いくつかある矯正方法の中でももっとも短期間で見た目を変えられるのが、セラミックによる矯正です。ここではセラミック矯正の方法や特徴などついて、詳しくお伝えします。

短期間で歯並びを美しくするセラミック

ワイヤーなどで歯を動かすことなく、自分の歯を削った上にセラミックを被せるのがセラミック矯正です。仕事柄、装置を付けられない方や短期間で治したい人に適しています。そんなセラミック矯正のメリットは、なんと言っても痛みがほとんどなく、短期間できれいな歯並びになるということ。歯科矯正器具

治療回数は4~5回です。治療期間は通院頻度によりますが、1~3か月程度です。

治療の流れは以下の通りです。まず、カウンセリングを行いご状態に応じた治療本数や治療方法をご説明します。希望する歯並びや歯の形、色などを確認し、レントゲンや口腔内写真を撮り、歯型を取ります。2回目のご来院時までにその歯形を元に仮歯を製作しておきます。2回のご来院時に歯の表面を削り、仮歯にします。患者のご希望を伺った上で仮歯を使って最終的に被せるセラミックの歯の形や長さなどをデザインします。仮歯の形が決まった時点で歯型を採り、次の回でセラミックの歯を接着します。セラミックの歯は仮付けして使用感を確認して頂いてから本着する事も可能です。

セラミックの歯は基本的に1本に対して1本のセラミッククラウンを被せます。ただ、歯に欠損がある場合はその両側にまたがることによって欠損部を埋めることができる、ブリッジという方法で治します。

また、八重歯などが著しく外側に出ていたり、内側に入り込みすぎていたりする場合はその歯を抜歯して治す事もあります。

また、素材もさまざまです。表面がセラミックで芯が金属のメタルボンドという歯は芯が強いため奥歯に向いているもの、芯の素材がジルコニアでハイクオリティのオールセラミックなどもあります。その素材などによって価格が変わってきます。これによって、強度、変色しにくさなどにも違いが出てきますので、医師によく確認した上で選ぶようにしましょう。ご自身の歯をホワイトニングで白くしてからセラミックを入れると、よりきれいな歯に仕上がりますので、セラミック矯正時にホワイトニングも併用される方が多いようです。

セラミックを使った歯科治療

セラミックは差し歯や被せものとしての使用だけでなく、ブラケットにも利用されています。白いので歯となじみやすく、ワイヤーもホワイトにすれば、より目立ちにくくなります。汚れが付着しにくい素材で、矯正中のケアにも向いている素材です。また、セラミックはインレー(詰め物)にも使われるなど、審美性が気になる歯の治療に幅広く使われています。

限られた時間で矯正を行いつつ、美しさも求めていきたいという方には、このセラミック矯正という方法はおすすめです。