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歯医者で行うクリーニングの6つの疑問とセルフクリーニングの4つの手順

いつまでも綺麗な健康な歯で居続けたいと誰もが思うことです。歯医者で歯をクリーニングしてみたいけど、どんなふうに行うのか、費用はどれくらいかかるのだろうか心配ですよね。 また、自宅で気軽にクリーニングは出来ないのであろうか?実は、歯のクリーニングは自宅で行うものと歯医者で行うクリーニングがあります。今回は、その2種類のクリーニングを紹介します。歯医者で行う歯のクリーニングは、見た目だけでなく虫歯や歯周病の予防もしてくれますので、是非、参考にしてください。 1.歯医者で行うクリーニングの6つの疑問 1-1.茶色くなった歯の着色は取れますか きれいに取れます。紅茶やコーヒーなどを好む人はどうしても歯の表面に着色が付きやすいものです。歯医者で行うクリーニングではきれいに着色を取ってもらえます。特に歯の表面に細かな傷が多い人は着色しやすい傾向にありますので、クリーニング後に表面の傷を修復するトリートメントを行うと、着色しにくくなり、きれいな状態が持続できます。詳しくは「気になる歯の着色を効果的に落とす方法」を参考にしてください。 1-2.煙草のヤニは取れますか 全てを取るのは難しいです。煙草のヤニは他の着色より強固にこびりついています。取ったそばからすぐにタバコを吸ってしまえばヤニは付いてしまいます。多少はきれいにできますが、全てを取り去ることは難しいです。 1-3.ざらざらする歯石は取れますか 歯石は自分で取ることはできません。歯石とは歯に付着した石のように固くなってしまった汚れで、歯周病を進行させてしまう恐ろしいものです。歯石は歯ブラシで落とすことができないので、歯医者で専用の機械を使用して取り除いてもらう必要があります。歯石は歯ぐきの根本から徐々に歯ぐきの中に入っていきます。歯石が出来たら早めに取り除いてあげるのが理想的です。歯ぐきの中まで付着してしまった歯石は麻酔をして取り除く場合もあります。詳しくは「絶対歯石を取ったほうがいい本当の理由」を参考にしてください。 1-4.クリーニングの回数はたくさんかかりますか クリーニングは1回で終わりますか?という質問をよく受けます。もちろん1回で終わらせることもできますが、1回では表面の軽い汚れしか取ってあげられないのが現状です。着色や歯石が少ない方や定期的に健診に通っている方でしたら1回でキレイになります。目安としては1年以内に歯科でクリーニングを行っていれば1回、1〜2年ブランクがあれば20代の方で2回30代の方で3回、3年以上ブランクがあれば4回を目安にして頂ければと思います。極端に少ない回数のクリーニングでは表面的な汚れしか取ってもらえていない可能性があるので注意が必要です。 1-5.クリーニングの料金はいくらぐらいですか 歯周病治療を目的とするクリーニングは、歯周病という病気を治すという目的から保険診療が適用されます。内容にもよりますが3割負担の方で3000円前後くらいです。着色除去を目的としたクリーニングは、原則的には病気ではないので自費診療になります。保険適用外になるので5000円〜20000円とばらつきがあります。実際では検診でクリーニングをしてくれて保険を適用する歯科医院がほとんどなので一度確認してみてはいかがでしょうか。歯科ホワイトニング機器 1-6.クリーニングではどんな効果が得られますか 歯の表面に付着している汚れや着色を落とすだけでも歯の本来もつ白さや輝きを取り戻せます。歯をキレイに磨き上げることにより歯表面がツルツルして爽快感が得られます。歯垢や歯石を除去することにより歯周病の進行を止められたり、口臭の予防にもなります。何よりお伝えしたいのは、手をかければかけるだけ歯は答えてくれるということです。歯周病は20代から進行します。定期的にクリーニングを行い歯石を除去して健康な歯を維持していってください。 2.自宅でおこなうセルフクリーニング いくら定期的に歯科でクリーニングを受けていても日々のお手入れをおろそかにしていたのでは意味がありません。歯も肌や髪と同じようにキレイに保つためには毎日のお手入れも大切です。歯科で行うクリーニングのようにはいかなくてもご自身で行うセルフクリーニングで歯の健康を維持しましょう。 2-1.これが肝心!歯ブラシでのブラッシング 歯ブラシは歯の表面のエナメル質や、デリケートな歯ぐきを痛めないためにやや柔らかめの物を使用してください。たまに固い歯ブラシでガリガリ磨かないと磨いた気がしないという方もいらっしゃいますが、歯ぐきが下がり知覚過敏の原因になってしまうのでおススメはしません。歯ブラシの交換時期としては毛先が開いてきた頃や1か月に1度の交換をおススメします。詳しくは「歯医者が教えるあなたに合ったおすすめ歯ブラシ」を参考にしてください。 2-2.まさにかゆいところに手が届くタフトブラシ タフトブラシって聞いたことがありますか?以外と知られていない歯ブラシです。日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは80%の人が使用している補助歯ブラシです。形は細めの柄に三角のブラシがついています。そのため「ポイントブラシ」とも呼ばれています。タフトブラシはその独特な形から普通の歯ブラシでは磨きにくいところが磨きやすくなっています。歯と歯の間の根本の部分や一番奥の歯の裏が特に磨き残しが多い部分なのでこの歯ブラシを使えば簡単に磨くことができます。当院がオススメするのは、プラウトという歯ブラシです。他のタフトブラシより歯垢除去力が抜群に良いと歯科衛生士の中では言われています。かかりつけの歯科で販売していない場合はインターネットで購入できます。 2-3.デンタルフロスで残ったプラークを落とそう 虫歯や歯周病の多くは歯と歯の間から始まります。しかし、日本ではまだ歯ブラシだけしか使っていない方が多いようです。歯ブラシでプラークが取れる割合は60%、デンタルフロスを使えば80%までプラークを取ることができます。残り20%は歯医者でのクリーニングです。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。 歯科で行うクリーニングと自宅で行うセルフケアの違い 歯科で行うクリーニング 自宅で行うセルフケア 歯垢(プラーク)除去 ◎ ○ 歯石除去…
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歯科医に聞く。歯に悪い5つの習慣「なるべく食事の間隔を3時間以上あける」

「人間は20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言います。いつまでもおいしいものを食べ続けるためには、満1歳ごろからの毎日のケアが重要です」と話すのは、江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長。 【歯医者さんが患者さんに言いたくても言えない7つのこと―「口紅は落として」「動かないで!」】 歯にとって良くない習慣について詳しいお話を伺いました。 ■初期むし歯は、だ液によって約3時間で修復できる 1.歯を磨かずに寝るのはNG 江上先生 歯磨きをせずに寝ると、糖分や、口内の酸素で甘味に変化する食べ残し(食物残渣・しょくもつざんさ)が歯に付いたままになります。 むし歯菌は、食べ物の糖分を栄養にして、歯の表面にネバネバした物質をつくります。そのネバネバの中にむし歯菌や歯周病菌などの細菌が住みつき、どんどん増えていきます。これが歯垢(しこう。プラーク)です。 歯垢の中のむし歯菌は、食べ物の糖質を材料に酸をつくり、次第に歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。むし歯の始まりです。 ここで注目してほしいのが、むし歯に対抗する力を持つだ液です。だ液は細菌の働きを抑える力や、口の中の酸を中和してむし歯を修復する力を持っています。 睡眠中はだ液の分泌量が格段に落ちるため、むし歯や口臭の原因が発生しがちになります。ですから、寝る前にはきちんと歯を磨いて、口の中の糖分を完全に除去しておきましょう。むし歯対策には、毎食後の歯磨きよりも就寝前の歯磨きこそが重要です。 2.間食はミニむし歯を大きくするからNG 江上先生 食後には、歯の表面に残っている食物や糖分が、プラークの細菌によって酸となり、歯の表面がわずかに溶け出して、目に見えない初期むし歯が発生しやすくなります。 通常、初期むし歯の穴は、だ液の働きで、3時間もあればミネラル(リン酸カルシウムなど)が再沈着することで修復されます。これを、歯の「再石灰化」と呼びますが、甘いものを間食すると、その修復が間に合わずに、むし歯がじりじりと拡大していきます。 これがそのうち目に見える大きさに成長し、本格的なむし歯になるのです。 初期むし歯を防ぐためには、なるべく食事の間隔を3時間以上あけるようにしましょう。 3.喫煙は口の乾燥をまねくからNG 江上先生 たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させることはよく知られていますが、口の中にも悪影響を与えることが分かっています。 たばこを吸うと、歯ぐきや骨の血管が縮んで血液の供給が減少します。また、だ液の出る量が減り、細菌と戦う大切な役割がある白血球の機能が50%も減って、歯周組織を細菌から守る力が弱まります。さらに、治療した箇所を回復させる細胞の能力にも悪影響を与えます。 つまり、喫煙すると歯周組織の抵抗力が著しく減少して、治療しても治りにくくなるわけです。それに、喫煙者はだ液量が減ることで、歯石が歯ぐきの溝である歯周ポケットに付着しやすくなります。メラニン産生細胞を刺激して歯ぐきの色が黒ずみ、口が乾燥して口臭の原因にもなります。家庭用蒸留水器 4.スポーツドリンクは歯にとってはNG 江上先生 スポーツドリンクを飲んで長時間のスポーツをすると、ミネラルなどの栄養源は体内に吸収されます。ですが、口の中にはドリンクの糖分が残っています。時間がたてばだ液で流されますが、のどが渇いたらまた飲むということを繰り返しているうちに、糖が歯に付いてむし歯を産み出すことになります。 スポーツドリンクやジュースを飲んだあとは、必ず「水」で口の中の糖分を流すように習慣付けてください。 5.食後の歯磨き剤はNG 江上先生 毎食後に、発泡剤のたっぷり入った市販の歯磨き剤を使って歯磨きをすると、口の粘膜が荒れ、だ液分泌も減って、「口の酸性化」を促します。酸性に傾くと、間食したままの口のように、ミニむし歯ができやすくなります。 「せっかく一生懸命磨いているのに、なぜむし歯が?」と思われることでしょう。食後はだ液がいっぱい出てきているのに、歯磨き剤を使うとこのだ液の分泌が弱まります。つまようじのように、食べ残しを取り除くためだけの歯磨きのほうがむし歯対策に有効です。 マイ歯磨きセットを持参し、オフィスでランチ後歯磨きを励行していた筆者としては、がく然とする事実でした。すべてにおいて、だ液の分泌を促す習慣が必要だということが分かりました。
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第71回学童歯みがき大会、日本と世界8か国から約6万6千名の小学生が参加

ライオン、ライオン歯科衛生研究所、日本学校歯科医会、東京都学校保健会は、文部科学省などの後援を受け、「歯と口の健康週間(6月4日~10日)」に合わせて6月4日に、「第71回学童歯みがき大会」を開催した。東京都千代田区の歯科医師会館を配信会場とし、インターネットによるライブ中継を通じて日本全国と世界8つの国と地域から66,100名の小学生が参加。会場にも首都圏の小学校から約80名の児童が参加した。dentalzz ◆タイ、ベトナム、中国、香港、台湾、韓国、フィリピン、シンガポールからも参加 今年は、日本国内の1,146校にくわえ、初参加の台湾のほかタイ、ベトナム、中国、香港、韓国、フィリピン、シンガポールの海外8か国の16校を含む1,162校、66,100名の国内外の小学生が参加する、大規模な教育イベントとなった。 ◆歯ぐきの役割や大切さ、歯間清掃の重要性を理解 大会のメインコンテンツとなる「歯と口の健康教室」では、明海大学 学長 安井利一先生監修のもと「みるぞ!みがくぞ!つくるぞ元気!」をテーマに、歯ぐきの役割や大切さについて参加児童の興味をひきつつ、しっかり理解できるようなさまざまな工夫がされていた。カラダや歯と口の健康に関わる項目を自分で確認しながら進める「健康生活チェック」のコーナーや、オリジナルのうちわを使った歯ぐきに関するクイズなど、楽しみながら歯と口の健康について学習していた。「歯のみがき方ステップアップ講座」では、予防歯科のポイント「歯垢を残さず落とす」を実践するため、ハブラシに加えてデンタルフロスの使用講座も実施。参加児童たちはハブラシとデンタルフロスの使い方を学び、自分の健康は自分で守るという意識をもって熱心に取り組んでいた。なかなか知る機会の少ない「歯ぐき」のことや、毎日の歯みがきをしっかりできる方法などを楽しく学ぶことができ、貴重な経験となったのではないだろうか。 ◆健康な歯と歯ぐきで、よく噛んでおいしく食べて丈夫な身体を 今大会を終えて、ライオン歯科衛生研究所・口腔保健部部長の稲葉卓氏は「本年度は大会のメインコンテンツとなる『歯と口の健康教室』で、小学生にとって日頃気にとめることが少ない『歯ぐき』を取り上げました。『みるぞ!みがくぞ!つくるぞ元気!』をテーマに、歯ぐきの健康について理解を深め、健康な歯と歯ぐきを保つための歯みがきの方法やデンタルフロスの使い方を学んでもらいました。また、歯ぐきの観察実習等を通して、歯肉炎になりそうな時に出る歯ぐきからのサインにいち早く気付いてきちんと歯みがきをするなど、自らが行なう健康行動の大切さを伝えました。この歯みがき大会で学んだことを実行して、健康な歯と歯ぐきを守る習慣をつけていただき、よく噛んでおいしく食べて、丈夫な身体を創っていって欲しいと思います」と語った。 日本と世界8か国地域の小学生がインターネットで結ばれ、歯と口の健康について一緒に学んだ「第71回学童歯みがき大会」。大会は回を重ねるごとに参加国・参加学校が増えており、学校での健康教育行事として定着してきている。口腔衛生教育という世界共通の取り組みを、インターネットを介してグローバルに発信するという、この国際化社会において大変意義のある大会であったといえるだろう。 《リセマム 編集部》
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口角炎はうつる病気なので子供に注意して

日々の不摂生などがたたって口角炎になった時は、見た目も目立つし、ふとした瞬間に違和感があったので辛かったです。後は口さがない人から「カンジタ菌でなるんでしょう?」とにやにやしながら言われて腹が立ちました。確かに原因はカンジタ菌であるとお医者さんから言われましたが、性交渉などによるものではなく、免疫などのバランスが崩れて常在菌がおかしな働きをしたものだとも断言されています。 しかし、口角炎になった時に一番怖かったのがうつる病気だと言うことです。当時、三歳と六歳の子どもを抱えていたのですが、まだまだ母親に甘えたがりの時期で、うっかりと私の口に触れてうつるようなことがないか不安でした。マスクをして過ごしていたものの、小さな子どもですので、ふざけてむしり取ってしまうこともあり苦労したものです。 最終的には処方された塗り薬ですっかりなおったので良かったのですが、色々と気苦労が多い病気だったなと今では思います。ビタミン不足でも発症しやすいとお医者さんから言われたので、それからは気を付けています。 口角炎はうつることもある 私は幼少期にしばしば口角炎にかかっていました。しかしその症状は私にだけ表れ、家族にも親しく一緒に遊んでいた友人たちにもうつることはありませんでした。だから、これはうつる症状ではないとずっと思ってきました。 しかし口角炎にもいろいろあって、本人の体調や口の開け過ぎになどによって起こるものはうつらないが、ウィルス性のものならうつるということを最近知りました。私が子供の頃にかかっていたのは、私以外の周囲の人はだれもかかっていなかったのだから、ウィルス性ではなかったのでしょう。私は特に口元が乾燥しやすい体質だったのかもしれません。 成長するにつれて、口角炎にはならなくなりました。でも自分さえ気をつけていればいいというものでもなさそうです。乾燥に充分気を配っていたとしても、ウィルス性のが流行したらまたなってしまうかもしれません。その時のために、治す良い薬の目安などつけておいてはいますが、やはりかからないにこしたことはないので、注意深く暮らそうと思っています。 口角炎はうつるのではないかと不安に感じる時は 口の端が痛むので、鏡でチェックしました。すると、赤くただれていることを発見して驚きました。もしかしたら、他の人にうつるのではないかと不安になり、マスクを着用しました。けれど、ピリピリ痛むので、皮膚科で診察を受けることにしました。 ネットで診察を受けたところ、口角炎と診断されました。そこで、皮膚科医に口角炎はうつる可能性があるのかと質問しました。すると、細菌が原因で発症する口角炎は、ほかの人にうつる危険性があるので慎重に過ごすべきだと言われました。ならば、マスクを着用して正解だと思いました。 皮膚科では、免疫力が衰えていると発症しやすいので、体力をつけるようにとアドバイスを受けました。そこで、仕事量を減らして、プライベートタイムを充実させるように心がけました。内服薬を飲みながら、慎重に日常生活を送るようにしたら、ようやく治りましたから、本当に良かったです。念のために、完治するまではマスクを着用しました。 口角炎がうつるというのを知り対策するようになりました。 私は良く口角炎になっていたのですが、うつる事があるというのを知り驚きました。口角炎になる原因は色々ありますが、ウィルス性の場合うつる事があるようです。 我が家には小さな子供もいるので、うつってはいけないと思い、何か対策をしなければならないと感じるようになりました。直接口に触れるのが一番いけないようなので、私が口角炎になっている時は、なるべく子供との接触を避けるようにしています。特に食事の時は注意しています。 箸やスプーンを使い回したりしないようにして、うつるのを防いでいます。また口を良く手で触ってしまう事があるので、なるべく子供には触れないように気をつけます。こういった対策をしているおかげか、子供にうつった事はありません。また自分自身も、なるべく口のトラブルにならないように、食生活にも気をつけるようになりました。ビタミンが不足するとなりやすいので、野菜や果物は積極的に摂るようにしています。これだけでは大変なので、ビタミン系のサプリメントも飲むようになりました。 ウィルス性の口角炎の場合うつる事があると知りました 昔から口角炎にはなりやすく、悩まされる事が多かったです。そして、私の子供も口角炎になりやすかったので、体質が似たのかなと思っていました。しかし良く調べてみると、口角炎はうつる事があるというのを知りました。もしかしたら、子供にうつってるのではないかと心配になり、一度病院で見てもらうと確かにそうでした。 全部がうつるわけではないですが、ウィルス性の物の場合うつる事があるようです。なので、子供にうつらないように色々と対策をするようになりました。 直接口が触れるとうつってしまう危険があるの歯科機器通販で、口のトラブルになっている時は、なるべくお互い口が触れないように気をつけています。直接触れる事はないですが、食事中に間接的に接触してしまう場合もあります。なので箸などはしっかりと分けたり、同じものを食べたりしないようにします。さらに手で患部に触れないようにもしています。こういった対策をするようになって、お互い口のトラブルになる事も少なくなりました。
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八重歯がかわいい♡は若いうちだけ? 大人の八重歯はみっともないかも……

日本人は骨格的に顎が小さく、八重歯や歯並びに問題がある人が多いといわれています。 とはいえ八重歯は、見た目もかわいいし、チャームポイントになるので放置しているという人も。でも八重歯がかわいいとされているのは日本だけだそうです。 世界での八重歯の印象は? 日本は完璧なものより不完全なものに魅力を感じる文化があり、八重歯がかわいいといわれる理由にも関係しています。美人なのに八重歯があると、スキを感じて、男性にとっては萌えるポイントになるのだとか。 だたし日本以外での八重歯の印象はまったく異なっています。 欧米 「八重歯=ドラキュラ、悪魔」のイメージがあり、キリスト教圏においては八重歯は印象がよくないようです。 アメリカでは歯並びの良さは社会的ステータスと結びつくので、歯並びが悪いと貧困層出身だと思われてしまいます。 フランスでは八重歯よりすきっ歯がかわいいと言われています。フランスでは、すきっ歯の女性は幸福の女神と言われており、バネッサ・パラディのようなすきっ歯の女優や有名人が多いんです。 中国 トラの歯を連想させるので、イメージは良くないようです。 台湾 親日感情の強い台湾ですが、八重歯に対する印象は良くないようです。台湾では八重歯を矯正している人がほとんどです。 日本の男性からみた八重歯の印象は? 日本の男性で女性の八重歯がかわいいと感じる人は多いです。 かわいいと感じる理由は「自然でいい」「小動物みたいで愛らしい」「小悪魔っぽい笑顔になる」というもの。 真顔のときは見えない八重歯が笑顔になると現れるので、ギャップがあるのも魅力なのかもしれません。 一方、八重歯がかわいくないと思う男性の意見は「だらしない」「不潔にみえる」という理由でした。 芸能人でも八重歯が完璧な美貌にスキを与えて、小悪魔的魅力をもたせているという人はたくさんいます。 八重歯がかわいい女性芸能人ランキングの上位には沢尻エリカさん、板野知美さん、百田夏菜子さん、広末涼子さんなどがあげられています。 とくに板野知美さんの八重歯は人気があり、八重歯のつけ歯が流行するほどでした。彼女も今は矯正して治してしまいましたが、八重歯があったほうがかわいかったという意見も根強いようです。 それでも八重歯は矯正するべき? 八重歯が魅力だった芸能人も矯正して治す時代。やはり八重歯は矯正すべきなのでしょうか。 八重歯である犬歯は歯の中で最も長く、正常な噛み合わせにとって、とても重要な歯です。噛み合わせが悪くなると他の歯に負担がかかり、将来歯を失ってしまう可能性が高くなります。 さらに八重歯は下の歯と重なっているので歯ブラシが当たりにくく、磨き残しになって口臭や虫歯、歯周病の原因となります。身体や歯の健康を考えると、やはり八重歯は放置せず矯正したほうがいいようです。 八重歯の矯正は保険適用? 八重歯を放置することは身体によくないとわかりましたが、八重歯の矯正は健康保険の対象外となるため、多額の費用がかかってしまいます。 八重歯を矯正する費用は安くても70万円から120万円くらいで、歯の美しさを考えた審美歯科での治療の場合は150万円前後かかることもあります。 費用の面で矯正を躊躇している人はデンタルローンを利用するという方法もあります。歯科医の中には矯正治療にデンタルローンが利用でき、デンタルローンの金利は一般的なローンの金利より格安の場合が多いので、金銭面での負担が軽減できます。 八重歯の矯正治療の期間、費用はどのくらい?…
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大人になってからでも間に合う? 子どもとは違う? 反対咬合(受け口)の矯正方法

上の歯よりも、下の歯が前に出てしまう反対咬合。 遺伝することが多く、両親のどちらかが反対咬合のとき、多くの場合子どもにもその特徴があらわれます。 幼児のときに発覚するので、子どものうちに矯正してしまう人も多いよう。 また、大人になってから反対咬合の矯正を始める場合、子どもの矯正とは違った方法をとるそうです。 反対咬合の矯正方法 反対咬合の基本的な矯正方法をまとめました。 ■ 前歯が乳歯のとき:マウスピース 前歯の永久歯が生える前に行うのがマウスピースによる治療法です。 ムーシールドやT4K、拡大床などのマウスピースを使い治療します。口の中に透明のマウスピースを入れるので違和感が最初はありますが、子供の場合すぐ慣れます。 子どもは無意識に外してしまうことがあるので、慣れるまで大人のフォローが必要になります。 舌の位置や使い方にも支障があるので改善するような訓練も必要です。 期間は半年から1年半年程度かかり、金額は症状よって7万~35万円程度とひらきがあります。 ■ 前歯が永久歯になってから:矯正治療 前歯が永久歯になってからは、上あごを広げて上あごの成長を促す矯正治療をおこないます。 期間は1年半から2年くらい、費用は15万円程度から50万円位が一般的。また、治療が終わってからも定期的な検診をおこなう必要があります。 「子供の場合、身長の伸びと下あごの成長は関連があるため、成長が完了する年齢までは定期的な検診が必要です。女子は16歳くらい、男子は19歳くらいまでです。」 - (中村デンタルクリニック 院長 中村朋美) ■ 永久歯が生え揃ってから:ブラケット矯正 歯がすべて永久歯になった後は、ブラケット矯正という方法をとります。 歯の1本1本にワイヤーを通して歯の位置を治療していきます。 大人の反対咬合矯正、ブラケット矯正って? ブラケット矯正は一般的な矯正方法です。 期間は人によって違いますが、だいたい2、3年程度で金額は80~140万円程度が一般的です。 また、ブラケット矯正には歯の表側につけるものと裏側につけるものがあります。…
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いつから始める? 子どもの「ひとり歯みがき」

そろそろ「ひとりみがき」させようかしら……子どももひとりで歯みがきができる時期がやってきます。でもどう歯みがきを伝えたらいいのか、歯垢が残ったままにならないか、心配なこともありますよね。 今回は、子どもの「ひとり歯みがき」について、歯科医師に話を聞きました。 どのように歯みがきを教えたらいいですか? 個人差はありますが、乳歯が生えそろう頃には子どもの手指の能力はずいぶん発達しています。 スプーンをしっかり握れるようになり「お箸を使わせてみようかな」と思うのと同じころが、ひとり歯みがきを始めるタイミングと考えることがひとつの目安です。 まずはどんな磨き方でもOKです。ひとり歯みがきに慣れさせるため、はじめのうちは好きなように磨かせます。親が仕上げみがきをしましょう。(小学校低学年ぐらいまでは、仕上げが必要です。) 子どものひとりみがき、どうコミュニケーション取ったらいいですか? 歯ブラシの扱い方には、十分な配慮を行いましょう。 まずは「大人が見ているところで使おうね」と約束しましょう。転んで歯ブラシが刺さったという「歯ブラシ事故」が近年増えています。ストッパーがついた事故対策商品などもありますが、子どもの動きは予測不可能です。子どもが歯ブラシを口に入れている時には、大人は目を離さないようにしましょう。 子どもがひとり歯みがきをしたときは、きれいに磨けていることをほめてあげましょう。「バイキンマンがいなくなったか見てみようね」といった声がけをしながら、笑顔でお口をのぞき込むと子どももリラックスします。 ひとり歯みがきに戸惑っているなら、ぬいぐるみで歯みがきごっこをしながら歯ブラシの使い方を教えるのも有効です。 虫歯の絵本も、歯みがきの必要性を理解しながら興味を持たせるきっかけになると思います。 仕上げみがきのとき、親はどうしたらいいですか? 仕上げみがきは、子どもの後ろに親が立ち、歯ブラシを持っていない方の手で少し顎を上に向け、口を開いて行います。 のぞき込む姿勢がつらい場合は、親が床に足を開いて座り子どもを仰向けに寝かせた状態で行うのがいいですね。 ポイントは4つです。ポイントを押さえて仕上げましょう。 1.咬合面(歯の頭の上部分)と乳臼歯の頬側の溝は、虫歯になりやすいので注意してみがく 2.乳臼歯の後ろに、一段低くなった生えかけの6歳臼歯があれば、ほっぺたを軽く引っ張ってスペースを作り、咬合面の汚れを頬側に掻き出すようにブラシを動かしましょう。 3.上唇をめくると前歯の中心辺りから出ている膜(上唇小帯)があります。ここに歯ブラシが当たると子どもは痛がります。歯ブラシを持っていない方の人差指か中指で軽くガードをして磨くとスムーズに磨けます。 4.大人が磨く半分くらいの力で十分です。やさしく磨きましょう。 子どもの自分磨きは、1日何回から始めればいいいでしょうか? お食事が終わるごとにひとり磨きをさせて仕上げ磨き…となると、かなりプレッシャーを感じますよね。 おすすめは、1日1度夕食後に行うことです。 寝る前に歯垢をしっかり落とすことは、虫歯と歯肉炎(歯周炎)予防に大変効果的です。「夕食後はみんなで歯みがき」と決めて習慣化させるといいですね。超音波クリーナー 子どもの歯みがきについて、歯科医師に聞いてもいいですか? 歯科医院では、子どもの歯磨きアドバイス・チェックができます。困ったことがあれば相談してください。 また、自治体によっては、歯科医師や、歯科衛生士による子どもの歯の相談日を設けているところもあります。お住まいの自治体の情報をチェックして活用してくださいね。 最後に医師からアドバイス ぶくぶくうがいができるようになれば、お好みの香りや味の付いた歯磨き粉を使用してもいいですが、無理に使う必要はありません。 好きな歌が終わるまでに歯みがきを済ませる、歯みがきができたらカレンダーにシールを貼るなど、ゲーム感覚にすると歯みがき嫌いな子でもやる気が出ることがあります。…
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実は怖い歯周病5つの誤解とその正解 むし歯がなくても、小学生でもなるって本当?

歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気だ。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっている。 しかし安心してほしい。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのだ。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているという。 そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。本書から特別に、歯のケアに対する5つの誤解と正解を紹介する。 *  *  * 【誤解その1】「歯槽膿漏」と「歯周病」は違う病気だ <正解 歯槽膿漏=進行した歯周病> 高齢の方にはなじみのある「歯槽膿漏(しそうのうろう)」は、実は重度の歯周病のこと。歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨/しそうこつ)や歯肉(歯ぐき)などの「歯周組織」が歯周病菌に侵される感染症です。 歯周病は、「歯肉炎」と、歯周組織まで進行した「歯周炎」の2段階に大きく分けられます。歯肉に炎症を起こす「歯肉炎」から始まり、「歯周炎」に進行すると歯肉(歯ぐき)がぷよぷよしたり、膿が出たりするようになります。さらに重症化すれば歯を支える歯槽骨も溶け、やがて歯は抜けてしまいます。進行した歯周病、つまり、歯周炎は、一昔前までは歯槽膿漏と呼ばれていましたが、今では「歯周病」という名称が一般的になっています。 【誤解その2】歯周病は歯肉から膿が出る病気だ <正解 自覚症状が出る頃には歯周病はかなり進行している> 歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていたせいか、漢字どおり「歯肉がぷよぷよして『膿』が出る」といった状態をイメージしている人が多いようです。膿が出るのは確かに歯周病の症状の一つです。ただ、このような症状に気づく頃には、歯周病はかなり進行してしまっています。 初期には、歯肉の腫れやむずがゆさ、歯を磨いたときの出血といった症状が現れますが、いずれも自分では気づきにくいもの。しかし、この段階で治療を始めれば歯を失うことはなく、早く良くなります。 歯周病初期はなかなか自分では気がつくことができないということを知っておきましょう。 【誤解その3】歯肉からの出血はよくあること。放っておけば治る <正解 歯肉の炎症が原因で歯周病の可能性大。すぐ歯科医院へ!> 「ブラッシングのたびに歯肉から出血するが、放っておけば治るから大丈夫」と軽視している人は多いのではないでしょうか? しかし歯肉からの出血は、歯周病の初期症状である可能性が高いのです。 初期には歯肉が少し腫れる、何となくむずがゆいといった症状が出ていることも多いのですが、出血のようにはっきりした症状ではないので、ほとんどの人は気づきません。歯周病は「サイレント・ディジーズ」と言われ、気づかないうちに歯肉の内側の見えないところで歯を支える骨などがジワジワと破壊される病気です。 患者さん自身が気がつきやすい歯肉からの出血は、歯周病を早期発見・治療するチャンスなのです。 【誤解その4】歯周病予防は中高年になってからやればいい <正解 小学生でも歯周病になる。早くから歯科医院に通いケアを> 歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていた頃のイメージで、「高齢者の病気」と捉えられることも多いようです。 しかし、若者が歯周病にならないわけではありません。厚生労働省が2011年におこなった「歯科疾患実態調査」によると、すでに歳で%、20代は約14%、30代になると5人に1人が歯周病になっています。また歯周病の中でもとくに重症化しやすいタイプの「侵襲性歯周炎」は「若年性歯周炎」ともいわれ、10代20代で発症します。 将来、歯がボロボロになって後悔しないように、若いうちからむし歯予防だけでなく歯周病予防も始めましょう。 【誤解その5】むし歯がないのに歯周病になるわけがない <正解 むし歯がなくても発症する。むしろむし歯がない人ほど注意を> 世の中には、むし歯がほとんどないという人がいます。Aさん(46歳)もその一人。昔からむし歯がないことが自慢でしたが、あるとき「下の前歯が1本、突然抜けてしまった」と、受診してきました。丈夫そうな歯が並び、一見問題なさそうなのですが、土台部分の骨はかなり溶けていて、抜けた原因が歯周病であることは明らかでした。むし歯も歯周病も、もともとの原因は細菌感染ですが、細菌の種類は異なるため、むし歯になりにくいからといって歯周病にもなりにくいなどということはありません。 若い頃からむし歯に悩む人は比較的自分の歯を気にかける傾向が高いため、歯科医院に定期的に通院し、意外と歯周病になりにくい場合が多いのです。
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あなたが痩せない理由は『歯』に関係あるかも!歯が悪いと太っていく!?

もう夏ですね!夏と言えば、海!! 彼に水着姿を見せるために、ジムに通ったりとダイエットに励んでいる方も多いと思います! ダイエットも大切ですが、もっと身近なことで、もっと大切なことを見落としでませんか? 【虫歯が多かったり、噛み合わせが悪いとブクブク太っていく??】 虫歯と噛み合わせと肥満には実は深い関係がありました! 早食いの人に肥満の人が多いのはよく知られています。 性格的にせっかちな人が早食いになるというイメージがありますが、実は早食いの原因には虫歯と噛み合わせがあるんです。本日は虫歯と噛み合わせと肥満についてまとめました。 虫歯と噛み合わせと肥満を紐解くカギは、「噛むこと」にある! 歯の最も基本的な役割は、噛むことにあります。 よく噛んで食べることは、ダイエットだけでなく健康のためにもよいとされています。 ところが、虫歯になったり、噛み合わせが悪かったりすると「噛む」という働きにさまざまな障害が起こってきます。 虫歯が進むと、冷たいものや熱いものなどが、しみるようになります。 さらに進行すると、痛みの頻度や感覚が長くなってきます。 徐々に痛みは増していき、歯と歯がぶつかるだけでも痛みが出るようになってきます。 このような不快な症状が起こると、人間はそれを避けるような行動をします。 つまり、噛みたくなくなるわけです。 噛むのは嫌だけれどお腹は空く、だからしっかりと食べ物を噛み砕いて飲み込むことをせず、ある程度噛んだら、飲み込んでしまったりします。 また、歯並びが悪く噛み合わせが悪いと、うまく噛むことができず、丸飲みする傾向があります。 特に前歯が噛んでいない人に多い傾向がみられます。 つまり、「噛む」という作業を飛び越えてしまうため必然的に早食いになってしまいます。 虫歯や噛み合わせが悪いことによる早食いが、肥満を引き起こします! ではなぜ早食いは肥満になりやすいのでしょう。 それは、脳の働きに関係しています。「噛む」という行動が脳に伝わると満腹中枢を刺激してお腹がいっぱいという感覚が起こります。つまり食べ過ぎを防止してくれるのです。 ところがあまり噛まずに食事をすると、満腹中枢が刺激されにくくなり、なかなか満腹感を感じないことがわかっています。 同じ食べ物で比較しても、よく噛む人と噛まない人では満腹になる量が異なるという報告されています。 ですから、あまり噛まずに飲み込む早食いの人は肥満になりやすいといえるのです。 また、早食いの人には胃腸障害がある人も少なくありません。 噛む回数を多くすればするほど唾液は多く出ます。昔の人は30回噛んでから飲み込みなさいと言っていました。これはとても理にかなっています。噛むことで唾液を多く出し、満腹中枢も刺激する。噛みながら唾液に含まれている消化酵素の働きで第一段階の消化を促す。 しかし、噛む回数が少ないとそれらの働きが十分にされず、胃に入ってくる食べ物が大きいまま、しかもほとんど消化されずに入ってくるため、胃は重労働を強いられることになります。 こうして消化不良などが起こり胃腸障害をおこしやすく、さらに便秘にもなりやすくなるという悪循環が始まるのです。口腔模型…
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歯周病は出産にも悪影響? 歯を失うだけじゃない、歯周病の怖さとは

歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気です。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっています。 しかし安心してください。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのです。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているといいます。歯科ユニット そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。今回は特別に本書から、近年、さまざまな研究結果から明らかになった、歯周病が全身に及ぼす影響について紹介します。 *  *  * 歯周病は、歯周病菌による感染症です。軽いうちであれば歯周病菌は歯肉の周辺にとどまっていますが、進行して深い歯周ポケットが形成されるようになると、その中で炎症を強めるタンパク質(サイトカイン)などがどんどん増え、歯肉の血管から血液中へと流れ出していきます。血流にのって臓器や血管壁にたどり着いた歯周病菌やサイトカインは、毒性を発揮し、糖尿病や心臓病を悪化させるなど全身にさまざまな悪影響を及ぼすのです。 また「気道」も、歯周病菌が体内に入り込む経路の一つ。口の中にいる歯周病菌が食べものや唾液に混ざり、誤って気道から肺へ流れ込むと、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などを引き起こします。 ■歯周病が引き起こす全身病 近年、さまざまな研究結果から、歯周病が全身にどのような影響を及ぼすのかが明らかになってきました。 【糖尿病】 糖尿病では、網膜症、腎症、神経障害、末梢血管障害、大血管障害といった合併症を引き起こしやすいことが知られています。歯周病はこれらに続く「第6の合併症」といわれているほど、糖尿病と密接にかかわっています。 まず糖尿病になると、体を感染から守る免疫細胞の働きが落ち、歯周病などの感染症にかかりやすくなります。さらに糖尿病の人は、血糖値を下げる作用があるインスリンというホルモンの分泌が減少したり働きが低下したりすることによって血糖値が上がり、高血糖になっています。高血糖の影響で炎症が強まるために、歯周病の症状も悪化しやすくなるのです。 また、歯周病の炎症によって作り出される物質(サイトカイン)のいくつかには、インスリンの効きを阻む「インスリン抵抗性」があるために、歯周病患者は、血糖コントロールがしにくくなり、糖尿病を悪化させてしまいます。糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病も糖尿病を悪化させる――というように、双方向で悪影響を及ぼしているということです。 しかしこれを逆手にとって、歯周病をしっかり治療すれば、血糖コントロールを改善できますし、薬や食事、運動などで血糖値が安定すれば歯周病の症状も良くなります。 【循環器の病気】 これまで1000人以上を対象におこなわれた研究によって、歯周病が重症化した人はそうでない人に比べて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの循環器病の発生率が~倍も高いことが明らかになっています。さらに、循環器病の原因となっているアテローム性動脈硬化症(コレステロールなどの脂質が動脈内膜におかゆ状に沈着した動脈硬化)の程度が、歯周病と関連していることもわかってきました。「アテローム性動脈硬化を起こしている部分を手術したら、そこから歯周病菌が検出された」という報告もたくさんあります。 循環器病には歯周病菌が直接血管に障害を与えるだけでなく、炎症の起きた歯周組織で作られる「炎症性サイトカイン」が血流を通じて心臓や血管に移動することによって血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化され、心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。 また心臓の病気の一つ「感染性心内膜炎」の場合、口の中の歯周病菌が原因になっていることもあります。抜歯や出血をともなう歯肉の治療時に歯周病菌が血液中に入り込み、心臓の内壁を覆う「心内膜」に感染して炎症を起こし、心臓の働きが低下します。 とくに心臓病の手術や検査を受けるなどして感染症に対する抵抗力が落ちている人や、弁膜症など心臓の病気がある人は注意が必要です。 【骨粗しょう症】 骨量が減少して骨がスカスカでもろく折れやすくなった状態を「骨粗しょう症」といいます。加齢とともに誰でも骨量は減少するものですが、とくに閉経以降の女性は女性ホルモンの分泌が減少するとともに骨量もぐっと少なくなるので、骨粗しょう症が多く見られるようになります。また、歯周病に侵された歯肉の中で産生される炎症性サイトカインには、骨代謝に影響を及ぼすものがあるということもわかってきました。 逆に骨粗しょう症の人が歯周病になると、他の骨と同じように歯槽骨がもろくなり、吸収されるスピードも速まるので、歯周病が悪化しやすいといわれています。 【リウマチ】 関節リウマチは免疫の異常などが原因で、手や足の関節に痛みや腫れをともなう炎症が起きる病気です。関節リウマチと歯周病には同じ炎症性サイトカインが関連しているなど共通点も多く、関節リウマチの患者は歯周病にかかりやすいことがわかっています。とくに口の中を不潔にしていると、歯周病が重症化しやすくなります。関節リウマチの患者さんは手指の動きが悪いので、歯ブラシを思うように動かせないことも重症化の一因でしょう。 逆に歯周病があると関節リウマチの病状に影響を及ぼすなど、双方向で関連しています。 【誤嚥性肺炎】 歯周病菌が気道経由で感染を広げる病気の代表が、「誤嚥性肺炎」です。口の中の歯周病菌が唾液や食べ物に混じって気道に入り込み、肺に感染を起こします。通常は唾液や食べ物が気道側に入ることはありませんが、高齢者は飲みこむ力が弱く、さらに感染に対する抵抗力も低下しているために誤嚥性肺炎を起こしやすいのです。 肺炎は80歳以上の高齢者では死亡原因の3位であり、予防を心がけなければならない病気です。高齢者に口腔ケアをおこない、歯周病菌などの口内細菌が減少すると、肺炎の発症率を低下することが報告されています。 【早産・低体重児出産】 歯周病は、出産に悪影響を与えることもわかってきました。1996年に初めて「早産の危険因子の一つ」という研究報告が発表されて以降、各国でおこなわれてきた多くの研究を解析した結果、重い歯周病にかかった女性は早産や低体重児を産むリスクが、かかっていない人の倍になることが示されたのです。 早産や低体重児出産のリスクとして喫煙や高齢妊娠がよく知られていますが、細菌性膣炎などの細菌感染もリスクの一つ。歯周病も感染症なので、歯周病にかかった歯周組織が作り出す炎症物質が血液中に入り込み、子宮頸管を柔らかくし子宮を収縮させて早産しやすくさせると考えられています。また、歯周ポケットから血液中に入り込んだ歯周病菌の毒素が子宮などに流れ着き、直接悪さをしている可能性もあります。ただし、歯周病を治療すると早産や低体重児出産のリスクを減らすことができるかどうかは意見が分かれており、まだ明らかな結果が出ていません。…
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