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歯科医師が教える「正しい歯磨き方法」のポイント5つと、意外なうがい法
誰しも、幼いころに一度は親から「歯をちゃんと磨きなさい」と怒られたことだろう。ところがこの歯磨き、正しい磨き方が明確化されているわけではないため、人によって磨き方は異なるのが実情だ。また、仮に小中学校で正しい磨き方を学んでいたとしても、その方法通りに今も磨いている人は少数だろう。 ならば、きちんとした歯磨きはと一体どのようなやり方なのか。歯周病や口臭など、歯が招くトラブルの深刻さが理解できる大人になった今だからこそ、歯磨きを学びなおす必要があるのではないだろうか。 今回は「歯科医師がお勧めする正しい歯の磨き方」というテーマで、矯正歯科クリニック院長の今村美穂先生に話を伺った。 自分の歯に合った歯磨き粉を選ぼう まず、歯磨きをするうえで重要な歯磨き粉の選び方をしっかりと理解することが大切だ。歯磨き粉を選ぶ際、「一番安いから」「ずっとこの製品(シリーズ)を使用しているから」などの理由で購入している人も少なくないだろう。 ただ、市販されている歯磨き粉の多くには薬用成分が配合されており、その成分の効能はそれぞれ異なる。すなわち、「自分の歯に見合った1本」を知ることが、健康な歯へとつながるというわけだ。具体例をまとめたので、参考にしてほしい。超音波クリーナー 激安 ■虫歯を予防したい場合……フッ化物や消炎成分配合製品がお勧め ■歯肉炎・歯周炎を予防したい場合……殺菌成分や消炎成分配合製品がお勧め ■歯がしみる場合……知覚過敏抑制成分配合製品がお勧め うがいはできるだけしない! そして、歯磨き粉をより効果的に使う方法として、今村先生は「うがい」をあげた。歯磨き粉を使用して歯を磨き終えた後、口の中に残っている歯磨き粉を吐き出すことなく、約10~15mlの水を含んで数十秒間のうがいをする。それ以外にうがいはせず、その後2時間ほどは飲食を控えることが、歯の健康に良いという。 「市販されている歯磨き粉の9割以上にはフッ素が入っているなど、歯磨き粉の中には多くの成分が含まれています。それをうがいで出してしまっては意味がないんですね。アメリカでは、歯磨き時に『うがいをするな』と言われているぐらいです。日本人の習慣には合わないかもしれませんが、さまざまな有効成分を口の中に停滞させずに出してしまうのはもったいないです」。 この「歯磨き粉を吐き出さず、不必要なうがいは避ける」という概念を意外に感じる人や、「口の中に歯磨き粉が残ったままでは気持ち悪い気がする」と感じる人も多いことだろう。 ただ、いざ実践してみるとそこまで思ったほどの違和感は覚えない。そして、確かに言われてみれば有効成分が入った歯磨き粉を、わずか数分の歯磨きで"処分"してしまうのは無駄があるように思える。気になった人は一度試してみよう。 健康な歯でいるための5つのポイント 自分に最適な歯磨き粉を手に入れたら、いよいよ肝心の歯磨きだ。今村先生は、健康な歯をキープするためには、5つの大切なポイントがあると話す。 歯ブラシは鉛筆を持つときと同じ握り方にする グリップをギュっと握るような、いわゆる「グリップ握り」は、全体をざっくりとブラッシングする際は便利だが、歯肉を痛める恐れも出てくる。「鉛筆握り」にすることでそのリスクを避けられるし、細かなブラッシングもしやすくなるメリットも生まれる。 歯の表面は歯ブラシを直角に当てる 歯ブラシは歯に軽く圧力をかけるように押し当て、左右に1~2ミリ細かく振動させて磨く。1本につき20回以上が目標。また、利き腕によって重点的に磨ける場所とそうでない場所も発生するため、要注意だ。「例えば右利きの人は、自分の左側の歯を磨く際は磨きやすいですが、右側を磨く際は手のひらが上側を向く『返し手』状態となります。すると、右側のやや前よりの位置、いわゆる犬歯がある付近があまり磨けなくなりますので、注意しましょう」(今村先生)。 歯周ポケットは45度の角度で磨く 歯と歯肉の境目が歯周ポケット。その歯周ポケットに歯ブラシの毛先を当てて、細かく圧迫振動させながら汚れをかきだすとよい。「ブラシの毛先は常に意識して磨くようにしましょう。ただ、せっかくそのように磨いていても、毛先が広がってしまっていては汚れを落とせないので意味がありません」。 毎食後、3分以上磨く 食べたら、その都度歯を磨くのが本当は好ましい。ただ、それが無理なようならば毎日1回でもいいので、必ず夜に約5分間磨くようにしよう。口の中が乾燥しやすい睡眠中は、口腔内に細菌が繁殖しやすいからだ。「たまった歯垢は、一日でいきなり虫歯や歯周病になることはありません。例え磨くのが1回でも、汚れをしっかりと落として翌日に持ち越さなければ疾病にはつながりませんよ」(今村先生)。あまり時間をかけられないときにささっと3回磨くよりも、丁寧に夜に1回磨く方がいいと覚えておこう。 歯ブラシは、毛が密で平らなものを選ぶ 歯と歯の間の細かい部分までブラッシングできるように、毛の硬さが普通もしくは柔らかめのタイプを使用するとよい。「特に歯並びの悪い方は、大きく固い歯ブラシでざっと磨くより小さくやわらかめの歯ブラシで丁寧に磨く方が良いですよね」(今村先生)。 これらのポイントは、どれも特別な技術を必要とせず、歯磨き時のちょっとした意識や心がけで対応が可能となるものばかりだ。誰しもがおいしい物を食べれば幸せを感じるだろうが、それも丈夫な歯があってこそ。歯は一生涯、自分と付き合うことになるだけに、毎日の積み重ねが大切だということを覚えておこう。
根管治療に関する測定器についての注意事項
根管治療を受けた人が少なくないと思います。まずは根管の定義について一緒に勉強しましょう。歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を根管と言います。根管治療とは、リーマーやファイルと呼ばれる器具で細菌に感染してしまった歯質や神経を徹底的に除去し、歯の根の病気(根尖病変)を治療・予防するものです。「Root Canal Treatment」を略して「RCT」とも呼ばれます。根管長測定器 今日は根管測定器について少し説明致します。電気的根管長測定器 根管用測定器とは、歯科治療における抜髄、感染根管処置の治療の際に用いる測定装置のことです。ルートキャナルメーター、電気的根管長測定器とも言われます。歯科領域において日本で開発され世界的に普及した技術の一つとされます。根管測定器に関しては、以下のようにご注意ことがあります。歯科滅菌器 1.治療後には出血がでる。特にカルボキシル化後。 2.残した冠やルートなどは歯肉縁下や歯肉溝液にある。 3.ルートが折る。歯科ポータブルユニット 4、ルートポリープ、歯茎ポリープ。 5.ペースメーカーをついている。 6.金属冠。 以上のような状況では、根管測定器を使用禁止。なぜかというと、溝液にある血液や金属冠の金属などはオームに影響をもたらして、測定結果を邪魔になります。無血の状況で測定すると、誤差を減少できます。
歯に悪い3つの習慣
生涯歯医者、山内浩司です。今回は歯に悪い習慣ということでお話しさせていただきます。 皆さまもお口の中の歯や歯茎、吐き出される息が綺麗でいたいですよね。そのために多くの方が歯ブラシをはじめお口を清潔に保つ習慣を既にお持ちと思います。今では女性だけでなく男性もランチの後に歯を磨く行為がオフィスや各所でみられることでしょう。この様に口腔のみならず、健康に高い関心を持ち、ご自身で考えて行動をとることはとても良いことと思います。健康的で魅力のある方の習慣を真似てみるということもよいかもしれませんが、ご自身でご自身に合わせて考える、ということがとても重要だと私は思います。そこで、今回は虫歯や歯周病、悪いかみ合わせになってしまう原因から悪い習慣を考えてみましょう。 歯に悪い習慣その1 歯が悪くなる、の筆頭は虫歯でしょう。そもそも虫歯になぜなるのかご存知でしょうか。歯は身体の中で唯一骨のような硬組織が皮膚から突き出た組織です。主成分はリンとカルシウムからなる無機質です。この無機質は、アルカリ性と酸性でいう酸が強くなると歯の表面が溶け出すのです。歯が酸により溶けて形が変わることが虫歯なのです。その虫歯が深くなり、歯の内部の神経組織を刺激して虫歯の痛みが出てきます。よく虫歯菌、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が虫歯を作るといいますが、実際はこの細菌が砂糖をはじめとする糖分を栄養として活動し、酸を産出します。その酸で歯が溶けだして虫歯になります。砂糖を含む甘いものを食べることが虫歯の原因なのです。 歯に悪い習慣その1、「砂糖など糖分を含む食品をとること。」 身も蓋もない、と思われたかもしれませんね。虫歯の好発部位は奥歯の噛み合わせる面の溝の中と、歯と歯の間です。歯ブラシではなかなか充分に清掃することが難しい場所ですね。そこで次です。 歯に悪い習慣その2 お口の中でとても重要なもの、虫歯を防ぐ意味で口腔清掃をしてくれて、リンやカルシウムの再石灰化を補助してくれて、歯茎や舌という口腔粘膜を湿潤に覆い安定にしてくれて、口臭を抑えてくれて、栄養消化にも関与するもの。お口の中の重要な免疫物質といえる、そうです、唾液です。この唾液が私たちのお口の中の安定に大いに寄与してくれています。最近では口渇、口腔乾燥症が話題に上ることも増えてきました。この唾液の分泌を阻害するもの、これを考えましょう。すぐに頭に浮かびそうなものとして、飲酒、喫煙がありますね。正解です。アルコールは唾液の生産を低下させ、喫煙は血管をも収縮させてしまうといわれています。また大きな要因として薬の副作用があります。そもそも薬は主作用以上に副作用が大きいものですが、日本では比較的廉価で薬が手に入るため経口剤を連用なさる方も多くいらっしゃいます。そのため副作用で唾液が減少している方が多く、口腔に関しては大いに免疫力、抵抗力を削がれ、口臭や口腔疾患の原因となっています。歯科機器通販 歯に悪い習慣その2、「飲酒、喫煙、薬の多用連用。」 就寝中は唾液の循環が劣る時間です。朝一の歯磨きは大変効果が高いのです。もうひとつ、お口の健康は全身の健康状態にとても影響を受けるということです。良好な口腔と全身状態は密接ですね。 歯に悪い習慣その3 さて、虫歯や歯周病、歯列不正、不正咬合、なってしまったらどうしましょう。もちろん適切に治しましょう。どこか一か所でも機能が劣る状態を放置していると、悪のスパイラルにはまることになります。例えばたった1歯の虫歯の痛みでも、そこをかばい他の箇所に多くの負担を偏らせればバランスがずれてきてしまいます。いつの間にか虫歯以上の大きな負荷がお口全体にかかり始めます。あまり進行してしまうと虫歯を削って埋めるだけの歯医者さんでは手に負えなくなってしまいます。口腔疾患は、細菌感染と力学要因の2つが大きな影響力を持っています。細菌感染は先述させていただきましたようにデンタルケアと自己免疫力の向上、悪習慣をやめることで糸口が見えます。力学的要因とは歯軋りや食いしばりに代表されるような過大な力が歯や歯茎・歯周組織、顎に負荷を与えることです。たった1歯から始まったアンバランスがこの力学的要因にて問題を惹起させることもあります。歯や歯列は生来持った骨格や生活習慣に合った状態に保つことが重要です。病気になったら治しましょう、ということです。 歯に悪い習慣その3、「歯が悪くなっても放ったらかし。」 しかし歯科治療の多くは不可逆的な行為です。削った歯の一部、抜いてしまった歯は代替えがきいても元には戻れません。歯科治療に関しては長く保てる状態まできちっとした治療計画をもって治療していただいてください。歯周病になってしまったらメンテナンスを定期的に、歯列が変わり噛み合わせがずれたなら全顎的に診査していただきましょう。 最後に よくものを噛むことは消化を助け、良好な腸内環境を作るためにも重要です。良好な腸内環境がセロトニンやドーパミンとった幸せ物質を産出するのにとても大事といわれます。また、適度に噛む力は歯周組織や歯を刺激し免疫力が上がります。噛むことで脳に刺激し前頭葉がモチベーション向上、海馬がボケを予防するとも言われています。どうか悪い習慣を避け、健康な歯美しい口元で素敵で健康的な時間をお過ごしくださいませ。
歯科医師が口内炎の原因と正しい治し方を徹底解説
誰しもが一度はかかったことであろう口内炎。口腔(こうくう)内のわずか十ミリ程度のあの白い斑点が、私たちに与える痛みは相当なものだ。せっかくのおいしい料理も口内炎のせいで満足に楽しむこともできないし、患っている間はブルーな日々が続く。 まさに「憎っくき口内炎」だが、この口内炎は体からのSOSを知るサインでもある。本稿では、矯正歯科クリニック院長の今村美穂先生の解説を基に、口内炎の原因と治し方などを紹介していこう。 口内炎には複数のタイプがある! 口内炎は正式な医学用語ではなく、口の中の粘膜に生じる炎症の総称であり、炎症が散在的あるいは比較的広範囲におよぶ状態をさす。そして、口内炎はその原因によって複数のタイプに分類できる。まずはそれぞれの特徴を知っておこう。 アフタ性口内炎 一般的に最も多く見られるのがアフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)だ。はっきりとした原因は不明だが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、ビタミンB2などの栄養不足、睡眠不足などが考えられている。アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2~10ミリ程度の丸くて白い潰瘍(かいよう)がほおや唇の内側、舌、歯ぐきなどに発生する。場合によっては、小さなものが2~3個群がって発生するケースも。普通は10~14日ほどで自然に消滅し、痕跡は残らない。比較的若年層に多くできる傾向がある。 「なかなか治らないときや炎症の範囲が広いときや何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、薬が原因の場合もあったりするので、すぐに病院へ行きましょう」(今村先生)。 ウイルス性口内炎 ウイルスが原因で起こるものには、単純ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇へルペス)」や、カビの一種であるカンジダ菌の増殖が原因の「カンジダ性口内炎」などがある。そのほかにも梅毒や淋(りん)病、クラミジアなどのSTD(性行為感染症)による口内炎も知られている。 「ウイルス性口内炎でよく見られる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱(すいほう)が形成されます。それが破れてびらんを生じるたり、発熱や強い痛みを伴ったりすることがあります」(今村先生)。 カタル性口内炎 カタル性口内炎は、物理的刺激によって起こる。例えば、「入れ歯や矯正器具が接触した」「ほおの内側をかんだことによる細菌の繁殖」「熱湯や薬品の刺激」などが原因となりうる。 「カタル性口内炎は、口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、味覚がわかりにくくなることもあります」(今村先生)。 この3つのタイプのほか、特定の食べ物や薬物などが刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」や、喫煙によって長期間にわたって口腔内が熱にさらされることで起こる「ニコチン性口内炎」などもある。 「バランスの良い食生活」が王道の予防法 どのような症状の口内炎か確認すれば、その原因を察することができる。そして、原因がわかれば予防もしやすくなるというもの。ここまでに紹介したものの中では、アフタ性口内炎が最も症状としてポピュラーだが、多くの口内炎に共通して言える簡単な予防方法は、「バランスの良い食生活」だと今村先生は話す。 「偏った食生活によるビタミン不足で口内炎が発生することがあります。ビタミンB、A、Cが大切なので、それらを含んでいる食品を食べるようにしましょう。あとはミネラルも必要なので、みそ汁にわかめなどを入れるのもいいでしょう」。 毎食、これらの栄養素に気をつけるのは大変かもしれない。そんなときは主菜や副菜、汁物などが付いたいわゆる「定食スタイル」の食事を、1日や2日に1回摂取するだけでも、体に与える影響が違ってくるという。 「あまり好きな物を食べられないのもストレスとなってしまい、口内炎に悪影響を及ぼします。スイーツなどの『自分へのご褒美』と、ビタミンを多く含んだ『自分の体へのご褒美』をうまく摂取してください」。 その他の予防法としては、口腔内細菌の増殖を抑えるための「食後の歯磨き」や、粘膜の免疫力低下を招く口の中の乾燥を防ぐための「水分補給・ガムかみ」などがあるという。これらは比較的簡単な予防策なので、積極的にトライしてみよう。 医師の診察が必要な口内炎とは だが、どれだけ予防策を講じていても、100%口内炎を防げるわけではない。発症してしまった際はどのようにしたらよいのだろうか。 症状が軽度の場合、ビタミン剤を活用しての栄養改善や、内服薬やうがい薬などのOTC医薬品活用などで、ある程度は対処できるという。市販されているはちみつ「マヌカハニー」を塗布するという手段もある。ニュージーランドに生息するマヌカという植物は、殺菌作用に優れるほか栄養価も高い。患部の上から塗布したり、お湯などに溶かして飲んだりしても有効だ。 ただ、「症状が口の中全体、もしくは唇や口周辺へも広がっている」「発熱や全身の倦怠(けんたい)感を伴う」「症状が10日以上にわたって続く」などのケースでは、感染症や他の病気の症状が出ている可能性もある。歯科や口腔外科などを受診した方がよい。真空成型器 口内炎はバロメーター 今村先生は、「体調が悪くなると、少しの刺激で口内炎ができてしまうことがありますし、ストレスがたまっている方も免疫抵抗性が落ちるので口内炎が起こりやすいです」と話す。そういう意味で、口内炎は体の調子を見る「バロメーター」となりうるのだ。 「ただの口内炎だから放置しておこう」といって自然治癒力に頼ってばかりでは、すぐにまた再発するとも限らないし、根本的解決には結びつかない。自身の体の状況を把握する意味でも、積極的に口内炎に関わるようにしよう。
親知らずは抜いたほうがいい? そのままがいい?? – 歯科医に聞く
「智歯(ちし)」という言葉を聞いて、何のことを意味しているかわかる人は少ないはずだ。だが、「親知らず」という言葉ならば聞いたことがある人も多数いるだろう。本人や親が気づかないうちに、口の奥にひっそりと生えてくるこの歯には、実はさまざまな秘密が隠されている。 本稿では、矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師の解説を基に、親知らずの特徴や生えていることのメリット・デメリットなどを紹介していこう。 正式な名称は第三大臼歯 親知らずは、大人の奥歯である大臼歯(だいきゅうし)の中で最も後ろに位置し、第三大臼歯が正式な名称。永久歯の中で最後に発育する点が特徴だ。通常、永久歯は15歳前後で生えそろうと言われているが、親知らずは10代後半から20代前半にかけて生えてくる。 一般的に、親知らずは上あごの左右2本と下あごの左右2本の計4本がある。ただ、中には親知らずの無い人や、必ずしも4本そろっていない人もいるなど、個人差がある。また、生え方も一定ではない。親知らずの生えてくる場所が不足していたり、もしくは萌出方向(生える方向)が通常と異なったりするという理由から、あごの骨の中に埋まった状態のものや傾きながら生えているものもみられる。 親知らずがもたらす疾病 いびつな形で生えてくるケースが多いだけに、親知らずはさまざまな疾病を招くリスクもある。 例えば、「智歯周囲炎」(ちししゅういえん)と呼ばれる疾患は、親知らずの一部に歯茎がかぶったままの不潔な状態が長く続いた結果、歯茎の炎症が引き起こされて発症する。智歯周囲炎が周囲の軟組織やあごの骨にまで広がると、顔が腫れて「顔でか」に見られてしまったり、口が開きにくくなったりする可能性がある。 手前の歯と段差があるなどすると十分な歯磨きができないため、食べかすが残りやすくなり歯垢(しこう)も増える。その結果、虫歯や歯周病、さらには歯周病原菌が原因となる口臭などの「お口のトラブル」を招くことにもなりうる。 親知らずを抜いた方がよいケース 基本的には、日常生活に支障がなければ無理をして親知らずを取り除く必要はない。だが、場合によっては抜歯を検討した方がよい。今村医師は、「抜くタイミングは親知らずの状況次第です」と解説する。以下に抜歯を考えるタイミングについてまとめた。 ■智歯周囲炎などによって、痛みを伴う……「歯茎がはれ、特に疲労したときに症状が発症するような場合は、一時的に投薬で症状を抑えることは可能です。ただ、数回繰り返して悪化するようならば、抜歯を考える時期です。そのまま放置すると炎症部分が拡大し、痛みなどの症状が悪化して抜歯も困難になります」。 ■矯正治療後……「親知らずがあると、奥から前に生えてくる力がかかり、前歯の歯並びが悪くなるケースがあります。歯の矯正治療を終えた後、親知らずのせいでその矯正が後戻りしてしまうことを懸念されて、早期に抜歯するケースもあります。この場合、親知らずがレントゲンで確認される中学生頃から成人までを、矯正治療と並行して考慮します」。歯科用ダイヤモンドバー ■虫歯のリスクがある……「親知らずが生えてきた後、虫歯になっている可能性が高い場合は、抜歯を考慮していただくことがあります。親知らずは一番奥の歯で歯ブラシが届きにくく、丁寧に磨く必要があるため、虫歯になるリスクも高くなってしまいます。そして虫歯になると、治療器具が届きにくくてその後の手入れも困難です」。 近年は術後の腫れなどの症状を見越して、患者自身が適切な時期を考慮して入院。全身麻酔で抜歯をするというケースも増えているという。 他の奥歯のスペアになり、再生医療にも利用可能 さまざまな病気を引き起こす可能性があるため、何かと「悪者」のイメージが付きまとうものの、親知らずがもたらすメリットもあるのだ。 ■親知らずは他の奥歯のスペアとなる……親知らずよりも手前にある大臼歯を、虫歯などのせいで抜かなければならなくなった場合、その部位に親知らずを移植できれば元通りかめる状態になる。 「万が一、永久歯の臼歯部を喪失した場合、その抜歯部位に親知らずを再植する治療方法があります。形態やその状況での条件をクリアする必要はありますが、隣在歯の歯牙を削って作成するブリッジやインプラントなどの代用法として再植という治療選択があります」(今村医師)。 ■再生医療に利用できる可能性がある……歯科治療などで抜いた歯から採取できる歯髄(歯の神経)細胞は、乳歯・永久歯ともに極めて増殖力が高いという特徴がある。すなわち、短期間の培養で多くの細胞を得られるメリッ トがある。さらに、歯髄細胞は歯という強固な組織によって、紫外線などの外的刺激に保護されている。そのため、歯髄細胞はいつまでも若々しい状態で保存されているのだと考えられている。これらの条件から、歯髄細胞を用いて良質なiPS細胞を作れ、 将来の再生医療に利用できることが期待できるとされている。 「親知らず=抜いた方がよい」と固定観念を持っている人がいるなど、一般的に負の側面にスポットが当たりやすい親知らず。その一方で、使い方次第では、本人や人類にとって大きな恩恵をもたらしてくれる可能性を秘めているのも事実だ。 そのメリット・デメリットをきちんと知っておいたうえで、もしも抜歯をしたい場合は、専門の歯科医師に十分に相談してから決めるようにしよう。
これぞ「究極の歯の着色汚れのケア方法」? 歯科衛生士が教える歯みがき方法
毎日鏡を見ながら、「なんか歯の着色汚れが気になる……」と悩んでいる人も多いだろう。いざ歯科医でホワイトニングをしてもらっても、歯は毎日汚れていくため、日々の予防が大切となる。そこで、ライオンのオーラルケアマイスターで歯科衛生士でもある河村有美子さんに、歯の汚れをケアするための効果的な歯みがきを聞いてみた。 「お口ケアのプロ」が教える効果的な歯のみがき方とは 歯みがきの基本+歯みがき剤でステインを防ぐ 対策1 毛先を歯面にきちんと当てる 「歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にきちんとハブラシの毛先を当てること。みがきにくい奥歯にもきちんと届くように心がけましょう」 対策2 軽い力で磨く 「ハブラシの毛先が広がらない程度で歯を磨きましょう。ハブラシにかかる圧は、重さでいえば、150~200g程度です。軽い力でみがきましょう」 対策3 ブラシを小刻みに動かす 「一般の方の歯みがきを見ていると、大きくハブラシを動かしている方も多く、その場合だと歯と歯の間にハブラシが届かず、細かい所の汚れが取れないのです。ハブラシを動かす幅は5~10mmを目安にして、1本~2本ずつ、20回以上動かしてみがきましょう」 対策4 歯みがき剤を使うこと 「ステインや歯垢の付着を防ぐためには、基本的に研磨剤入りの歯みがき剤を使うとよいでしょう。歯みがき剤には目的に応じ、「むし歯予防」「歯周病予防」「美白用」「知覚過敏用」などの商品があります。ステインの付着を防ぎたいのであれば、美白用の歯みがき剤を選ぶとステインを落とす成分が含まれており、ステインを落としやすくなるのでお勧めです」口腔洗浄器 ちなみに、歯と歯の間はハブラシのみの清掃では不十分で、着色が付きやすいだけではなく、歯垢(プラーク)が残りやすいため、むし歯や歯周病が起きやすい。そのため、歯間ブラシやデンタルフロスを使うのがいいとのこと。歯と歯の間のすき間の大きさに応じて選択し、迷った場合には、歯科医院で相談するようにしよう。 歯みがきは毎日行っていることだけに、どうしても惰性になりがちだ。ただ、少し気をつけるだけで見違えるような白い歯になれるという。ぜひこの4つのテクニックを駆使して、健康的な白い歯を手に入れてもらいたい。
歯の汚れの代表格「ステイン」をきれいにケアする方法とは
笑顔を浮かべたときにこぼれた歯が真っ白だったら、その人の印象はグッと上がるだろう。そんな白い歯を得るための天敵となるのが「ステイン」と呼ばれる歯の着色汚れ。ステインはふだんの食事をしているだけで付着していくものだが、効率よく落とすにはどうすればいいのか。ライオンのオーラルケアマイスター・平野正徳さんと河村有美子さんにうかがってみた。 ライオンのオーラルケアマイスター・平野正徳さん(左)と河村有美子さん。白い歯が美しい 着色汚れを防ぐには 歯が汚れる原因は複数あるが、見た目に気になるステインはその代表格でコーヒーや紅茶、赤ワインなどの嗜好(しこう)品はステインが付きやすい。では、ステインを歯に付着させないようにするにはどんな心がけが大切なのだろうか。 「基本は歯みがきですね。付いた汚れは必ずその日のうちに取りましょう。汚れは時間がたつほど取りにくくなっていきます。また、その際には美白用の歯みがき剤を使うことを心がけましょう。美白用の歯みがき剤を使用するか否かで、汚れの取れ具合が大きく変わります。理想は食後にていねいに歯をみがくこと。それができない場合は、着色しやすい食品を食べた後、水で口をすすぐだけでもずいぶん違ってきます」(平野さん)。 ライオンから販売されている歯みがき関連商材 ホワイトニングは歯を白くできるが、まずは歯のクリーニング 歯科医院でも「歯垢・歯石除去」や「着色を取りたい」ということを伝えれば、汚れを取ってくれる。ところでここ数年、「ホワイトニング」という言葉が一般化してきたように感じるが、その実態はどういうものなのだろうか。 「ホワイトニングとは歯を漂白することで、歯科医院での処置が必要となります。美白用の歯みがき剤でのケアや歯科医院におけるクリーニング(歯石除去等)は、歯本来の色を保つまたは戻すことですが、ホワイトニングは歯の明度を上げることにより、歯を白くする方法です」(河村さん)。歯科ホワイトニング機器 まずは、美白用の歯みがき剤を使った日々の歯みがきで、ステインの付着を防ぐことが大切。それでも付着してしまった気になるステインがある人は、歯科医院でクリーニングすれば、本来の歯の白さを取り戻すことができる。それでも歯の汚れが気になるようだったら、歯科医に相談してみてはいかがろうか。
3DSに期待大! 歯肉炎ケアのコツと最新治療法の正体
歯茎からのちょっとした出血のつもりが、そのままにしておくと静かに症状が進行して歯周炎などへとつながる歯肉炎。重篤な症状が出てしまう前にできるケアにはどのようなものがあるだろうか。 今回は、矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師に、自宅で簡単にできる対策から歯科でできる最新の治療法まで、歯肉メンテナンスのノウハウを教えてもらった。 歯肉炎ケアの基本はきちんとした歯磨き 歯磨き時に血が出てきてしまったので、歯茎を傷つけないためにもそれからしばらくは歯磨きを控えめにした経験はないだろうか。実は歯肉炎の度にこのような"対症療法"に終始してしまっては、全く意味がないと今村医師は話す。 「血が出てしまう原因を知って、それに対応した歯磨きをしていかなければなりません。ご自分にあった歯磨きスタイルを作って、それで磨き残しがないかどうか歯科医院でチェックしてもらうといいと思います。そうやって確立したスタイルを励行していただくのが一番です」。 歯肉炎を歯周炎へと悪化させないためにも、まずは歯科医院で血が出る原因を究明し、それから自分に合った歯磨き方法を指南してもらうことが重要だ。その際、よく磨けるように電動歯ブラシやフロス、洗口剤などを活用するのもよいが、やはり使いこなせないと意味がない。 「電動歯ブラシについては、すごくいい製品を使っている方でも、ヘッドの大きさなどから奥歯にちゃんと届いておらず、きれいに磨けていない患者さんもいらっしゃいました。機器は高度化しているんですが、使いこなせている方は意外と少ないと思います」と今村医師。 洗口剤も殺菌効果は高いが、すぐに口腔内環境は元通りになってしまう。食後すぐに外回りや会議があり、歯磨きまで時間が空いてしまうときなどの「つなぎ役」として活用するといいだろう。 歯磨き粉の"3刀流"も有効 磨き残しがないかを可視化しやすくするため、歯の汚れに色を付けるという方法もある。実際、既に日本でも汚れに色をつける歯磨き粉が市販されているという。 また歯磨き粉は、プラークコントロールを目的としたもの、歯肉炎の細菌などに対する殺菌効果のあるもの、虫歯に対してよい効果のあるものなど、いろいろな種類のものが今は販売されている。 そこで、「朝はプラークコントロール用」「昼は虫歯対策用」「夜は歯肉炎対策用」などと使い分けると、「口のトータルケア」が期待できそうだ。ただ、うがいをしすぎてしまってはせっかくの高濃度の薬効成分も口腔内に定着しづらい。口のゆすぎすぎには注意しよう。 歯磨きなどのケア以外でも、歯肉のために積極的に摂取したい栄養素がある。それは、オレンジやレモンといったフルーツなどに多く含まれているビタミンCだ。 「ビタミンCはお肌のためにサプリなどで毎日摂(と)っていらっしゃる方も多いですが、歯肉にもとてもいいものです。ビタミンCは血行の循環をよくしてくれるので、炎症があった歯肉の治癒を促進することが期待できます。また、ビタミンCはコラーゲンを増やしてくれますが、コラーゲンがあれば歯肉の修復がより早くなります」。 歯肉炎対策以外にも使える3DS 手軽にできるホームケア術もいいが、いざというときはやはり医師にきちんとした治療をしてもらう必要がある。 歯肉炎治療は、炎症部分の歯石やプラークを取り除いたうえで、殺菌効果のあるものを入れて炎症を治めていくという方法がスタンダードだ。だが一度改善しても、歯並びの問題などから再発してしまうケースも少なくない。 そのようなケースに有効的な方法として注目されているのが、日本ではまだあまり知られていない「3DS(Dental Drug Delivery System)」だ。 「3DSは、マウスピースを使って薬剤を定着させる方法です。薬剤が浸透する時間を設けることで、口腔内の環境をよくしていくことができます。例えば、唾液量が減ってしまう睡眠中に、マウスピースを入れて寝ていただくことで清浄効果を高められます」。 この専用マウスピースは、歯科医院などで短時間で作成可能。自分の歯に合わせて作るものなので、一度作ってしまえば歯科医院で専用の薬剤を買い足すだけで長く使えるメリットも。歯科医療機器 耐久性にも優れ、厚さも自分でオーダー時に調整できる。例えば、いつも歯を食いしばったり、歯ぎしりが強かったりする人の場合、素材をやや厚めにできる。そういったクセがない人の場合、1mm以下のもので対応できるとのこと。 さらには歯肉炎対策だけでなく、薬剤を変えることでホームホワイトニングなど別の用途にも使える。オーラルケアの一環として、1つ作っておくのもよいのではないだろうか。
歯科による歯石除去の方法と自分でできるホームケア術を学ぶ
毎日しっかりケアしているつもりでも、いつの間にかできてしまっている歯石。歯周炎や口臭の原因にもなるし、一度除去してもすぐにまた歯に付着してしまう。 ならばできるだけ付着しないような策を講じる必要があるが、歯石を予防するための正しいオーラルケアとはどのようなものだろうか。また、付いてしまった歯石は、どのように落とすのが効率的なのだろうか。矯正歯科クリニックの今村美穂医師に、そのテクニックを教えてもらった。 歯石を予防するために家庭できること 歯石とは、歯の周りに付いてしまう石のようなもの。一度付着すると、そう簡単には落とせない。歯石ができないようにするには、どのようなケアを心がけるとよいのだろうか。 「歯石は唾液の中のミネラル成分と、プラーク(細菌の塊)や血液が結びついてできるものです。唾液は体や歯にとって欠かせませんが、プラークは歯磨きとデンタルフロスを正しく使えば落とすことができます。プラークを残さないブラッシングをマスターすることが歯石予防では重要となります」。 残念なことに、個人差はあるが歯ブラシのみの場合は約60%しかプラークを除去できないというデータがある。そこで、歯ブラシに加えてデンタルフロスを正しく併用すると、約80%にまでプラーク除去率が上がる。この「2割の差」を知っているかいないかで、さまざまな疾病リスクが低減できると言えるだろう。 また、歯みがきの際に歯茎から血が出てしまう人は、早急に出血の原因を特定したほうがよい。血液もプラーク同様、歯石の原因となるためだ。 「歯周炎などで歯茎や歯周ポケット内に出血があると、その血液と唾液のミネラル成分が結びついて黒い歯石になってしまいます。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)内の出血は自分では気づきにくいですが、出血のない健康的な歯茎を維持することが歯石の予防になります」。歯科用エアーコンプレッサー 咀嚼も歯石予防になる また、歯の表面に傷があったり、ザラザラした状態になったりすると歯石が付きやすくなる。歯がツルツルした表面になるように美白用の歯みがき粉などを使うことは、歯石予防としても有効とのこと。さらに意外な方法では、「よくかんでよく飲み込むこと」も歯石を遠ざけるという。 「歯はかむことや食べ物と擦れることによって汚れやプラークが落ち、唾液による『自浄効果』が期待できます。歯並びなどにより、かみ合わせの相手がいない歯や機能していない歯は、歯の表面にプラークがつきやすくなるので注意が必要です」。 小さいころに親から「よくかんで食べなさい」と指導された人は多いと思うが、消化のためだけではなく歯のためにもよいことだったのだ。食事はしっかりと咀嚼(そしゃく)していただくようにしよう。
ホワイトニングの安全性と危険性【歯科情報】
ホワイトニングって歯を脆くする? 最近ではエステのように身近なものになってきた歯のホワイトニング、昔は歯を脱色するようなもので、かなり歯に負担がかかるというような事が言われていたようです。年配のドクターで僕の周りではチラホラとホワイトニングを患者に勧めたがらない方がいました。最近ではあまり『ホワイトニングは危険だ』なんて言う人は減ってきたかと思いますが、イギリスの医師で警鐘を鳴らす方がいるようです。 彼によりますと『インターネット上などで売られている、身元不明の販売会社が販売している歯のホワイトニングの液は極めて酸度の高い原料の物もあり、中にはプールの消毒に使われる二酸化塩素が使われている。これではエナメル質が脆くなってしまう』と、いうことらしいです。 この内容の記事はネットで知ったのですが、これはイギリスの話ですし身元不明の販売会社の場合です。日本は薬事法が厳しいですから、たぶん大丈夫だと思います。 ただただ不安を煽るような記事でどうかな・・・と思います。ホワイトニング機器 日本の歯科医院で使用されているホワイトニングの液は10%程度の過酸化尿素が多く使わせており、それは世界中で認められているので安全性は高いと思います。 しかし、ホワイトニングは適応してない方の場合、強い痛みを感じたりするかもしれないので、経験豊富なドクターに見てもらった方が安心かもしれません。ただエナメル質が脆くなることは無いと思います。