歯ぐきのおでき(フィステル)は何らかの理由で歯肉または骨の中にたまったウミの出口なので、その原因を突き止めて治療する必要があります。

今回は、よくある歯ぐきのおできの原因3つとその治療法をご紹介します。

根尖性歯周炎

神経が死んでいる歯の神経の穴(根管)の中でばい菌が繁殖して、歯の根元が化膿すると歯ぐきにおできができることがあります。

治療法

神経の穴の消毒(根管治療)をします。(口腔内カメラ)

歯の破折

歯にヒビが入ったり、割れているとそこを伝って細菌が体内に侵入し、歯根周囲で炎症が起こり、おできができることがあります。

治療法

割れ目が浅い位置で止まり健康な歯根が長く残っている場合は、割れた部分を除去してかぶせ物(クラウン)を製作します。

歯が根の先まで割れた場合には残念ながら、抜歯をするしかありません。

歯周病

根の周囲に着いた細菌の感染が原因で歯ぐきに炎症が起こります。特に深い歯周ポケットの中にウミがたまった場合には、歯ぐきにおできができることがあります。(オートクレーブ 歯科)

治療法

根面の歯石を除去して、患者さんにはブラッシングをよくしていただきます。

深い歯周ポケット、分岐部病変がある場合には手術が必要なこともあります。

最後に

歯ぐきのおできは自分で治療することができません。歯ぐきにおできを見つけたら、すぐにお近くの歯科医院を受診してください。