毎日歯を磨く中で、うまく磨けている実感はありますか? 歯の磨くときに気をつけておきたいポイントをご紹介します。

■歯磨きは、虫歯や歯周病を予防するために欠かせない!

歯磨きといえば、毎日の欠かせない習慣ですよね。朝起きた後や食事をした後など、口の中にある雑菌と歯垢(しせき)を取り除くために歯磨きは欠かせません。できれば1日3回、食事の後に歯磨きできたら清潔を保てそうですよね。

きちんと歯磨きをしていないと、虫歯になってしまったり、歯周病になってしまうおそれもあります。テレビを見ながら、ぼーっとしながら、なんとなく歯を磨いていると、きちんと汚れが落ちていない可能性がありますから、せめて夜だけでも、鏡を見ながら時間をかけて歯磨きしたいですね。

■そもそも歯周病ってどんな病気?

ところで、歯ブラシや歯磨き粉のCMでもよく聞く「歯周病」とは、一体どういう病気なのかご存じですか? 歯周病とは、簡単にいうと歯を支えている歯肉や歯の周りの骨が炎症を起こして溶けていってしまう病気です。

私たちの口の中にはたくさんの細菌がいます。特に寝起きは細菌が多く、実は肛門にいる細菌よりも多いといわれるほどです。歯磨きがきちんとできていないと、その細菌を含んだ歯垢(プラーク)や、唾液の力で硬くなってしまった歯石が歯の周りにこびりつきやすくなります。歯垢のうちに歯ブラシで落とすことができればいいのですが、落としきれずに歯石になってしまうと歯医者さんでお手入れをしてもらわなければならなくなります。

そして、歯垢や歯石が歯と歯肉の間のポケットに入って炎症を起こしてしまうと、骨や歯を守っているセメント質、歯の根元の膜などが破壊されてしまい、支えきれなくなった歯がぐらついて最終的には抜け落ちてしまうという恐ろしい病気が歯周病なんです。

■丁寧に歯磨きを行う方法って?

そんな恐ろしい歯周病にならないためには、丁寧に歯磨きをするしかありません。歯磨きの基本は、歯ブラシを歯に直角に当てて磨くスクラビング法です。歯ブラシは弱く当てて細かく動かし、歯の裏はブラシのかかとを使ったり、奥歯や歯並びが悪いところは歯ブラシを斜めにいれたりして磨くと、歯ブラシが届きにくいところの汚れも落としやすくなります。また、歯と歯茎の間のポケットにも汚れはたまっていますから、デンタルフロス(歯間ブラシ)を使うのも一つの手です。

正しい歯磨きのやり方は、歯医者さんに行くと歯科衛生士が丁寧に教えてくれます。歯科衛生士は、歯科医のサポートをするのも仕事ですが、患者さんに正しい歯磨きのやり方を教えて虫歯や歯周病を予防するのも大切な仕事。できるだけ多くの人が、年をとっても入れ歯ではなく自分の歯でご飯を食べられるようにするために歯磨き指導をしているんですね。