Archives for September, 2015 - Page 2

口臭の種類と口臭治療

自分ではなかなか気づきにくい口臭。以下で、口臭の種類と治療方法をご紹介します。 口臭の種類 口臭は、その要因によっていくつかの種類に分けられます。 (1)生理的口臭 誰にでもある口臭で、唾液の分泌が減少することによって口内細菌が増殖し、口臭の主な原因である「揮発性硫黄化合物(VSC)」がつくられることで発生します。口腔洗浄器 朝起きた時に最も強い口臭がすると言われ、他に空腹時や緊張時にも強まる傾向があります。しかし歯みがきをしたり、食事や会話をすることで弱まりますので治療の必要はありません。 (2)飲食物や嗜好品による口臭 ニンニクなどのにおいの強い食べ物、タバコやアルコールの摂取によって発生する口臭です。これらによる口臭も時間が経つと次第に無くなる一時的なものですので、治療の必要はありません。 (3)病的口臭 治療の対象となる口臭の類。病的口臭の90%以上は口内の疾患が原因で、なかでも舌苔(ぜったい)は最大の口臭源となっており、口臭の60%が舌苔から発生しています。病的口臭の主な原因は、以下です。 舌苔…口内の細胞が剥がれ落ちて舌の上に溜まり、白く腐敗した沈着物です。 歯周病…病的口臭の原因として最も多い疾患。歯と歯ぐきとの溝で細菌がVSCを生産し、口臭を発生させます。 歯垢(プラーク)、歯石…細菌の集合体がプラークで、それが固まったものが歯石です。 虫歯…虫歯が進行すると、痛みだけでなく強烈な口臭が発生します。 唾液の減少…唾液が減ると細菌が増殖します。食事をしたり喋ったりすることで改善されますが、他の疾患が原因の場合もあります。 この他に、入れ歯の清掃不良や口腔ガンも口臭原因として挙げられます。 口臭治療の方法 口臭の原因となる疾患の種類と、その治療方法をご紹介します。 (1)ドライマウス 口内乾燥症のこと。詳しい症状としては口がカラカラする、ネバネバする、舌がピリピリする、味覚障害などです。精神的ストレスを受けて自律神経のバランスが乱れたり、他の疾患によってドライマウスになることがあります。 随伴症状として身体が乾燥傾向に傾くので、ドライアイ、便秘、筋肉のけいれんなども伴うことが多いです。治療法としては人工唾液、粘膜の保湿、内服薬などがあります。詳しくは『ドライマウス(口腔乾燥症)の原因と対処法』でご紹介します。 (2)口腔ガン 口の粘膜に発生するガンのこと。口腔底ガン、舌ガン、歯肉ガン、頬粘膜ガン、硬口蓋ガンがあります。初期段階では口内粘膜にただれがみられても痛みや出血などがほとんどないため、口内炎と思いこんで発見が遅くなったりします。 50代以上での発症率が高く、慢性的な刺激を与える酒やたばこを嗜好する方に多い疾患です。基本的に手術に放射線治療や薬物療法、または免疫療法などを組み合わせて治療します。 (3)舌苔 歯科へ行く必要はありませんが、定期的なセルフケアが重要です。口を大きく開けて舌を出し、舌専用ブラシで後方から前方へやさしく2~3回ブラッシングし、ブラシを流水ですすぎます。これを舌苔が取れなくなるまでくり返し、その後、歯みがきをして終了です。 舌掃除を行うのは朝食後、歯みがきの前です。舌清掃の際に奥まで器具を挿入すると嘔吐反射が起きるので、その手前までを行うにとどめます。歯ブラシでゴシゴシ磨くのは厳禁。舌が赤く変色したり、ヒリヒリ感を伴ったり、飲食の刺激物で違和感を感じたりするようであれば力の入れすぎです。かえって舌苔付着を助長しますので、注意が必要でしょう。舌掃除を行ってくれる歯科もあります。
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武蔵小杉のまゆみ矯正歯科で歯列矯正をおすすめする7つの理由

自分の子供にはきれいな歯並びにしてあげたいと思っている親御さんは多いのではないでしょうか。武蔵小杉のまゆみ矯正歯科は子供の歯並びだけでなく、噛む機能や成長も考えながら治療を行う矯正専門医院です。子供の歯は歯並びをきれいにしても、顎の成長や舌の癖、噛み方によって歯並びが戻ってしまったり、ずれてしまうことがあるのです。まゆみ矯正歯科では一時的な歯並びの回復ではなく、子供の将来の噛み合わせをよりよくするための治療を行っています。 1.まゆみ矯正歯科で歯列矯正をおすすめる7つの理由 1−1.矯正治療と子育て経験を持つ女性歯科医、まゆみ院長 まゆみ矯正歯科の最も大きなおすすめ理由は矯正経験がある『まゆみ先生』が女性の院長であることです。歯並びが治った時の矯正治療の素晴らしさや、治療中の大変さを経験しているため矯正治療をしている方の気持ちがわかります。また、2人の子育て経験もあるため親御さんの立場に立って、子供の体や気持ちの変化にもいいアドバイスをしてくれます。 1−2.歯並びだけでなく噛む機能も治療している まゆみ矯正歯科では歯並びを治すだけではなく噛む機能を治す治療を行っています。ただ見た目だけを治療するのではなく、しっかり噛めるようになることに重点を置き、治療を行っています。しっかり噛めることは脳の回転を良くしたり、治療後の安定にもつながるのです。 1−3.専門知識の高い矯正専門医が診療をしている まゆみ矯正歯科の院長、副院長共に日本矯正歯科学会の認定医を取得しています。専門性の高い知識と多くの経験を持っているため安心できる診療所です。副院長の茂先生は大学病院での診療が長く、通常の歯列矯正だけでなく、外科的な処置を伴った治療やインプラントを使った治療など特殊な矯正治療などでも多くの経験を持っています。 1−4.1人1人の診療をとても丁寧に行っている まゆみ矯正歯科では1人1人の成長に合わせ治療を行っています。子供の成長は早い子もいれば、ゆっくりな子供もいます。活発な子供もいれば大人しい子供もいます。一人一人の心や体の成長に合わせ、丁寧な治療を行っているため、地域の多くの方が通われています。また、他の歯科医に信頼されているため、遠くから歯科医の子供が通院しています。 1−5.料金が明確で追加料金がかからない まゆみ矯正歯科ではわかりやすい料金設定で追加料金がかかりません。歯列矯正は歯を並べるだけでなく、並べた歯並びを維持するほうが難しいのです。まゆみ矯正歯科では初めの料金設定から変更がなく、処置料などの料金もかかりません。 1−6.保険診療の歯列矯正も行っている 口蓋裂(こうがいれつ)や顎変形症(がくへんけいしょう)などの障害を伴った矯正治療は保険診療で行うことができます。まゆみ矯正歯科では保険適用である歯列矯正も専門知識を持った矯正医が治療を行っています。 1−7.矯正治療だけでなく歯科医に教育を行っている まゆみ矯正歯科では患者さんの矯正治療だけでなく、若い先生や歯列矯正を学びたい歯科医の教育も行っています。正しい診療を多くの歯科医に理解してもらうために、また、最新の技術を後輩に伝えるために診療と教育を行っています。 2.まゆみ矯正歯科の治療の流れと費用 2−1.電話で初診相談のお約束をお取りください まゆみ矯正歯科は全てアポイント制です。電話で初診相談のお約束をお取りください。初診相談時間は30分から1時間を予定しています。キャンセルしてしまうとアポイントを取りたい他の患者さんにご迷惑になります。お約束が確実に守れる時間に初診相談の時間をお取りください。 2−2.初診相談 初診相談の時にお子さんの口の中を拝見し、大まかな治療方法と費用、期間をお話しします。本人だけでなくご両親、ご家族の方全ての方の来院をお勧めしています。費用は3,000円になります。 2−3.レントゲン、写真等の検査 レントゲンで顎の中の歯の状態や顎の関係、成長の度合いなどを調べます。写真は噛み合わせの状態や顔の形などを調べます。費用は20,000円です。 2−4.治療方法の説明 検査結果を分析し、治療方法を説明します。治療方法は今後長い間矯正治療を行なっていく上で重要なことです。できるだけ治療をされる方に関わる方、全ての人に聞いていただきたいと思います。費用は20,000円です。 2−5.矯正治療の開始 矯正治療は乳歯がまだ残っている成長期を利用した第一段階の治療と、永久歯が全て出た後の第二段階の治療に分かれます。矯正の装置は歯並びの状態によって歯に固定するものであったり、取り外し式のものであたり、歯の表面に付けるブラケットなどを使います。詳しくは矯正診断時にどのような装置を使うかお話しします。基本的に治療は月1回になります。 2−6.おおよその治療費 第一段階(6~10歳頃) 350,000円~550,000円…
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『歯磨撫子(はみがきなでしこ)重曹つるつるハミガキ』万能成分・重曹で果てしなく安全に白い歯に!

ニコッと笑顔、でもチラリとのぞく歯が黄ばんでいては台無し。ということでコスメ系アイデア商品を多数販売している株式会社石澤研究所(東京都渋谷区)から『歯磨撫子(はみがきなでしこ)重曹つるつるハミガキ』(140g・希望小売価格 税抜1200円・2015年5月3日東急ハンズ、ロフトにて先行発売)が登場。掃除用のマジカルパウダーとしてすっかり定着した感のある重曹(じゅうそう)を主成分に、歯の黄ばみを除去してくれる製品だそう。 近年は掃除に使う万能成分としてクエン酸とともに脚光を浴びた重曹。正式名称は炭酸水素ナトリウム及び重炭酸ソーダで、塩と石灰から作られる弱アルカリ性物質。洗剤としては茶渋が落ちたり、油汚れや焦げ落としなど幅広く使われている。流行の一因となったのは、その安全性の高さ。水質も汚染しない上に、そもそも食品添加物として用いられていたところからその安全ぶりは群を抜く。食品として使われる場合はベーキングパウダーという名前で販売され、ふくらし粉の役割。時には胃薬としても用いられ、こんにゃくの凝固剤としても活躍している成分なので、口に入れるのにためらいはない。 歯の黄ばみを取る、その仕組みは重曹が持つタンパク質を分解する効果と重曹粒によるスクラブ効果。これによってこびりついたお茶やコーヒーによるステイン及びタバコのヤニなどが除去できるという。 それでは実際に使ってみよう。見た目は何の変哲もない歯磨き粉。赤いのはパッケージで、実際に使う際には取り外せて、以下のようにシンプルなデザインになる。 歯ブラシに乗せて口の中に入れると、程よく爽やかだが過剰ではないペパーミントの香りがする。天然精油を使用しているということで刺激は少ない。市販の歯磨き粉、時に痛いほどミントの強いものもあって閉口してしまうことがあるが、これは違う。穏やか。 そして次に感じるのがこれまた程よいしょっぱさ。天然塩を使用しているけれど、かつて細川たかしがCMで絶唱していたような「しょっぱい!」感はなく、程よい塩気。 そしてブラッシングしていて感じるのは泡立ちが少なめなところ。これはポイントが高い。ともすると泡立ちが良すぎて、口の端からだらだら流れ落ちてしまうくらい泡立つものがあるが、それはブラッシングにはむしろ悪影響を与えるもの。見た目が悪いだけでなく、あまりの泡立ちにブラッシングもそこそこに吐き出してしまいたくなるからだ。その点この『歯磨撫子(はみがきなでしこ)重曹つるつるハミガキ』は泡立ち控えめなので、じっくりとブラッシングすることが出来る。この特徴は実は電動歯ブラシにも適した特性。勢い良く泡立つタイプの歯磨き粉だと電動で爆発的に泡が増えて困りモノなのだが、実際に電動歯ブラシで試してみても程よい泡立ちで実に素晴らしい。ホワイトニング薬剤 そして商品としては重曹を前面にプッシュしているが、その正体は石けんシャンプーとともにナチュラル派御用達の石けんハミガキ。それも100%植物由来の石けんを元にしているので安心感は絶大。さらに合成界面活性剤・研磨剤・合成香料不使用というところもポイントが高い。 その違いが一番如実にわかるのは、歯磨き後の飲食。通常の歯磨き粉だとその後に飲食をすると変な違和感のある味になってしまうものだが、この『歯磨撫子(はみがきなでしこ)重曹つるつるハミガキ』にはそれがない。味覚にほとんど影響を与えないのだ。歯磨き後に飲食をすぐする機会はそう多くないが、地味に自然派歯磨きの良さを実感できるポイントだ。 それでいて歯の黄ばみが落ちるのだったら、こんな上手い話はないが、実際使用してみてその効果は確実にあったと思う。もちろん歯科医のホワイトニングのように、一度使ってすかさず真っ白という訳にはいかないが、確実に歯の表面はツルツルと輝きを増したし、黄ばみ自体も若干落ちたようだ。毎日使用すればそれなりの結果を残すことは可能だろう。 世の中にはステイン除去やスクラブ効果による黄ばみ除去を謳う歯磨き粉製品は数あるが、安全性ではこの『歯磨撫子(はみがきなでしこ)重曹つるつるハミガキ』が一歩も二歩もリードしているので、環境意識や健康意識の高い人間にとっては非常に価値があると思った。
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子どもの胸焼け気にしたい、虫歯ではない「歯牙酸蝕症」と胃食道逆流に関係

子どもの胸焼けは歯にも影響するようだ。 虫歯ではない。子どもの「歯牙酸蝕症(しがさんしょくしょう)」と胃食道逆流に関連があると報告されている。 胃食道逆流の関係を調べる 米国のボストン小児病院を含む研究グループが、小児分野の胃腸関連専門誌であるジャーナル・オブ・ペディアトリック・ガストロエンテロロジー・アンド・ニュートリッション誌オンライン版で2015年7月29日に報告した。 虫歯がなくても、酸によって歯が溶けることがあり、専門的には歯牙酸蝕症と言われている。子どもの歯牙酸蝕症と胃食道逆流の関係についてこのたび検討している。歯科診療ユニット 対象は27人の子ども。胃食道逆流の症状と食事に関するアンケート調査を行った。 次に食道のpHを測った。酸性の度合いをカテーテルで測るというもの。さらに歯の検査を行った。 歯牙酸蝕症については程度を調べて、その状況と歯牙酸蝕症との関係を比べている。 歯牙酸蝕症が多くなる 全員に胃の中では酸性度が強くなっていた。10人(37%)の子どもに歯牙酸蝕症を確認。酸の逆流の経験があるほど、歯牙酸蝕症の歯は多くなった。さらに、酸の逆流が食道下部に認められた時間が長くても、酸の逆流の程度が強いほどに、同じように歯牙酸蝕症の歯は多くなっていた。統計学的に意味のある関係と判定された。 子どもでも胸焼けがある場合は意外とある。注意したい。
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お口の乾燥を防ぐ

冬場は空気が乾燥するため、健康な人でものどや口の中が渇きがちになります。 高齢者では、さまざまな全身の病気や、飲んでいる薬の副作用などによっても、口が渇くことがあります。 口の渇きの副作用がある薬には、降圧剤、抗ヒスタミン剤、尿失禁治療薬、抗うつ薬、睡眠導入薬などです。 服用を中止するわけにはいかないことが多いので、口の乾燥を防ぐ対策をとりましょう。 ●口の中の温度を下げる 口の中が熱く感じられるときは、氷や冷たい水を口に含むと温度が下がり、乾燥も防げます。 ●室内の湿度を上げる 最適な湿度は40~60%。冬は暖房によっても乾燥しやすいので、加湿器を利用します。2時間に一度は窓を開け、新鮮な空気を入れ換えることも有効です。歯科ユニット ●マスクを着用する 高齢者は口の周りの筋力が弱まり、常に口を開けがちになるので、マスクを着用して乾燥を防ぎましょう。 ●唇を保護する 唇の乾燥には、濡れたガーゼで覆ったり、リップクリームやワセリンを塗ったりして保護します。 ●刺激のある食べ物を控える 塩分、香辛料、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶なども、摂り過ぎれば渇きの原因になります。
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万病のもとだった? ドライマウスについて

テレビ番組で、ドライマウスについての特集が組まれていました。「私は大丈夫…!」と思っている方、安心してはいけません。実は、ドライマウスの潜在患者の9割は女性なのです。 まだまだ乾燥した空気が続きますね。今回は「ドライマウス」とはどのような病気なのかを今一度確認してみましょう。 ドライマウスとは? 分泌される唾液の量が減少し、口の中が乾燥してしまう症状です。唾液には、虫歯の治療や歯石除去などの口の中の衛生管理も一緒に行っていく、というように、口の中を正常に保つ作用があるのです。 どのような症状が発生するのか? 下記等があげられます。 口の中が乾く しゃべりにくい 舌が痛い 口臭がある 唇がひび割れる 症状が進むと、口内炎などが発症し、咀嚼や発音などを妨げるようになります。これらのような症状を自覚した場合は早めの治療を行うべきでしょう。 原因として何が考えられるのか? 原因はさまざまであり、全身性の疾患が原因の場合は、まず糖尿病があげられます。ストレスなどの神経性疾患が原因となったり、抗うつ薬などの薬物の副作用も、原因の1つとして考えられます。口腔洗浄器 原因が特定できた場合、原因により最適な治療が行われていきます。 また、原因がはっきりと分からない場合は口の中の乾燥を防ぐ対処療法を行っていきます。 口の中の唾液腺組織に問題がなければ薬で唾液の分泌量を増加させます。唾液腺組織に問題があり自力で唾液が増やせない場合は、唾液の補充のためにスプレー式の人口唾液を使用する場合もあります。 ドライマウス/口腔乾燥症の予防/治療法 予防には、糖尿病やビタミンB欠乏症、貧血にならないための食生活を心がけましょう。鉄分を多く持つ肉、魚介類と一緒に野菜・果物も取ると効果的です。 また、唾液腺を刺激するため、味覚を刺激することも効果的です。酸味・甘味が刺激となるので、キシリトールで甘味のついたガムを食後に噛むのがオススメです。
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歯根膜炎(根尖性歯周炎)

家庭医学館の解説 しこんまくえんこんせんせいししゅうえん【歯根膜炎(根尖性歯周炎) Periodontitis】 歯は歯根膜という約300μm(マイクロメートル)(1μmは1000分の1mm)ほどの薄い座布団のような組織によって、あごの骨とつながっています。 歯の中にある歯髄(しずい)(神経)が炎症をおこしているうちは、むし歯ないし歯髄炎(しずいえん)と呼ばれ、歯自体の炎症ですが、その炎症がおさまらず、歯根の先端(根尖(こんせん))から炎症が歯の外に出ると、歯周組織、歯根膜に炎症がおこってきます。これが歯根膜炎です。 また、かみ合わせが高かったりする場合にも、歯根膜炎をおこすことがあります。 急性の場合は、歯の根もとに相当する歯肉(しにく)(歯ぐき)を押すと痛んだり、歯が浮いた感じがしたり、かんだり歯を叩(たた)いたりすると痛むなどの症状があります。 歯髄炎の症状よりは軽いのがふつうですが、この症状は持続的で、1日の間の変化があまりみられません。 症状が進むと、あごの下のリンパ節が腫(は)れたり、頭痛がしたりします。 しかし、慢性化してしまうと、歯が浮く、かむと痛む程度ですみますが、悪い方向に進行すると、骨が破壊されて膿(うみ)の袋(嚢胞(のうほう))ができたり、あるいは膿が歯肉から出てくることもあります(瘻孔(ろうこう))。 また、歯の根に膿の袋があると、そこから細菌が血液を通って遠方の臓器に運ばれ、リウマチ熱、心臓弁膜症、急性腎炎(きゅうせいじんえん)などをおこす可能性もあります(歯性病巣感染(しせいびょうそうかんせん))。 痛くなくても、歯が浮いた感じがしたり、なにか違和感を感じたりしたときには、早めに歯科医を受診することをお勧めします。 原因となっている歯の根をよく消毒し、細菌をなくして歯髄のあった部分の空間を充填(根管充填(こんかんじゅうてん))すれば、その上に金属で土台をつくり、人工的な歯をかぶせることもできます。しかし、膿の袋が大きい場合は、原因となっている歯の根に相当する歯肉を切り、膿の袋を骨の中から取り出したり、最悪の場合は抜歯(ばっし)することもあります。
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口腔衛生管理について

2015年に改定された介護保険報酬には、歯科と関連する加算として、「口腔衛生管理体制加算」と「口腔衛生管理加算」があります。これらの加算は、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設が算定するものです。 口腔衛生管理体制加算 「口腔衛生管理体制加算」は、歯科医師又は歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、介護職員に対する口腔ケアに係る技術的助言及び指導を月1回以上行っている場合、利用者ごとに1月につき30単位を算定します。 この加算を算定するには、施設において、歯科医師又は歯科医師の指示を受けた歯科衛生士の技術的助言及び指導に基づき、入所者または入院患者様の口腔ケア・マネジメントに係る計画書が作成されていることが必要です。 「口腔ケア・マネジメント計画書」は、個々の入所者の口腔ケア計画ではなく、事業所で1枚を作成します。口腔洗浄器 この計画書の“指示内容の要点”の部分以外は、一度作成すれば体制に大きな変更がない限り修正は不要です。“指示内容の要点”の欄は、施設側が毎月受けた指導・助言の内容の要点を記載します。 なお、「口腔衛生管理体制加算」は、歯科医院により歯科訪問診療料又は訪問歯科衛生指導料を算定した日の属する月であっても算定できますが、介護職員や入所者に対する助言・指導は歯科訪問診療や訪問衛生指導の実施時間外に行う必要があります。 口腔衛生管理加算 新設された「口腔衛生管理加算」は、歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、入所者に対し、口腔ケアを月4回以上行った場合に、当該利用者ごとに1月につき110単位を加算するものです。 ただし、口腔衛生管理体制加算を算定していない場合には算定できません。施設が口腔衛生管理加算に係るサービスを提供するには次の要件があります。 このサービスを実施する同一月内における医療保険による訪問歯科衛生指導の実施の有無を入所者又はその家族等に確認し、当該サービスについての説明と同意を得た上で行います。 入所者ごとに口腔に関する問題点、歯科医師からの指示内容の要点、口腔ケアの方法及びその他必要と思われる事項に係る記録(「口腔衛生管理に関する実施記録」)を作成・保管し、その写しを当該入所者に対して提供します。 歯科医師の指示を受けて口腔ケアを行う歯科衛生士は、口腔に関する問題点、歯科医師からの指示内容の要点、口腔ケアの方法及びその他必要と思われる事項を「口腔衛生管理に関する実施記録」に記入します。また、入所者の口腔状態により医療保険における対応が必要となる場合には、適切な歯科医療サービスが提供されるよう当該歯科医師及び当該施設の介護職員等への情報提供を的確に行います。 「口腔衛生管理加算」は、歯科医院が歯科訪問診療料を算定した月であっても算定できますが、訪問歯科衛生指導料を算定した月においては算定できないため、歯科医院との連携が重要になります。
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プラーク(歯垢)除去

プラーク(歯垢)とは何かを知り、プラーク除去の仕方について学びましょう。 そもそもプラーク(歯垢)とは? プラーク(歯垢)は食べカスではなく、細菌の塊です。プラーク1mg中の細菌数はなんと約10億!!このプラークの中にムシ歯や歯周病の原因となる細菌がひしめいているのです。 プラークは歯のどの部分につくかによって「歯肉縁上プラーク」と「歯肉縁下プラーク」に分けられ、超音波スケーラー 家庭用それぞれに棲みつく細菌の種類も違っています。 歯肉縁上プラーク 歯の見えている部分(歯冠部)についたプラークです。プラーク中の細菌が作り出す酸は、ムシ歯の原因になります。また、歯とハグキ(歯肉)の境目についたプラークは、歯周病の原因になります。 歯肉縁下プラーク 歯周病が進行して形成される歯周ポケットの中につくため、肉眼で確認するのは難しいプラークです。歯周病菌は酸素を嫌う細菌(嫌気性細菌)なので、歯周ポケットの中の酸素が非常に少ない状態を好んで棲みつき、バイオフィルムといわれる強固な塊を作って定着しているのです。 これらの細菌は、中~重度の歯周病である歯周炎の発症や進行に関係しています。またその歯周炎を発症、進行させる力には歯周病菌の毒素も関与しています。 プラークを除去して、ムシ歯/歯周病を防ぐ プラークを除去するには、毎日の歯みがきが重要です。よくみがいたつもりでも、歯と歯の間はみがき残しが多く、大部分にプラークが残っています。これらのプラークを除去するためには、ハブラシに加えて、歯間クリーナー(歯間ブラシやデンタルフロス)の使用が大変効果的です。正しい歯のみがき方を身につけて、プラークを除去し、ムシ歯・歯周病を防ぎましょう。 正しい歯のみがき方についてはこちら また、歯科医院で定期的に健診を受けることで、必要に応じて専門的プラーク除去を受けることができ、お口を常にプラークの少ない状態に保つことができます。
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