乳歯の役割や生える時期、生える順番を見ていきましょう。

乳歯ってどんな歯?

私たち人間は、乳歯から永久歯に生え換わる「二生歯性」という性質があります。乳歯は、いずれは抜けてしまう歯ですが、子供が成長していくうえで、とても重要な役割を果たしています。以下で、乳歯の役割について説明します。

食べ物を噛む

乳歯のもっとも重要な役割は、永久歯と同じで、食べ物を噛んだり、引き裂いたり、噛み砕いたりすることです。これによって、成長や発育に必要な栄養素を吸収できるようになります。

あごの発育を助ける

噛むことによる刺激によって、あごの発育が助けられ、顔の形が整っていきます。

正しい発音を助ける

乳歯がきれいに生えていることで、正しい発音を助けます。また、正しくはっきりと発音するためには、正しい舌の動かし方が重要になりますが、この舌の動かし方によって、きれいな歯並びを作り出すことができるといわれています。超音波クリーナー

永久歯が正しく生えるための案内係

乳歯には、永久歯を正しい位置に誘導する役割があります。このため、虫歯などで乳歯を早い時期に抜歯してしまうと、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまう可能性がでてきます。

また乳歯の数は、上下10本ずつ、合計20本あり、それぞれの歯に、次のような名前があります。

乳中切歯
乳側切歯
乳犬歯
第一乳臼歯
第二乳臼歯
乳歯が生える時期は?

乳歯は一般的に、生後3〜9ヶ月頃から生え始め、2〜3歳までに生え揃えそろうといわれています。歯が生える時期には、かなり個人差があるため、生まれたときからすでに歯が1本生えている子もいれば、1歳を過ぎてから1本目が生え始める子もいます。しかし、歯の生え始める時期の違いが、その後、問題になるようなことはありません。周りの子に比べて、多少歯の生える時期が遅くても、心配する必要はないでしょう。

乳歯が生える順番とは?

乳歯は、一般的に次の順番に生えてきます。

生後6〜9ヶ月…下の前歯(乳中切歯)2本
生後9~10ヶ月…上の前歯(乳中切歯)2本
生後11ヶ月~1歳頃…上下の乳側切歯4本
1歳2ヶ月~1歳6ヶ月…上下の第一乳臼歯4本
1歳9ヶ月~2歳頃…上下の乳犬歯4本
2歳6ヶ月頃…上下の第二乳臼歯4本