インビザライン以外のマウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正全般の特徴として挙げられるのは下記となっています。
取り外しができるため食事がしやすい
歯磨きがしやすく口内を清潔に保つことができる
目立たないので学校や職場でも口元が気にならない
歯のホワイトニングを併用することができる
ただしそれぞれのマウスピースは違った特徴を持ち、症例によって適する場合と適さない場合があります。
1 アソアライナー
透明で目立たないマウスピースを使用した矯正です。取り外しができる、目立たないといった点はインビザラインに似ていますが、日本で作製するため最短10日程度で治療を始められるというメリットがあります。
3種類の厚みのマウスピースを10日ごとに使用し、自分で噛む力によって優しく歯に働きかけます。痛みが出にくいので違和感も少なく、インビザラインよりも安く済みます。
2 イークライナー
最新のコンピューターシステムにより作製したマウスピースを使用します。段階的に歯を移動させるために、厚みの違う3種類のマウスピースを1週間ごとに交換します。透明で目立たず、歯型もあまりとらなくて済むという特長があります。
3 DENマウスピース
睡眠時間を含め、1日あたりの装着時間が8~10時間と短いのが特徴です。透明で目立たず、人に会う時などつけたくない時には外すこともできるので、身体的および精神的な負担は他の方法に比べ軽いと言えるでしょう。日本国内では約15年の実績があり、信頼性の高い方法です。
4 オペラグラス
目立たず気付かれにくいマウスピースです。3種類の厚みのマウスピースを1週間に1度交換し、自分の噛む力で少しずつ歯を移動させていきます。製作期間も短く、歯形を取ってから約1週間で治療を開始することができます。
5 アクアシステム(部分矯正)
コンピューターで歯の移動をシミュレーションし、1重または2重構造のマウスピースを2~5週間ごとに交換する方法です。1日20時間以上の装着が必要ですが、食事の際は取り外すことができます。比較的費用が安く、通院回数も4~6週間に1度で済みます。
ただし、適応症例は前歯部の歯列不正および後戻り治療に限られ、奥歯の矯正には使用できません。また毎回歯型を取らなければならないため、通院時に必要な時間が長めです。
6 エシックス(部分矯正)
専用のコンピューターやプログラムを必要としないマウスピース矯正で、経済的である事が特長です。ただし隣り合った多数の歯を同時に動かすなど、複雑な症例には適していません。
軽度な歯列不正および後戻りの改善に適した方法と言えるでしょう。装着時間はほぼ24時間で、食事と歯磨き以外の時間は常に装着していなければなりません(歯模型)。