虫歯の進行度ごとの治療
要観察歯の治療
まだ歯に穴は開いていない、虫歯になりかけの状態です。痛みはないものの、放っておけば確実に進行してしまいますが、まだ自然修復できる段階です。
初期の虫歯の治療
歯のエナメル質に小さな穴が空いてしまった状態です。虫歯になってしまった部分を取り除き、型取りをして金属の詰め物をします。麻酔はしますが、治療中、治療後の痛みはほとんどありません。
虫歯がエナメル質の奥の象牙質にまで進行した状態です。熱いもの、冷たいものがしみる症状が出ています。虫歯に侵食された部分が少ない場合には、C1と同じ治療で済みますが、奥まで侵されていた時は歯全体を覆う被せ物を作らなくてはなりません。
歯髄(歯の神経)まで進行した虫歯の治療
虫歯が象牙質の奥の歯髄にまで達すると、何も食べていなくても常に激しい痛みが続きます。麻酔も効きにくい状態で、神経を取る処置をしなければいけません。
歯髄の中が細菌に感染すると膿がたまってしまうので、完全に消毒して防腐剤をつめてから被せ物を作ります。最短でも5週間という長い治療期間が必要です。(虫歯診断装置)
歯質が失われた歯の治療
歯冠部がほとんど溶かされてしまい歯質がほんの少ししか残っていない状態です。ここまで来ると歯髄が死んでいるので痛みは感じませんが、歯の状態は悪化を続けています。
残存している歯の一部に被せ物をしたり、入れ歯の土台にしたりすることもできますが、ほとんどの場合、抜歯をしてその部分を入れ歯やブリッジで補う治療になります。