虫歯に歯周病…口呼吸の弊害とその改善法は!?
■ 口呼吸はデメリットしかない!?
人は無意識に呼吸をしていますが、通常は鼻で空気を吸ったり吐いたりします。ところが、最近では口で呼吸をする口呼吸(こうこきゅう)の人が増えているようです。
口呼吸をしていると風邪をひきやすくなったり、いびきをかきやすくなったりするなどの悪影響がありますが、歯の問題まで引き起こす場合があることをご存じでしょうか。
■ 唾液は口内トラブルの救世主!唾液の役割とは?
唾液は口の中で様々な役割を担っていますが、口で呼吸をしていると口の中が乾燥しやすくなり、その効果が減弱してしまいます。
唾液のおもな役割は以下の3点です。
[1]洗浄作用
唾液には虫歯や歯周病の原因菌を洗い流す作用があるので、口が乾燥するとこれらの細菌が増えやすくなります。
[2]中和作用
唾液には細菌が作り出す酸を中和する作用もあるので口の中が唾液で潤っていることは虫歯予防にとても大切です。
[3]抗菌作用
唾液の中には抗菌作用を持つ物質が含まれており、歯周病などの病原菌が増えないような仕組みがあります。口呼吸で口が乾燥すると、歯周病になりやすくなったり、口臭の原因となったりすることもあります。
そのほかにも
・口内炎ができやすくなる
・味覚が鈍感になる
なども口腔乾燥の症状として出てきます。
■ ショック!口呼吸を続けると出っ歯になる!?
口呼吸による悪影響は口の乾燥のほかに、歯並びにも及びます。
歯並びはその内側にある舌と外側の唇や頬からの力を受けて、力のバランスが取れた位置に並んでいます。
しかし、口呼吸をしていると常に口が開いた状態になり、外から歯を抑える力が弱くなってしまいます。そうすると舌が歯を押し出す力の方が大きくなるので、出っ歯やすきっ歯になることがあるのです。オイルレスエアーコンプレッサー
■ 口呼吸から鼻呼吸に変える方法は?
さまざまな悪影響がある口呼吸を鼻呼吸に変えるには、以下の方法があります。
[STEP1]
鼻が詰まっていて鼻で息ができない場合、まず耳鼻科を受診する。
[STEP2]
鼻呼吸ができるのならば、意識的に口を閉じる。
[STEP3]
耳鼻科や歯科で相談のうえ、口の周りの筋肉を鍛えるような訓練や装置を使用する。
口呼吸が習慣化していると鼻呼吸に変えるのはなかなか大変ですが、根気強くがんばりましょう。