親知らずの炎症で発熱すること
最初は親知らず周辺の局所的炎症
初期症状は、親知らず周辺の炎症です。うまくブラッシングできていなかった場所に歯垢が溜まり、細菌感染を起こした歯茎に腫れ・痛みが生じます。この時点では「歯茎が炎症を起こしている」という程度の自覚症状しかありません。
口腔・喉に炎症が拡大
智歯周囲炎が拡大すると、周囲の組織に炎症が及びます。口腔内で広がると、口腔底(舌の下にあたる口の底部分)に水ぶくれができたり、広範囲が赤く腫れたりします。喉の方向に炎症が広がると、「唾液を飲みこむときに喉が痛む」など風邪に似た症状が現れます。このあたりまで拡大すると、発熱が見られることも多いです。(歯科ユニット)
顔が大きく腫れあがること
感染が顎に拡大すると、「顎骨骨膜炎」を起こすことがあります。顎の骨を覆っている膜が細菌感染を起こした状態です。外見的にわかるほど頬が腫れ、強い痛みを伴います。心拍に合わせてズキズキと痛む「拍動痛」を訴える人もいます。首のリンパ節が腫れて、「押すと痛む感覚」が出てきます。舌の親知らずが智歯周囲炎を起こした場合、顎骨骨膜炎を起こしやすい傾向です。