歯が生えてなくても?赤ちゃん・幼児の歯ぎしりのメカニズム
小さな赤ちゃんが、歯ぎしりをするのはどうしてなのでしょうか?今回は、その理由とメカニズムをお話していきます。
赤ちゃんでも歯ぎしりするの?
赤ちゃんが歯ぎしりをしているのを見ると、親御さんとしては、「放っておいても大丈夫だろうか」と、心配になってしまうかもしれません。でも、歯が生え始めた赤ちゃんの歯ぎしりは、生理現象なので、心配する必要はありません。もちろん、まったく歯ぎしりをしない子もいますが、10人のうち1〜2人は、歯ぎしりをするといわれています。マイクロモーター
赤ちゃんの歯ぎしりは、乳歯が生え始める生後6か月頃から始まりますが、乳歯が生えそろう頃になれば、自然に治まるとされています。
赤ちゃんの歯ぎしりで乳歯は大丈夫?
歯というのは、ただ生えてくるだけでは機能せず、上下の歯が噛み合うことで、食べ物を噛み切ったり、噛み砕いたり、すり潰したりすることによって機能します。しかし、歯が生え始めたばかりの赤ちゃんには、どうやって歯を使えばいいのかがわかりません。そこで赤ちゃんは、歯ぎしりをすることで、歯の使い方を練習しているという説があります。
また、赤ちゃんは歯ぎしりをすることで、もっとも心地よい噛み合わせの場所を探しながら、あごの位置を調節したり、これから生えてくる歯の位置を決めたりもしています。
大人の歯ぎしりには、ストレスが関係していると考えられていますが、赤ちゃんの場合は、そういった心の問題とも関係がないといえるでしょう。
赤ちゃんの歯ぎしりの対処法
このように、赤ちゃんの歯ぎしりは、成長過程に必要なものなので、基本的には心配しなくても大丈夫です。しかし、乳歯が生えそろった後にも歯ぎしりが続くようなら、歯科医に相談しましょう。
中には、歯がすり減ったり、歯やあごの関節に痛みが出たりする子もおり、そういった場合は、治療が行われます。また、まれにではありますが、歯ぎしりの原因が、胃液が胃から逆流する「胃食道逆流症」というケースもあるので注意しましょう。