40代なのに歯茎が下がり前歯がグラグラ…元に戻すには?
歳を重ねるごとに、歯周病など歯のトラブルを抱える人は増えてきます。毎日歯磨きをしているのに歯の状態が悪くなってしまう場合、いったいどのような原因が考えられるのでしょうか。
■40代男性からの相談:「歯がグラグラ。口腔内のケアはしているのになぜ?」
『40歳を過ぎた頃から、歯茎が後退してきて前歯がぐらつくようになりました。毎日、朝晩としっかり歯磨きをして歯間ブラシも使っていますし、歯茎からの出血もなく口臭もありません。自分なりにしっかりとケアしているつもりですが、一向によくならず、このまますべての歯が抜けてしまうのかと心配です。まだ40代前半なので、入れ歯にしたくはありません。何が原因なのか、またどうすれば元の歯茎に戻るのでしょうか。(40代・男性)』
■進行した歯周病の可能性
歯がグラグラしているということは、かなり進行した歯周病である可能性が高いようです。下がってしまった歯茎を元に戻すことは難しいのですが、これ以上悪化しないように予防することはできると、歯科衛生士さんは説明しています。
『歯に動揺が出ているということは、歯周病がかなり進んだ状態と考えられます。歯茎が下がっているだけではなく、歯を支える歯槽骨が溶けて失われていっているため、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。(歯科衛生士)』
『残念ながら、歯茎を元通りの高さまで戻すことは非常に困難ですが、食い止めることは十分に可能です。(歯科衛生士)』高圧蒸気滅菌器
■自己流のケアでは不十分、歯科で診察を
歯周病の場合、毎日ブラッシングして歯間ブラシの使用などをしていても、それだけでは改善できないようです。歯科できちんと診察・治療をしてもらい、正しいケア方法についても教えてもらうとよいでしょう。
『歯周病の治療は、自分でしっかりケアすることはもちろん大切ですが、それだけではよくなりません。自分で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアの両方が不可欠です。(歯科衛生士)』
『自己流のケアが今の病状に対し正しいとは限りませんので、できるだけ早く歯科医院を受診し、検査と治療、そしてセルフケアの指導を受けた方がよいでしょう。(歯科衛生士)』
『歯科医院では、歯と歯茎の隙間の深くに隠れた細菌と歯石の除去、消毒や投薬、ケースにより外科処置などが行われます。(歯科衛生士)』
歯茎の後退と歯のぐらつきから考えると、歯周病が進行している可能性があるようです。セルフケアだけでは改善は難しいため、早めに歯科医院を受診した方がよいでしょう。