは「オフィスホワイトニングは短期間で歯を白くする」を参考にしてください。…
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歯肉炎の原因・症状 

小学生から20歳代の歯茎のトラブルで最も多い「歯肉炎」。成人の口の2大トラブルは虫歯と歯周病ですが、歯肉炎は歯周病の初期段階に見られる炎症のことです。歯肉炎の原因と症状について、分かりやすく解説します。 歯肉炎の原因 歯肉炎はブラッシング不足の小学生でもよく見られる 成人に多い歯周病に比べ、ブラッシング不足の小学生にもよく見られる歯肉炎 歯肉炎は、普段から口の中に存在する細菌が原因で起こります。口内環境をしっかりと清潔に保てている時は大丈夫ですが、歯磨きが不十分な状態が続くと、口の中の常在菌が歯と歯肉(歯茎)の境目周辺に付着し、増殖。これは歯垢として目で見ても確認することができ、時には歯周病と同じように、歯石ができることもあります。 歯肉の表面に付着した細菌は、歯肉の内部に侵入しようとしますが、これを防御する際に炎症が起こります。この炎症が歯肉のみにとどまっている状態が「歯肉炎」です。 さらに炎症が広がって骨の一部が溶け始めた段階で、初めて「歯周病」と呼ばれるものになります。 歯肉炎の症状 歯肉炎では、次のような状態や症状がよく見られます。歯肉炎とは、歯茎が炎症を起こす病気。炎症が起きると、赤く腫れて出血しやすくなったり、超音波クリーナー 激安歯磨きの時に痛みを感じたり、膿や口臭が見られるなどの症状が現れます。 ■ 歯の表面のプラーク(歯垢) 歯肉炎になると、歯と歯茎の境目付近に必ず白い歯垢がたくさん付いた状態が確認できます。歯の表面に歯垢が堆積している場合、ほとんどの歯肉が炎症を起こしています。 ■ 歯肉の縁がはっきりしない 健康な歯と歯肉は指の爪のように、皮膚と爪の境目がはっきりしています。歯肉炎になるとこの境がはっきりせず、歯肉の縁が薄く伸びたり凸凹になったりします。 ■ 歯肉が縁に沿って赤くなる 鏡で歯肉を見たときに、歯の周囲に沿って明らかに赤い帯状のラインが見られることも。 ■ 歯肉の縁が腫れる 健康な状態だと、歯と歯の間の歯茎は固く鋭いV字の形。歯肉炎になるとこの部分の歯茎が丸みを持って膨らみ、指で押すと動いたり、ブヨブヨした感じがするようになります。 ■ 歯肉から血が出る 通常は歯磨き程度で出血することはほとんどありませんが、歯肉炎になると歯磨きで、すぐに出血します。もし歯磨きで出血した場合には、まず歯肉炎を疑います。 患者さんのお話を聞いていると、歯肉炎による出血を磨き過ぎだと勘違いして歯磨きをいっそう軽めにしてしまう人もいるようです。口内環境がさらに悪くなり、歯肉炎がいっそう悪化してしまうケースも少なくありません。 歯肉炎が歯周病のレベルまで悪化しているかは、外から目で見ただけでは正確な判断ができず、最終的な確認はレントゲンなどで行います。ただし1~25歳程度の若い年齢で歯肉の出血が認められた場合は、歯周病まで進行せずに、歯肉炎の状態でとどまっているのがほとんどです。 歯周病と歯肉炎の違い 歯肉炎は、歯肉(歯茎)のみに炎症を起こした状態。しかし歯肉炎を放置して歯周病に進行すると、歯を支えている骨が溶けたり、歯茎が下がって歯の根が露出などの歯茎の表面から顎の骨などの内部に向かってダメージが広がっていきます。 こうなってしまうと、いくら歯周病を治療したとしても、出血などの歯茎の炎症が改善するだけで、基本的には溶けた骨が元に戻ったり、歯茎が盛り上がって歯の根の露出が改善したりはしません。…
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義歯には抵抗がある?インプラント矯正の特徴・期間・費用・効果

インプラントを使った治療というと、歯が無くなった部分にインプラントを埋め込み、義歯をつけるのが一般的ですが、歯列矯正のインプラントはそれとは異なります。ここでは、歯列矯正のインプラントについてご紹介します。 そもそもインプラントとは? インプラントの臨床応用は、1960年代の半ばに始まりました。その臨床結果が世界的に知られるようになったのは1980年代からで、あごの骨に人工歯根を埋め、そのうえに義歯をつけるといった方法が一般的です。これにより歯根がない部分にも義歯を入れることができます。X線フィルム自動現像機ただし、インプラントを埋める部分の骨が弱くなっている場合、この治療方法が取れない場合もあります。また、歯周病になっている人は骨が溶けやすく、インプラントの寿命が短くなってしまう場合があるので、まず歯周病を治療してからインプラントの手術を行うようにしましょう。 矯正期間が短くて済むインプラント 矯正にもインプラントが使われることがあります。これは義歯を装着するためのインプラントとは異なるものです。矯正用インプラントには、MIA(マイクロインプラント)とSMAP、K-1システムといった種類があります。 ・SMAP 歯列全体を動かすのに向いているプレートタイプ ・K-1システム ねじ式で比較的短い距離の歯の移動に用いられる ・MIA(マイクロインプラント) サイズが小さいねじ式のインプラントで、小型のため短時間の手術で埋め込むことが可能 インプラントを使った矯正は、インプラントを支点として、ワイヤーで歯列を引っ張ることで、歯をより動きやすくし、短期間で効率よく歯列矯正ができるというメリットがあります。通常2~3年かかるような矯正でも、半年から1年ぐらいででき、抜歯や外科的手術が必要なケースでも、これらをせずに矯正できまし。 インプラント矯正時の注意点 矯正に使用したインプラントは矯正が終わったら除去するのですが、SMAPの場合は、取り除いた後の数日間、顔が腫れることがあります。また、インプラントを装着しているときは周囲を不衛生にしていると、歯肉炎などが起こることがありますので、口の中を清潔に保つよう気をつけましょう。 このように、インプラントを使った歯列矯正にもさまざまな方法があります。どの方法で矯正を行うか、治療にかけられる期間や予算、それぞれの注意点などをもとに、自分に合った治療方法をドクターに相談しながら決めていきましょう。
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