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乳酸菌がネバネバなお口をスッキリさせる理由とは?

食事後でなくてもなんだか口のなかが「ネバネバ」することがあります。食べたもののせいかも?体調が悪いのかな?と気になってしまいますよね。 ハミガキしてもデンタルウォッシュしても、そのネバネバが気になるという方。それはもしかしたら、歯周病かもしれません。 乳酸菌入のチョコやタブレットが発売されて話題ですが、乳酸菌でそのネバネバをスッキリとさせてくれるらしいとのこと。でも乳酸菌っていったい何?ヨーグルトに入っている乳酸菌のこと? そんな乳酸菌のヒミツにせまってみました。 乳酸菌と発酵食品の関係 長持ちする食品に生まれ変わる 乳酸菌というと発酵食品がすぐ思い浮かびます。チーズやヨーグルト。味噌や醤油の調味料、漬物などもそうですね。菌が素材と混ざり合って発酵という過程をふみ、長持ちする食品に生まれ変わります。 乳酸菌が糖から乳酸を作ることを「乳酸発酵」といいます。乳酸菌は、乳酸発酵によってヨーグルトをはじめとする発酵食品を作りますが、食品によって使われる乳酸菌の種類が決まっています。(中略) 乳酸発酵にはこういった働きがあるため、古くからさまざまな食品に利用されてきたのでしょう。現在では乳酸菌自体から整腸作用に効く薬品なども作られています(※引用:乳酸菌のお話(ヨーグルトと菌)明治)。 乳酸菌といってもどうも奥が深いようです。歯科ユニット 乳酸菌の種類はたくさん 350もの種類がある?乳酸菌 乳酸菌が食物を変化させて、私たち人間にとって体によい食品になるということはわかりましたが、その菌は1つではなくいろいろ種類があるようです。 乳酸菌は現在わかっているところで350もの種類があります。これだけの種類を詳しく知ろうと思って調べてみても、アルファベットや記号の羅列が続き、理解するのはなかなか難しいと思います(※引用:乳酸菌の種類 フジッコ)。 そういえば、乳製品の売り場にいくと様々な菌の名前が入ったヨーグルトが置いてありますよね。今はいろいろな研究が進み、菌が持っている力がヒトの体に入って様々な影響を与えるということが分かってきています。 ヒトも持っている乳酸菌との融合 予防医学「プロバイオティクス」という考え方 ヒトも生まれながらにして体内に菌を持っています。DNAがヒトによって異なるように人間の持つ菌も、ヒトそれぞれ同じではありません。そのなかの菌で最近、注目を浴びているのが腸内に住む菌です。 腸内乳酸菌について 腸内に生息する細菌は約500種、100兆個、そして、その重量は1kgに達する。そのほとんどは大腸に生息する嫌気性菌である(図1)。 ヒト腸内細菌の代表的なものはビフィズス菌、ラクトバチルス菌の乳酸菌であり、そのほか、バクテロイデス菌、クロストリジウム菌、大腸菌などである。前2者はグラム陽性菌で、後の3者はグラム陰性菌である(※引用:上野川修一 腸内乳酸菌とプロバイオティクスの免疫系に対する作用 ―その現在と未来)。 このヒトが持っている乳酸菌と外部からとる乳酸菌が体内で反応し、健康によいとされる状態を作り出しているようです。 その考え方は、ヨーロッパが発祥といわれ「プロバイオティクス」と呼ばれています。 母乳に含まれている乳酸菌の力 ラクトバチルス ロイテリ菌とは ヒトが持つ菌は腸内だけでなく口のなかにももちろんたくさんの菌があり、外から入る細菌やウイルスに対して防御するかのように働くものもあります。しかし、もとから持っている人間の免疫力が弱まっていると歯周病や風邪をひいてしまったりと体調をくずしてしまいますよね。 その免疫力がありそうもない生まれたての赤ちゃんが、病気にかかりにくいのはどうしてでしょうか。 よくいわれているのが、「赤ちゃんは母乳に含まれる免疫力により守られている」、「おなかのなかにいるときに母親がもつ免疫力が出産後数ヶ月は続いている」ということです。 そして、その母乳に含まれているラクトバチルス…
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SEや医師、看護師は虫歯になりやすい!? 歯科医が指摘する虫歯要注意の職業

歯の代表的な疾患・虫歯。誰もが、一度はその痛みに悩まされたことだろう。大人から子どもまで、年代を問わずに虫歯リスクはあるわけだが、なりやすい人や職業はあるのだろうか。 今回は、矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師に、虫歯のメカニズム予防方法、なりやすい職業などについて伺った。レントゲン照射器 虫歯はこうしてできる まずは虫歯ができるまでの過程をきちんと理解しておこう。 私たちが食事をする際、細かな食べかすなどが歯に付着していく。このかすを歯垢(プラーク)と呼ぶが、1mgの歯垢の中には10億個の細菌が住みついていると言われている。 これらの細菌が、食事のたびに糖などの栄養を取り込み、酸を産生。この歯垢から産生された酸によって、歯の表面からミネラル成分が溶け出すことを「脱灰(だっかい)」と呼ぶ。この状態が虫歯の始まりとなる。 だが、食後しばらくすると自浄作用がある唾液などによって、歯垢は酸性から中性方向へと向かう。すると、カルシウムなどのミネラル成分が歯に戻っていき、虫歯ができにくい状態へと戻る。この状態を「再石灰化」と呼ぶ。 「歯の表面で脱灰と再石灰化が行われますが、そのバランスが崩れて脱灰が進み、再石灰化が追いつかないと虫歯になります。摂取した糖度が高かったり、唾液量が少なかったりすると、再石灰化への時間が長くかかりそれだけ虫歯になりやすくなります」。 「歯と歯の間」「溝などのへこみのある場所」「歯の詰め物と歯の境界」などの歯垢がつきやすい場所が、虫歯になりやすいと言われている。 虫歯予防を一挙紹介 虫歯で痛い目に遭わないようにするには、予防が肝要。予防には自宅・オフィスでも簡単にできる方法と歯科医などのプロにやってもらう方法があるので、まとめて紹介しよう。 自宅・オフィス編 ■就寝前の歯磨き……睡眠中は虫歯菌が活発になる一方で、歯を浄化する作用がある唾液の量も減るため虫歯になりやすい。理想は一日3回の歯磨きだが、忙しくてできない場合は就寝前に必ずしっかりと歯磨きをするようにしよう。 ■デンタルフロス……歯ブラシでは60%、デンタルフロスでは20%の歯の汚れを落とすことができると言われている。「見えない場所や、ブラシが届かないところあるため、歯ブラシだけで歯の汚れを100%取りきることは難しいと覚えておいてください」。2つの併用でも80%ほどの計算となり、歯のすべての汚れは取り除けないが、この20%の差は大きい。歯並びの悪い人は特に除去することが難しくなるので、普段から意識しておこう。 ■歯磨きできないときのガム……仕事が忙しかったり、会社のトイレで歯を磨くのが恥ずかしかったりして毎日3回の歯磨きをできないケースも多々あるだろう。そういう際は、歯磨き代わりに唾液を促すためのガムを1粒でもいいのでかむようにしよう。 歯科編 ■3DS……デンタル・ドラッグ・デリバリー・システムの略称。歯科で型どりをしてマウスピースを作ってもらい、フッ素などの薬を歯の表面や歯周ポケットの隅々まで浸透させる。唾液に洗い流されずに長時間の薬の効果が期待でき、ホームホワイトニングを実践している人もそのマウスピースを活用できる。 ■歯科用サプリメント……高濃度のビタミンCや、インプラント前後においてミネラルなどの微量栄養素を効率よく摂取できる製品など、歯科専用のサプリメントがクリニックで販売されている。「定期的に飲んでいただくことで、クリニックへの訪問間隔を徐々にあけていければと思っています」。 ■唾液検査……国をあげて虫歯予防に努めているスウェーデンでは、虫歯リスクを患者に説明するための専用ソフトなども開発されている。各種唾液検査も、唾液量や細菌の数・種類などを知るため、歯科医院でできる簡易検査から培養発注する精密検査まで行われている。唾液量や虫歯菌の数、食事の頻度、虫歯の経験、汚れのつき具合などを分析することで、自分の虫歯のなりやすさがわかる。 「今は、虫歯もソフトを使って管理する時代です。3DSのマウスピース自体は歯科で作ってもらう必要がありますが、あとは自宅でのケアとなります。日本における虫歯予防は、この『この歯科医院での予防&管理』と『ホームケア』が主流となります」。 医師やSEは虫歯になりやすい? 虫歯の主たる原因は食事に伴う糖の摂取のため、食事を含めた生活習慣が大きく虫歯リスクへと影響を与えていると考えられる。 そこで、今村医師に「虫歯になりやすそうな職業」について伺ってみたところ、「デスクワークが多い人」「医師・看護師」「介護士」「長距離ドライバー」「SE」などが該当する可能性が高いと回答してくれた。 「一日中デスクワークの方は、手軽に飲み物やおやつを摂取できる環境がありますし、仕事のストレスから甘い糖分摂取が進む傾向にあります。医師、看護師や介護士などの勤務時間が不規則な職業の方や、不規則な時間に食事を摂(と)る長距離ドライバーの方などは、缶コーヒーなどの嗜好品(しこうひん)の頻度が高いです。結果として生活や食事のバランスも崩れやすいので、口腔(こうくう)内の環境が悪い方が多いようです」。 また、SEなどのように休みの取りにくい人も該当するようで、特にSEは極端に対照的な2グループに分類できるという。 「SEの方は、虫歯がすごく悪くなっても放置している『極端に無関心なグループ』と、やや神経質気味で問題意識が非常に高い『毎月定期的に来院するグループ』に分けることができます」。 そのほか、「ストレスを受けやすい」「喫煙して唾液量が減少している」「ドライマウスになりやすい」「末梢(まっしょう)血管が収縮している」などの特徴がある人も虫歯になりやすいため、注意が必要だ。 将来の「おいしい食事」に備え、きちんとしたケアを 日本歯科医師会は、平成元年から現在の厚生労働省と共に「8020運動」を提唱してきた。この運動には、「80歳になっても自分の歯を20本以上持とう」という意味がこめられている。抜歯のリスクもある虫歯は、この運動の"大敵"と言える。 20本という数字の基準は、「少なくとも自分の歯が20本以上あれば、…
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肥満気味の40男こそ! 正しいデンタルヘルスとは?

40代の80%が罹患しているともいわれる歯周病。日本疫学会の発表によると、普通体型の人に比べ肥満の人は、約倍も歯周病にかかりやすいという。つまり、メタボ気味の40代男性は歯周病リスクが大きく上がっているといえるのだ。口内ケアを怠ればすぐにかかってしまうという非常に身近、かつ危険な歯周病対策とケアについて、表参道矯正歯科の川崎先生に話を聞いた。 ■■今回のアドバイザー 表参道矯正歯科 院長 川崎健一さん 完全オーダーメイドの矯正歯科治療を行う表参道矯正歯科の院長。東北大学歯学部卒業。歯学博士(歯科矯正学)、日本矯正歯科学会認定医 舌側矯正医(Lingual Orthodontist)インビザライン専門医(インビザラインスーパードクター)クリアアライナー認定医、アソアライナー認定医。 ■歯周病菌の毒素が、肥満の原因に 川崎さん「歯周病とは、生活習慣病のひとつで、歯の周りの組織に発生する慢性疾患の総称です。わかりやすくいうと、歯肉や歯槽骨が歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされる炎症によって、破壊されていく病気です。程度の差はありますが、実は日本人の成人の80%以上がかかっているともいわれています。 特に、肥満の人は、普通の人に比べて歯周病が悪化しやすいと考えられています。というのも、肥満の人の内臓脂肪には、炎症反応を活発化させる物質がとても多く分泌しているからです。歯周病は歯周組織の炎症なので、肥満の人は要注意なのです。 反対に、歯周病が、肥満を引き起こす原因になることもわかっています。歯周病菌が出す毒素を、マウスの皮下に注入し続けたところ、内臓に脂肪が沈着し、肥満を引き起こしたという研究結果が発表されています。これは、歯周病菌から出た毒素が、血液中に入り込んだことが肥満の原因であると考えられています。さらに、肥満になるとインスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなったりして、糖尿病を引き起こす可能性も高まります」 ■歯垢・歯石はセルフケアも可能 川崎さん「歯周病のケアで一番重要なのは、プラークコントロールです。プラークコントロールとは歯ブラシやデンタルフロスなどを使ってプラーク(歯垢)を歯や、歯と歯茎の隙間から取り除くことです。これは自分でできることなので、丁寧な歯磨きを毎日実践するのがいいです。たとえば、歯ブラシだけではなく、フロスも併用することで、歯の汚れの約80〜90%を落とせると言われています。最低でも15分間は磨くようにしましょう。歯科 口腔内カメラ ただ、いくら気をつけて歯磨きをしていても、だんだんと歯石がついてきます。 歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石に変化して歯の表面に強固に付着します。これは歯ブラシだけでは取り除くことができません。定期的に歯医者さんに通って歯石除去をしてもらってください」 ■悪化すると歯が抜け落ちることも… 川崎さん「歯周病には進行の度合いによって、初期歯周病、中期歯周病、重度歯周病に分かれます。それぞれの進行度合いによって治療内容が変わるので、歯科医院に行ってガイドラインに沿った計画的な歯周病治療を受けるのがオススメです。 歯周病が悪化すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜が破壊されて、最後は歯が抜け落ちてしまいます。このような最悪の事態を防ぐためにも、自覚症状がないうちからケアしていくことが大切です」 ■最後にアドバイザーからひと言 「ビジネスマンにとって、白く綺麗な歯は大きな武器になりますよ!」
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歯科医に聞く。無痛治療の実際とは

歯科医院のホームページで「無痛治療を行っています」という文言をよく見かけます。あのギンギン削られてガンガン痛むことから解放される? と期待してしまいますが、無痛治療とは具体的にどのように行われるのでしょうか。本当に無痛なのでしょうか。 歯学博士で歯科・口腔衛生外科の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。生体情報モニタ ■麻酔、レーザー、薬、そして早期治療 「無痛治療とは、文字通り、痛みを感じないように治療する方法です。一般的に、次の方法がとられています」と江上先生。 1)麻酔による治療 どこの歯科でも行っている無痛治療法ですが、麻酔薬や麻酔の方法、技術は歯科医によります。 まず、歯ぐきにジェル状の「表面麻酔剤」を塗ってから、そこに注射針で「局所麻酔」を施します。 注射の針は極細です。かつては、刺すときにちくっと感じていましたがが、今はそれもまずありません。注射の方法も進化しています。麻酔液を、電動で少しずつゆっくり注入していく場合は、歯ぐきへの圧迫を最小限に抑え、少量で効率よい麻酔が可能です。費用は、保険適用です。 注射による麻酔がつらい、高血圧などで一般の麻酔では持病が悪化するなどという方には、「笑気吸入鎮静法」を行います。鼻から笑気ガス(医療用ガス)を吸い込むと、リラックス気分になって痛みへの恐怖心が緩和され、鎮痛効果もあります。数分で元の意識に戻ります。自費で、2,000円~3,000円です。 ほかに、麻酔医が静脈に少量の精神安定剤を投与する「静脈内鎮静法」や、全身麻酔という方法もあります。自費で、かつ、どこの歯科医院でも取り扱っているわけではありませんので、相談が必要です。 2)レーザーによる治療 患部にレーザーを照射して歯をはじく感覚で削ります。殺菌効果、止血効果もあり、化膿(かのう)している歯ぐきの切開など小外科処置を行うこともあります。 ただし、深い虫歯の治療は難しい、機械で削るよりもかなり時間を要するなど、デメリットもあります。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。 3)エアーアブレーションによる治療 「細かい粉末を、圧縮した空気で噴射して歯を削る装置」で治療します。進行したむし歯には適しません。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。 4)抗菌剤による治療 一時、薬を詰めるだけで歯を削る必要がない、という治療法が話題になりました。これは、3種の抗菌剤(細菌を死滅させる薬)を混ぜて詰める「3Mix(スリーミックス)法」と呼ばれる方法です。 歯を削らない、神経を抜かなくてよい可能性がありますが、取り扱っている歯科医院が少数であること、その安全性、有効性について証明したデータに乏しい、日本歯科保存学会は2009年3月時点では「現状では、保存領域の治療技術として容認することは難しい」という見解を発表しているという側面もあります。費用は保険適用外で、医院によって変動があるようです。 江上先生は、こうアドバイスを加えます。 「以上の方法が主ですが、一番の無痛治療は、むし歯の早期発見早期治療です。むし歯は、歯の表面のエナメル質が変色することから始まります。それに気付いた時点ですぐに治療をしておくと、エナメル質には神経が通っていませんから、削ったとしても痛みはありません。また、削る必要がないこともあり、時間も費用も最小限ですみます。 それに、痛みというのは心理面に大きく影響されます。信頼できる医師から、どのような治療をするのか、痛みはどの時点でどう感じそうなのかの説明を受けておくと、いきなり削られるよりも随分と心の負担が軽くなり、痛みも軽減するものです。 そのためには、医師に気を遣わずに、『自分は痛みに弱い』、『過去に痛い経験をした』など、あらかじめ相談するようにしてください。こういう心理面が重要になってきます」 「水がしみるようになれば、歯の神経がむし歯で浸食されていますから、治療に際して痛みが出てきます」と江上先生。どうやら、無痛治療のお世話になる前に歯科医へ急ぐことこそが無痛治療になるようです。
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短期間で歯並びを治せる「セラミック矯正」の種類と特徴

いくつかある矯正方法の中でももっとも短期間で見た目を変えられるのが、セラミックによる矯正です。ここではセラミック矯正の方法や特徴などついて、詳しくお伝えします。 短期間で歯並びを美しくするセラミック ワイヤーなどで歯を動かすことなく、自分の歯を削った上にセラミックを被せるのがセラミック矯正です。仕事柄、装置を付けられない方や短期間で治したい人に適しています。そんなセラミック矯正のメリットは、なんと言っても痛みがほとんどなく、短期間できれいな歯並びになるということ。歯科矯正器具 治療回数は4~5回です。治療期間は通院頻度によりますが、1~3か月程度です。 治療の流れは以下の通りです。まず、カウンセリングを行いご状態に応じた治療本数や治療方法をご説明します。希望する歯並びや歯の形、色などを確認し、レントゲンや口腔内写真を撮り、歯型を取ります。2回目のご来院時までにその歯形を元に仮歯を製作しておきます。2回のご来院時に歯の表面を削り、仮歯にします。患者のご希望を伺った上で仮歯を使って最終的に被せるセラミックの歯の形や長さなどをデザインします。仮歯の形が決まった時点で歯型を採り、次の回でセラミックの歯を接着します。セラミックの歯は仮付けして使用感を確認して頂いてから本着する事も可能です。 セラミックの歯は基本的に1本に対して1本のセラミッククラウンを被せます。ただ、歯に欠損がある場合はその両側にまたがることによって欠損部を埋めることができる、ブリッジという方法で治します。 また、八重歯などが著しく外側に出ていたり、内側に入り込みすぎていたりする場合はその歯を抜歯して治す事もあります。 また、素材もさまざまです。表面がセラミックで芯が金属のメタルボンドという歯は芯が強いため奥歯に向いているもの、芯の素材がジルコニアでハイクオリティのオールセラミックなどもあります。その素材などによって価格が変わってきます。これによって、強度、変色しにくさなどにも違いが出てきますので、医師によく確認した上で選ぶようにしましょう。ご自身の歯をホワイトニングで白くしてからセラミックを入れると、よりきれいな歯に仕上がりますので、セラミック矯正時にホワイトニングも併用される方が多いようです。 セラミックを使った歯科治療 セラミックは差し歯や被せものとしての使用だけでなく、ブラケットにも利用されています。白いので歯となじみやすく、ワイヤーもホワイトにすれば、より目立ちにくくなります。汚れが付着しにくい素材で、矯正中のケアにも向いている素材です。また、セラミックはインレー(詰め物)にも使われるなど、審美性が気になる歯の治療に幅広く使われています。 限られた時間で矯正を行いつつ、美しさも求めていきたいという方には、このセラミック矯正という方法はおすすめです。
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口角炎の原因菌「カンジダ」が感染しやすい条件とは

口角が裂けて痛む口角炎。刺激物などの摂取が多い方や、真菌(カビ)の一種カンジダが感染することがあります。こちらでは、カンジダ菌が原因でという真菌(カビ)の感染があります。ここでは、カンジダが感染しやすい条件や、カンジダ感染による口角炎を防ぐためのポイントについて解説します。 口角炎の原因菌、カンジダとは? 口角炎はカンジダという真菌(カビ)によって引き起こされることがあります。カンジダは、もともと体にいる常在菌の一種で、口の中、消化管、腟に常に生息しています。通常は人体に害を及ぼしませんが、風邪や疲労などにより免疫機能が低下していたり、衛生状態の悪さや抗生物質などの薬に影響を受けて増殖すると、さまざまな感染症状を引き起こします。 カンジダが感染しやすい条件とは カンジタが皮膚に感染しやすくなる条件は以下の通りです。 ・温かく湿度の高い場所、気候 ・調湿機能が悪い合成繊維の下着などで締め付けられた部分 ・衛生状態が悪い場所 ・皮膚に炎症性の疾患がある場合 ・抗生物質やコルチコステロイド薬など、免疫機能に影響を及ぼす薬を使用しているとき ・糖尿病、肝臓病、エイズなど免疫機能を低下させる病気に罹患しているとき 上記のような条件のもと、皮膚の湿った部分に増殖します。カンジダが感染しやすい部位は、口の粘膜、鼠径部(そけいぶ)、わきの下、乳房の下、お腹のたるんだ部分、デリケートゾーンなどです。 口角炎で言うと、唇をよく舐めるくせがあったり、子どもの場合では指しゃぶりなど、口角が常に湿っているような場合にカンジダが繁殖しやすく、口角にカンジダ症を発症して口角炎が起こります。このほか、皮膚や粘膜を正常に保つためのビタミンやミネラルが不足する「鉄欠乏性貧血」「亜鉛欠乏症」「ビタミン(B2、B6、B12)欠乏症」などでも発症しやすくなります。口腔洗浄器 カンジダ性口角炎の治療 治療は、抗真菌薬やビタミン剤の処方が一般的です。口角の裂け目がひどい場合には軟膏が処方されることもあります。 口角炎の症状は3日程度で軽くなるのが普通です。長くても1週間程度で改善していきます。それまでは、医師から処方された薬をきちんと服用し、軟膏をまめに塗るほか、栄養バランスのよい食事を心がけて、症状の改善につとめるようにしましょう。
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乳歯が残って永久歯が生えてこない!乳歯遺残って何?

正常な乳歯の生え代わり時期は? 犬の歯の生え変わりは、正常ですと永久歯の生えてくる生後3か月から7か月頃に乳歯が抜け落ちます。しかし、トイプードルやチワワなどの小型犬では、生後1年たっても乳歯が残ってしまう場合があります。乳歯の本数は正常ですと28本(切歯3本、犬歯1本、前臼歯3本、これが上下左右にあるので28本)、永久歯は42本(切歯3本、犬歯1本、前臼歯4本、後臼歯2本(上顎)または3本(下顎)、これが左右にあるので42本)あります。歯科機器通販 乳歯が残ってしまうとどうなるの? 乳歯が残ってしまうと、永久歯が正常に生えてこないために歯並びが悪くなり、かみ合わせが悪くなります。そのままの状態でいると、さらに乳歯よりも内側に生えてきた歯が上顎の内側にあたって炎症が起きたり穴が開いたりします。また残っている乳歯と永久歯の間には隙間ができて食事のカスが溜まり、歯石が付着してきます。すると歯石がもとで炎症(歯肉炎)が起きたり、歯肉が痩せてきて歯が脱落することもあります。また歯肉炎が原因で、感染が顎の骨や鼻などにも広がるなど、さまざまなトラブルの原因となるのです。 乳歯遺残はどうすればいいの? まず小さいころから口の中を見せてくれるように積極的にさわってあげて、時々チェックしてあげることが必要です。今生えている歯のそばに新しい歯が生え出してくるのが、日々の観察により確認できます。もし口に触れることを拒むようでしたら、定期的に獣医さんに診てもらって下さい。もし乳歯が7カ月以上たっても取れないようでしたら、乳歯の抜歯が必要です。避妊手術や去勢手術をそのころに行うことが多いので、その時に一緒に抜いてもらえば、費用や犬の負担も少なくて済みます。麻酔をかけないで歯を抜いたりすることもありますが、出血がきっちりと止められるようでしたら問題ないです。ただ抜く過程でとても嫌がり、今後口を触らせなくなることもあるので、できる限り麻酔してもらって抜歯することをお勧めします。
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キシリトール100%のタブレットは虫歯予防にも最適!

■ 口の中で溶かすだけの簡単オーラルケア キシリトールガムは有名ですが、最近話題の「キシリトールタブレット」をご存知ですか? 歯の主成分であるリン酸カルシウムを配合しているキシリトール100%のタブレットには、歯を強くする効果(歯の再石灰化)があり、虫歯予防にもなります。 ガムを食べる習慣のない方や歯科の治療中超音波クリーナー 激安でガムを噛めない方にも最適です。 また、小さなお子さんの生活にも取り入れやすいといえるでしょう。 ■ そもそも「キシリトール」って何? その効果とは? キシリトールとは、シラカバやカシなどの植物から作られる天然由来の甘味料で、虫歯の原因となる酸をつくらないと言われています。 また、以下のような効果があります。 ○スッとする甘さにより、唾液を出す 唾液が増えることで酸を中和する能力が高まり、歯の再石灰化が促進されます。 ○歯垢(プラーク)中のミュータンス菌などを減少させ、虫歯の原因となる酸を抑制する ミュ-タンス菌は通常、糖を取り込んでエネルギー源として酸を生成し、その酸により虫歯が始まります。しかしミュータンス菌はキシリトールを取り込めず、酸を生成できません。よって、キシリトールを使い続けると、口腔内の歯垢のむし歯菌の数が少なくなります。毎日の習慣になると、虫歯になりにくい歯垢に変わっていきます。 ○歯垢の性状の変化によって歯磨きがしやすくなり、歯肉炎も起きにくくなる ■ キシリトールタブレットの効果的なとり方 タブレットなので、ゆっくり溶かすだけで口の中にキシリトールが広がります。以下の3点を踏まえて、効果的に取り入れましょう。 [1]1日の摂取目安量は、1回に3粒を噛まずに5分ほど舐めます。 [2]1日5~7回を目安に、1週間続けるとよいでしょう。 [3]キシリトールを摂取してプラークが減り始めるのは約1~2週間。さらに3カ月間摂取すると、虫歯になりにくい状態になります。 その後3カ月くらい摂取をやめても、効果は持続するといわれています。 ■ 医師からのアドバイス きちんと歯磨きをしているにもかかわらず虫歯になりやすいという方は、このキシリトール100%タブレットを生活習慣に取り入れてみることをお勧めします。
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乳歯がグラグラ…。自宅で上手に抜く方法とは?

■ 早めに抜いたほうがいい? それとも自然に抜けるのを待つ? 適正な歯の生えかわりの時期にグラグラになった乳歯は、自然と抜けることがほとんどです。しかし歯並びや噛み合わせの状態によっては、なかなか取れないことがありますよね。 長期間グラグラの乳歯を残していると歯垢(プラーク)がたまり、口の中が不潔になる原因となります。また、永久歯が生えてくるのを邪魔することもあります。歯科ユニット 乳歯がグラグラしているとき、どのように対処するのが正しいのでしょうか?医師に聞いてみました。 ■ まずは歯科医師に相談しよう! 転倒などによる乳歯の打撲により、子どもの本来の生えかわりの時期よりも早く乳歯がグラグラしているケースがあります。 その場合は、乳歯であっても安静にして永久歯の準備が整う時期まで保存しておいた方がいいこともあります。まずは歯科医師に相談しましょう! ■ 自宅で抜く方法1:フロスを使って抜く 抜けてもいい時期のグラグラ乳歯でも血が止まりにくいことがあるので、基本的には歯科医院で行う方が安全です。それでも自宅で抜きたいという人は、試してみてください。 まずグラグラの歯の根元に、フロスまたは裁縫用の糸を巻きつけます。大きく深呼吸させて、息をはき始めた瞬間に、一気に引っ張ります。多少の出血がありますが、ガーゼやティッシュを傷に当てたまましっかり咬ませておくと、15分程度で止まります。 注意点: ティッシュに血が付いたからとしょっちゅう交換すると、逆に血が止まりにくくなります。10分間は取らずに咬ませてください。口の中の傷は、血のゼリー状のものに覆われることで治ってくるので、血でできた黒い塊を取らないでください。傷に触ると出血がありますが、2~3日でおさまってきます。 ■ 自宅で抜く方法2:歯を大きく揺らして抜く グラグラしている乳歯を、歯がない方向にゆっくり、大きく揺らします。 歯医者で抜くのも怖いし、自然と抜けてほしいけれど気になって仕方がないという人にオススメです。一度では取れず数日かかることもありますが、大きく揺らしていくうちに外れていきます。 いずれにせよ、状況によって最適な処置は変わりますので、気になることがある際には、まずはかかりつけの歯科医院を受診するようにしてください。
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