ノルウェーでは、18歳以下の人は無料で歯科治療が受けられるが、それでも18歳時点で4分の1の人が奥歯に未治療/治療・抜歯済の深い虫歯を持っていた。

なかなか虫歯を根絶するのは難しいようだ。
18歳の1900人近くを調査
ノルウェー北極大学(トロムソ大学)の研究グループが、北欧の歯科協会/学校が後援する歯科学論文誌アクタ・オドントロジカ・スカンジナビカのオンライン版で12月22日に発表した。口腔模型

ノルウェーでは18歳以下の人は無料で歯科治療が受けられる。

研究グループは、ノルウェー北部のトロムス県で無料歯科治療を受けた18歳の人1876人を対象に、奥歯の虫歯状況と背景データとの関係を調べた。

性別、診療所の位置、病歴、未治療/治療済/抜いた虫歯の数などである。
「重症」の虫歯が4分の1
その結果、およそ4分の1(488人)が少なくとも1本の奥歯に深い未治療の虫歯、深い治療、神経を抜いて充?する治療(根管充填)、抜歯のいずれかがあり、合計で848本だった。

70%は治療済みだった。

一方で、4%は深い未治療の虫歯。残り4分の1以上が根管充填か抜歯の対象、いわば「重症」の虫歯だった。

無料の歯科治療が受けられるにもかかわらず、被験者の4分の1以上で少なくとも1本の奥歯に深い未治療/治療・抜歯済みの虫歯があるという結果。

虫歯は意識的に検査しないと問題が見過ごされてしまうというわけだろう。日本でも注意したいところだ。