親知らずは、親不知とも書きます。親不知は奥歯のうち一番奥にある歯を指し、専門用語では第3大臼歯といいます。また、智歯とも呼ばれています。

親知らずは、例えば横に向かって生えて来ている場合、きちんと歯みがきするのは困難です。ですから虫歯、歯周病になる確率も高まります。

そして、手前の歯を押して来るという やっかいな問題があります。これの何が問題かといいますと、噛むと何となく沁みるように感じるといった症状が現れるのです。やがて、そのなんとなく沁みる感覚が徐々にはっきりとしてきます。 親知らずが手前の歯を押してしまっているのが原因なのですが手前や更にもう手前の歯が虫歯になったと感じてしまうのです。奥歯自体は問題ないのに奥歯が痛い!!と感じるわけです。親知らずが原因とはふつうは思いませんよね。

親知らずは、たいてい歯茎に埋もれていたり、少しだけ頭をだしています。そのような場合、隙間に食べ物のカスなどがたまります。これは歯磨きしても取れないために、発酵して口臭の原因になります。

その歯茎が膿んだりして腫れてしまうと痛みが出ます。親知らずの周囲の歯肉の炎症ですので「智歯周囲炎」といいます。これは歯周病(=辺縁性歯周炎)と本質は同じです。

そうなると、噛む度に痛みが出るので物を噛むときに避けようとします。それを続けていると悪い癖がついてしまい噛み合わせが悪くなります。そして顎関節ならびに噛むための筋肉がおかしくなると慢性的な頭痛を引き起こすことがあります。噛むための筋肉というと、顎の筋肉、つまり顔の筋肉だけのように思われるかもしれませんが、首の筋肉をたくさん使います。首は体と脳をつなぐ非常に大切な部位です。噛み合わせが悪いと、頭痛以外にも肩こり・首こり・自律神経の乱れといった様々な症状に繋がる可能性があるといわれているのは、首への負担が原因なのでしょう。マイクロモーター歯科

話を親知らずに戻します。

親知らずは、扁桃や咽頭などの組織、および口を開け閉めする筋肉(咀嚼筋)などに近いので、頭痛を始め、体への悪影響を及ぼす可能性が高いのです。原因不明の内臓の疾患が、実は親知らずが原因だった、ということもあります。

このように親知らずが悪さの原因の場合の解決方法は、親知らずを抜くしかありません。

抜歯です。

抜歯・・・名前だけでもイヤな言葉ですよね。歯を抜くときいて、何がイヤかって痛いからですよね?絶対に痛いからですよね?