疲れが溜まったり免疫が低下したときにできる口内炎。それだけでなく、食事中についうっかり口の中を噛んでしまってもできます。

口内炎ができると、日常の食事もしゃべるのも不自由になり、非常にストレスですよね。みなさんは口内炎が出来たとき、早く治すためにどの様に対処していますか?

何度も同じ場所にできると口腔がんのリスクを高める恐れもあります。早く治したいところですが、実は食事によっては口内炎を悪化させてしまうことをご存知でしょうか? そこで今回は、管理栄養士の筆者が、口内炎を悪化させてしまう食事についてご紹介致します。

■1:刺激の強いもの
口内炎は、口の粘膜が炎症している状態。炎症している所には刺激を与えると治りも悪く、さらにひどくなることも。以下のものはなるべく避けて食べてましょう。

(1)熱いスープやコーヒー

(2)辛いカレーや明太子など

(3)塩味の濃いもの

(4)泡の刺激が強い炭酸飲料

■2:揚げ物など油っこい食事
細胞の新陳代謝を正常にして、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンB2。不足すると、皮膚の炎症が起こりやすかったり、新たな口内炎を引き起こします。

ビタミンB2は、納豆やチーズ、ヨーグルトに多く含まれており、口内炎の予防・回復に是非摂取したい栄養素です。

しかし、このビタミンB2は、天ぷらや唐揚げなど油っこい食事をしていると、消耗されてしまい、口内炎の治りを遅くしてしまいます。歯科用ミラー

口内炎ができているときは油物は避けるようにしましょう。

■3:食物繊維
ダイエットや便秘予防などに持ってこいの食物繊維。しかし、ごぼう、大豆、玄米のように繊維質のものはよく噛むものが多くあります。

炎症を起こしている口内炎は腫れていることがほとんどで、口腔内では突起して歯が当たりやすい状態。ですので、繊維質をよく噛むことで口内炎の箇所を噛んでしまい悪化させるリスクが高まります。

いかがでしたか? 今回は口内炎を悪化させる食事についてご紹介いたしました。早く治すには刺激を与えない、また炎症を抑える、噛むのに苦労しない食品を摂るのがオススメです。

乳製品や大豆などのタンパク質、ピーマンやキウイなどのビタミンCに加え、粘膜を正常に保つビタミンB2や、トマトやほうれん草などに多いβカロテンを摂るようにするといいでしょう。