顎関節症の治療法
スプリント療法
「歯ぎしり」「食いしばり」「TCH(歯列接触癖)」などによるダメージが蓄積すると、顎関節症を起こすことがあります。TCHというのは、「日常的に上下の歯を噛み合わせる癖」のことです。「日常的に上下の歯が接触している」というだけでも、顎関節には大きな負担がかかってしまいます。
マイオモニター療法
電圧11~12Vの低周波パルスを5ミリセカンド(0.005秒)だけ発生する装置―マイオモニターを用いた治療法です。筋肉の緊張を緩和し、咀嚼筋のコリ・痛みに起因する問題を緩和します。(マイクロモーター)
関節腔洗浄療法
関節に存在する「骨同士の隙間」を「関節腔」と呼んでいます。関節に起因する顎関節症の場合、関節腔に血液・炎症物質が溜まる傾向にあります。そこで、関節腔に注射針を刺し、そこから生理食塩水を注入して内部を洗浄するのです。注入した生理食塩水は、もう1本の注射針から排出します。
パンピングマニピュレーション
まずは、関節腔洗浄療法と同じように関節腔を洗浄します。その後、注射器のシリンジを操作して関節腔内部に圧力をかけ、関節円板の位置を動かします。ずれた関節円板を、元の位置に戻すわけです。