MSYS、歯科医療用の試作モデル造形向け3Dプリンタを発売

丸紅情報システムズ(MSYS)は4月20日、ストラタシスの3Dプリンタにおいて、新たに歯科医療用の試作モデルを造形する専用機種のラインアップを拡充し、販売を開始すると発表した。 医療・歯科分野において3Dプリンタは、矯正用クリアライナーモデルやサージカルガイドの試作モデル、補綴用のクラウンやブリッジなどの医療機器製作を支援するため、個々の患者の歯型データ等から3Dプリンタで直接歯列モデルの試作モデルを造形するなどして活用されている。 同製品は、歯科医療を支援するためのモデル造形に特化しており、高精細な造形が可能なPolyjet(インクジェット)方式を採用。歯科医療の試作で使うためのモデルを、アクリル系樹脂で造形することができる。歯模型 造形サイズや対応材料種類が異なる「Objet500 Dental Selection」「Objet260 Dental Selection」「Objet Eden 260VS Dental Advantage」「Objet30 Dental Prime」「Objet30 OrthoDesk」の5機種がラインアップされており、「Objet500Dental Selection」および「Objet260 Dental Selection」ではカラー硬質樹脂、ラバーライク樹脂も使用可能(ただし、医薬品医療機器等法未認可)。
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毎日の歯磨きから得られるデータがつくる「歯周病が無くなる未来」

15gたらず機器を歯ブラシに装着すれば、歯磨きに関するデータが可視化される…。オーラルケアブランドG・U・Mを有するサンスターが発売したデヴァイスには、ヘルスケアの未来につながる戦略があった。 「毎日の歯磨きから得られるデータがつくる「歯周病が無くなる未来」」の写真・リンク付きの記事はこちら 毎日の睡眠、1日3回の食事。それらと同じように自らのカラダと向き合う機会がある。歯磨きだ。栄養を摂取し、人とのコミュニケーションも担う「お口」をケアすることは、カラダ全体のことを考える機会でもある。現に日本人成人の8割が罹患しているといわれる歯周病は、全身疾患との相互関係が指摘されている。 G・U・Mブランドで知られるサンスターが4月18日に発売したのは、歯磨きという行為をデジタルヘルスケアの領域に持ち込むデヴァイスG・U・M PLAY(ガム プレイ)。この小さな機器をいつもの歯ブラシに取り付けることで、加速度センサーによりブラッシングに関するさまざまなデータを収集できる。さらにはスマートフォンと連動したゲーミフィケーションにより、歯磨きという行為がより楽しくなる仕組みも実装されている。 G・U・M PLAY。加速度センサーと、Bluetoothを搭載することで、歯みがき動作をリアルタイムで数値化しスマートフォンに転送することを可能にした。 カラダ全体のヘルスケアを考えたときに、歯磨きという領域で何ができるのか。そんな思考の結果が今回のG・U・M PLAYだと、今回の開発を手がけたサンスターの松富信治は言う。歯周病を減らすための啓発活動が長らく実施されてきたオーラルケア業界では、ユーザーの歯周病に対する意識を向上させることが、大きな課題だった。 歯ブラシは1カ月に1回交換しなければ、汚れを除去する能力が落ちてしまうが、現在日本人が1年間で消費する歯ブラシの本数は平均すると本にしかならない。そんな現状を変えるべく、歯科ユニットユーザーとの新しいコミュニケーションを模索するなかで今回のプロダクトが生まれたのだという。 例えば、理想的といわれる歯磨きの時間は3分以上。ただ、この時間を歯磨きだけに集中して過ごすのは、なかなか難しい。それは嫌々歯磨きをすることが多い幼児であればなおさらだ。G・U・M PLAYを使えば、自分の歯磨きと連動するかたちで、ニュースを読んだり、楽器を演奏したり、ゲームをすることができる。スマホゲームに慣れ親しんだ子どもであれば、歯磨きを楽しみで仕方なくなるというわけだ(ゲームのやり過ぎ、つまり歯の磨き過ぎを防止する仕組みも実装されている)。 またこれまで、ユーザーレヴェルではデジタル化が進んでこなかったオーラルケアのR&Dにおいて、ブラッシングに関するデータ(例えば磨いた時間や、磨き残しの有無など)を入手できることは、大きな前進といえる。これまで、アンケートでしか確認できなかったユーザーの歯磨きに関するファクトが明らかになるからだ。 実際にプロジェクトを公表してから、多くの歯科医師からデータの活用についてサンスターに問い合わせがあった。歯医者で、G・U・M PLAYの記録したデータを提示するといった、医師と患者の新しいコミュニケーションツールとしての活用もサンスターの視野にはあるという。 松富によれば、これらのデータを活用・研究して、カラダ全体の健康と歯の関係をより前進させる試みが進行中だという。例えば、磨き残しの解析によって、虫歯になる前にその可能性を知らせる予防医学の観点からの活用も可能なのだ。 ヘルスケアという分野でR&Dを行うことを考えれば、データをどのように取得するかが、鍵になる。今回のプロジェクトが、従来の歯ブラシに装着するユーザーへの敷居が低いアドオン型であること、そして海外での活躍も多いクリエィティヴラボ・PARTYに世界への進出を前提としたブランディングイメージが託されていることを考えればサンスターがG・U・M PLAYに込めた意気込みが、おのずとわかる。「歯磨き」というデジタルヘルスケアのフィールドでも、ウェアラブル活動計でNike+FuelBandやFitbitが繰り広げているようなデータ争奪戦が始まろうとしているのかもしれない。 これまでのデジタルヘルスケア領域では比較的未開拓だった分野「歯磨き」。オーラルケアに50年以上取り組んできたサンスターによるプロジェクトは、「病気にならないカラダ」が当たり前になる未来への嚆矢となりそうだ。
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深く埋まった親知らず、今のうちに抜く?そっとしておく?

親知らずをすでに3本抜いたものの、最後の1本が非常に深く埋まっており抜歯が難しいといわれた男性。年を取るとますます抜くのがたいへんになるのではと心配しているようですが、実際のところどうするのがよいのでしょうか。 ■30代男性からの相談:「親知らずを抜く年齢について」 『親知らずが左下にあと1本残っています。残り3本は抜歯済みです。左下に関してはあまりにも深く埋まっており、以前数件歯科医院でも相談しましたが、難しいため抜歯しない方がいいと言われました。親知らずは年をとればとるほど抜くのが大変になったり、後遺症になる可能性もあると聞いたこともあるのですが、そのようなことはあるのでしょうか。もしあるのであれば早めに技術の高い歯科医院を探すなどしたほうがよいのでしょうか。(30代・男性)』抜歯鉗子 ■深く埋まった親知らずを抜くメリットとリスク 深く埋まった親知らずを抜くことで、歯並びへの影響や虫歯のリスクを回避できる一方、神経や血管を傷つける大きなリスクもあります。 『どんな治療にもメリットとデメリットがあり、メリットがデメリットを上回ると思われる場合に初めて実行されます。親知らずは確かに年を取るほど抜きにくくなりますが、あまりにも骨の奥深くに埋まっている親知らずは、抜く過程で血管や神経を傷つける恐れもあり、それこそ後遺症につながる可能性もあるため、あえて触らないという選択をすることも多いです。(歯科衛生士)』 『親知らずを抜かないデメリットは、歯並びが悪くなる可能性があることや、親知らずがきれいに生えてこないために、親知らずはもとより、その隣の奥歯までが歯磨きをしにくく虫歯になってしまうことなどがあります。歯並びはどうしようもないところがありますが、虫歯になるかどうかに関しては自分のブラッシング技術によるところです。歯医者に通って磨き残しのないブラッシング技術を習得することで虫歯を予防できます。(看護師)』 『親知らずの抜歯には確かにリスクが高いことがあります。とくに親知らずが歯茎から出ていなかったり、親知らずの向きが悪かったりするとリスクが高いようです。判断するのはご自分ですが、今の時点でとくに問題がないのであれば急いで抜歯する必要はないと思いますよ。(看護師) 』 ■最終的には本人の判断次第 抜くのも抜かないのもそれぞれのメリットとリスクを伴うため、最終的には本人次第ということに。十分な情報を得て主治医とよく相談の上、慎重に判断しましょう。 『決断するのがなかなか難しいところですね。すでに主治医からいろいろな説明を受けているようですので、どうするかというのは質問者さんご本人次第だと思います。(看護師)』 『歯科医師によって考え方には違いがありますし、患者さん本人の考えもありますので、どうしても気になるようでしたら、デンタルCTなどを完備している病院や大学病院の口腔外科を紹介してもらい、相談してみるとよいでしょう。(歯科衛生士)』 深く埋まった親知らずを抜くかどうかについては、それぞれにメリットとリスクが存在します。ただし抜くことによるリスクも小さくはありません。専門家と十分に相談の上、最終的には本人の判断次第ということになります。
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膿栓(臭い玉)の病院での除去治療

口臭が気になりだすと、日常生活にも支障が出てきてしまいます。口臭の原因はさまざまですが、そのなかでも意外と知られていないのが「膿栓」です。これは病気ではありませんが、誰もができる可能性があるものです。 膿栓(臭い玉)とは 膿栓は別名「臭い玉」とも呼ばれています。いかにも嫌な臭いを放ちそうな名前ですが、その名の通り、特有なくさい臭いを伴います。いったいどうしてこのようなものができてしまうのでしょうか。 (1)膿栓の原因 のどの奥には扁桃(口蓋扁桃/こうがいへんとう)というリンパ組織の塊があり、のどの粘膜に埋まっています。扁桃腺とも言われ、風邪をひいたときによく腫れる場所と言えばわかりやすいでしょうか。 扁桃には陰窩(いんか)という小さな穴がたくさんあり、体内にウイルスなどの異物を侵入させないように働いています。こういった働きから、陰窩の奥にはウイルスや細菌の死骸、または食べ物の残りカスが溜まっていきます。この集合体が「膿栓」なのです。 (2)膿栓の特徴 膿栓は細菌の残骸でもあるため、これを栄養源として口腔常在菌が増殖し、口臭の発生原因となる場合があります。見た目は大きく3~5mmほどのものもあり、白に近い色です。咳をした際などにのどから飛び出し、つぶすと強い悪臭を放ちます。 扁桃や陰窩は誰もがもっている組織ですから、個人差はあっても膿栓は誰にでもできる可能性があるものなのです。また膿栓は、直接身体に害を及ぼすことはありませんが、のどの奥の違和感や、口臭がずっと続くようであれば一度耳鼻咽喉科などを受診してみることをオススメします。 膿栓(臭い玉)の除去方法と注意点 膿栓は咽喉部にできるものなので、基本的には耳鼻咽喉科が専門となります。 主な治療方法は、吸引と陰窩の洗浄による除去です。 しかし、これはあくまでも一時的な処置になります。膿栓ができてしまうのは自然なことなので、できたらその都度除去をするなどして、対処していきましょう。 吸引や陰窩の洗浄を行う際の頻度としては、最初は週に2~3回、改善してきたら週に1回、その後は症状を感じたときのみ除去を行う、といった程度が目安となります。口腔内カメラ 注意 膿栓を自分で除去してしまう方もいますが、自己判断で取ることは、扁桃やそのほか粘膜を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。また、治療時の嘔吐を避けるため、診療前は食事をしない方が良いでしょう。 日頃の歯磨きやうがいなども膿栓の蓄積を少なからず回避してくれます。デイリーケアの一貫として、歯磨き、うがいを意識して行ってみてください。
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歯科医が警告する「歯ブラシが不潔になる」NG保管法3つ

歯ブラシを使った後、どうしていますか? 普通にコップに戻しいたり、洗面台にある専用の歯ブラシ置き場に戻していたりと、いろいろな方がいるかと思います。 何か間違った保管方法をしたところで、命が危ないといったような話ではありません。ただ、実はちょっと注意しないと、何気ない悪習慣で歯ブラシが細菌まみれになってしまう恐れも……。 その数は1億個に達すると『WooRis』の過去記事「実は細菌が1億個!歯ブラシをものすごく不潔にするNG習慣6個」にもありました。 そこで今回は富山県の小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、歯ブラシのNGな管理&手入れ方法を教えてもらいました。 ■1:家族全員で歯ブラシを同じコップに入れている 最初のNGポイントは、家族全員の歯ブラシを1つの同じコップに入れておく管理方法。 「歯周病に感染している人が居れば、歯ブラシに歯周病菌が残っています。家族に歯周病を移してしまう恐れがありますので、感染予防をしてください」とのこと。オートクレーブ 特に、底に向けて歯ブラシの先端を入れると最悪の環境になるんだとか。十分に注意したいですね。 ■2:洗面台の鏡の裏に入れている 洗面台の鏡を開けると、裏に歯ブラシを引っ掛けておく専用の置き場が用意されているという家も少なくないと思います。 非常に便利ですし、見た目にも洗面台周りがすっきりとしますので利用している人も居るかと思います。しかし、渡辺先生によれば洗面台の裏も要注意だとか。 「洗面台の鏡の裏は通気性が悪いので、細菌が繁殖しやすいです。特に濡れている状態では細菌が繁殖しやすいので要注意です」とのこと。 その他、引き出しの中など通気性の悪い場所も全てNGですね。 どうしても洗面台の鏡の裏を使いたい場合は、使用後によく洗って乾かしてから収納するなど、工夫をしたいですね。 ■3:古い歯ブラシと新しい歯ブラシを一緒にしている 使い古した前の歯ブラシを、つい新しい歯ブラシと一緒に同じコップに入れたままにしていませんか? 「古い歯ブラシは細菌が付きやすくなります。その結果、雑菌の温床になってしまうおそれもあります」との話。 なんと雑菌の温床となった自分の古い歯ブラシのせいで、新しい歯ブラシまで菌まみれに……。古い歯ブラシは、どんどん捨ててしまってくださいね。 以上、歯ブラシが雑菌まみれになってしまうNG保管方法をまとめましたが、いかがでしたか? ちなみに「潔癖症の人は、赤ちゃんの哺乳瓶消毒でも使うミルトン(次亜塩素酸ナトリウム)を使ったり、家庭用紫外線滅菌機を使ったりしても効果的ですよ」と渡辺先生。 どうしても気になる人は、利用を検討してみてくださいね。
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歯磨きだけじゃ虫歯一直線!歯科衛生士が愛用「デンタルフロス」3選

虫歯や歯周病予防だけでなく、口臭対策のエチケットとして“デンタルフロス”を使う人が増えています。しかし、ドラッグストアで陳列されているたくさんの商品を見て、「どれを選んだらよいのかわからない」と言う方もいるはず。 そこで今回は歯科衛生士の筆者が愛用する、初心者にも扱いやすいデンタルフロスを3つご紹介します。 (写真右から)『リーチ デンタルフロス ワックス』、『オーラルケア フロアフロス』、『リーチ デントテープ ワックス』 ■1:『リーチ デンタルフロス ワックス』 「デンタルフロスといえばこれ」というほど、ドラッグストアなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらのフロスはワックス付きなので歯間に挿入しやすく、なおかつ頑丈で切れにくいのもポイント。デンタルフロスを初めて使うという方にもおすすめの商品です。 「でもデンタルフロスって苦手……」という方は、「歯科衛生士は見た!デンタルフロス苦手女子がやりがちなNG行為3つ」を参考にしてみてください。 ■2:『オーラルケア フロアフロス』 歯と歯の接する部分は歯ブラシでは絶対に磨ききれないため、デンタルフロスを使用しないと虫歯になるリスクが高まります。また、以前治療した歯と歯の間も一生安全というわけではありません。やはり清掃が行き届いていないと、再度虫歯になる可能性があります。歯科 口腔内カメラ こちらの『フロアフロス』はワックスだけでなく、虫歯予防に効果的な“フッ素”がデンタルフロスにコーティングされているというもの。ですので、歯と歯の間の虫歯予防に効果的です。 また、水分を含むと膨らむ性質をもっているので、歯周ポケットの中に挿入する際も痛みを感じることがなく、快適に使うことができます。 ■3:『リーチ デントテープ ワックス』 商品名が表す通り、“テープ”のように幅広であることが特徴。ワックスコーティングされているので、歯間にもスルスルと挿入させることが可能です。幅が広いぶん、広範囲を一気に清掃することができます。 幅広といっても歯間の広い“すきっ歯”専用の太いデンタルフロスというわけではなく、歯と歯肉の境目や、被せ物の接点なども効率よく清掃できます。もちろん歯の隙間が空いている方にもおすすめです。 以上、初心者にも使いやすい、歯科衛生士が愛用するデンタルフロスを3つ紹介しました。使い心地や操作性には個人差があります。かかりつけの歯科医院で、今の自分の口の中に合ったデンタルフロスや使い方について、アドバイスを受けてみることもおすすめですよ。
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40代なのに歯茎が下がり前歯がグラグラ…元に戻すには?

歳を重ねるごとに、歯周病など歯のトラブルを抱える人は増えてきます。毎日歯磨きをしているのに歯の状態が悪くなってしまう場合、いったいどのような原因が考えられるのでしょうか。 ■40代男性からの相談:「歯がグラグラ。口腔内のケアはしているのになぜ?」 『40歳を過ぎた頃から、歯茎が後退してきて前歯がぐらつくようになりました。毎日、朝晩としっかり歯磨きをして歯間ブラシも使っていますし、歯茎からの出血もなく口臭もありません。自分なりにしっかりとケアしているつもりですが、一向によくならず、このまますべての歯が抜けてしまうのかと心配です。まだ40代前半なので、入れ歯にしたくはありません。何が原因なのか、またどうすれば元の歯茎に戻るのでしょうか。(40代・男性)』 ■進行した歯周病の可能性 歯がグラグラしているということは、かなり進行した歯周病である可能性が高いようです。下がってしまった歯茎を元に戻すことは難しいのですが、これ以上悪化しないように予防することはできると、歯科衛生士さんは説明しています。 『歯に動揺が出ているということは、歯周病がかなり進んだ状態と考えられます。歯茎が下がっているだけではなく、歯を支える歯槽骨が溶けて失われていっているため、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。(歯科衛生士)』 『残念ながら、歯茎を元通りの高さまで戻すことは非常に困難ですが、食い止めることは十分に可能です。(歯科衛生士)』高圧蒸気滅菌器 ■自己流のケアでは不十分、歯科で診察を 歯周病の場合、毎日ブラッシングして歯間ブラシの使用などをしていても、それだけでは改善できないようです。歯科できちんと診察・治療をしてもらい、正しいケア方法についても教えてもらうとよいでしょう。 『歯周病の治療は、自分でしっかりケアすることはもちろん大切ですが、それだけではよくなりません。自分で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアの両方が不可欠です。(歯科衛生士)』 『自己流のケアが今の病状に対し正しいとは限りませんので、できるだけ早く歯科医院を受診し、検査と治療、そしてセルフケアの指導を受けた方がよいでしょう。(歯科衛生士)』 『歯科医院では、歯と歯茎の隙間の深くに隠れた細菌と歯石の除去、消毒や投薬、ケースにより外科処置などが行われます。(歯科衛生士)』 歯茎の後退と歯のぐらつきから考えると、歯周病が進行している可能性があるようです。セルフケアだけでは改善は難しいため、早めに歯科医院を受診した方がよいでしょう。
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歯磨きと口腔内マッサージが同時に行える「キャンディ美容歯ブラシ」

健康と美容に効果のあるという「キャンディ美容歯ブラシ」が注目を集めている。同商品は、渡部歯科医院(愛媛県)の渡部英樹院長が考案し、クリエイトが製造・販売する歯ブラシ。 「キャンディ美容歯ブラシ」は、ヘッド部分にシリコン球状突起物を付けたことにより、歯磨きの際に口の内側から口腔内マッサージを行うことができる歯ブラシ。通常、唾液腺や咬筋マッサージは歯科医師指導内容をセルフケアで行う必要があり、長期継続することが困難であった。しかし、歯磨きとマッサージを同歯ブラシで一緒に行うことにより習慣化され、継続率を高めることが可能となる。 また、口腔内からのマッサージは主に手指により行われているため、衛生面で問題があり、爪により粘膜に傷が付く可能性も考えられる。同歯ブラシでは、ヘッドのボール部をマッサージに使用することで、衛生面や粘膜が傷つく心配がなく、手指消毒や爪切りの手間と時間も省くことができる。 同歯ブラシによって行える口腔内マッサージは、「唾液線マッサージ」「咬筋マッサージ」「ほうれい線マッサージ」「リップマッサージ」の4種類で、その他にもボール部があることによって開口訓練や口輪筋の運動を促す効果がある。例えば、唾液線マッサージは、頬部の唾液腺を刺激することにより唾液の分泌量増加を促し、免疫力UPによる老化防止作用、虫歯・歯周病・口臭の予防などが期待でき、ほうれい線マッサージでは、顔のむくみ・ゆがみ、ほうれい線などに対する美容効果が期待できるとのこと。 「キャンディ美容歯ブラシ」は、毛のかたさが「ふつう」「やわらかめ」の2種類、色は「ピンク」「ブルー」「オレンジ」の3種類が用意され、Amazonでのネット通販などから購入できる。価格は1本432円(税込)。
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あなたは何本ある?「歯の本数と食事の満足度の関係性」が判明

自分の歯が何本あるか数えたことはありますか? 通常、乳歯は20本、永久歯は親知らずをいれて32本(親知らず無しでは28本)あります。 しかし、むし歯が進行してしまったり、何かがきっかけで抜けてしまったり、先天的になかったりして、“通常の本数よりも少ない”という人も多くいます。 すると、食事が食べにくくなるだけでなく、全身の健康に悪影響を与えることもあるのです。 今回は、食べるために必須の器官である“歯”が健康ではないことによるリスクを、管理栄養士の筆者がご紹介します。 ■1:本数によって食べられるものが変わる 食べることは生きるために大切な毎日の行動です。通常20本以上の歯があれば、イカやタコなどの噛みにくいものや、おせんべいのような硬いものも含め、ほとんどのものが美味しく食べられるとされています。 しかし、6〜17本ほどに減ってしまうと噛む事がやや難しくなり、かまぼこやおこわ、薄切りのお肉のような柔らかいものなら食べられるという状況になります。 さらに5本以下になると、バナナやうどん、ナスの煮浸しのような柔らかさでないと食べられなくなってしまいます。 実際に、歯の本数が多い人は少ない人に比べて、野菜の摂取量が多いということもわかっています。 ■2:歯の本数と食事の美味しさとの関係 この歯の本数と食べられる品数との比例関係は、“食事への満足感”とも実は比例しています。 “80歳までに20本以上保とう”という厚生労働省と日本歯科医師会の取組みを進める『8020推進財団』が行ったアンケートによると、食事が「とてもおいしいorおいしい」と感じている人は、平均で約20本の歯がある人で、「おいしくない」と答える人は、平均で約11本しかない人でした。 つまり、食べたいものを食べられるのは、自分の歯があるからこそなのです。よく噛むことができ、食事も味わいながら美味しく食べられることに繋がっています。 ■3:歯を失う主な原因はむし歯と歯周病 そんな大事な歯を失ってしまう主な原因は、むし歯と歯周病。 歯を不衛生にしていたり、あまり噛まないことで、殺菌力のある唾液の分泌が減ってしまったりすることで、むし歯や歯周病は悪化します。 また、むし歯や歯周病は歯を失うだけでなく糖尿病や動脈硬化、認知症やがんなど様々な病気をも引き起こしてしまいます。 日頃からよく噛むことに加え、食後の歯磨きでセルフケアを行い、少なくとも1年に1〜2回は検診を受けるようにすると安心です。 ■3:噛むだけでダイエットに!今からしたい歯の健康法 満足感につながるからこそ大切にしたい自分の歯ですが、実は日頃の食習慣で歯を健康に保つために“簡単に出来ること”があります。それは、よく噛んで食べること。歯模型 “よく噛んで食べること”で得られる代表的な嬉しい効果をご紹介します。 (1)胃腸の働きを促進 食べ物をよく噛み砕いて飲み込むことで、唾液が分泌され、胃腸での効率よい消化をサポートします。 (2)味覚の発達 味わいながら食べるので、食べ物がもつ本来のおいしさを感じることができ、味覚の発達に繋がります。 (3)脳の発達 よく噛む事で、脳への血流が促進され、脳の活性化が期待できます。 (4)言葉の発達 よく噛む事で、顔の筋肉が発達し、正しい言葉の発音ができるようになります。 (5)歯の病気を予防…
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誤嚥性肺炎の原因は歯周病?

誤嚥性肺炎はどうして起こるのか 日本人の死因第3位であり、高齢者(85歳以上)では1位である肺炎。なんと高齢者の肺炎の約70%が誤嚥性肺炎だと言われています。その『誤嚥性肺炎』というのはどういったものなのか? 誤嚥は、本来食べ物は食道を経て胃に送り込まれるのですが、誤って気道に入ってしまい肺にまで送り込まれてしまうということです。この誤嚥は嚥下機能が落ちた高齢者だと起こる可能性が高くなってしまいます。 また、脳卒中や脳梗塞や麻痺などにより神経伝達物質が欠乏して嚥下などの神経活動が低下してしまい、知らない間に肺の中に流れ込んでしまうという不顕性誤嚥というのもあります。 その誤嚥によって細菌が肺の中に入ってしまい、細菌が増殖して肺炎を起こしてしまいます。それが『誤嚥性肺炎』です。 歯周病との因果関係はあるのか? 肺の中に細菌が入ると肺炎を起こすのですが、その細菌は歯周病菌も含まれます。歯周病菌が原因で誤嚥性肺炎を引き起こす高齢者は多いようです。ある調査ではしっかりとした口腔ケアのされている高齢者と、そうで無い高齢者とでの肺炎の発症率は約2倍ほど違ってきます。歯科 口腔内カメラ 歯周病について >> 口の中の衛生状態を良好に保つ事が、少しは肺炎リスクを低下させることになるようです。 歯周病とは関係無いですが、食後2時間は横にならないというのも胃液が逆流して起こる誤嚥性肺炎のリスクを低下させます。高齢者のかたは気をつけて下さい。
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