歯並びは後天的に変わる
口呼吸の習慣
歯は「唇・舌・頬から加えられる圧力が等しい場所に位置する」と言われています。たとえば、前歯は「唇と舌」に押されています。唇は歯を内側に引っこめる方向に押し、舌は歯を外側に突き出すように押します。奥歯なら、「頬と舌」に押されています。頬は歯を内側に押し、舌は外側に押しているわけです。そして、「内側に押す力」と「外側に押す力」が釣りあう場所に、歯が位置している…と考えてください。(歯科診療ユニット)
舌癖による不正歯列
唇・舌・頬から加えられる圧力が等しい場所に歯が位置するなら、「舌で歯を過剰に押す」などの悪習慣で歯並びが悪化する恐れがあります。舌で内側から歯を押す癖があると、「内⇒外」の圧力が強まり、歯が移動するわけです。実際、舌で前歯を押す動作が癖になっていると、上顎前突(出っ歯)のリスクが上がると考えられています。
顎が十分に発育していない
人間の骨格が成長するのは、だいたい14歳頃までになります。骨格が大きくなるということは、当然、顎の骨も成長するわけです。しかし、成長期にやわらかく歯ごたえのない食品ばかり食べていると、顎が十分に成長しません。結果、永久歯がきちんと並びきらない「小さな顎」になってしまいます。当然、歯が生えるのに十分なスペースがなければ、きれいな歯並びにはなりません。