先日発表された文部科学省の平成24年度学校保健統計調査(速報)によれば、鳥取県の子どもは虫歯の割合が全国平均より高いことがわかりました。調査は幼稚園から高校生(5~17歳)までの発育や健康状態について調べ、県内は142校の4万6980人の健康状態をまとめています。(1月18日付朝日新聞)

治療済みを含む虫歯のある子の割合を見ると、鳥取県の女子は全年代で全国平均を上回り、男子も15、16歳を除く年代で高いとのこと。また、最も虫歯の割合が高いのは8歳の男子で72.2%(全国平均63.34%)、8歳の女子も70.8%(同60.66%)。幼稚園の5歳児も、男子は45.8%(同43.89%)、女子は48.9%(同41.8%)となっています。

なぜ、鳥取県の子どもたちの虫歯の割合が高いかについては分かりませんが、書籍『むし歯ってみがけばとまるんだヨ』の著者で歯科医師の岡田弥生先生によれば、乳歯の初期むし歯なら正しく歯磨きを行えば進行を止めることはもちろん、治癒することも可能だといいます。また、小さい頃からかかりつけの歯科医院をもち、歯磨き等の継続的なケアをしていくことが生涯健康な歯で生活していくために必要とも。子どもが虫歯になってしまったとき、放置せずに治療すレントゲン照射器るのも大切ですが、そうなる前に親がチェックし守ってあげることが重要なのかもしれません。

子どもの虫歯の原因のひとつにお菓子がありますが、ハイチュウなどを販売する森永製菓では、日本の虫歯撲滅を目指す目的で「ハミガキコントローラー」を開発しています。同グッズは「ハイチュウ ハミガキプロジェクト」が最新技術を結集して開発したハミガキをゲームで楽しくする歯ブラシ型のゲーム機器。通信用モジュールが搭載されているので、パソコンと連動してワイヤレスでゲームをすることが可能。リズムに合わせて歯を磨くゲームで、市販用の歯ブラシを装着できる設計になっています。子どもの歯を守るのに”遊びの要素”を取り入れるのも手段のひとつかもしれませんね。