口臭で人間関係が変わった……3割
「他人の口臭が気になったことがある」と91.2%が回答。気になる場面は、「職場」が最多の72.8%だった。しかし「誰にでも指摘できる」人はわずか2.9%で、「口臭が原因で人間関係が変わった」人は3割以上もいる……。
ブレーンコスモスは、6月4日からの歯の衛生週間に先立ち、20代~50代の男女447名を対象に「口臭に関する意識調査」を実施した。
●口臭が気になる場所は職場
「他人の口臭が気になったことはありますか?」という問いに対し、「全く気にならない」と回答したのは8.7%で、91.3%は口臭が気になったことがある。中でも「日頃から気になっている」という人が27.8%で、なんと4人に1人以上だ。
他人の口臭が気になる場面としては、「職場・学校」が最多の72.8%となり、2位以下に大きく差をつけた。「電車やバスなどの公共交通機関」が35.8%、「家の中」が26.2%で続く。
口臭が気になった相手を聞いてみると1位が「上司・先輩」、2位が「同僚・同級生」、3位が「父親・母親」となり、一緒に過ごす時間が長い相手ほど気になりやすい。職場の相手が上位を占めている理由としてブレーンコスモスは、仕事の都合上、「長時間飲食できないことがある」ということを考える。口の渇きやネバつきは口臭の元となるので、こまめな水分補給やハミガキを意識することがエチケットへとつながるという。
●指摘できるのは3%未満、人間関係が変わったのは3割以上
9割以上が「他人の口臭が気になったことがある」と回答したが、その口臭を指摘できるかどうかを聞くと、「誰にでも指摘できる」人は2.9%。なかなか人への指摘ができない口臭だが、その口臭が原因で人間関係が変わったことがあるかを聞くと、3割以上の人が「はい」と答えている。
人間関係の変化としては、「会話の際に距離をとるようになった」が23.0%、「会話の頻度が減った」が11.0%、「食事や遊びに誘わなくなった」が3.7%、「恋人関係にあったが別れた」が1.2%、など。知らず知らずのうちに相手との関係性が悪化してしまう可能性がある。
さらに、「他人の口臭が気になったことがある」と回答した人が90%以上であることに対し、「自分の口臭に悩んでいる」と回答した人は20%以下だった。口臭に自分ではなかなか気がつけないだけでなく、周りからも指摘されにくく、口臭が原因で人間関係が悪化してしまう恐れがある。
調査方法はインターネットリサーチ、実施期間は4月23~25日。調査対象は20~50代の男女で、447サンプルが集まった。