Archives for December, 2015 - Page 3

大人が始める歯列矯正!安全な方法とその費用は?

歯列矯正は大人になってからでもできる! 歯並びが気になっているけど、もう年だからと諦めていませんか?歯列矯正は学生がするものというイメージをお持ちの方も多いかも知れませんが、最近では40代、50代から矯正治療を開始する人も増えています。歯周病で歯茎に炎症があったり、歯を支える骨が少なくなっていると歯を動かすことが難しい場合もありますが、口の中が健康であれば歯列矯正は何歳からでも始めることができます。 大人の矯正は子供に比べて注意が必要? 矯正治療は大人になってからでも可能ですが、子供の矯正と比べていくつか注意点があります。 1. 歯が動くスピード 矯正治療で歯が動くスピードには個人差がありますが、大人の場合は子供に比べて骨が固くなっていたり、代謝が落ちていることもあり、ゆっくりと治療を進める場合が多いです。歯の動きが遅いからといって、強い力をかけると歯の根っこがダメージを受けるので注意が必要です。 2. 歯茎が下がりやすい 歯並びがきれいになっても、その位置に歯茎がついてこないことがあります。そうすると歯茎が下がって歯が長く見えたり、歯と歯茎の間に隙間ができたりします。これは子供よりも大人の方が起こりやすいです。 3. 装置の違和感、仕事への影響 歯に矯正装置をつけると、はじめのうちは違和感やしゃべりにくさ、食べにくさを感じる方が大半です。慣れてくると全く違和感を感じなくなるのですが、適応能力の高い子供に比べて大人の場合は慣れるのに時間がかかることがあります。 また、大人の矯正治療においては、仕事への影響も考慮しなくてはなりません。人前に立つ仕事の方は装置が目立つことを気にされたり、しゃべりにくいと仕事に支障をきたすこともあります。ただし、歯の裏側に付ける装置や、取り外しできる装置もありますので、自分に合った装置を選択することができます。 矯正治療は費用がかかる?気になる料金は? 一般的な矯正治療は保険がきかない自由診療になりますので、歯科医院によって料金設定は様々です。平均的には全て合わせて70~100万円程度ですが、歯の裏側の装置では、歯科矯正器具その倍程度の料金のことが多いです。使う装置や現在の歯並びによっても料金が変わってくることもありますので、治療開始前に検討が必要です。
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20年後に残る職業に歯科技工士が選ばれる

イギリスのオックスフォード大学オズボーン准教授らが発表した論文により『10〜20年後も残る仕事』が紹介されました。職業柄やっぱり気になるのは多くの人から将来的にいらなくなると言われている歯科技工士ですよね。その歯科技工士は残る仕事としてその中に今回は入っているのでしょうか? その研究発表の中に『歯科矯正士・義歯・義肢・義眼技工士』というのがあったので、多分これは歯科技工士のことでしょう!! 以前に『歯科技工士が10年後には消える職業に挙げられる?』という記事にもあったように、今まで多くのメディアでは、世界中で機械化や自動化が進んで歯科技工士という職業が消えると思われており、その都度『歯科技工士という職業は無くならない』と、このサイトで言い続けていたのですが、歯科医療機器ついに『なくならない』と言ってくれる論文が発表されました。私としては当然の事なのですが、やっぱり嬉しいですね。 以前の記事で述べたように、我々歯科技工士の今後は、CAD/CAMを活用しなくてはいけない時代になると思います。当たり前の事ですが、その技術の進歩をどう活用し向い合っていくのか、それがこれから生き残っていく為には大切だと思います。
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1日で歯を白く!?爪ならぬ歯のマニキュアとは

「歯のマニキュア」って聞いたことはあるけど、どういうものか分からない。使ってみたいけど分からないことが多くて悩んでいる、という方に必見です。これを見れば、歯のマニキュアの値段や持続性、ホワイトニングとの違いなど、疑問に思っていることが解決できます。 1.歯のマニキュアとは 歯のマニキュアとはその名の通り、爪に塗るマニキュアのように、歯の表面に専用の塗料を塗り、白くする方法です。この方法の最大の特徴は、歯を削らずにすぐ白くすることができ、神経のない歯やテトラサイクリンによる変色、差し歯や銀歯にも使用できるというところです。一方で、塗った分歯に厚みがでる、すぐ取れてしまう、メンテナンスが必要という特徴もあります。 2.歯のマニキュアの種類 2-1.市販のものを使い、自分で行う方法 薬局等に売っている市販のマニキュアを使い、自分で白くしたい歯に塗っていく方法です。製品によっては2000円程度で購入でき、一番手軽な方法だといえます。しかし、自分で行うためムラができたり、比較的すぐに取れてしまうため、その日1日だけの効果だと考えた方がよいでしょう。また、食後などにはがれる可能性が高いため、硬い物等を食べるときには注意が必要です。 2-2.歯科医院で行う方法 ①ホワイトコート 歯科用のマニキュアを使用し、クリニックでやってもらう「ホワイトコート」という方法です。歯を綺麗にした状態からベースコート、ホワイトコート、トップコートの順で塗っていき、光で固めます。爪のマニキュア同様、歯にジェルネイルをする感覚です。また、銀歯にも塗ることが出来るので銀歯を気にされる方にはオススメになります。 ※歯茎の状態によって当日できないことも。 約1か月程度持続し、色調についても、自然な白や明るめの白など選ぶことができるため、自分で行うよりも完成度が高い仕上がりになります。しかし、本来の歯よりも着色しやすいため、色の濃い食べ物への注意や、使用して行くうちに欠けていくものなので、持続させるためにはメンテナンスやリペアが必要となります。1本で約2000円~4000円程度で行うことができます。この商品は6年ほど前に発売されて当時は歯科業界の中で話題になりましたが、すぐに取れてしまうことから、ほとんどの歯科で取扱いがないのが現状です。 ②ラミネートべニア 歯科医院で行う方法としてもう一つ「ラミネートべニア」というものがあります。この方法は少し歯を削り、その部分に薄いセラミックを張り付けることで歯を白くします。多少の形を整えることもでき、色の後戻りがなく、通院も最短2回で行うことができます。ただ、少しとはいえ、健康な歯を削ることになり、セラミックも薄く割れやすいため、力の強くかかる奥歯には使用できず、ほとんどが前歯で使用されます。治療費も1本で約6~12万円ほどかかります。歯科ホワイトニング機器 3.市販の歯のマニキュア使用方法 STEP1 歯みがきで歯の汚れを取る 歯の表面に汚れが付着しているとマニキュアが付きにくく、また取れやすくなってしまうのでキレイに汚れを取りましょう。 STAEP2 歯を乾燥させる 唇が歯に被らないように歯ぐきと唇の間にコットンなどをはさみ歯の水分をティッシュなどでふき取ります。水分があると上手に塗れなくなります。 STEP3 マニキュアを塗る 液は、少量ずつひと塗りで塗りましょう。ムラにならないように手早く塗るのがポイントです。 STEP4 乾かす 10秒ほどで乾きます。しかし、何度も塗り重ねるとその分渇きが遅くなるので注意が必要です。 まとめ 歯のマニキュアは手軽に一日で歯を白くでき、値段もホワイトニングよりも手が出しすいというところが一番の特徴だといえます。しかしその分はがれやすかったり、見た目てきに歯の上に塗り重ねているものなのでハリボテの様に見えます。また、持続しないということも考え使用しなくてはなりません。審美歯科等で行っているマニキュアの中には、多少持続性の高いものもありますが、その効果も2か月が限界です。。そのことを考えると、歯のマニキュアはすぐに白くしたい方、ホワイトニングではできない銀歯などを白くしたい方におすすめできる方法と言えます。また、市販の物は一日の持続性と考え、結婚式などイベントの一日だけ、これからホワイトニングを考えている、マニキュアってどうなのだろう、と思っている方が試しに使用してみるというのも良いかもしれません。歯のマニキュアも、ホワイトニングも、歯を白くするという点では同じですが、用途や歯の状態によって、自分に合った選択をすることが大切です。
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口腔領域の悪性腫瘍(口腔がん)

悪性腫瘍は、上皮性の癌腫(がんしゅ)と非上皮性の肉腫(にくしゅ)に分けられます。口腔領域では肉腫も発生します が、きわめてまれで、ほとんどは癌腫で粘膜の上皮から発生する扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)といわれるものです。 口腔がんは、さらにそのできる部位によって口唇(こうしん)がん、舌がん、口底(こうてい)がん、歯肉(しにく)がん(上顎歯肉がん、下顎歯肉がん)、頬粘膜(きょうねんまく)がん、硬口蓋(こうこうがい)がんなどに分けられます。 これらのうち、舌がんの発生頻度がもっとも高く、口腔がんの約40%を占めます。そのほかには唾液腺(だえきせん)から発生する腺癌(せんがん)などもみられます。 以上のように、一口にがんといってもいろいろな場合があります。しかし、一般的に質(たち)のよい腫瘍に比べて、質のわるい腫瘍には、(1)病気の進行が速く、できもの(潰瘍、腫瘤)が速く大きくなる、(2)できものの周りが硬い、(3)周囲と癒着していて、境界がはっきりしない、(4)他の部位に転移する、などのような共通の性質があります。 【原因】 他のがんと同様に不明ですが、喫煙、飲酒、う蝕(むし歯)や合っていない義歯などが慢性的に粘膜を刺激することなどの関与が疑われる症例も少なくありません。また、前がん病変(正常粘膜と比べてがんになる可能性が高い病変)である白板症(はくばんしょう)から生じたと思われるものもみられます。 【症状】 50歳以上の男性に好発し、発生する部位や病期(がんの進行度)により、症状はさまざまです。がんの表面の特徴からは白斑(はくはん)型、肉芽(にくげ)型、腫瘤(しゅりゅう)型、びらん型、潰瘍(かいよう)型、粘膜下硬結型などに分けられています。いずれもみた目に汚く、しこり(硬結 こうけつ)があり、ときに出血や痛みを伴います。 病期が進むにつれて咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)、さらに発音が障害されるほか、口が開けづらくなったり(開口障害)します。また、リンパ流に沿って頸のリンパ節に転移し、リンパ節が腫れたりします。さらに進行すると、肺、骨、肝臓など他の臓器に転移し、全身的な症状をおこすようになります。 治療 がんのできている部位や病期、組織の特徴などを総合的に診断して、治療方針を決めますが、一般的には手術療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法の3つの方法を、単独あるいは組み合わせ  て治療します。 治癒率は、がんの発生した部位や病期により異なりますが、口腔がん全体の5年生存率は60~70%です。初期のものではほとんどの症例は治癒しますので、恐れずにできるだけ早期に受診することが大切です。 悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ) 悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ) 50歳以上の中高年齢者に発生することが多く、男女差はありません。硬口蓋と上顎歯肉に発生することが多いのですが、下顎歯肉や頬粘膜などにも生じます。 さまざまな形や大きさの黒褐色腫瘤として認めますが、着色が明らかでない場合もあります。 また、リンパ行性あるいは血行性の転移が多く、予後(よご)は極めて悪いものです。 治療はリンパ節の郭清(かくせい)を含めた外科手術が主ですが、放射線治療や化学療法なども補助的に行われます。 悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ) 悪性リンパ腫は、リンパ系の組織から発生する腫瘍(いわゆる“がん”)です。悪性リンパ腫は病理所見から、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別されます。また、腫瘍細胞の性格から、T細胞性、B細胞性、NK細胞性に分類されます。日本人の悪性リンパ腫は、非ホジキンリンパ腫が圧倒的に多く、かつB細胞性リンパ腫が多いのが特徴です。 悪性リンパ腫では、リンパ節に発生したものを節性、リンパ節以外の臓器組織に発生したものを節外性と区別していますが、わが国では節外性リンパ腫が40~50%を占め、組織学的にはび漫性大細胞型B細胞性リンパ腫が多く、ホジキンリンパ腫や濾胞性(ろほうせい)リンパ腫はまれです。光重合器 顎口腔領域では節外性リンパ腫の占める割合が高く、歯肉、上顎洞、顎骨に多くみられます。その臨床症状は多彩で、腫脹あるいは腫瘤、潰瘍を形成したり、疼痛、歯の動揺、鼻づまりなどを伴いますが、これらは悪性リンパ腫に特徴的な所見ではないため、生検(せいけん)による組織診断が不可欠です。節性では頸部や顎下リンパ節が無痛性、孤立性あるいは多発性に腫大します。これらは急速に腫大し、大きな腫瘤となります。また周囲組織と癒着したり、極度に増大すると嚥下(えんげ)障害や呼吸困難などの症状を呈します。 治療は、血液内科などと共同で複数の抗がん剤による化学療法や放射線治療が単独あるいは組み合わせで行われます。
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