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大人のための歯科矯正
はじめに 歯並びが悪くて恥ずかしい…そう思っている方、大人でも結構いるようです。 歯科矯正は、子どもがするものだと思っている方はいませんか? 大人になってからでも、歯科矯正をすることができます。 大人の歯科矯正について調べてみました。歯科矯正器具 STEP1 金銭的な面の不安、見た目のコンプレックス。 痛み、ブリッジをつける期間なども気になります。 大人の歯科矯正の流れです。 1.診断 2.クリーニング、ブリッジをつける準備 3.ワイヤーの装着 4.はみがき指導 5.月1回の調整 6.ワイヤー外し 7.リテーナー装着…(保定装置) 8.定期診断 基本的な流れです。 STEP2 歯の矯正は大人になると身体に負担がかかるといわれています。 大人の歯の矯正は成長過程の子供より歯が動かしにくので時間がかかること、子供のころと違って、仕事や通勤などで疲れも溜まりますし、簡単にお休みもとれないので、大人になってからは余計に負担を感じます。 歯の噛みあわせを変えるというのは身体の矯正でもあるんです。 STEP3 矯正にかかる費用は、20万円~100万円以上といわれます。 医療費控除の対象となります。 まとめ 歯並びが原因で体調不良となる場合がありますので、見た目だけを気にして矯正治療するとは限りません。歯科矯正には、時間とお金、ストレスがかかるようです。強い覚悟が必要といえるかもしれません。
40男こそ! 今からでも遅くない歯列矯正のススメ
自分の歯並びにコンプレックスを持っている成人男性も少なくないはず。とはいえ歯列矯正は、子どものうちに済ませるものというイメージが強いため、歯並びの改善をあきらめてしまっている人もいるのではないだろうか。しかし、最近は装置が見えない治療法が発達したおかげで、大人でも歯列矯正を始める人が増えたという。歯模型一体どんな方法があるのか? 最先端の治療方法や期間などを矯正歯科医の川崎健一さんに聞いた。 ■■今回のアドバイザー 表参道矯正歯科 院長 川崎健一さん 完全オーダーメイドの矯正歯科治療を行う表参道矯正歯科の院長。東北大学歯学部卒業。歯学博士(歯科矯正学)、日本矯正歯科学会認定医 舌側矯正医(Lingual Orthodontist)インビザライン専門医(インビザラインスーパードクター)クリアアライナー認定医、アソアライナー認定医。 ■装置が見えないので、見た目を気にしなくても歯列矯正ができるように 川崎さん「歯列矯正には、様々な種類があります。昔と違い、目立たない・見えない矯正というのも増えました。例えば、リンガルブラケットシステムという方法があり、これは、歯の裏側にワイヤーを装着して歯を動かすというものです。ほかに、透明なマウスピースをして歯を動かす、マウスピース矯正というのもあります。どちらも装置が見えないので、矯正治療をしていることがわかりません。ただ、治療中の痛みや、発音への影響は、マウスピース矯正のほうが少ないので、痛みに弱い方や、発音に影響すると困る方はマウスピース矯正がおすすめです。 治療期間は、歯並びによって変わってきますが、両者とも1~2年程度と、大体同じくらいです。費用は、装置が高額な分、リンガルブラケットシステムのほうが高めになります」 ■早く治療を終わらせるスピード矯正のメリット、デメリット 川崎さん「とにかく早く治療を終えたいと思う方には、スピード矯正という方法もあります。一般的に、セルフライゲーションシステム、インプラント矯正、コルチコトミー法の3つのタイプに分類されています。 いずれの方法も、一般的な治療より、期間が短くなるメリットがあります。ただし、期間短縮を優先させるあまり、強すぎる力で歯を引っ張ると、歯根吸収などのトラブルの危険性も出てきます。歯列矯正を早く終わらせたいという気持ちもわかりますが、ある程度の時間がかかることは仕方がないと頭に入れていたほうが、ストレスなく治療ができるはずです」 ■歯並びを治すことで、胃腸の負担を減らして消化を助ける効果も 「上述したように、透明マウスピース矯正や裏側のワイヤー矯正が発達してきたため、見た目を気にする必要がなくなりました。そうした理由から、大人の歯列矯正は増加の傾向が続いています。 大人になった今からでも、歯並びを治すことでたくさんのメリットが生まれます。まず、虫歯や歯周病になりにくくなるので、歯の寿命が延びます。そして食べ物がしっかり噛めるようになるので、胃腸の負担が減り消化を助けてくれます。もちろん、歯並びがキレイだと人に与える第一印象もよくなりますし、話すときの発音を気にしていたのが改善されるというケースもあります」 ■最後にアドバイザーからひと言 「早く治療を始めれば、その分早く治療が終わります。矯正は大人になってからでもまったく遅くありませんよ!」
見た目損なわない「裏側矯正」注力 渋谷矯正歯科院長・東海林貴大さん
歯科矯正というと、歯の表面に取り付けられたワイヤを思い浮かべる人は多い。咬合不全から生じるさまざまな不具合の解消のために重要な治療だが、それによって一定期間、審美面が損なわれるのも事実。そこで、見た目には治療中であることが分からない「歯の裏側」からアプローチする歯科矯正に取り組む歯科医師がいる。 東京・渋谷、宮益坂の途中にある渋谷矯正歯科は、3年前に青山から移転してきた矯正歯科専門クリニック。院長の東海林貴大(たかひろ)歯科医師は、祖父から続く歯科医家系の3代目。歯学部卒業後は、父から「歯科の中でも最も難しい領域」と言われていた矯正歯科を専門に選び、大学病院などで実績を積んできた。中でも高度な技術を必要とする「裏側矯正」では国内屈指の症例数を誇り、ネットなどでその情報を得た患者が全国から集まってくる。 「3Dプリンターでその人ごとの歯の模型を作り、その人にとって最も理想的な歯並びを描いていく。それを見ることで、患者さんも矯正後の自分の歯の姿が分かり、治療に積極的になれるのです」電気的根管長測定器 積極的に歯を見せて笑う欧米人と違って、「歯並び」に重要性を置かない時代が長かった日本人。しかし近年、審美性だけでなく、歯並びやかみ合わせが全身の健康状態と密接な関係を持つことが解明されるに従い、矯正歯科へのニーズは急速に高まりつつある。 「患者満足度の高い治療を実践するのはもちろんですが、一方で技術力の高い矯正歯科を普及させていく必要を感じています」と東海林院長は言う。矯正歯科をベースにした高品質の一般歯科をめざす若い歯科医師の育成に力を入れるべく、渋谷の本院の他に今月には横浜に、今年夏をめどに池袋にもサテライトクリニックの開設を予定している。 「日本人の歯並びを欧米人並みに美しくするのが目標です」と笑う東海林院長。その実現に向けた取り組みは、確実に前進している。 (長田昭二)
歯列矯正やブリッジ など「白い歯」を手に入れる治療法
歯列矯正やブリッジ を上手に活用すれば見た目の印象を向上させることができます。 お笑いコンビ「ハリセンボン」でおなじみの箕輪はるかさんが、黒くなった前歯を白くしたということで注目されています。小学生のときに転んで前歯をコンクリートに打ち付け、歯の神経が死んでしまったという箕輪さん。母親に治療を勧められたものの遠慮してしまいできなかったそう。 そんな箕輪さんが今回臨んだのは「ブリッジ」という治療法です。いったいどんな治療なのでしょうか? 「ブリッジ」ってどんな治療? 「ブリッジ」とは、虫歯や歯周病などが原因で抜歯した人が行う治療法のひとつです。歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりしてしまうもの。それを防ぐため、抜いた歯を補うものとして「ブリッジ」という方法が使われます。 ブリッジは抜いてしまった歯の人口歯(ポンティック)を作り、両隣の歯にかぶせて人口歯を支えるというもの。人口歯に前後2本の歯をかぶせるため、3本分の治療費が必要になります。治療期間は早ければだいたい2回ほどで終わります。治療の流れは次の通りです。歯科ユニット 1:弱った歯を支える前後2本の歯を「ブリッジ」が入る形に削る 2:削った歯の土台の形をとる 3:上下のかみ合わせをとる 4:1~2週間で完成 5:できあがったブリッジを口の中で調整する 6:セメントでつけて固まるまで待つ ブリッジを作る期間は、金属であれば1週間、セラミックにするなら1~2週間ほどで完成するようです。 「ブリッジ」のメリット ブリッジは歯を土台にしているため、周りの歯と同じ感覚で食事を楽しむことができます。また、歯茎を切ったり骨につなげたりせずに治療を行うため、糖尿病や高血圧の人でも安心して受けることができます。ブリッジはしっかり接着剤で固定するため、取れてしまうという心配もありません。 「ブリッジ」のデメリット ブリッジのデメリットは、抜歯した前後に歯がないとできないこと。また、土台となる歯が健康であっても削ってしまうため、歯の量が少なくなってしまう面もあります。前後2本の歯が、人口歯を支える必要があるため、割れてしまったり揺れてきてしまったりする恐れも。人口歯以外の歯への負担が大きいのがブリッジのデメリットです。 ブリッジには保険適応の材料もある! 気になる治療費ですが、ブリッジをする場合、両隣の歯の治療費用や人工歯の費用を含めて20~33万円が相場だと言われています。ただ、ブリッジには保険適応の材料もあります。これは、「臼歯部のメタルのブリッジ」と「前歯のレジン前装冠」と呼ばれる唇側の見えるところは白い材料で裏側が金属のものは保険が適応されます。 この場合、部位にもよりますが上顎前歯部の3本の例で約2万円の自己負担で行うことができます。 表面は白色のものになるため、審美的にはそれほど劣りません。 歯列矯正やブリッジ で自分に自信を! また、箕輪はるかさんの場合は抜歯をしてブリッジを行っていましたが、歯の神経が死んで変色していただけの場合に抜歯することはほとんどありません。通常は、もとの歯に歯に被せものをすることがほとんどです。自分の歯がどのような状態であるのはか、歯科医院でよく相談してから考えましょう。美しい歯は自然と笑顔になります。美しい歯を手に入れて自信をもって毎日を送りたいですね!
気になる!歯列矯正・矯正歯科の治療にかかる期間
歯列矯正の期間はどれぐらい? 成長期の子どもとは異なり、大人の矯正は比較的矯正期間が長いといわれています。もちろん、元の歯の状態やあごの状況、どれだけ歯を動かしたいのかなどによって期間が異なってきますが、おおむね1~3年ぐらいだと言えます。長いほうが処置回数も多くなるので、費用も高くなります。 すき間の空いてしまった前歯を埋めたいなど、比較的難易度が高くない矯正の場合、マウスピースを使って行うことがあります。これは、マウスピースを1日17時間装着するというものです。マウスピースの種類はクリアライナー、ストレートラインなど複数あるのですが、歯が動いてきたら、新たにマウスピースを作り直すということを何回かくりかえす必要があります。この場合、早い人だと半年間ぐらいで治療が終わり、金額も50~60万円ぐらいで終了します。 ブラケットなどの装置を使う場合は、どうしても1~3年はかかります。裏側からの矯正は、見た目は目立ちにくいのですが、前からの矯正よりも時間がかかります。 セラミック法での歯列矯正の場合は4~5回程度の通院で終了します。 期間は2~3か月です。 歯列矯正の通院頻度は? 忙しい人にとっては、3年もの間、通院があるというのは少しストレスに感じられるかもしれません。ただ、ブラケットを使って矯正する場合、装置をつけている間は、4~6週間に1回程度通院すればよいので、美容院に行くような頻度と考えればよいでしょう。ブラケットを外した後は、リテーナーという保定装置をつけますが、この期間も2~3年ぐらいが目安です。リテーナーをつけている間は3~4か月に1回通院します。 リテーナーは一生使い続ける必要があります。 リテーナーの使用をやめると歯はすぐに元に戻ろうとして動いてしまいます。 ワイヤー矯正のように長期間の治療期間と治療後の煩わしさが嫌な方はセラミック法での歯列矯正が適しています。セラミック法は治療期間が短く(2~3か月)、後戻りをする事はありません。歯模型 女性の場合、矯正中に妊娠するというケースもあると思います。妊娠中の矯正も母体に対して大きな影響はなく続けられますが、ホルモンバランスの関係で虫歯や歯肉炎のリスクが高くなるので、口の中のケアに気を遣う必要があります。つわりの影響で歯ブラシなどが難しい場合は、ヘッドの小さな歯ブラシを使い、低発泡の歯磨き粉を使うとよいでしょう。 また、治療期間中に転勤によって通えなくなるケースもあります。そのような可能性がある場合は、あらかじめ歯科医に相談しておき、転院時の手続きや引っ越し先での医院を紹介してもらえるかなどを聞いておくことをおすすめします。
歯医者も知らない!保険診療で歯列矯正ができる5つの条件
出っ歯や受け口で歯列矯正をしたいけれど自費診療のため、費用的に治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。一般的な歯列矯正は保険外診療で80万円程度かかることが多いです。しかし、実は歯列矯正をある条件を満たせば保険診療で行える場合があるのです。保険内なら状態によって半額程度で治療を行えるのです。助かりますよね。今回は保険診療で歯列矯正ができる5つの条件をお伝えします。ぜひ参考にしてください。 1.保険診療で歯列矯正ができる4つの条件 1−1.永久歯が6本以上先天的にない方 永久歯がもともとないことを歯の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)と言います。近年増えていますが、この先天性欠如の歯が6本以上の方は保険診療で歯列矯正が行うことができます。ただし、親知らずは含めませんし、虫歯や歯周病で抜いてしまった場合も認められません。歯がなかなか生え変わらなかったり、いつまでも多くの乳歯が残っている方は歯医者のレントゲンで永久歯があるか確認してみて下さい。詳しくは「あなたの歯の本数は足りている?/近年増えている歯の先天性欠如」を参考にしてください。 1−2.外科処置を伴う歯列矯正が必要な方 極端な受け口や出っ歯、開口(かいこう)、顎のズレがある場合、歯列矯正だけでは治療をすることができない場合があります。この方を顎変形症(がくへんけいしょう)といい、歯列矯正と顎の手術を両方行い、噛み合わせを治します。歯列矯正だけでは治すことのできない顎のズレがある方には保険診療で矯正治療ができます。詳しくは「反対咬合の治療をするタイミングと年齢別の治療方法/注意点」を参考にしてください。 1−3.国が定めた先天疾患である方 歯並びに影響があり、国が定めた疾患の場合は保険診療で歯列矯正を行うことができます。唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ) やダウン症などです。その他の詳しい疾患については日本矯正歯科学会HPを確認してください。 1−4.矯正治療する歯医者が国の指定機関であること 保険診療で歯列矯正を行うには国が指定した特別な機関である必要があります。顎変形症の治療を行うには顎口腔機能(がくこうくうきのう)の施設、先天疾患の治療の場合は障害者自立支援の指定医療機関で歯列矯正を行う必要があります。歯列矯正専門医でも保険で歯列矯正が行えない場合がありますので事前に確認が必要です。 1−5.健康保険に加入していること 当たり前のことですが、健康保険に加入していなければ保険診療自体が使うことができません。多くの場合は3割負担の治療ですが、条件によって負担金が変わります。それにより費用も変わってきます。 2.保険で歯列矯正が行える治療例 2−1.永久歯が6本以上ない方の治療例 受け口の方ですが上の歯の永久歯が6本ない先天性欠損です。小臼歯が4本、大臼歯が2本ありません。小臼歯部分には乳歯を残して噛み合わせを改善しています。外科的な手術はせず、矯正のみで治療を行っています。永久歯の欠損が多いため保険診療で歯列矯正を行うことができます。 治療前の噛み合わせ 治療後の上顎 治療後の噛み合わせ 2−2.外科処置と歯列矯正を行った治療例 受け口が強く、噛み合わせが反対咬合と言われる状態です。はじめに歯列矯正を行い、次に下の顎を手術で後ろに下げる処置をし、その後歯列矯正で噛み合わせを整えます。矯正治療及び顎を下げる手術の費用は保険診療にて行うことができます。歯科用ダイヤモンドバー 治療前の噛み合わせ 治療後の噛み合わせ 3. 歯列矯正の保険診療の費用について 歯列矯正を自費診療で行う場合80万円〜100万円程度の費用がかかります。基本料金80万円と毎回の処置の費用が5千円〜1万円で合計100万円程度になることがあります。保険診療で3割負担の場合矯正の料金が20〜30万円程度、手術費用が10万円程度で合計すると40万円程度です。自費診療でも保険診療でも医療費控除の対象になります。 4.舌側矯正やマウスピース矯正は対象外 保険診療で歯列矯正を行う場合は、歯の内側に装置を付ける舌側矯正やマウスピース矯正では行うことができません。保険診療で認められている歯列矯正は難易度が高い治療が多く、また、保険では機能を優先するため審美的な治療を行うことができなくなっています。 5.保険で歯列矯正ができる矯正歯科 まゆみ矯正歯科…
歯科矯正器具を使ったブレスレットの登場
矯正専門医も驚く意外な活用法 歯科矯正に使用されるラバーバンドをお洒落(?)なブレスレットがファッション業界だけでなく、歯科矯正業界でも注目を集めているようです。 そのブレスレットを発表したのは、あるデザイナーと歯科矯正医とで立ち上げたブランドです。この『ラバーバンド』と表現している物は、矯正業界ではよく知られているパワーチェーンです。カラフルなパワーチェーンを繋ぎ合わせてブレスレットにして、そしてそれを売ってしまうとは・・・斬新ですね。歯科矯正器具 しかもパワーチェーンを繋ぎ合わせているのはブラケットです。本当に斬新ですね。 矯正器具ブレスレット このブレスレットですが、矯正の器具だけあって、かなり丈夫で切れにくくて長持ちするようです。 皆さんももし興味がありましたら調べて購入されてみては??
セルフチェック!子供の歯並びと治療について
子供の悪い歯並びの例と、その治療方法を見ていきましょう。 乳歯の歯並びチェック 乳歯列は、上下10本ずつ(合計20本)で構成されます。乳歯の大きさは永久歯に比べて小さいため、歯と歯の間に隙間ができることがあります。この隙間は、「発育空隙(はついくくうげき)」と呼ばれ、永久歯がきれいに並ぶために必要なものです。歯模型 歯と歯の間に隙間がない場合、永久歯が並ぶスペースが不足しているということになるので、将来的に歯並びが乱れる可能性があります。こういった場合は、永久歯が生えてからでなく、乳歯の段階から矯正治療を受けたほうがよいでしょう。 年齢が比較的小さなうちから行える矯正方法の1つに、床矯正(しょうきょうせい)があります。床矯正は、入れ歯のような形をした取り外し可能なプレートです。ネジを回して装置を広げることで、あごを広げていくことができます。また、マウスピースを用いて舌の位置や呼吸法を正すことから矯正していく方法もあります。 子供(6歳~)の歯並びチェック 6歳以降の子供の悪い歯並びの例には、次のものがあります。 上顎前突(じょうがくぜんとつ)…出っ歯 上の歯が前に出ている状態のことです。さまざまなケースがありますが、多くの場合は、下あごが小さく、引っ込んでいるために、上の歯が出ているように見えています。この場合は、取り外し式の装置(プレート)で下顎の成長を促してから、必要に応じてワイヤーを使った矯正を行います。 反対咬合(はんたいこうごう)…受け口 口を閉じたときに、下の歯が上の歯よりも前に出る状態のことです。上あごに比べて下あごが前に出ていたり、大きかったりするなど、上下のあごの骨のバランスが悪いことが原因なので、下あごの骨が前方へ成長するのを抑える「チンキャップ」というヘッドギアをつけて矯正することが多いようです。プレートを併用したり、乳歯であればムーシールドという装置を利用したりとケースによって治療内容が異なります。また、舌のくせや口呼吸など、くせが影響していることも多く、それらを防止するための装置を装着したり、トレーニングを行ったりもします。 空隙歯列(はついくくうげき)…すきっ歯 歯と歯の間に隙間ができている状態です。ワイヤーを使って、広がった歯列を縮める矯正を行うことが多いようです。また、マウスピースを使う場合もあります。 開咬(かいこう)…前歯が閉じない 奥歯が噛み合っていても、前歯が噛み合わずに開いている状態のことです。幼児期の指しゃぶりや、舌のくせが原因なので、舌のくせを防止する装置や舌トレーニングをします。また、ワイヤーを使う場合もあります。 過蓋咬合(かがいこうごう)…深い噛み合わせ 歯を噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯に深くかぶさり過ぎる状態のことで、下の前歯が隠れて見えないケースもあります。ワイヤーと下あごの成長を助けるプレートを使って矯正する場合が多いようです。 叢生(そうせい)…八重歯・乱ぐい歯 歯が凸凹に生えたり、重なって生えたりしている状態のことです。あごが小さすぎて、歯が生えるスペースが足りないケースが多いので、あごの大きさを広げるプレートを使う場合が多いようです。
美容家が教える「40過ぎても歯並びを直すべき」理由3つ
顔のシミやくすみ、ボディの乾燥など、エイジング世代の美容に関する悩みはつきませんよね。中でも意外と見過ごしがちなのが、歯のケア。美しい笑顔の印象は、白くて健康な歯が決め手です。口元の印象を左右する以外にも、美容健康に影響があることをご存知ですか? 今回は「歯の健康」に気を配るべき理由を3つ挙げてみましょう。 ■「噛み合わせ」で顔の形は変わる 歯の噛み合わせが悪いと、顎に無理がかかったり、片側だけで物を噛まざるを得ない状況になります。すると、顔の筋肉バランスが崩れて、見た目に大きな歪みが出てしまうのです。これは女性にとって大きなマイナスポイント! 歯医者さんでしっかり噛み合わせをチェックしてもらいましょう。 ■美しい人は「クリーニング」に通っている 歯石や固まった食べカスは、プロのクリーニングでしか落とせません。放っておくと、歯茎から出血したり、冷たいものがしみたり、痛みが出たり、ひどくなると歯が抜け落ちてしまうことも。3ヶ月に一度はしっかりクリーニングしてもらい、自分の歯をできるだけ長く残して、若々しい印象を保てるといいですよね。生体情報モニタ ■歯の健康は「健康寿命」を左右する 定期的に歯医者に通っている人は長寿である、という説があります。しかも介護などが必要ない「健康寿命」が延びるとも考えられています。そう思うと、歯のケアはいくつから始めても遅すぎることはありませんよね。見た目の美しさが、その人の健康度と比例する好例と言えます。かかりつけの歯医者さんを見つけておくのもいいかもしれません。 40歳で歯並びを治すのは遅い、歯医者に通うのは年老いた証拠、そんな風に思っていたらそれは大きな間違い。歯の健康はその人の美しさと比例するといっても過言ではありません。まだの方はすぐにケアを始めてみて!
肥満や肩こりの原因にも!? 「悪い歯並び」が健康に影響すると判明
自分の顔を鏡で見る時、歯をじっくり見ることはありますか? “歯並び”はきれいですか? 特に噛むことや話すことに支障がないから、少しくらい歯並びが悪くても気にしない人もいます。 しかし、歯並びが悪いまま放置していると美容にも健康にも悪影響を及ぼします。そこで今回は、管理栄養士で美容カウンセラーの筆者が、歯並びと健康・美容についてご紹介します。 ■歯並びが悪いのは遺伝だけではない? 歯並びが悪いのは“遺伝”のせい、仕方ないと思っていませんか? 原因の1つに遺伝もありますが、実はその他にも理由はあります。 それは、“食生活”。歯の土台となる歯茎は、顎がしっかり発達しないと、歯茎の面積も小さくなってきます。そのことによって、歯が歯茎に収まらず、歯並びが悪くなる結果に。 赤ちゃんのころに指をしゃぶる癖が長かった人や、おしゃぶりが手放せなかった人は上顎前突症、いわゆる出っ歯になります。成長してから歯ぎしりする癖があると、それも歯並びを悪くする原因になります。 ■子どもが大好きなメニューが歯並びを悪くする 柔らかいものばかりを食べていると、顎の発達が悪くなり、歯茎、そして歯並びに影響を及ぼします。多くの子どもが好きなメニューのハンバーグやオムライス、カレーなどは、あまり噛まずに食べられるもの。 刻んだ人参やごぼう、きゅうりやピーマンなどを混ぜ込んだり、付け合せにするのも顎を使う機会を増やします。主食を白米ではなく玄米にするだけでも、固いものも食べる習慣になります。 ■悪い歯並びが及ぼす影響とは? ではなぜ、歯並びが悪いといけないのでしょうか。これは見た目だけでなく、特に顎や消化器官に影響を及ぼします。 歯並びが悪いとよく噛むことが難しくなり、食べものをよく噛まずに飲み込むので、消化不良や肥満になる傾向があります。肥満から糖尿病や高血圧などの病気に進行することさえあります。 また、歯並びが影響して顎から首へと歪みが広がり、最終的には身体全体を歪ませてしまい、頭痛や肩こり、首や腰の痛み、視力低下や耳鳴りなど、日常生活に支障をきたしやすくなります。 以上、歯並びと健康・美容についてご紹介しましたが、いかがでしたか? 赤ちゃんのころから注意したい歯並び。しかし、どうしても歯並びが悪くなってしまった人は、高額ではありますが歯列矯正という方法もあります。歯科矯正器具将来、膨大な医療費になるリスクを避け、今のうちに、歯医者さんで相談してみるといいですね。