Archives for 歯科健康 - Page 7

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口腔癌のリスクファクター

喫煙の習慣がある タバコは口腔癌のリスクを高める代表的な習慣です。特にパイプ・葉巻など口腔喫煙する種類のタバコを好む場合、口腔癌リスクが増大しやすくなります。時折、「パイプ・葉巻は肺癌リスクがあまり上がらない」と吹聴している人がいますが、そのぶん、口腔癌リスクが跳ね上がるので注意しましょう。 飲酒の習慣がある アルコールもまた、口腔癌リスクを高めるリスクファクターです。特にウイスキー・焼酎などアルコール度数の高いものを好む人は要注意です。度数の高いお酒ほど、口腔粘膜への刺激は強くなります。また、「お酒が入ると顔が赤くなりやすい人」「あまりお酒に強くない人」はアルコールの影響を受けやすいので、よりリスクが上がります。(ハンドピース)   歯磨き・入れ歯洗浄を怠りがち 1日2回以上の歯磨きをしていない人、入れ歯をきちんと洗浄していない人も口腔癌リスクが上がりやすくなります。口腔内の衛生状態に問題があると、雑菌が繁殖して、炎症を起こしやすくなるからです。 口の中を頻繁に噛む  口腔内の同じ場所を頻繁に噛む癖があったり、詰め物・尖った部位が同じ場所に引っかかったりする場合、口腔癌のリスクが増大します。同じ場所に慢性的な物理的刺激が加わっているからです。
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歯そのものを再生できる可能性について

人間の歯の完全再生はまだできていない 残念ながら「ヒトの歯そのもの」の再生はまだ実現していません。「歯の再生」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「歯そのものの再生」かと思います。そんな夢のようなことが出来れば虫歯になっても歯が抜けても平気ですし怖いものなしのような気がしますね。しかし歯槽骨などの歯周組織の再生に留まっています。(歯科 根管長測定器)   マウスの歯の完全再生はできている マウスの歯の完全再生は、2009年に成功しています。胎児マウスから歯胚(歯の元になる細胞)を取り出して培養し、成体マウスに埋め込み、歯周組織も含めて全て再生させることが出来ました。  
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抜髄が必要?

エナメル質齲蝕 虫歯が歯の表層―エナメル質にとどまっている状態です。この段階では、痛みをまったく感じません。非常に浅い虫歯なので、抜髄の必要はありません。虫歯になった場所を削り、コンポジットレジン(歯科用プラスチック樹脂)を詰めれば、完了です。 象牙質齲蝕 象牙質に達した虫歯は、「冷たいもの」「甘いもの」を食べたときにしみることがあります。ただ、何もしなくてもズキズキ痛む…ということはありません。虫歯と歯髄の距離が2mm以上なら、削って詰め物を入れるだけで治癒します。虫歯と歯髄の距離が2mmより短い場合、歯髄を保護する薬剤を入れてから詰め物をすることになります。やはり、抜髄の必要はありません。(ハンドピース) 歯髄の仮性露出 歯髄炎を起こした虫歯は、何もしなくてもズキズキと痛みます。この痛み方を「自発痛」と呼んでいます。この状態になると、神経を保存するのは困難です。局所麻酔下で抜髄をおこない、「神経を抜く治療」をします。 抜髄が終わったら、「根管治療(歯内療法)」をおこないます。「ファイル」「リーマー」と呼ばれる針状の器具で、歯髄腔と根管をきれいに掃除します。虫歯菌に感染した箇所を除去して、歯の内部を無菌化するのです。再感染を防ぐために「ガッタパーチャポイント」「MTA」などの薬剤を充填して、最後にかぶせ物(または詰め物)で歯を覆います。 残根 あまりに悪化すると、歯医者さんを受診した時点で、歯髄が死んでいることがあります。神経がないので、すでに痛みを感じることもありません。歯髄が死んだばかりなら「感染根管治療」で歯を救えることもありますが、多くの場合は抜歯となります。
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奥歯の歯茎が痛い原因

歯周病が原因による痛み 歯石は、歯周病菌の住処となり、歯周病の原因となり得るものです。しかし、歯石は自分では取る事ができず、そのままにしてしまうと歯茎の中まで溜まってしまい、進行した結果、周りの骨を溶かしてしまいます。   歯周病以外の原因 奥歯の歯茎が痛くなってしまうのは、歯茎が腫れて炎症を起こしているからです。歯茎が腫れてしまうのは、虫歯や歯周病などが原因であると考えられます。(ハンドピース) 歯医者さんで行う治療法 歯周病は、重症になると、外科的な処置をとったり、歯を抜いたりしなければならなくなります。歯石が蓄積しないようにするためにも、できれば一年のうちに3回は、歯医者さんで歯石を取ってもらうようにしましょう。  
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歯茎に膿が溜まる原因

歯の根っこ部分に炎症が起きて、膿が溜まっている 「神経を抜いた歯」は、根っこ部分に炎症が起きることがあります。神経の入っていた空間(歯髄腔)に虫歯菌が感染すると、そのまま根っこ部分(根管)に拡大して炎症を起こすからです。炎症が悪化・長期化すれば、根元が化膿する恐れがあります。 歯の根元に炎症が起きた状態を「根尖病巣(こんせんびょうそう)」と呼び、袋状の組織内に膿が溜まることを「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と呼んでいます。いずれにしても、第一選択は「感染根管治療」です。歯の内部にある虫歯を削り、根管をすみずみまで無菌化する治療法になります。内部を無菌化して、薬剤を詰めることができれば、根元部分の炎症も治まります。(エアースケーラー) 口の中の外傷が炎症を起こし、化膿している 固い歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、魚の小骨が刺さったりすると、口腔内に傷ができます。こうした傷口が細菌に感染すると、炎症を起こしてしまいます。口腔内の外傷が化膿することを「歯肉膿瘍」と呼んでいます。 歯の根っこが折れて、内部に細菌が入っている 何らかの理由で歯の根っこが割れたり、折れたりすることがあります。この状態を「歯根破折」と呼びます。歯茎内部まで割れてしまうと、割れ目から細菌が入りこみ、歯茎の内側まで感染することがあります。 歯根破折の場合、まずは歯医者さんで割れ方・折れ方を確認します。折れ方によっては歯を保存できることもあるものの、大半は抜歯になります。  
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歯を守るためのメンテナンス

毎日正しい歯みがきを 歯を守るために大切なのは、歯みがきの習慣です。ただし、自分の歯に適した方法で正しくブラッシングしなければ意味がありません。歯医者でブラッシング指導を受け、効果的な歯磨きを習慣化しましょう。(マイクロモーター)   定期検診で虫歯を早期発見 かかりつけの歯医者さんを見つけ、定期検診を受けることも大事です。症状が軽いうちに虫歯が見つかれば、治療も軽く済むのです。 歯のクリーニング 歯医者で行う歯のクリーニングには、スケーラーや超音波器具で歯の表面の歯石を取るスケーリングや、歯茎より奥深くにたまった歯石を除去するディープスケーリング、歯根の表面についた歯石を取ってなめらかにするルートプレーニングなどがあります。
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どんな人が虫歯になりやすいのか

唾液量が少ない 唾液量が少ない方は、虫歯予防に大切な再石灰化が出来ずに、虫歯になってしまいます。高血圧の薬などを服用している方は、唾液の量が減ってしまいます。また、加齢や体調不良なども唾液量が少なくなる原因であり、口臭もひどくなってしまいます。(虫歯診断装置) 口呼吸をしている 口呼吸をしている方は、口内が乾燥しやすいので歯に汚れが付着しやすいです。 また、唾液は再石灰化の効果があり歯を再生させるのですが、口呼吸していると前歯が乾燥して虫歯になりやすいです。 歯並びが悪く、汚れが付着しやすい人 歯並びが悪いと食べカスも付着しやすくなり、歯ブラシも届きにくいので虫歯になりやすいです。子供の頃に矯正をして歯並びを良くすると、見た目だけでなく虫歯予防にもなります。  
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歯茎がかゆいときの対処法

歯石を除去する 歯がかゆくなる主な原因、歯周病、歯肉炎、虫歯を防ぐために歯石を除去しましょう。歯石の除去は歯医者さんでできます。軽い歯周病や歯肉炎なら、短時間の治療でも効果が見られるでしょう。歯にたまった歯石を除去すると、歯がつるつるになり、口腔内がきれいになったと実感できます。(超音波スケーラー) 歯磨きを丁寧にする 歯にたまった汚れや細菌を増やさないためには、日々のケアがとても大切。歯のかゆみを抑えるには、歯磨きを丁寧に行うと効果的です。歯の1本1本を丁寧に優しく磨いていきましょう。強く押し当てるよりは、優しく細かく振動しながら磨くのがポイント。デンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯の間の汚れも取り除くのもおススメです。出血する部分は、炎症が起こっているので、丁寧に磨きましょう。3日ほど続ければ、口くう内が清潔に保たれ、出血しなくなります。うがい薬なども併用するのも効果的です。 アレルギーを避けるには アレルギーの原因となる食べ物が、わかっている場合、その食べ物を口にしないこと。体調によっては、強いアレルギー反応で倒れてしまうこともあります。口の中だけだからと安易に考えず、アレルギー反応の出る食べ物は避けるようにしましょう。また、歯科治療でアレルギーが出る場合、金属、医師のゴム手袋、詰め物などさまざまな要因が考えられます。  
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腫れたときの応急処置

冷やす 歯茎の腫れは、たいていは炎症を起こしていて、膿がたまっていることによるもの。鈍痛やズキズキした痛みが生じてきます。濡れタオルや氷のうなどで、外から冷やすことで、痛みを軽減することができます。   口の中の消毒 うがい薬はのどの炎症だけでなく、歯茎の細菌の殺菌にも有効ですので、うがい薬で消毒してみましょう。アルコール系のマウスウォッシュでは、腫れを刺激してしまう場合もあるので、市販のうがい薬を使うようにしましょう。   体力の回復 歯茎の腫れは、疲れがたまっていたり体調が悪いときなどに、抵抗力が落ちて、細菌の繁殖を抑えられず悪化することもあります。(虫歯診断装置) やわらかい歯ブラシを使う 歯が腫れて痛いからといって、歯磨きをしないのも、口内の細菌を増やすことにつながり、良くありません。いつもよりもやわらかい歯ブラシを使って磨くようにしましょう。
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歯周病と糖尿病の関連性

歯周病が糖尿病にもたらす影響 歯周病菌は、歯茎から血管に入りこんで全身に回ります。歯周病菌そのものは体内の免疫で死滅しますが、歯周病菌の細胞壁に含まれる内毒素(エンドトキシン)は血管内に残存します。すると、血液に含まれるエンドトキシンに反応し、脂肪組織・肝臓などがTNF-α(腫瘍壊死因子)を産生します。 TNF-αはサイトカイン(情報伝達をおこなうタンパク質)の一種で、「インスリンによる血液中の糖質取り込み」を阻害する性質をもちます。つまり、血糖値が下がりにくくなるわけです。(歯科診療ユニット) 実際、糖尿病患者に歯周病治療をおこなうと、血液中のTNF-αに加え、HbA1c値(血糖値の状態を知る指標になる数値)の減少が見られます。以上から、「歯周病は糖尿病の誘発・悪化に一定の影響をもたらす恐れが強い」と判断して構わないでしょう。   糖尿病が歯周病にもたらす影響 血糖値が上昇すると、血液中に「糖化タンパク」が増加します。糖化タンパクには免疫細胞の1つ―マクロファージを活性化する性質があります。活性化されたマクロファージは、さまざまなサイトカインを放出し、体内の免疫システムを臨戦態勢に導いていきます。免疫が臨戦態勢に入るということは、「病原体と戦うため、体内を炎症状態に近づけること」を意味します。 炎症を起こしやすくなると、歯周病菌が住みつく歯周ポケットの炎症が活発になり、歯周病の影響が増大します。結果、歯茎が腫れ、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けるなど、歯周病の症状が悪化するわけです。 普通、炎症が起きて免疫が戦いはじめると、そのときは腫れ・痛みが出ても、病気は治癒する方向に向かいます。しかし、歯周病は例外で、免疫が働けば働くほど、歯槽骨が溶けていく傾向にあります。これには骨免疫という問題が関連しているのですが、ここでは「歯周病は免疫が働きすぎると悪化する」とだけ理解していただければ十分だと思います。  
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