はじめに

お子さんの乳歯がグラグラで痛くて食事ができないときに、どうしたら良いかというご相談をよくいただきます。歯科医院に来ていただくのが一番良いのですが、乳歯は20本ありますからあまり何度もご来院いただくのも大変です。そこで今回は乳歯を抜いてもいいかどうかの判断基準と抜き方をご説明します。

この乳歯は抜いてもいい?

ー 表:乳歯から永久歯への生え替わりの時期 (photo by 著者)ー

・まずは上の表をご覧ください。歯の生え替わりの時期の一覧表です。お子さんの年齢がグラグラした歯の生え替わり時期に達していることが第一条件です。もしも11〜12歳で生え替わる歯が7歳や8歳で抜けそうな場合は歯周病その他の病気の可能性がありますので、歯科を受診してください。

・第二の条件は乳歯が軽く引っ張っただけで抜けそうであることです。強く引かないと抜けないような歯はまだ生え替わりの準備ができていないのかもしれません。乳歯が揺れて痛むが抜けそうにない場合も、無理に抜かずに歯科を受診してください。

グラグラになった乳歯の抜き方

①ガーゼで乳歯を包む

②乳歯をつまんで真上(真下)に引く

③出血が止まるまでガーゼで圧迫する

抜いた後に乳歯の根の欠片が残った、抜いても腫れや痛みが続くような場合は歯科を受診してください。歯科 口腔内カメラ

まとめ

乳歯を抜いた後、生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、お子さんを定期的にお近くの歯科医院に連れて行き、健診と歯みがき指導・フッ素塗布などの予防処置を受けさせてあげてくださいね。