Archives for March, 2017
口臭の対策
(1)舌苔(ぜったい)のケア 口臭が気になる方は、まず、最初に、舌の表面に白っぽいもの(喫煙習慣のある方は黄色味がかっていることもあります)があるかどうかをチェックしてみましょう。これは“舌苔(ぜったい)”と呼ばれるもので、口臭の原因となります。舌苔を除去するには、ハブラシや舌用のブラシで軽く舌の上を2~3回こすることが有効です。 ただし、舌の表面は傷つきやすいので、強くこすり過ぎないように気をつけましょう。 (2)口腔の清掃/保湿 お口の中が不衛生である場合や義歯汚れが原因で口臭につながっている場合には、お口の中を清潔に保つように心がけることが大切です。口臭と同時に、お口の乾燥(ドライマウス)が気になる方は、お口をうるおすことで、口臭が改善する場合もあります。 (3)ムシ歯/歯周病予防 舌もきれいだし、お口の中も衛生的、乾燥していない、でも口臭が気になる、という方は、お口の中に何らかの病気があることが考えられます。日常的にムシ歯予防や歯周病予防を行いましょう。 ネバツキの原因/対策 ネバツキの原因の多くが、歯周病菌などの口腔由来の細菌によるものです。細菌が口腔内に付着し、ぬるぬるしたのり状の物質を作って集団になることが、お口のネバツキの要因となっています。 また、朝起きた時に口臭やネバツキを感じることが多いのは、口腔内の細菌が、私達が寝ている間に増殖するためです。ネバツキの対策には、口腔内の清掃や歯周病対策、特におやすみ前のケアが効果的です(歯科診療ユニット)。
根管治療について教えてください。
◆ 『根管治療(こんかんちりょう)』 とは。 歯髄(歯 の根の神経)が入っていた部分を 『根管(こんかん)』 と いいます。根管内に何らかの理由で 感染が起こると、根管内、場合によっては 根の先端を通じて 顎の骨などに膿が溜まることがあります。根管治療は、細菌に感染した根管内の汚れ(感染歯質や歯髄組織)を リーマーやファイルと呼ばれる清掃器具を用いて 徹底的に除去・消毒して、歯の根の病気(根尖病変)の治療・予防するものです。根管治療は「Root Canal Treatment」を略して 『 RCT 』とも呼ばれます。 ◆ 根管治療の種類 ・ 抜髄 虫歯が歯髄に及んでしまった等、歯がズキズキ痛んで 「不可逆性歯髄炎」と診断された場合は 歯髄を取り除く処置を おこないます。 ・ 感染根管治療 歯髄が死んでしまい 化膿して、歯の根の周囲の歯周組織に 炎症がおよび、ズキズキと痛んだり、腫れたり、物を噛むと痛むなどの症状が…
残念なことに、抜かなければならない歯
残念ながら抜くことに成る歯は、このような歯です。(抜歯決定の基準) C4 C4は、虫歯により歯のほとんどが無くなってしまっただけでなく、歯の根っこまで虫歯に犯されてしまったものを言います。こうなると、歯を残すことは不可能なので残念ながら抜いてしまうしかありません。 P4 歯を支えている骨がほとんど無く、そのため歯は前後左右更に上下にも動いてしまうような状況で、痛くて噛むことが出来ません。( ほとんど歯ぐきの皮1枚でつなっがているような状態です。)もう、歯を治療して(抜かずに)残す、ということは不可能です。残念ですが、出来るだけ早期に歯を抜いて、入れ歯やその他の方法で噛めるようにするしか有りません。 虫歯がひどい 少々ひどい虫歯でも、残して治療することは出来ますが、虫歯が根っこにまで広がっていたら要注意!そうならないよう、早めに治療始めましょう。 歯周病がひどい 歯周病のために、歯が前後左右おまけに上下に揺れ始めたらおしまいです。だからといって、確かめるつもりで、指で乱暴に揺すったりしないで下さい。気になる方は、歯医者に今すぐGO!(超音波スケーラー 家庭用) 根っこが真っ二つに割れてしまった 割れ方にもよるのですが、根っこが真っ二つに割れてしまった場合は、恐らく噛むたびに痛みが走りますし、その前に痛くて噛めないことがほとんどです。残念ですが1日でも早くおいしくご飯を召し上がって頂くために、例え虫歯にかかっていなくとも、抜いてしまうことに成ります。 根っこの先に、大きな病巣の有る歯 根っこの先に病巣がある場合、根っこの中を、もう一度きれいに消毒してから再びかぶせものを被せてかめるようにします。でも、病気の発見が遅れると病巣が大きく成りすぎ、消毒しても治らなくなります。この様なときは、残念ですが歯を抜くことに成ります。 親知らずの辺りの歯ぐきが腫れた 親知らずは、歯を移植するとき必要に成ったりしますから、最近は抜かずに置くことも増えてきています。でも、生え方が中途半端でしかも痛みの原因になっている時は、抜いてしまった方が楽になっていただけるのでそうさせて頂きます。(ひとたび腫れが退いても必ず繰り返し腫れて痛みます。) 矯正治療の必要性から 歯並びをきれいにするためとは言え虫歯の無いきれいな歯を抜くことには、やはりためらいを感じるものです。でもその歯がある限り歯並びは乱れ、ほかの歯を虫歯の危険にさらしてしまうのですから、残念ですが仕方が無いですね。せめて痛くないように、すぐ終わるように、そして早く治るように努力させて頂きます(ハンドピース)。
口内炎のでき方
1. 粘膜や粘膜の下の結合組織と言われる組織を分解 粘膜を正常に保つためのビタミン不足、疲労やストレス、ウイルス感染や外的刺激などにより、プラスミンというタンパク質分解酵素の一種が発生し、粘膜や粘膜の下の結合組織と言われる組織を分解します。 2. 炎症のもとや痛みのもとが口内炎の周りに出てくる 増え続けたプラスミンによって、ヒスタミンという炎症のもとやプロスタグランジン・ブラジキニンといった痛みのもとが口内炎の周りに出てきて、血管を拡張します。 3. 炎症が起こる 炎症を起こすと血管からこれらの物質が漏れ出やすくなり、むくみが起こり、痛みが発生します。 4. びらん様にただれる 炎症が続くと、粘膜の表面がただれてびらん様になります。 5. 口内炎ができる さらに、ただれた部分がえぐられ、口内炎ができます(woodpecker超音波スケーラー uds-p)。 口内炎に対する対応 口内炎は自分で薬局に行って薬を買ってきて治す方などが多いのではないでしょうか? しかし以下のような症状がある場合には、歯科・口腔外科や耳鼻咽喉科などの専門機関に受診することをお勧めします。 ●症状が口の中全体もしくは唇や口周辺へも広がっている場合 ●症状が口の片側にのみ限局して広がっている場合 ●発熱や全身倦怠感を伴う場合 ●症状が10日以上続く場合 口内炎の予防について --バランスのとれた食生活 ビタミンB2・B6・Cを積極的に補って、免疫力を高めましょう。 --免疫力をアップさせる 口内炎は体調のバロメーターともいわれます。かぜや疲れなどで免疫力が落ちていると口内炎になりやすくなります。ストレスや疲れを感じたらゆっくりと休み、夜更かしや不規則な生活を送らないよう留意しましょう。 生活環境の変化もストレスになる場合があります。普段から、ほどよい気分転換を心がけましょう。 --口内環境を整える 口の中の常在菌が増殖することによって、口内炎ができる場合もあります。口の中を清潔に保つことも重要な予防方法です。 --毎食後に歯磨き・うがいをしましょう 口内環境を整える --口の中を乾燥させないようにしましょう 口の中が乾いていると粘膜の免疫力が低下し、口内炎になりやすいといわれています(歯面清掃用ハンドピース)。