はじめに

老化の象徴として「目・歯・耳」と言われています。
歯は生き抜く力の象徴であり、歯磨きは品格を磨くことと思って、楽しい老後を過ごすためにも正しい生活習慣を身につけたいですね。

STEP1 【歯がなくなる原因】

歯がなくなる2大原因は「虫歯」と「歯周病」です。
そのため、虫歯と歯周病の進行を予防する生活習慣を身につけることが大事です。

前歯が1本ないだけで、人に会うのが恥ずかしいし、精神的にも落ち込みます。
機能的にも食べ物を口中に取り込もうとしても、ぽろぽろこぼしてしまいます。
電話で話をしていても、空気がもれて発音が不明瞭になります。真空成型器

奥歯が1本ないと、食べ物をかみ砕いたり飲み込む運動に支障をきたします。
歯は「おしくらまんじゅう」をしていますから、抜けたままにしておくと歯列が悪くなります。

STEP2 【生活習慣の影響】

ダラダラ食いは、飲食の不節制になり、虫歯のリスクを高めます。
理由は唾液緩衝能(酸を中和する能力。この力が弱いと歯の再石灰化を促し、虫歯の発生を抑制する)の低下につながります。

タバコはまず口臭の元です。さらにニコチンは虫歯の原因であるミュータンス菌を増殖させます。間接(受動)喫煙は、唾液の緩衝作用や自浄作用を低下させますし、血清中のビタミンCを減少させます。

額関節症という顎の病気があります。開口時に額関節に痛みが出たり、カクンという音がしたり、顎がズレたり、大きく開けにくいのが特徴です。
はっきりした原因はわからないのですが、早期に歯が抜けたり何らかの原因でかみ合わせが悪くなったりするのも原因の1つと言われています。
最近の研究によると、日常生活での姿勢の悪さが関係しているようです。
食事の時、歩く時、職場や学校での姿勢など、いわゆる日常のふるまいが原因になるというのです。

STEP3 【口内には300種類以上の細菌がある】

私たちの口中には300種類以上の細菌があると言われています。
歯頸部や歯周ポケットの周辺に塊となって付着したのが歯垢と呼ばれるものです。この歯垢(プラーク)の約80%は細菌の集まりです。
この中には毒素をもつ菌もあり、歯周病の原因となります。

歯周病がひどいと、早産や低体重児出産のリスクが高くなります。さらに合併症として糖尿病が起り、心臓病や脳卒中、肺炎に影響があると指摘されています。

STEP4 【虫歯や歯周病を予防するために】

日々、磨き続けていくのはとっても大事です。
虫歯や歯周病を予防し、進行を抑制するためにはそれらの原因菌を一定量以上増やさないことが大切です。
そのため1番大切な基本が「歯磨き」なのです。

朝は起床、洗顔、うがいや歯磨き、そして朝食となるでしょう。しかし朝食後、歯磨きをしないで出かけることはありませんか?
朝は意外に盲点になっているので気を付けましょう。

虫歯は夜につくられると言われています。
そのため、就寝前には時間をかけて丁寧に歯磨きすることをオススメします。

まとめ

よく歯磨きをしているつもりでも、いつの間にか歯の表面に頑固な歯垢ができています。
数ヶ月に1回は歯科でクリーニングしてもらいましょう。
健康で楽しく、そして自分の歯で美味しいものをしっかり食べられるよう、老後を楽しみたいですね。