舌苔について
舌苔は口臭の原因
舌苔が現在多くの方に知られるようになった理由は口臭の原因菌としてです。
お口の中の微生物は口臭の原因である硫化水素やメチルメルカプタンなどを発生します。
これらは揮発性硫化物(VSC)と言われていますがその主な産生源は舌苔からであることもわかっています。
舌苔は誤嚥性肺炎の原因
口や咽頭に存在する嫌気性菌(細菌)による混合感染が誤嚥性肺炎の主な原因と言われています。
口腔ケアを行うことで肺に到達する微生物の量が少なくなることがわかっており、唾液内の嫌気性菌を減らすことが誤嚥性肺炎の予防に重要なことが研究でわかっています。(虫歯診断装置)
その唾液中の嫌気性菌の主な貯蔵庫として代表的なのが舌苔なのです。
舌苔が多いと誤嚥性肺炎のリスクは高くなります。
口腔乾燥と舌苔
舌が乾燥すると舌苔がつきやすくなるだけでなく除去もしづらくなります。
口が乾燥する原因として加齢が挙げられます。
年を重ねることでお口の中にある水分がなくなります。
また服用する薬剤などによっても唾液量の分泌が低下します。
加齢や服用薬剤により口腔乾燥が悪化すると舌苔も多くなり、誤嚥性肺炎のリスクも高くなります。