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若い世代に歯周病増加!ケアは歯磨き一つで決まる!
最近、若い世代に急増している歯周病。CMなどのメディアでもよく耳にする言葉になりつつあります。自分は関係ないと思っていると気が付いた時には歯槽膿漏に近づいているかも!? 今回は歯科助手をされている長島真衣さん(maiiinの のほほんDiary)に歯周病になりにくいデンタルケアについてもお伺いしてきました。 あなたも歯周病かも?歯周病の症状って? 虫歯は目に見えて分かったり歯が痛んで実感したりと気が付きやすいですが、歯周病は普段生活しているうえで、なかなか自分では気が付かない方も多いのが実態。 歯周病とは、歯の周りにある歯周組織が歯周病菌に感染することで、歯茎(歯肉)が腫れたり、歯茎から出血したり、最終的には歯が抜けてしまう病気の事を言います。超音波クリーナー 歯周病菌は、主にプラーク(歯垢)に含まれています。歯周病は、自覚症状がないのですが、初期の段階では歯を磨く時に血がでるようになったり、歯茎に違和感を覚えたり、歯茎を触るとぶよぶよしていたり、赤紫色になったりするようになります。この段階では、見た目では誰もが歯周病だと気づきません。 更に進行すると歯がグラグラしてくるのですが、この段階では手遅れになっていることも多いです。 歯周病が体に及ぼす悪影響とは 歯周病は、歯だけでなく、体にまでさまざまな影響をもたらします。 ・妊娠中の方は早産・未熟児出産の原因のひとつにもなる。 ・口臭が強くなる。 ・口の中がネバネバしてくる。 ・歯槽膿漏の原因になる。 ・糖尿病を悪化させる可能性がある。 参照:山陽新聞 妊婦の歯周病が胎児に影響 参照:e-ヘルスネット 歯周病と全身の状態 糖尿病と歯周病 自宅で誰にでもできる歯周病ケア 歯科助手の長島さんは歯が白くてとてもキレイ。毎日のお手入れの良さが伺えます。長島さんのようなトラブル知らずのキレイな歯を常に維持するためには、何が必要なのでしょうか。 それは、「歯ブラシと磨き方」。皆さんは普段、歯ブラシは何本使っていますか?歯ブラシにもいろいろな種類がありますね。大きいものから小さいもの、固いものから柔らかいもの、そして最近は糸ようじだけでなく歯間ブラシも注目を寄せています。 奥歯や前歯などで歯ブラシを使い分けしたり、歯間ブラシを使ったりすることが磨き残しをなくすコツ!そして、歯ブラシを取り替える目安としては一か月に一本なのだそう。 歯茎の境目、歯と歯の間に残った汚れが、歯周病の原因に。このためにも歯磨きをするという行為ではなく、歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛を入れて磨くこと、同じく境目をマッサージするように磨くこと、虫歯になりやすい歯と歯の間といった部分部分を意識して磨くようにすることが大切だと指導していただきました。 歯周病は、歯磨き一つで予防・改善できるもの。すでに歯周病の方でも、歯周ポケットの深さは日々の歯磨きで改善されていきます。虫歯の有無に関わらず歯医者さんの定期健診で歯周ポケットを調べてもらうのも良いでしょう。 歯の健康だけでなく体の健康にも影響する歯。皆さんもまずは本日から自身の歯磨きをもう一度見直してみましょう。
消毒・殺菌・滅菌の違いって何?
みなさん、なにげなしに聞いたり、使ったりする「消毒」、「殺菌」、「滅菌」高圧蒸気滅菌器という言葉があると思います。その言葉にはそれぞれ意味があります。その違いについて少しお話します。 まず・・・ 「消毒」とは、細菌の活動を弱めること。 人体に有害な物質を除去または無害化することである。 「殺菌」とは、特定の細菌を殺すこと。 病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。 「滅菌」とは、すべての細菌を死滅させること。 増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺滅、又は除去する状態を実現するための作用・操作のことである。 以上、豆知識でしたぁ
【くらしナビ】“歯ぐき臭”口腔ケアで防ごう
■歯肉の炎症原因 フロスやガムも有効 自分ではなかなか気づかない口臭。主な原因は歯肉炎やそれがさらに進んだ歯周炎など歯ぐきの炎症(歯周病)で、実は“歯ぐき臭”であることが多いという。最近は「スメルハラスメント」(スメハラ=臭いによる嫌がらせ)もよく耳にする。しっかりとした口臭ケアを心がけたい。(牛田久美) 「わ、やだ、電車やエレベーター内で嗅いだことがある」。歯周病の臭いの見本の小瓶を鼻に近づけると、参加者は顔をしかめた。 5日、東京都渋谷区で開かれた歯周病(ペリオ)予防の「グッバイペリオ」セミナー。接客機会が多い営業職の女性会社員ら10人が、歯科衛生士の後藤梨絵さん(31)の説明に聞き入った。歯科用エアーコンプレッサー 「健康な歯ぐきは、前歯の歯ぐきを見ると、三角形にキュッと締まっている。赤くふくらんでいたら歯肉の炎症。鏡を見て確認しよう」 後藤さんは、歯肉炎が進行して歯が抜け落ちた症例写真を紹介。「白い歯垢の1ミリ四方に1億個以上の細菌がいる。歯ブラシでとれるのは全体の58%。フロス(歯間掃除用の糸)で歯と歯ぐきの間をきれいにしよう」と呼びかけた。 フロスは、歯ぐきに2~3ミリ食い込ませて歯をこするように動かすのがコツ。「水分で膨らむフロスは柔らかくて痛くない。幅も出て接触面が広がり、歯全体がきれいになる」という。 ◆40歳の3割に“臭い” 大阪大学歯学部長の天野敦雄教授によると口臭の主な原因は、舌が汚れて細菌が繁殖▽歯周病で歯ぐきから鼻を突く臭い▽糖尿病などの全身疾患-の3つ。小さな袋に息を吹き入れ、嗅ぐことで確認できる。 厚生労働省の平成23年の歯科疾患実態調査によると、40歳前後の約3割、60歳前後は約4割が症状の軽い歯周炎で何らかの臭いがする。重い歯周炎は60歳前後で1割に達し、「10人に1人は結構な臭い」(天野教授)という。 予防には、歯周病を招きやすい生活習慣をチェックし改める。例えば食べるとき音がするのは口を閉じていないため。口が開いていると口腔内が乾燥し、菌が繁殖しやすい。 天野教授のお勧めは耳の下や顎の下を押す唾液腺マッサージ。「口の老化は唾液の減少から始まる。たまった唾液を押しだそう。腕立て伏せと同じで唾液腺も鍛えることが大切」 唾液が出るよう、ガムをかむのも効果的という。最近は、阪大大学院の試験でユーカリ抽出成分に歯周病予防の効果が確認され、この成分を配合した特定保健用食品のガムも市販されている。 一方、臭くないのに、そう思い込む自臭症患者も多く、正しい診断が大切という。 ◆健康な口で毎日楽しく 福利厚生に力を入れる企業では社員の口腔ケアに乗り出す動きも。通販化粧品会社「ランクアップ」(東京都中央区)は社員43人中41人が女性。積極的な子育て支援や社員からの改善提案の反映などに取り組み、とくに提案の採否にかかわらず報奨金500円を払う制度が特徴だ。社員から口腔ケア対策の提案を受け、ガムや歯磨き用綿棒を全社員に配っている。近く社内で歯周病予防セミナーも開く。 天野教授は「以前は世間が臭いに寛容だったが、清潔好きな人が増えた。臭いは職場でも家庭でもその人の社会性をおとしめるから注意してほしい。口が健康だと毎日が楽しい」と語り、半年に一度の定期検診を呼びかけている。
おしゃべりが多い人は口臭が少ない!? 口臭予防の新生活習慣とは
おしゃべりで口臭予防! 口臭の元は「唾液が出にくい」ことなんですね。 「もちろんネギが歯に挟まっていたら口臭の元になりますが、舌もニオイの温床になります。ニオイの元となるガスが口内にたまっていた場合、このガスは水分に溶け込みます。口内で水分があるところといえば、舌ですよね? 舌に溶け込んだガスがニオうんです。また食べ物の粒子は70%が舌の上に残ると言われていますから」 (あおばデンタルクリニックの小室千春先生) じゃあ舌も磨いたほうがいいの?! 「歯ブラシでこする必要はありません。食後、口に水を含んで舌を上あごにこすりつける。これを2~3回繰り返せば汚れも落ちます。さらにキシリトールガムを噛めば、口臭と虫歯予防に!」 口臭になりやすい生活習慣とは? 実際、歯科に口臭治療に来るのは、どんな人が多いですか? 「口の中が気持ち悪くて苦い感じがするという人は多いですね。中には目に沁みるほどニオう人もいますが、共通しているのは、唾液量がとにかく少ないこと。唾液量や口内のガスを測ったりしますが、基本は1週間の生活調査で口臭が生じやすい生活習慣を自覚することです。摂食頻度や歯の磨きすぎ、口の癖を見直すと同時に、舌を動かす唾液腺トレーニングを指導します」RDT ニッケルチタンファイル 今後は舌を動かすよう意識しなきゃ。 「ガムを丸めて、上の歯茎にくっつけておくだけでも唾液は出ます。噛まなくても口内に異物があれば唾液は出ますからね。あとはよくしゃべること。口臭が気になると無口になりがちですが、しゃべることで舌は動きます。年齢を重ねると唾液量も減りますから、『よく噛む・よく食べる・よくしゃべる』で口内の保湿を心がけてください」 口臭予防の新習慣、覚えておいて!
ストレスが原因で発生する口臭の治療と対策
誰もが気にする口臭は、実はストレスとも深い関係があります。 ストレスと口臭の関係について、詳しく紹介しましょう。 ストレスと口臭の関係 ストレスを感じると、唾液の分泌が通常時の3割減ると言われています。唾液の分泌は意識とは関係なく切り替わる自律神経によりコントロールされています。ストレスがかかった状態では、自律神経である交感神経と副交感神経のうち、交感神経が優位となり、唾液分泌が抑制されます。 唾液には、口腔内をキレイにし、雑菌を殺菌する効果がありますが、唾液分泌が少なくなり口の中が乾くと、雑菌が繁殖するため口臭が発生しやすくなるのです。オイルレスエアーコンプレッサーストレスを感じ続けると自律神経が乱れて唾液の分泌が減少し、その結果としてドライマウス(口腔乾燥症)になってしまう可能性もあります。 唾液の量をコントロールする自律神経の整え方 自律神経にはストレス、緊張、興奮状態で働く交感神経と、リラックス状態で働く副交感神経の2種類があります。副交感神経が優位になると唾液の分泌が増えて口臭予防に繋がります。ここで、ストレスで交感神経が優位に傾きがちな自律神経のバランスを整える方法をいくつか紹介します。 (1)食生活の改善 よく噛んで食べること、また食物繊維を多く含む食べ物を摂ることを心掛けましょう。食べたものが腸内を進むときには副交感神経が優位となります。繊維質が多い食べ物は腸内をゆっくり進むため、副交感神経優位の時間が長くなります。 (2)入浴でリラックス 湯船にゆっくりつかると副交感神経が刺激され、気分も落ち着きます。ただしお湯の温度はぬるめ(38~40℃)にしましょう。熱すぎる(42℃以上)お湯だと、交感神経が刺激されます。 (3)規則正しい生活 決まった時間に起きて寝ること。早寝早起きが望ましいです。睡眠時間中は副交感神経が最も優位になります。夜更かしは避けましょう。 (4)室温調整 冷房や暖房を使用し過ぎていると、自律神経が働かなくなってしまいます。できるだけ自らの体温調整機能を使って生活しましょう。 (5)適度な運動 運動している瞬間は交感神経優位の状態となりますが、身体を適度に動かすことで自律神経全体の働きが高くなります。 (6)禁煙 喫煙により自律神経が興奮した状態はリラックスした状態と似通っていますが、実は自律神経のバランスを崩しています。禁煙すると本来のバランスに整えられます。 上記のことを改善し自律神経のバランスを整えることが口臭予防に繋がりますが、無理をするとストレスを溜めてしまう場合もあります。無理のないよう、ひとつひとつゆっくりと見直していくことも大切です。
自分の歯を残すために…部分入れ歯の正しいケア方法
自分の歯、80歳で何本残せる自信がありますか? 「80 歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020(ハチ・マル・二イ・マル) 運動」が始まったのは1989年。20本以上の歯が残っていれば、かたい食べものでもほぼ満足に噛めることから、この目標が掲げられました。 1999年時点での達成率は約15%。2005年は約25%でしたが、2011年には約37%と、約4割の人が20本以上の自分の歯を残すことができるようになりました(*)。歯科治療や口腔保健の浸透による成果だともいえるでしょう。ただし、社会全体では高齢化が進んでいるため、自分の歯の数(残存歯数)が20本に満たない高齢者の数自体は増えています。 8020」達成者の割合の推移 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 成人の歯の本数は32本(親知らずを含む)ですが、残存歯数は50歳前後から徐々に減り始め、後期高齢者(75歳以上)の残存歯平均値は約13本です歯模型。 あなた自身やパートナー、そしてご両親は何本の自分の歯を残せるでしょうか? 一人あたりの歯の数の平均値(年齢階級にみた一人平均現在歯数) 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 「部分入れ歯」の正しいケアが、残存歯の保護にも重要 むし歯や歯周病で自分の歯を失うと、「ブリッジ」や「入れ歯」といった義歯を使用することになります。「入れ歯」利用者は40歳代から増え始め、後期高齢者では50%弱が「部分入れ歯」、40%弱が「総入れ歯」利用者です(*)。歯科 口腔内カメラ 残存歯のある「部分入れ歯」の人に知っていただきたいのが「部分入れ歯を正しくケアすることの重要性」です。 「部分入れ歯」をつくった当初はしっかりと歯ぐきに固定できていたものでも、時間が経つにつれて歯ぐきの形状や噛み合わせは変化し、隙間やぐらつきが生じるケースが増えてきます。 安定しない「部分入れ歯」は、食べる・話すといった日常生活に支障をきたすとともに、歯ぐきや残存歯にも悪影響を与えます。隙間に食べ物がはさまり、歯ぐきを傷づけたり、クラスプと呼ばれる固定金具が残存歯とこすれてしまうこともあるのです。 また「部分入れ歯」本体のケアも大切です。「部分入れ歯」にも歯垢(プラーク)や歯石は生じます。虫歯菌や歯周病菌が付着していると、口腔環境に悪影響を与えかねません。「部分入れ歯」を清潔な状態に保ち、しっかりと歯ぐきに固定してあげることが重要です。 そのために大切な、「入れ歯洗浄剤」と「入れ歯安定剤」を使ったケア方法をご紹介しましょう。 【その1】入れ歯洗浄剤は毎日の習慣に! 抗菌・消臭も考えよう 「部分入れ歯」ケアのひとつ目は、洗浄です。 まず、入れ歯を取り外して歯ブラシなどで汚れやプラーク(歯垢)を落としましょう。クラスプや歯間に付いた頑固な汚れを、やわらかめの歯ブラシや入れ歯専用ブラシを使って、ヌルヌルや汚れをきれいに洗い流してください。かたい歯ブラシや歯磨き粉(研磨剤の入っているもの)を使うと入れ歯に傷がつくので、使用を控えたほうが良いでしょう。 次に、専用の入れ歯洗浄剤を使用して、歯ブラシでは落とせなかった目に見えない汚れや雑菌などをしっかり洗い 「そんなに汚れてないから洗浄は3日に一度くらい」という人もいるようですが、自分の歯と同様に入れ歯には虫歯菌や歯周病菌が付着しています。歯みがきを毎日行っているのであれば、それと同じように毎日の洗浄を習慣づけてください。 洗浄剤は、発泡による物理的な洗浄と、薬剤による化学的な洗浄効果が期待できます。さらに、抗菌力と消臭力をもつカテキンと銀イオンを配合した「さわやかコレクトW抗菌」のように、抗菌や消臭成分をプラスした洗浄剤も登場していますので、うまく活用して口腔環境を整えましょう。 【その2】入れ歯安定剤を上手に活用して、気持ちいい食事と会話を!…
上顎前突
どんな病気か 上の前歯が下の前歯より過剰に前方に出ている状態をいいます。上あごの過度な前方への成長や下あごの不十分な成長による骨格性のものと、上の前歯が前方に傾いて生じる歯性のものに分類されます。 原因は何か 遺伝、または指しゃぶりなどの悪い癖が長期に続いた時や、鼻づまりなどによっていつも口をぽかんと開けていることなど後天的なことが誘因になる場合もあります。歯模型 症状の現れ方 前歯で物を噛みづらい、口を閉じにくくうまく発音しづらいといった症状や、上の前歯に外傷を受けやすくなる危険性があります。また、外観上の問題から心理面に悪影響を及ぼすこともあります。 治療の方法 あごの成長が旺盛な混合歯列期では、上あごと下あごの前後のずれがある場合、上あごの成長を抑制するヘッドギアー(図10)や、下あごの成長を促進させる機能的矯正装置を用いて治療します。 あごの成長がほぼ終了した永久歯列期では、マルチブラケット装置を用いて治療し、必要に応じて歯を抜いたり、上あごの歯を後ろに動かすためにヘッドギアーを併用したりする場合もあります。近年、ヘッドギアーのかわりにインプラントを使うこともあります(図11)。上下のあごのずれが大きい場合は、外科手術を伴う矯正歯科治療が行われることもあります。
歯の根幹治療(神経を抜く)をした体験談
はじめに 筆者は、2年前に、歯の根幹治療を受けました。根幹治療とは、歯の中にある神経を抜くという治療です。その体験をお話します。 むし歯の症状(下の前歯) 下の前歯の、歯と歯の間がしみる気がしていました。痛いというより、歯の付け根が、ざわざわするような、痛かゆいような違和感がありました。 すぐにどうにかしてほしいという感じではなかったのですが、虫歯なら早めに治療をしてもらった方が良いと思い、かかりつけの歯医者に予約を入れて、1週間後に受診しました。 歯科医師の診断とその後の症状 神経がやられている 見た目は虫歯などないように見えるものの、レントゲン写真を撮ったら、歯の神経まで黒くなっていました。つまり、虫歯が神経まで達してしまった状態です。 以前なら、抜歯ということでしたが、最近は技術が進み、痛んだ神経を抜くことで、歯をなるべく残すことができるそうです。筆者はその方法で治療してもらうことになりました。 神経を抜く 最初に、麻酔をかけ、それが効いてきたところで、前歯の裏側から、ドリルのような物で穴を空けました。麻酔が効いているので痛みは無く、ドリルで削られることによる圧力が、アゴにかかる感じがありました。 そして、開けた穴から、歯の神経を抜き取ったようでした。歯の神経を抜くという作業は、困難な処置ではないという話でした。神経を抜くことは、これで終わりなのですが、「根幹治療」は、この後から注意深くする必要があります。 消毒のため通院1ヶ月 というのは穴をあけると、どうしても、そこから菌が侵入しやすく、完全に殺菌することがむつかしいそうなのです。ですから、一週間に1度通って、穴の消毒をするということをしました。それが1カ月続きました。十分に穴の殺菌ができたと見なされたので、穴を埋めてもらいました。そこで、根幹治療は、ひとまず終了です。 処方された薬 最初の治療のあとは、抗生剤と痛み止めが出ました。抗生剤は飲み切って、痛み止めは1日だけ使いました。 1ヶ月間、週に一度、歯の消毒のために通院した時は、薬はありませんでした。 根幹治療終了から、その後 1ヶ月後、歯の治療はいったん終わりました。それから数カ月たって、根幹治療をした歯に違和感があり、再受診をしました。 殺菌できず、歯の奥に残った菌が繁殖したのかもしれないそうですが、レントゲン撮影をしたところ、そのような形跡は無く、神経を抜いたことによる、周辺の違和感ではないかということでした。 その日は治療をせず、数日間、様子を見て過ごしているうちに、違和感が消えてしまいました。原因は分かりませんが、神経痛のように、天候や気圧の変化で、違和感を感じやすい日があるようです。また生理周期など、体内のホルモンの乱れなどが考えられるようです。その後は問題なく過ごしています。 おわりに 歯は、加齢とともに失われていくものですが、のちのち寿命にも影響してくるので、出来る限り残しておく方が良いそうです。しかし、根幹治療をした歯は、菌が侵入しやすいので、いつも口腔を清潔に保つよう心がけなければなりません。 歯が残せるとは言え、虫歯が神経に及ぶ前に、発見して治療できるといいですね。参考になれば幸いです。
口臭治療に使われる薬・サプリメント
「歯磨きやマウスウォッシュで一生懸命ケアしているのに…」と、なかなか良くならない口臭に頭を抱えていませんか?もしかしたらその口臭、薬やサプリメントで改善できるかもしれません。ここでは、口臭治療に使われる薬やサプリメントにはどのようなものがあるか見ていきましょう。 口臭治療に使われる薬の成分 (1)銅クロロフィリンナトリウム 成分名を言われてもピンとこないと思いますが、ガムや飴などの着色料としてよく使われています。ガムを噛むことで消臭効果が期待できるのはこの銅クロロフィリンナトリウムが含まれているからです。 体内からくる口臭に効果があるとされています。銅クロロフィリンナトリウムを主な成分としている医薬品の薬が市販されていますので、特に口臭に気を付けたいときなどに使用してみてください。 (2)ポビドンヨード ドラッグストアなどで昔からよく見かけるうがい薬に含まれる成分です。喉の殺菌だけに目が行きがちですが、裏の効能をよく見てみるとたしかに「口臭の除去」といった言葉も書かれています。 喉の殺菌、つまり口の中の細菌を消滅させることで、口臭の原因となる菌もいなくなります。喉のうがいのついでに口臭にも気をつけて、口全体をうがいするようにしてみてください。ただし、うがい薬にはエタノールも含まれているので使い過ぎには注意しましょう。 エタノールは使い過ぎると口の中を乾燥させてしまう恐れがあります。口内が乾燥すると唾液の分泌が減り、口内に細菌が繁殖しやすくなります。用法通り使用すればこのような心配もありませんので、むやみに回数を増やさず、使用量を守って使用しましょう。 口臭に効果があるサプリメント成分 胃腸からくる口臭は、サプリメントで腸内環境を整えることで改善できることがあります。 胃や腸のバランスが崩れると悪玉菌が増えます。悪玉菌は消化した食べ物から臭いガスを発生させます。ガスはやがて血液中に溶け出して、全身を循環して息や身体全体から臭うようになります。腸内環境をサプリメントで整えることで口臭を未然に防ぐことができます。歯科用エアーコンプレッサー (1)メチオグリオキサール(MGO)含有、天然ハチミツ ハチミツの中に含まれる、メチオグリオキサールと言う有効成分には、強力な殺菌作用が確認されています。こうしたハチミツ成分を、歯肉に刷り込んだり、しばらく舌上に塗布しておくと、その殺菌作用により身体に優しい取り組みで口臭を予防します。 (2)乳酸菌サプリ 腸内改善と言えば有名なのは乳酸菌ですが、この乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌が住みづらい環境にします。また、乳酸菌のような善玉菌を摂ることで便通も良くなり、ガスが溜まりにくくなります。 (3)酵素系サプリ 最近では酵素配合のサプリメントも多く出回るようになりました。消化が上手くいかなかった食べ物も臭いの原因となるので、消化を助ける酵素をサプリメントで補うことで臭いを防ぎます。 (4)カテキン 緑茶などに含まれるカテキンも口臭に効果が期待できます。カテキンは口腔内での細菌の増殖を抑える働きがあります。 口臭はさまざまな原因から生じます。薬やサプリメントの力を少し借りて口臭を改善すると共に、毎日の口内ケアを怠らず、腸内環境を良くするための食事を心掛けることも大切です。
エアータービンは切削技術の革命、でも削りすぎの危険性が・・・
歯科医院へ行くと聞こえる「キィ~~ン」というあの音、好きだという人はまずいないでしょう.この「キ~~ン」の音源はエアータービンという歯を削る器械です.エアータービンは1957年米国で考案され、1960年代に製品化されたのですが、あっという間に日本中の歯科医院に広まりました. それまでの歯を削る器械ではで20分も30分も時間がかかっていたクラウンやインレーの形成が、エアータービンではほんの数分でできるようになったからです. 特にブリッジや陶材焼付冠などの切削量が必要な補綴物の形成がいとも簡単にできるようになったので、その便利さに多くの歯科医が飛びつきました. それまでは一本一本のむし歯を治すのがやっとだったのが、噛み合わせや審美性を考えて、口の中全体を改変する事が出来るようになりました.「一歯単位から一口腔単位へ」という考えが広まり、口の中のほとんどの歯を削ってしまう治療も珍しくなくなりました. その結果、見た目やその場限りの機能回復のために、健全な歯質を削ったり、健康な神経をとったりしてしまうことが抵抗なくなく行われるようになりました.補綴物を入れるために「戦略的抜歯」といって抜く必要の無い歯まで抜くことを提唱する歯科医さえ出現したのは、“削ること”、”抜くこと”に抵抗が無くなった歯科医たちの傲慢さがよく表れています. エアータービンの出現による歯科の過剰介入は1960年代、70年代と徐々に顕著になり、現在でもその傾向は引き継がれています. 戦略的抜歯はオッセオインテグレートのインプラントの出現により、その頻度は以前より増しています.