口臭治療に使われる薬・サプリメント

「歯磨きやマウスウォッシュで一生懸命ケアしているのに…」と、なかなか良くならない口臭に頭を抱えていませんか?もしかしたらその口臭、薬やサプリメントで改善できるかもしれません。ここでは、口臭治療に使われる薬やサプリメントにはどのようなものがあるか見ていきましょう。 口臭治療に使われる薬の成分 (1)銅クロロフィリンナトリウム 成分名を言われてもピンとこないと思いますが、ガムや飴などの着色料としてよく使われています。ガムを噛むことで消臭効果が期待できるのはこの銅クロロフィリンナトリウムが含まれているからです。 体内からくる口臭に効果があるとされています。銅クロロフィリンナトリウムを主な成分としている医薬品の薬が市販されていますので、特に口臭に気を付けたいときなどに使用してみてください。 (2)ポビドンヨード ドラッグストアなどで昔からよく見かけるうがい薬に含まれる成分です。喉の殺菌だけに目が行きがちですが、裏の効能をよく見てみるとたしかに「口臭の除去」といった言葉も書かれています。 喉の殺菌、つまり口の中の細菌を消滅させることで、口臭の原因となる菌もいなくなります。喉のうがいのついでに口臭にも気をつけて、口全体をうがいするようにしてみてください。ただし、うがい薬にはエタノールも含まれているので使い過ぎには注意しましょう。 エタノールは使い過ぎると口の中を乾燥させてしまう恐れがあります。口内が乾燥すると唾液の分泌が減り、口内に細菌が繁殖しやすくなります。用法通り使用すればこのような心配もありませんので、むやみに回数を増やさず、使用量を守って使用しましょう。 口臭に効果があるサプリメント成分 胃腸からくる口臭は、サプリメントで腸内環境を整えることで改善できることがあります。 胃や腸のバランスが崩れると悪玉菌が増えます。悪玉菌は消化した食べ物から臭いガスを発生させます。ガスはやがて血液中に溶け出して、全身を循環して息や身体全体から臭うようになります。腸内環境をサプリメントで整えることで口臭を未然に防ぐことができます。歯科用エアーコンプレッサー (1)メチオグリオキサール(MGO)含有、天然ハチミツ ハチミツの中に含まれる、メチオグリオキサールと言う有効成分には、強力な殺菌作用が確認されています。こうしたハチミツ成分を、歯肉に刷り込んだり、しばらく舌上に塗布しておくと、その殺菌作用により身体に優しい取り組みで口臭を予防します。 (2)乳酸菌サプリ 腸内改善と言えば有名なのは乳酸菌ですが、この乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌が住みづらい環境にします。また、乳酸菌のような善玉菌を摂ることで便通も良くなり、ガスが溜まりにくくなります。 (3)酵素系サプリ 最近では酵素配合のサプリメントも多く出回るようになりました。消化が上手くいかなかった食べ物も臭いの原因となるので、消化を助ける酵素をサプリメントで補うことで臭いを防ぎます。 (4)カテキン 緑茶などに含まれるカテキンも口臭に効果が期待できます。カテキンは口腔内での細菌の増殖を抑える働きがあります。 口臭はさまざまな原因から生じます。薬やサプリメントの力を少し借りて口臭を改善すると共に、毎日の口内ケアを怠らず、腸内環境を良くするための食事を心掛けることも大切です。
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エアータービンは切削技術の革命、でも削りすぎの危険性が・・・

歯科医院へ行くと聞こえる「キィ~~ン」というあの音、好きだという人はまずいないでしょう.この「キ~~ン」の音源はエアータービンという歯を削る器械です.エアータービンは1957年米国で考案され、1960年代に製品化されたのですが、あっという間に日本中の歯科医院に広まりました. それまでの歯を削る器械ではで20分も30分も時間がかかっていたクラウンやインレーの形成が、エアータービンではほんの数分でできるようになったからです. 特にブリッジや陶材焼付冠などの切削量が必要な補綴物の形成がいとも簡単にできるようになったので、その便利さに多くの歯科医が飛びつきました. それまでは一本一本のむし歯を治すのがやっとだったのが、噛み合わせや審美性を考えて、口の中全体を改変する事が出来るようになりました.「一歯単位から一口腔単位へ」という考えが広まり、口の中のほとんどの歯を削ってしまう治療も珍しくなくなりました. その結果、見た目やその場限りの機能回復のために、健全な歯質を削ったり、健康な神経をとったりしてしまうことが抵抗なくなく行われるようになりました.補綴物を入れるために「戦略的抜歯」といって抜く必要の無い歯まで抜くことを提唱する歯科医さえ出現したのは、“削ること”、”抜くこと”に抵抗が無くなった歯科医たちの傲慢さがよく表れています. エアータービンの出現による歯科の過剰介入は1960年代、70年代と徐々に顕著になり、現在でもその傾向は引き継がれています. 戦略的抜歯はオッセオインテグレートのインプラントの出現により、その頻度は以前より増しています.
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歯科医にはバレバレ!お口の中にあらわれる「思わぬ病気のサイン」4つ

あなたは、最後に歯医者に行ってから、もうどのくらい経ちますか? 「2年くらいかな……」なんて言っている人はちょっと危険! 大人になると、なかなか歯を定期的に診てもらう機会が少なくなるもの。でも歯科医は、歯の状態だけでなく、歯を診ただけで、さまざまな健康上の悪習慣や症状を察知することもできるそうです。定期検診を怠っていると、思わぬ病気の進行を許してしまっているかもしれません! そこで今回は、英語圏の医療・健康系情報サイト『Prevention』の記事を参考に、歯科医が見たらすぐにわかる健康リスクのサインについて検証してみましょう。 ■1:鼻炎 鼻が詰まって「風邪かな……」というときに、歯までズキズキしてきた経験はありませんか? 歯科医によると、上歯の歯根は鼻と近い場所にあるため、鼻炎で鼻詰まりになると歯にも圧力による痛みが起こることが多いそうです。 風邪の最中に歯医者に行くのはやめたほうがよさそうですね。 ■2:摂食障害 過食症などの摂食障害で、食べものを吐くなどのことをする人は、胃酸によって歯の決まった一部分が損傷することが多いそうです。そのような摂食障害を患っている場合は、腕のいい歯科医にはすぐにバレてしまうのだそう。 また歯の状態によって、ビタミン不足かどうかもわかるそうです。栄養が偏っている人は歯の健康を損なうこともあるので、注意してくださいね!歯科診療ユニット ■3:糖尿病など 本人は気づいていなくても、患者が口を開けた途端ぷーんと口臭が漂うと、歯科医にとってもつらいものですね(だからマスクをしているのでしょうか……)。 しかし、口臭は口の中が臭いという問題だけでなく、さまざまな病気のサインとなっている可能性も高いのです。臭いの種類によっては、糖尿病や肝臓疾患、逆流性食道炎などの症状である可能性もあるそうですよ。 ■4:口腔がん 「なんか口の中が変……」と思ったら要注意。口腔がんを患うと、口内で原因のわからない出血があったり、歯の噛み合わせがいつもと違ったり、腫れ物ができたりする症状が起こるそうです。 歯科医が見たら「もしかしたら……」と気づく場合もありそうですね。早期発見のためには、定期的に診てもらう必要があるでしょう。 以上、歯科医が見たらすぐにわかる健康リスクのサインについてお伝えしましたが、いかがでしたか? もしあなたが歯科検診でこれらの症状を指摘されたら、迷わず専門医に相談してくださいね!
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救急の2%が歯の治療、低所得層の利用減らず、米国の報告

オバマケアによって米国でも日本のように誰でも医療を受けられるように変わろうと動いている。 低所得者も歯科診療を受けられるようになったものの、州によっては保険適用としていない場合があるなど問題も起きているようだ。 結果として、救急利用の2%程度が歯科という異常な状況になっているという。 歯の治療に救急外来を利用 米国スタンフォード大学の研究グループが、保健政策分野の専門誌ヘルス・アフェアーズ2015年8月号で報告。同大学も紹介している。 救急外来の2%以上がけがとは異なる歯科治療のためとなっているという。 「医療費負担適正化法(いわゆる、オバマ・ケア)」によってメディケイドは歯科診療にも拡張されたが、成人に対する歯科診療を保障していない州も多いと説明する。 民間の保険や個人で治療費を負担するのは、メディケイド受給者には高額すぎて手が届かない。多くの人が救急外来を利用する。dentalzz 2001年~2008年に、虫歯、歯痛、歯肉炎など普通の歯科の症状のために救急外来を利用する人は41%増加。ほかの病気やけがのために救急を利用する人の増加は13%であった。 地域によっては歯科診療に対してメディケイドの保障がない、地方での歯科医の不足、都市部の歯科医がメディケイドの患者を受け入れないなどが、その理由にあるという。 保険で受け入れていない 医療費負担適正化法によって歯科の保険が拡張された結果、メディケイド受給者の約830万人が歯科治療の保険適用になっていると見られる。 けがではない歯科治療のために救急外来が使われた利用率について、2010年に29州において、郡レベルの調査を実施。地方では、救急利用率が低下していた。歯科治療を目的とする救急利用の90%は都市部で起きている。 都市部では歯科医の数は足りているが、救急外来の利用者は減っていない。 メディケイドを受け入れる歯科医の割合は低いという。例えばミズーリ州では11%、フロリダ州では15%、ニューヨーク州では20%程でしかない。 2007年に始まった景気後退により、予算の削減とメディケイドの加入者の増加が起こり、多くの州ではメディケイドの給付金を減らしており、状況を悪くしているという。 2013年1月現在で、およそ4500万人が歯科医の不足する地域、特に地方に住む。今後数年間で、多くの歯科医が引退するのに伴い、全国的に歯科医の数はさらに減少すると見られている。 医療システムの問題 「普通の外来で治療できるのに、救急で対応している。歯科診療が特別扱いされている証拠だろう。歯科診療は、健康と福利の一部と見なされるべき。贅沢品ではなく、必需品」と研究グループは注意を促す。 解決法もいくつか提案している。例えば、救急医療施設に歯科診療所を併設。予防医療や補綴やマイナーな抜歯について、歯科医ではなくても扱えるようにする。定期的なスクリーニングを行うなど。 歯科を身近に受けられる日本との差から医療について考えるヒントもあるかもしれない。
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口臭や歯周病の原因にも!歯科医が警告する「口呼吸のリスク」とは

突然ですが、鼻で呼吸していますか? 口で呼吸していますか? グラクソ・スミスクラインが行った「鼻呼吸に関する意識調査」によると、普段口呼吸をしている人の内、実に%の方が“常態的に口を開いている”と分かりました。 口呼吸は歯周病や虫歯のリスクを高めるだけでなく、見た目の印象から口臭に至るまで本人にいろいろな悪影響を及ぼすとご存じでしたか? そこで今回は、富山県小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、口呼吸のリスクとその対処法を教えてもらいました。 ■口呼吸で唾液が減ると細菌の活動が活発化する 鼻呼吸と口呼吸、自分では意識していないので分からないという人もいるかもしれませんが、渡辺先生によれば、 「口呼吸になると口の中が乾きやすくなり、プラーク(歯垢)がたまりやすくなります。唾液の自浄作用がなくなり細菌の活動が活発となって、歯周病に悪影響を及ぼします。また、“唾液の緩衝能”が働かないため虫歯も増えてしまいます」 “唾液の緩衝能”とは難しい言葉ですが、酸性に傾きがちな口の中を中性に保ってくれる唾液の働きを意味するそう。口の中が酸性に傾けば歯の表面にある硬いエナメル質が溶けて、虫歯になってしまいます。 厚生労働省の健康情報サイト『e-ヘルスネット』でも、“唾液”についてマイクロモーター歯科 <唾液には粘膜保護・自浄・水分平衡・潤滑・緩衝・抗菌・消化・組織修復・再石灰化・発ガン予防などの作用もあり、口腔のみならず身体が正常な機能を発揮するため無くてはなりません> と解説されています。 口呼吸で唾液が減ると口臭の悪化にもつながるとは……。これはなんとしても避けたいですよね。 ■口呼吸の原因は口の周りの筋肉が弱いから!? では、口呼吸はどうして起きてしまうのでしょうか? 渡辺先生によると、 「口呼吸になる原因は主に3つ。まず1つは鼻詰まりなど耳鼻科領域の問題、2つ目と3つ目は歯科領域で、“口の周りの筋肉が弱い”あるいは“歯並びが悪いため口が閉じにくい”といった理由が考えられます」 冒頭の「鼻呼吸に関する意識調査」では、口呼吸をしている人に対して「口を閉じない理由」を聞いていますが、単に自然で「楽だから」という理由が%と最多回答になっています。 この結果から考えても、歯科領域の問題、つまり口の周りの筋肉(表情筋)が弱かったり、歯並びが悪くて閉じにくかったりして、分かっていても口呼吸が本人にとって自然なのでやめられない、という人が多いのかもしれません。 ■歯科領域の原因2つの改善方法は? ただ、渡辺先生によれば改善方法はあるそう。歯並びは矯正や歯茎の手術によって治るそうですし、口の周りの筋肉も筋機能療法というトレーニングで治るとか。 筋機能療法とは口の周りの表情筋をトレーニングして口を閉じられるようにする改善方法で、 「よく言われるトレーニングとして、あいうべ体操が有名です」 と渡辺先生は教えてくれました。 あいうべ体操とは、「あー」「いー」「うー」と口を大きく動かし、最後に「べー」で舌を下に突き出す運動で、それぞれ各5秒ずつ、1日30セットを毎日続けると効果的とのことです。 なお、あいうべ体操は小顔作りにも役立つので、鼻呼吸ができている人でも、より美しい表情作りのために試してみたいですね。 以上、口呼吸のデメリットとその解消法をまとめましたが、いかがでしたか? 口呼吸の自覚がある人は、まずは原因を追求し、あいうべ体操で改善できそうならばぜひとも始めてみてくださいね。
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歯科医がアドバイス! 子どもの“歯みがき嫌い”を治すコツ

【パパからのご相談】 3歳の娘のことで心配なことがあります。歯磨きがすごく嫌いでなかなか磨かせてくれません。このままでは、もう少し大きくなってから虫歯になったりするんじゃないかと心配なんです。歯磨き嫌いって治るんでしょうか? ●A. 一度好きなように歯磨きさせてみましょう! はじめまして、兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。 まさにうちの娘たちも歯磨きで苦労しました。なかなかやらせてくれないんですよね。しかも毎日のことですからイライラもたまってきて、最終的には無理やりなんてこともしょっちゅうでした。というわけでそんな僕の経験は参考になりそうにないので専門家に話を聞いてきましたよ! 歯医者の小安正洋先生が教えてくれた方法です! ●歯磨きされるのが嫌なのは、仕方ない 小安先生によると、そもそも子どもが歯磨きを嫌がるのはある程度しょうがないことのようです。 『誰かに口の中にものを入れられてごにょごにょされる。これって大人だって嫌ですよね。歯磨きが理解できないうちは特に嫌がります』 確かに! 小さい子にとっては、「おいおい何するんだよ!」っていう感じなんでしょうね。これは気づきませんでした。ただ、だからといって歯磨きを諦めるというわけにはいきません。では、いったいどうすればいいのでしょうか?マイクロモーター ●一回好きにやらせてみよう! 『まずは自分で歯ブラシを持たせて、好きなように一回歯磨きをさせてみてください。歯ブラシに対する抵抗感をなくすことが先決です。小さいお子さんの場合、持ったまま走ってケガにつながる可能性があるため注意してください。そのあとに、「仕上げはお父さん!」と遊び感覚で磨いてあげて、歯を磨く行為に対する抵抗感を減らしてあげることが大事だと思います』とのこと。 これは忍耐力が必要な気もしますね(苦笑)。でも、最初のうちに頑張って、歯磨きにポジティブなイメージを持ってもらうことができたらその後が楽になります。そこは頑張りましょう! ---------- 最後に、小安先生からお父さんお母さんにぜひ心にとめておいてほしいということがあります! 1つは、『まず、親がしっかり歯磨きをすること』。自分たちがやっていないのに子どもたちにやらせようとしてもうまくはいきませんよね。これは勉強などにも通じることだと思います。 そしてもう1つは、『歯医者さんは敵じゃなくて味方です(笑)』。怖いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、考えてみれば、虫歯を治してくれるスーパーヒーローです! 小安先生は、『ぜひ、ちょっとしたことでも相談できる歯医者さんを作っておいてください』とも言っていました。 さあ、子どもはもちろん、われわれもしっかりと歯磨きライフを楽しんでいきましょう!
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やっぱりやるべき?歯の矯正のメリットとデメリット

大人の歯列矯正のメリットは? 歯列矯正を検討する場合、できるだけ多くの情報を集めて精査し、後から後悔しないようにしたいものです。 大人が歯列矯正することによるメリットを考えてみましょう。 第一に大人の場合は子どもと違い、すでに顔の成長は止まっているので、治療計画も立てやすいというメリットもあります。矯正はある程度、長期にわたるものなので、その間の痛みや違和感にストレスがあって継続できないことがあります。特に子どもの矯正の場合は、身体の成長期でもあり、当初予測していた方向性と異なった顔面形態の成長が起こることで、矯正が長引くケースも見られます。それが少ないことが大きなメリットとなります。 第二に矯正終了後は歯並びによるコンプレックスを解消でき、心理的なストレスが軽減されるでしょう。笑顔に自信が持てたり、表情筋の動きが良くなることで、美容の面でのアンチエイジング効果も期待できます。また、歯ブラシが行き届きやすくなり、虫歯や歯周病が防ぎやすくなるというのも長期にわたるメリットです。 歯列矯正中のデメリットは? デメリットとしては装置をつけ始めのときに、とくに痛みや違和感を覚えるということがあります。成人の場合、子どもよりも歯の移動がゆっくりなので、時間がかかります。大まかに言っても1年~2年かかります。期間が長くなるということは、それだけ金額も高くなることを意味します。 また、かみ合わせが変わることで、あごへの影響が起こります。歯模型年齢によっては、そのストレスが更年期障害につながるケースもあります。 装置については、表側につけた場合、見た目が気になるというのも女性にとっては大きな問題でしょう。口が閉じにくくなるといったこともあるかもしれません。また、唇や頬に装置が当たったところが口内炎になる、装置によって発音がしづらくなるといったことも考えられます。今は、装置もさまざまな素材があり、表につけたり、口の裏側につけるなど、選択肢が広がっています。裏につける場合は表につけるよりも違和感が強く、食事や会話がかなりしにくくなります。 仕事柄、矯正器具を付けられない方や、ワイヤー矯正の痛みや違和感が嫌な方にはセラミック法での歯列矯正がおすすめです。これは4~5回程度の治療で歯並びが整います。 ご自身のライフスタイルや、いつまでに矯正を終了したいのか、予算などをトータルで歯科医に相談し、自分にあった方法を検討してみてください。
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歯医者で行う口臭治療の内容

口臭には一時的なものと、慢性的なものがあります。 一時的な口臭のひとつが、食べたり飲んだりしたときに発生するもの。ニンニクやアルコール、喫煙の習慣など、それぞれ臭いの特徴もあって原因はすぐにわかります。 そしてもうひとつは、生理的口臭です。ストレス下や空腹時など、唾液の量が減少して生理的口臭は発生します。健康的な唾液はサラサラしたもので臭いませんが、分泌量が減ってくると粘度を増し、細菌を凝縮してしまうのです。 しかしこれも一時的なもので、こまめに水分補給をしたり、食事をよく噛んで食べたりしながら、唾液の分泌量を増やせば解消されます。 これらは日々の生活習慣で改善できますので、特別な治療は必要ありません。歯科用高圧蒸気滅菌器 歯に関係した口臭の原因 こういった一時的な口臭に対して、慢性的な悪臭を放ち治療が必要なのが、「病的口臭」と呼ばれるものです。 喉や呼吸器、消化器官など身体の病気が原因となって発生するもので、虫歯や歯周病が原因による口臭もこの病的口臭のなかに含まれます。 以下のような、歯に関係した原因で起こる口臭は、歯医者で治療を行います。 (1)プラーク(歯垢)と歯石 歯や歯茎が悪くなるのは、プラーク(歯垢)が原因であることがほとんどです。ブラッシングの習慣がない、あるいは正しくないブラッシングを続けるとプラークは長時間口内に留まって、細菌が広がり臭いは発生します。 放っておくと歯石に変わってブラッシングでは取り辛くなり、虫歯や歯周病へと病状は進んでいくのです。 (2)虫歯 虫歯は、初期のものであれば臭いもそれほど気になりませんが、進行するとだんだんと臭いが強くなってきます。 臭いの原因は、虫歯菌が歯を溶かすときに出す酸です。胃からでる悪臭であれば自分でも気が付きやすいですが、虫歯による臭いは鼻腔まであまり届きません。そのため、自覚できないケースが多いのです。 (3)歯周病 歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が溜まり、歯茎がただれてしまう病気です。歯茎がただれることによって、血や膿が出て臭いが発生します。 歯医者でしてもらえる口臭治療とケア 病的口臭の9割は口内環境が原因と言われています。つまり、歯や歯茎を健康に保つことでそのほとんどを改善することができるのです。 まず治療を先延ばしにしている虫歯があれば治療しないと病的口臭も改善されません。一見虫歯がないように見えても、慢性的な口臭が気になる方は、歯科検診を受けるようにしましょう。 細菌は虫歯や歯周病にかかった歯茎のほかにも、過去に治療した被せものが合っていない場合など、その隙間に溜まりやすくなります。また、歯医者に通う際には、正しいブラッシング方法を再度教わり、おさらいすることも長い目での口臭対策となります。 また虫歯のない方でも定期的に歯医者に通ってプロフェッショナルクリーニング(PTMC)をしてもらい、歯石を取り除き、歯と歯茎を清潔に保つように心掛ければ、慢性的な口臭を解決する一手になるでしょう。
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生後6カ月まで母乳で育てると、歯のかみ合わせに好影響、1300人の5歳児を調査

生後6カ月まで母乳だけで育てると、歯のかみ合わせが悪くなる可能性が低くなると分かった。 オーストラリアのアデレード大学の研究グループが、米国小児科学会の発行するペディアトリクスのオンライン版で、2015年6月15日に報告した。 歯並びと授乳の関係調べる 子どもの歯並びと授乳の仕方との関係を、1300人の5歳児を対象として調査した。 歯並びについては、いくつかのタイプの異常が確認された。 上の歯と下の歯が離れる「離開咬合」、下の歯が前に出て受け口になる「反対咬合」、上の歯が過剰に前に出てくる出っ歯になる「上歯突出」のほか、中程度もしくは深刻に上の歯と下の歯が合わない「不正咬合」がチェックされた。 母乳の与え方については、誕生時、生後3カ月、12カ月、24カ月時点で記録された。 不正咬合が3分の1以下に 結果として、授乳の方法が母乳であると歯並びの悪さを防ぐことができる結果になった。歯科医療機器 まず、主に母乳だった場合には、離開咬合、上歯突出、不正咬合が少なかった。母乳だけである場合には、上歯突出と反対咬合が少なかった。 さらに、離開咬合では、生後3カ月~カ月まで母乳だけだった場合には33%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には44%低かった。 不正咬合は3カ月〜カ月まで母乳だけだった場合には41%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には72%低かった。 おしゃぶりで効果少なく いずれの場合にも、おしゃぶりを使用すると、それほどの効果は上げられなかった。 子どもの病気と障害を予防するため、生後6カ月まで母乳だけで授乳することが推奨されているが、かみ合わせの異常を防ぐためにも生後6カ月までは母乳だけで授乳することが推奨される。 母乳をめぐっては6カ月以上続けると白血病が減るという報告があった(6カ月以上の授乳で小児白血病が減る、有力医学誌で報告を参照)。利益はさまざまあるようだ。
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永久歯が生えてこない!?埋伏歯と欠損歯とは?

乳歯が抜けても永久歯が生えてこないことがある? 乳歯は上下左右5本ずつ、合計20本あります。小学校に入学する頃には乳歯の奥歯の後ろに永久歯の奥歯が生えてきて、乳歯の前歯はだんだんグラグラに。乳歯の下には永久歯が作られていて、乳歯の根っこを溶かしながら永久歯は生えてきます。 通常は乳歯が抜け落ちる頃にはすぐ下に永久歯の頭が見えてきますが、時には乳歯が抜けても永久歯が生えてこないこともあるのです。この場合、永久歯が生えてこられずに埋まっている状態(=埋伏歯)か、もともと歯がない(=欠損歯)ことが考えられます。歯科診療ユニット 埋伏歯の原因と対策は? 埋伏歯の原因としては歯が生えるスペースが足りない、歯が生える方向に問題がある、歯と骨が癒着しているなどが挙げられます。スペースが足りなくて歯が生えてこないときは、乳歯を少し削ったり矯正装置でスペースを拡げたりすることで自然と生えてくることが多いです。 隙間を作っても歯が生えてこないときや、歯の生える向きに問題がある場合は、埋まっている歯を引っ張り出す必要があります。歯が埋まったまま放置すると周りの歯の根っこを壊してしまうことがあるため、埋まっている歯の頭にボタンを付けて、ばねやゴムの力で歯を適切な方向に引っ張ります。 また、歯と骨の間には歯根膜という組織があるのですが、外傷や慢性炎症によって歯と骨が直接くっついてしまうことがあります。こうなると歯は自然に生えてこないばかりでなく引っ張っても動きません。この場合は歯を脱臼させることで動くようになることもありますが、抜歯せざるを得ないことも多いです。 元々永久歯の数が足りない場合もある! 生まれつき永久歯の数が足りない人もいて、特に2番目や5番目の歯が欠損しやすいと言われています。永久歯がない部分は乳歯がそのまま残ることもありますが、抜けてしまった時は入れ歯やインプラントなどで隙間を埋めるか、矯正治療で咬み合わせを作ることが必要です。 歯茎の下の永久歯の状態はレントゲンを撮ってみないと分かりません。少しおかしいなと感じたときは歯科医師に相談してみて下さい。
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