歯科医が教える「電動歯ブラシの選び方・使い方」
最近、CMや電気屋さんなどで電動歯ブラシをよく見かけませんか? 種類も豊富で、1000円代~20000円代までと価格帯もバラバラ。 「いったいどれを選んでいいのか分からない」 「買ってみたものの正しい使い方が分からない」 といった悩みを抱えている方も多いと思います。 実際、私自身、患者さまから電動歯ブラシの質問をうけることも多いです。 ということで、今回は電動歯ブラシについてお話ししたいと思います!
1.電動歯ブラシの種類
大きく分けて、振動タイプ、音波タイプ、超音波タイプの3つがあります。
振動タイプは電気で振動するもの。音波タイプは音波で高速振動するもの。音波タイプは、振動タイプよりも高速振動するのでプラークを除去する効果は高いですが、振動が大きい分、手で固定するのが難しいので、使いこなせるようになるまでに時間がかかります。 超音波タイプは超音波を使ってプラークの付着力を弱めることができます。ただし、歯ブラシ自体は振動しないため、手用歯ブラシと同じように、自分の手を動かして磨く必要があります。
ちなみに、1番ポピュラーなのは、音波タイプです。
2.電動歯ブラシの正しい使い方
まずは歯ブラシを歯にきちんと当てることが大切なので、しっかり握ってください。 歯に当てる時はとにかく優しく、ゆっくり丁寧に、全ての部位に当てるようにしてください。目安としては一部位7秒くらいが目安と言われています。 歯と歯茎の間は毛先が入りやすいように45度にあて、前歯の裏側はタテに当てると上手く磨けますよ。
3.電動歯ブラシの特徴
さて、ここで、電動歯ブラシの特徴を挙げてみたいと思います。
・2~3分で済むので手磨きよりも早い ・価格が高い ・当てるだけでいいので力がいらない ・重いので上手く歯ブラシを固定しづらい。間違った当て方をしてしまうと歯茎を傷つけてしまうことがある ・強く当てすぎると知覚過敏を起こしてしまうことがある
せっかく電動歯ブラシを使うなら、しっかりと特徴を理解し、最大限に活かしていきたいものですね。(口腔洗浄器)
4.電動歯ブラシの選び方
外国製よりも日本人向けに作られた日本のメーカーの製品を選ぶことをオススメします。 さらに、替えブラシは消耗品のため、なるべく手に入りやすい、メジャーなメーカーの製品を選ぶことをオススメします。 またなるべく軽くてスリムで持ちやすく、ヘッドが小さいものを選ぶようにしましょう。軽い方が固定しやすいので、当てたい部分に的確に当てることができ、また、ヘッドが小さい方が奥までしっかり届くためです。 そして、清潔に保てるよう、本体ごと丸洗い出来る耐水性のあるものだと、さらにいいと思います。
さいごに
いかがでしたか? 可愛い携帯用の電動歯ブラシなどもたくさんあるので、女子力アップアイテムとして、持ち歩いてみるのもいいのでは。 お友達へのプレゼントとしてもオススメです!(口腔内カメラ)