口内炎の原因と正しい治し方・治療法

口内炎とは 口腔内に白い膜状なものが発生し周りが赤く炎症を起こして痛みを伴うものを口内炎と言い、食事の時や歯磨きをする時など、患部に刺激を与えるとさらに強い痛みになります。 口内炎が起きる原因 様々な原因が挙げられるなかで、口腔内にできた傷や栄養不足、精神的なストレスの他に口腔内への刺激や食事から受ける刺激、そして歯磨き粉などが発生リスクを高めると言われています。 (1)口腔内の傷からの発症 歯で思わず噛んでしまったり、虫歯や歯が欠けて鋭利となった箇所が口腔内に傷を作ったり、煎餅や天ぷらの衣など硬い食べ物を食べることで口腔内の粘膜が傷つき炎症を起こすなど、要因は多くあります。 (2)栄養不足からの発症 食生活の偏りが主な原因ですが、そのなかでもビタミンB群(ビタミンB 8種類)の不足が大きな要因です。 (3)歯磨き粉からの発症 歯磨き粉の中には有害とされる「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているものがあり、刺激となり得る可能性があります。 口内炎の種類と症状 口内炎と総称して呼ぶことが多いですが、主に3種類の口内炎があります。 (1)カタル性口内炎 軽症 口内炎の中でも、ごく軽度な症状として現れます。痛みはそれほど強くないものの、粘膜が赤く腫れ熱く感じ、口腔内の所々に赤い斑点を発生するのが特徴です。唾液の分泌量の減少や水分不足が原因で細菌が繁殖し、発症します。酸っぱいものや刺激の強い飲食物を口に含むと、しみるように痛みます。 (2)潰瘍性口内炎 重症 強い痛みを伴う口内炎で、会話や食事が苦痛になり、時として高熱を伴うのが特徴です。そのなかでも、3種類の特徴に分けられます。 びらん性:潰瘍の表面が赤くただれた症状です。 偽膜性:潰瘍の表面に白い膜状のものが覆っている症状です。 アフタ性:潰瘍が白くくぼむ症状です。 (3)壊疽性口内炎 重症 最も注意しなくてはいけないのが、口腔内の組織を腐敗させてしまう恐ろしい口内炎です。稀に肺炎や麻疹など身体の免疫力が低い時にも発症すると言われています。 口内炎の対処法 口内炎は身体の不調を伝える重要なシグナルです。気づいてあげることも重要な対処法となります。 (1)生活習慣の改善 過労や過度なストレスを溜め続けていると、栄養の消費も激しく吸収も難しくなります。バランスの摂れた食事と十分な睡眠は口内炎から身を守ります。 食事だけでは十分な栄養を摂取できない場合は、ビタミンBやCの入ったサプリメントを服用して補うと良いでしょう。また刺激物となる喫煙やアルコールも控えることで、治癒を促進します。歯科用エアーコンプレッサー (2)細菌の繁殖を防ぐ 口腔内には常に多くの細菌が棲んでいます。歯磨きをしっかり行い、手洗いやうがいを怠らないことで細菌の繁殖を未然に防ぐことができ、口内炎の発症リスクを抑えることができます。 しかし口内炎があると、歯を磨くことが困難になると思います。そんな時は口内炎付近の歯磨きは避け、入念にうがいをしましょう。
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歯科矯正器具を使ったブレスレットの登場

矯正専門医も驚く意外な活用法 歯科矯正に使用されるラバーバンドをお洒落(?)なブレスレットがファッション業界だけでなく、歯科矯正業界でも注目を集めているようです。 そのブレスレットを発表したのは、あるデザイナーと歯科矯正医とで立ち上げたブランドです。この『ラバーバンド』と表現している物は、矯正業界ではよく知られているパワーチェーンです。カラフルなパワーチェーンを繋ぎ合わせてブレスレットにして、そしてそれを売ってしまうとは・・・斬新ですね。歯科矯正器具 しかもパワーチェーンを繋ぎ合わせているのはブラケットです。本当に斬新ですね。 矯正器具ブレスレット このブレスレットですが、矯正の器具だけあって、かなり丈夫で切れにくくて長持ちするようです。 皆さんももし興味がありましたら調べて購入されてみては??
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歯科医が教える。歯ぐきを指でマッサージする方法

口臭、虫歯、歯周病の対策として、自宅で簡単にできる方法はないものでしょうか? 歯学博士で口腔(こうくう)衛生・口腔外科がご専門の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。 ■歯ぐきの血流を促して組織を活性化 「口臭や虫歯の原因に、『歯周病』と『唾液(だえき)の不足』が大きくかかわってきます。 歯周病とは、歯の周りの疾患の総称です。 歯周病の症状には、歯ぐきから血が出る、歯ぐきが腫れる、歯ぐきが膿(う)む、歯ぐきが黒ずむ、歯ぐきが痛む、歯がぐらぐらしてくるなどがあります。 唾液(だえき)は口の中を掃除する働きがあるので、ストレスなどで唾液(だえき)の量が減ると、口臭や虫歯のもとになります」と江上先生はまず、口の中の健康について説明します。 次に、そうなることを防ぐためには、 「歯ぐきの血行を促すことが重要です。dentalzz 肩こりや腰痛も、血流が悪くなると起こりやすくなるでしょう。それと同じで、歯も歯ぐきという筋肉によって支えられていますので、血液循環を促して歯ぐきの働きを活性化する必要があります」と江上先生。 肩こりや腰痛に例えると理解しやすいですが、続いて江上先生は次のように話します。 「朝起きたとき、関節や筋肉が硬くなって痛いことがあるでしょう。歯ぐきも寝ている間に老廃物がたまり、血流などが滞ってむくみが出ます。 口腔(こうくう)の状態が悪くなると、歯ぐきの免疫力が弱ってくるのです」 歯ぐきの血行を促すには、どうすればいいのでしょうか。 「人さし指で、歯ぐきのマッサージを行いましょう。 歯ぐきには毛細血管が無数に通っています。マッサージをすると血行がよくなって、滞っている不純物を排出することができます。 歯ぐきの場合、少し刺激を加えることでそれらの効果が得られます」(江上先生) ■バスタイムに1日1回、なでるように ここで、「人さし指で歯ぐきマッサージ」の方法を教えていただきましょう。 1.手をきれいに洗う。 2.歯磨きをして歯の汚れを除く。 3.人さし指の腹で、歯ぐき全体をゆっくりとなでる。下側の左奥から中央へ向かって2~5回、右奥からも同様に。次に上側の左奥から、右奥から同様に。 4.歯と歯ぐきの境目をていねいにマッサージ。指はつまようじではないので、つめを立てて歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。 5.歯ぐきと唇、歯ぐきと頬(ほお)の境目部分をそれぞれ2~5回マッサージ。 いずれも、刺激をし過ぎないで、なでるように優しく行いましょう。 マッサージのタイミングや回数について、江上先生はこう話します。 「いつでもいいのですが、お勧めは、『入浴タイムに1日1回』です。指や口の中の洗浄がしやすいこと、習慣化することができるからです。 湯船に浸かって手足や肩をマッサージすることがあるように、歯ぐきも行ってください。20秒~1分ぐらいでできる作業です。 また、歯周病の症状がある、口の中がよく乾く、唾液(だえき)量が少ないと感じる、起床時に口の中のねばねばがひどいなどの症状がある人は、1日に3回食後に行うなど、回数を増やすとよいでしょう」 歯ブラシを使うより、人さし指のほうがいいのでしょうか。…
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フルーツを食べて口臭予防?その効果とは

口臭が気になる方必見の果物達 口臭って気になりますよね。なかなか自分では気が付かなかったりするのでとても厄介です。職業柄、女性スタッフと接する機会が多いのですが『あの人って口臭いよね』『あの先生臭いから近づきたくない』なんて話を何度聞いてきたか分かりません。きっと誰もが”口臭予防出来るならしたい”って思っているんじゃないですかね。 そんな誰もが気になる”口臭”が果物を食べるだけで防げるという記事をまとめてみました。 まずひとつ目は『リンゴ』です。リンゴが口臭予防になるというのは過去にも記事にしたので詳しくは過去の記事を読んでもらうとして、、、ここでは簡単に説明します。リンゴに含まれる”リンゴポリフェノール”これが大変優秀な物質で、これが口臭の原因となる”メチルメルカプタン”の発生を抑えます。 それだけでなくリンゴは食物繊維が豊富で、なんと歯の表面を軽く磨いでくれます。恐るべしリンゴパワー、、、 しかし、結構リンゴって歯に挟まるんですよね。食後はしっかりと歯を磨きましょう!! ふたつ目は『レモン』です。レモンには酸っぱい成分のクエン酸を多く含んでいます。このクエン酸には殺菌効果があり、口腔内の口臭の原因になる細菌を退治してくれるようです。 それだけでなくレモンを食べるとレモンの酸性を緩和させるために唾液が多く分泌されます。唾液が少ないから口臭がキツくなるので、この点から考えても口臭予防になりますね。超音波スケーラー 家庭用 みっつ目は『キウイ』です。貴方の舌は白いですか?もしくは舌が白くなっている人が近くにいますか?これは”舌苔”といって、食べ物のカスなどが舌の表面に溜まったものです。この舌苔は細菌が繁殖しやすく、この細菌が口臭の原因になるのですが、キウイの”アクチニジン”という成分が舌苔を分解してくれます。これにより口臭の発生を防ぐのです。 ちょっと調べただけで沢山出てきたので、口臭予防に効果が期待されるフルーツは沢山あるかもしれません。興味がある方は調べてみては??
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喫煙習慣と歯周病

歯周病は歯垢の中の細菌の増殖によって歯肉が炎症を起こし、進行すればあごの骨まで破壊されてしまう病気。日本人の中高年の8割以上がかかっているといわれる生活習慣病の一つです。 喫煙習慣が歯周病に大きく関与するともいわれており、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、2?9倍も歯周病にかかりすいという報告があります。歯科 口腔内カメラ タバコに含まれるさまざまな化学物質が、お口の健康にもダメージを与えます。 【喫煙によって歯周病が悪化する主な原因】 ◆歯にタール(やに)が付着し、歯垢や歯石がつきやすくなる。 ◆ニコチンによって歯肉の血管が収縮し、血流障害が起こる。 ◆血管の収縮によって歯周ポケットの酸素量も減り、酸素を嫌う歯周病菌が増殖しやすくなる。 ◆ニコチンなどの影響で、免疫の機能が低下して、炎症が起こりやすくなる。 など 歯周病にかかれば、タバコを吸う人は吸わない人より治療の経過もよくありません。禁煙すれば、歯周病にかかるリスクは低下し、治療効果もアップします。その他、口臭が減り、口の中のねばつきも減って、食事がおいしくなるなど、さまざまなメリットがあります。
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食べカスじゃない!歯垢によって起こる7つの危険

歯垢を食べカスと思っている方は多いのではないでしょうか。歯垢とはプラークとも呼ばれ細菌のかたまりなのです。実はこの歯垢が虫歯や歯周病だけではなく、心筋梗塞や糖尿病など命に関わる病気の原因になることもあるのです。それだけ歯垢がお口の中で増えることは危険なことなのです。今回は歯垢が起こす7つの危険と歯垢を取り除く方法をお伝えします。ぜひ、参考にして下さい。 1.歯垢(しこう)とは 1-1.歯垢は細菌のかたり 歯垢はプラークとも呼ばれ1mg中には数億から10億個もの細菌がいて、300種類の細菌が存在しています。その中には虫歯菌や歯周病菌も含まれおり、これらの菌が止まらない毒素や酸を出すことにより、歯周病や虫歯が起こります。 1-2.食後8時間で歯垢はつくられる お口の中の細菌は食事の時の糖を餌にして、歯の表面にネバネバしたものを作り出します。そこを住みかにしている細菌のかたまりを歯垢と言います。歯垢は食後8時間位で作られ始めます。付着力が強く、うがいやリステリン程度では取れないので、歯磨きやデンタルフロスでこすり落とす必要があります。 1-3.歯垢は白い 歯垢は白色、時間が経つと元黄白色で舌で触るとヌルヌルしているように感じます。目では確認しにくいため、歯垢を染める「歯垢染色剤」という物があります。 2.歯垢が引き起こすお口や体の7つの危険 2-1.歯が溶けていく虫歯 歯垢の中に、虫歯を作り出すミュータンス菌という虫歯菌が存在しています。食事した時の糖分を取り込み、酸を作り出し、歯を溶かします。溶かされた歯は唾液の成分で元に戻りますが、歯垢が長く歯に付いていると歯に穴が空いてしまい元に戻ることが出来なくなり虫歯となります。詳しくは「虫歯菌はだ液から感染する?知っていないと怖い虫歯菌の常識」を参考にしてください。 2-2.歯肉が腫れ、骨が溶けていく歯周病 歯垢の中の歯周病菌が作り出す毒素によって、歯茎が攻撃され出血したり、腫れたり、歯を支えている骨を溶かされたりします。これが歯周病です。成人の約80%が歯周病と言われて、歯垢を取り除くことで予防や改善することができます。詳しくは「歯茎が腫れた時、自宅でできる応急処置と治療法」を参考にしてください。 2-3.自分ではなかなか気付けない口臭 歯垢に含まれる細菌がガスを出すため、臭いとなって出てきます。また、歯垢によって起こった虫歯や歯周病によっても口臭が起こります。詳しくは「意外と知らない?口臭の本当の原因と適切な対処法」を参考にしてください。 2-4.歯垢が心筋梗塞を引き起こす 歯垢の中の歯周病菌は、歯周ポケットから歯肉の中に入り込み、毛細血管から大きな血管へ、そして心臓へと送られて全身をめぐります。心臓に発症する細菌性心内膜炎のほとんどは、お口の中の細菌が原因です。そして、歯周病菌が血液に感染すると、血栓が出来やすくなり、動脈硬化、心筋梗塞を引き起こしやすくなるとも言われています。 2-5.高齢者には危険な誤嚥性肺炎 食べ物や唾液を飲み込んだ時、誤って気道へ入ってしまい、歯周病菌が肺や気管支に感染することによって発症します。特に高齢の方、寝たきりの方は、吐き出したり、咳をしたりといった動作が難しくなっていくので、細菌を体の外へ出すことが出来ず、感染しやすくなるため注意が必要です。 2-6.歯周病と糖尿病は相互に悪化 歯周病と糖尿病は、お互いに状態を悪くし合います。歯周病は、細菌によってつくられた炎症物質が、血糖値を下げるインスリンの働きを抑制するため、糖尿病を悪化させていきます。糖尿病は、歯周病菌に対する防御力が低下するため、細菌が感染しやすくなり、歯周病を悪化させていきます。 2-7.妊婦さんは要注意、低体重児出産、早産 妊娠中は、女性ホルモンの分泌が増えて細菌が増殖しやすくなったり、つわりでなかなか歯磨きが出来なかったり、歯周病が進行しやすくなります。母親が歯周病になっている場合、低体重児出産や早産となる確率が7倍以上になると言われています。詳しくは「歯医者がアドバイスする 『お腹の赤ちゃんのために妊婦のママが今できること』」を参考にしてください。 3.効率的に歯垢を取り除くための4つの方法 3-1.デンタルフロスや歯間ブラシを使うこと 歯ブラシだけでは頑張って磨いても、約60%の歯垢しか取ることが出来ません。なぜならば、歯と歯の間に隠れた歯垢まで届かないからです。そこまで取り除くには、デンタルフロスや歯間ブラシが必要になります。一緒に使うことによって約80%の歯垢を落とせるようになります。目安としては1日1回使えると良いでしょう。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。 3-2.歯磨き粉を使うこと 歯磨き粉に含まれる発泡剤や研磨剤が歯垢を落としやすくしてくれます。そして、歯垢や歯石を付きにくくしてくれる効果もあります。詳しくは「汚れを取るだけじゃない?歯磨き粉の最も効果的な使い方」を参考にしてください。 3-3.歯ブラシのかたさはふつうを選ぶこと…
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「歯の黄ばみ」に医師がズバリ!身近な原因と3つの着色防止策

ニコっと笑った自分の写真や鏡に写った自分の歯を見て、黄ばんでいると感じたことはありませんか? 毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、もしかしたら知らない間に食べ物の色素が歯にこびりついてしまっているかもしれません。 そこで今回は、芸能人・モデル・エグゼクティブの顧客を多く持ち、東京・神宮前にて『フェイスデンタルサロン』を経営していらっしゃる柴山拓郎先生に、“歯の色素沈着を防ぐ方法”を教えていただきました。 ■そもそも色素沈着の原因は? 「歯が黄色く見えてしまう色素沈着は、着色性の強い飲食物の色素が歯の表面に付着することで起こります。着色性の強い飲食物とは、紅茶やコーヒーなどの茶渋や、タバコのヤニ、赤ワイン、カレー、醤油、ソースなどの色が濃い食べ物が挙げられます。 ただ、色素沈着は必ずしも飲食によるとは言い切れず、加齢や遺伝による歯の黄ばみなどもあるんです」と柴山先生。 では、歯への着色を防ぐためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。 ■色素沈着を防ぐコツ3つ (1)小まめに歯を磨く 一番基本的なことですが、飲食をしたら小まめに歯を磨くことが大切。色が濃いものを口にしたら、可能であればそのたびに歯を磨くことを心がけるといいそうです。 とはいえ「すぐに歯磨きが出来ない時は、水で口をゆすぐだけでも効果的」という柴山先生。 また意外と磨き残しが多い箇所は、歯と歯肉の境目の部分。歯ブラシを斜め45度に歯に当てるようにすると歯と歯肉の境目にしっかりと毛先が入り、磨き残しを防げて美しい歯を保てるそうですよ。歯科ホワイトニング機器 (2)ストローを使う コーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ、ウーロン茶などの色が濃い飲み物。アイスで頂く場合はなるべくストローを使うようにすると、歯に飲み物が触れる範囲が少なくなってオススメです。 (3)美白効果のある食べ物の力を借りる 実は、食べるだけで歯を白くしてくれる食べ物があるのだとか! 例えばりんご、イチゴ、梅、トマト、梨。リンゴ酸という成分が含まれており、リンゴ酸には歯の色素や黄ばみを防いでくれる効果が期待できます。 また、パパイヤ、キウイ、パイナップルなどにはパパインという成分が含まれており、リンゴ酸同様、歯に付着した汚れを取ってくれる働きがあります。 「歯が白くなると、相乗効果で表情や肌もキレイに見えます」と話す柴山先生。3つのコツで色素沈着を防いで美しい歯を保ちましょう。
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秘技!院内感染防止対策をちゃんとやってる歯科医院の見つけ方(読売滅菌報道シリーズ3/3)

読売滅菌報道シリーズの最終回です。「安全な歯科医院にかかりたい」というのはみなさん共通の願いだと思います。そこで、本日はプロ仕様の安全な歯科医院の見つけ方をお教えします。  知識は力なり! わたしは歯科医師なので、ある地区で滅菌をちゃんとやっている歯科医院を探そうと思ったら、ネットで5分も調べれば大体のことがわかります。もちろん100%ではありませんが、かなり高い確率でイケてるクリニックを見つけることができます。そして、実際に現地に足を運んで診療室に5分もいればどの程度の滅菌レベルなのかほぼ完全に把握できます。べつに自慢げにいわなくてもプロなんだから当然です。でも患者さんはプロじゃないので、本当にちゃんとやってるかどうかわかりませんよね?これは、食肉のプロが産地偽装を見抜けるのに、一般のお客さんにはちっともわからないのと同じです。プロにはプロのノウハウがある・・・たぶんね 以下2つのエントリーで歯科における院内感染防止対策の現状と問題点について書きましたので、まだの方は合わせてお読み下さい。 歯科でシビアな院内感染が起きやすい物 No.1は皆さんの嫌いなあれです 歯科治療において、院内感染が起きやすいのは歯を削る道具です。その中でも特にタービンが要注意です。タービンといえばキーンという音がするあのイヤなやつです。昨日のエントリーでタービンの仕組みをざっと見ていただきましたが、中に小さな風車が仕込まれていて、圧縮空気を風車にぶつけることで回転させています。削り終わった後、回転が止まる瞬間に周囲にある液体がタービンのヘッドの中に逆流します。それをサックバックと呼んでいます。当然血液も逆流します。をして、それを適切な処理をせず、次の患者さんに使用すると、前の患者さんの血液が次の患者さんの口の中に飛び出します。タービンを使用するときは、出血を伴うことが多いので感染の危険性が高いのです。高圧蒸気滅菌器 前の患者さんの血液を、次の患者さんの傷口に吹き掛けてしまうかも知れない これがちゃんと処理していないタービンが危険な理由です。 サックバックについてはこちらをご覧下さい。私の知り合いの歯科医師がアップしたものでかなり衝撃的。「うへー」ってなります。 多くの歯科医院では、タービン使用後アルコールに浸した綿で外側をキュキュッと拭いて次の患者さんに使いまわしています。それがどれくらい危ないことかおわかりいただけたことでしょう。ちなみに、このタービンはやや昔の型のもので、新しいタイプのには逆流防止機能がついています。「新しいのは逆流しないから滅菌しなくても大丈夫」と主張する向きもあるのですが、本当にそうでしょうか? その疑問を解消するために当院で実験してみました。逆流防止機能付きのタービンを色のついた水の中で回して、停止させます。そして、アルコールに浸した綿で表面を消毒して、再度回したところ・・・ 回し終わった後、長らくブクブク泡が立っていたと思うのですが、それが逆流防止の一つの方法です。回転が止まった瞬間にドッと逆流してしまうので、しばらくの間空気を送り続けるという作戦です。もう一つの方法は逆流防止弁の設置です。これらのおかげで、確かに逆流はしにくくなりました。(最初の動画と比べて見ればずいぶんましなのが分かります)でも、ご覧の通り全く逆流しないわけじゃないんですよね。 つまり、タービンのような複雑な構造のものは使用後ただ、滅菌器に放り込めばいいのではなく、中に逆流している物をはき出させる、しっかり洗浄する、など滅菌以外の工程も重要なんです。ただ滅菌器を買って適当にやれば良いってもんじゃなく、キチンと勉強して理屈に合った取り組みを行う必要があります。 我々は「歯科ではタービンの滅菌ができれば対策の8割は終わり」という言い方をします。一番病気を媒介しやすいタービンが滅菌されているか否か、患者さんはまずそこに注目すれば良いということなんです。 ウェブサイトを見る さて、注目ポイントが分かったら、それを元に、まずはWebサイトで調べることから始めましょう。院内感染防止対策を頑張っている歯科医院は「自分の医院はよそとは違うんだ」というプライドを持っていますので、たいていWebサイトに滅菌していることを載せています。その際に気をつけて見ていただきたいのが滅菌器についての記述です。 滅菌器にはたくさん方式があって、タービンの滅菌に適さないものが多いのです。 現在日本で正式に薬事を通して歯科医院に対して販売されている器械に関して、タービンを安全なレベルまで滅菌できるか否かで分けてみました。 タービンの滅菌ができる滅菌器 クラスB滅菌器 クラスS滅菌器の一部 タービンの滅菌ができない滅菌器 クラスN滅菌器 (クラスS滅菌器の一部 ←これについては知りません、存在してるのかな?) プラズマ滅菌器 ガス滅菌器 医院のサイトに「歯を削る器具(タービン)を滅菌しています」「当院の滅菌器は●●クラス(または機種名)です」などと具体的に書いてあるところは相当勉強していますので期待が持てます。 ちなみにふくしげ歯科ではクラスSのステイティムという器械を使っています。もちろんキチンと滅菌できる機種です。 歯科医院でチェックすること 1.歯科医師とスタッフが患者さんごとにグローブを交換しているか…
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セルフチェック!子供の歯並びと治療について

子供の悪い歯並びの例と、その治療方法を見ていきましょう。 乳歯の歯並びチェック 乳歯列は、上下10本ずつ(合計20本)で構成されます。乳歯の大きさは永久歯に比べて小さいため、歯と歯の間に隙間ができることがあります。この隙間は、「発育空隙(はついくくうげき)」と呼ばれ、永久歯がきれいに並ぶために必要なものです。歯模型 歯と歯の間に隙間がない場合、永久歯が並ぶスペースが不足しているということになるので、将来的に歯並びが乱れる可能性があります。こういった場合は、永久歯が生えてからでなく、乳歯の段階から矯正治療を受けたほうがよいでしょう。 年齢が比較的小さなうちから行える矯正方法の1つに、床矯正(しょうきょうせい)があります。床矯正は、入れ歯のような形をした取り外し可能なプレートです。ネジを回して装置を広げることで、あごを広げていくことができます。また、マウスピースを用いて舌の位置や呼吸法を正すことから矯正していく方法もあります。 子供(6歳~)の歯並びチェック 6歳以降の子供の悪い歯並びの例には、次のものがあります。 上顎前突(じょうがくぜんとつ)…出っ歯 上の歯が前に出ている状態のことです。さまざまなケースがありますが、多くの場合は、下あごが小さく、引っ込んでいるために、上の歯が出ているように見えています。この場合は、取り外し式の装置(プレート)で下顎の成長を促してから、必要に応じてワイヤーを使った矯正を行います。 反対咬合(はんたいこうごう)…受け口 口を閉じたときに、下の歯が上の歯よりも前に出る状態のことです。上あごに比べて下あごが前に出ていたり、大きかったりするなど、上下のあごの骨のバランスが悪いことが原因なので、下あごの骨が前方へ成長するのを抑える「チンキャップ」というヘッドギアをつけて矯正することが多いようです。プレートを併用したり、乳歯であればムーシールドという装置を利用したりとケースによって治療内容が異なります。また、舌のくせや口呼吸など、くせが影響していることも多く、それらを防止するための装置を装着したり、トレーニングを行ったりもします。 空隙歯列(はついくくうげき)…すきっ歯 歯と歯の間に隙間ができている状態です。ワイヤーを使って、広がった歯列を縮める矯正を行うことが多いようです。また、マウスピースを使う場合もあります。 開咬(かいこう)…前歯が閉じない 奥歯が噛み合っていても、前歯が噛み合わずに開いている状態のことです。幼児期の指しゃぶりや、舌のくせが原因なので、舌のくせを防止する装置や舌トレーニングをします。また、ワイヤーを使う場合もあります。 過蓋咬合(かがいこうごう)…深い噛み合わせ 歯を噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯に深くかぶさり過ぎる状態のことで、下の前歯が隠れて見えないケースもあります。ワイヤーと下あごの成長を助けるプレートを使って矯正する場合が多いようです。 叢生(そうせい)…八重歯・乱ぐい歯 歯が凸凹に生えたり、重なって生えたりしている状態のことです。あごが小さすぎて、歯が生えるスペースが足りないケースが多いので、あごの大きさを広げるプレートを使う場合が多いようです。
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小児歯科とは?いつから行くべき?何をするの?

小児歯科とは、一体どんなことをする病院なのかを見ていきましょう。 小児歯科とは? 「小児歯科」とは、子供の歯を専門、または中心にして、虫歯などの予防や治療、保健指導をする歯科で、歯周病や歯並び、噛み合わせの予防、治療も行います。対象年齢にきまりはありませんが、一般的に0歳〜12歳くらいまでを対象にしているところが多いようです。歯科診療ユニット 大人と違って成長期の子供は、歯やあごが日々成長していたり、歯の生え変わりがあったりします。そのため、一般歯科と違って小児歯科では、そういった子供の成長を踏まえたうえで、予防や治療を進めていくのが特徴です。 歯医者に連れて行くタイミングとは? 子供を歯科に連れて行くタイミングというと、歯を痛がっているなど、虫歯ができてからでいいと思っている保護者もいるかもしれません。しかし、何かあってからではなく、乳歯が生え始めたら、定期的に歯科を訪れるようにしましょう。 なぜかというと、乳歯は永久歯に比べて、エナメル質や象牙質が薄くてやわらかいため、虫歯になりやすく、進行が早いからです。また、子供は痛みの感覚が発達していないので、虫歯になっても気づきにくい傾向があります。 なので、特にトラブルがなくても、3〜4ヶ月に一度は定期検診に行きましょう。小さなうちから何度も歯科に通い、苦手意識をなくしておけば、万が一虫歯になったときも、治療をスムーズに進められます。 小児歯科では何をするの? 小児歯科医では、一般的に次のようなことが行われます。 ブラッシング指導 虫歯予防の基本は毎日のブラッシングですが、小さな子どもは、上手にブラッシングができません。そこで、子供の歯の生え方や発育段階に適した歯ブラシの選び方、正しいブラッシング方法などを指導します。また保護者にも、仕上げ磨きの方法を指導します。 フッ素塗布 歯の表面に「フッ素」を塗る処置です。フッ素には、歯質を強くしたり、再石灰化(溶け出した歯の修復)を促したり、虫歯菌の働きを弱めて酸の産生を少なくし、虫歯を予防する効果があります。ごく初期の虫歯であれば、フッ素塗布で治癒することもあります。 シーラント 虫歯になりやすい奥歯の表面の溝を、歯科用のプラスチックなどで、あらかじめ埋めることで、虫歯を予防する処置です。だんだんはがれてくるので、定期的なメンテナンスが必要です。 唾液検査 虫歯のなりやすさは、唾液の性質にも影響されます。そこで、唾液の量や唾液が酸を中和する力、口の中に棲みついている虫歯菌の数などを調べる検査をします。具体的には5〜10分ほどガムを噛み、専用の容器に唾液を出します。保険適応外になりますが、唾液検査の結果からより効果的な虫歯の予防対策を立てることが可能になります。希望する場合は、予約の時に金額を確認するとよいでしょう。
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