歯垢の実体
歯垢とは糖分により増え続ける細菌の固まり
『歯垢』は食べカスが付着してできたものではありません。「お口の中の細菌」が増殖した小さな半球状の固まりのことで、「プラーク」とも呼ばれています。成人の場合、お口の中には「300~700種類」の細菌が存在していて、その細菌が食事のときに出た糖分を取り込むことで歯垢は増え続け、食後およそ「8時間」で作られるといわれています。
歯垢は細菌の温床であり、歯垢1mgあたり「1億~10億個」の細菌がウジャウジャいるといわれています。気持ちが萎えるほどの驚愕な数の細菌ですが、毎日きちんと口内ケアを行っていれば、この細菌の数を減らすことができます。
歯垢は白く、時間が経つと黄色みがかった色に変化する
歯垢は白く、肉眼では見つけにくいのが特徴です。ただ、時間が経つと黄色みがかった「黄白色(おうはくしょく)」に変化し、舌で触るとヌルヌルとした感触があります。(超音波スケーラー)
歯垢を見つけやすくするために「歯垢染色剤」を用いる方法があります。歯磨きを行ったあとに染色剤を口に含むと、お口の中で取り残された歯垢が赤く染め上がる仕組みになっています。その部分を重点的に磨いてあげることで、お口の中を効率よくケアすることが可能なのです。