©iStock.com/oneblink-cj しらべぇでは以前、親知らずを抜かずに放置している女性が半数近くいる事実を伝えた。

親知らずを放置する女性は半数近く!身体にあらわれる危険な異変とは…

本調査では、親知らずを最近抜いたという女性を取材。生々しい治療の様子を語ってもらった。
■5年間も親知らずを放置…限界だった
歯医者嫌いな20代女性のAさんは、親知らずの痛みを感じながらも5年近く放置。 その結果、みるみる歯は成長し、結局は生えている3本の歯すべてが虫歯に(本数は人それぞれ)。

2年ぶりに恐る恐る歯医者に行くと、もう限界な状態だったそうだ。歯科ユニット

男性医師:「もうキャパシティオーバー。キミの顎の大きさに、親知らずがハマりきっていない状態で窮屈だ。しかも虫歯ときたら、ほかの歯にも虫歯菌が確実に移ってきている。全部抜かなきゃ悪化します」

そう告げられ、一度に2本抜くことになったAさん(たいていは1本ずつである)。
■ついに親知らずを抜歯! 医師が焦る事態も…
医師からお説教をくらったAさんは、意を決して抜歯。治療当日の様子を、Aさんが詳細に語る。

「一気に2本抜く(右側の上下)ということで、麻酔は念入りに。7分ほど待つと、もう歯茎の感覚がなくなって抜く準備はOK。

まずは、右上の親知らずから。口にペンチのようなものが入った。麻酔により痛みはないが、ゴリゴリと歯をいじっているのは感じていた。2分ほど経ったころ、スポッと抜ける感覚が。あ、痛くない」

1本目は無事に抜けた。が、安心したのもつかの間…下の親知らずがまさかの大手術に。

「先生の様子がおかしい。どうやら途中で歯が折れてしまい、根が歯茎に埋まった状態になったらしい。先生いわく、虫歯で脆くなっていたのと、曲がって生えていたことが原因のようだ。

『近年稀に見る大手術だ!(汗)』

そう先生の声が聞こえて涙目。先生は歯茎を切開し、邪魔な骨を1mm削る手段に出る。ここまで悪化させたことを悔やんだ。そして15分はかかっただろうか…ようやく埋まっていた根を取り出すことに成功した」

こうして2本目の抜歯も無事に終了。ただ、骨を削った影響で、その後4、5日は頬が腫れ上がる状態だったとか。抜歯後に頬が腫れる人と腫れない人の違いは「骨をいじるかどうか」にあるようだ。
■医師が語る「妊娠したいなら早めに抜くべき」
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最後に、女性には恐ろしい話かもしれないが…医師によれば妊娠中の親知らずの抜歯は困難だという。抜けるのも安定期に入ってからで、それまではいくら酷い状態でも痛みに耐えなければいけないとか…。

なお、妊娠すると口の中を清潔に保つ事情作用が低下し、虫歯になりやすくなるそう。とくに親知らずは虫歯になりやすいので、悪化する可能性は十分に考えられるとか。医師は、こう語る。

「女性は妊娠をしたいと考えているのであれば、できるだけ早いうちに親知らずの治療を済ませておいたほうが、出産に集中できます。抜けない苦しみも辛いですよ」

悩んでいる女性は、まずは歯科医院へ行ってみることをお勧めする。